柿プリンは豆乳でも作れる?牛乳以外の代用とフルーチェとの共通点を解説

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材料2つで作れるとSNSで話題になっている「柿プリン」。

基本レシピでは、

  • 熟した柿
  • 牛乳

を使います。

しかし、

「牛乳が苦手だから豆乳で作りたい」

「アーモンドミルクでも固まる?」

「オーツミルクなら?」

と気になる人もいるでしょう。

さらに、柿プリンが固まる仕組みを知ると、

「これってフルーチェと同じような原理なのでは?」

と思う人もいるかもしれません。

その考え方はかなり近いです。

柿プリンもフルーチェも、ペクチンとカルシウムの相互作用がゲル化に関係すると考えられています。

ただし、柿プリンは天然の果物を使うため、フルーチェほど条件が一定ではありません。

今回は、柿プリンを豆乳などで代用できるのか、フルーチェとの共通点も含めて整理します。

  1. 結論:豆乳でも必ず固まるとは言えない
  2. 柿プリンとフルーチェは似た仕組み
  3. つまり「天然フルーチェ」に近い?
  4. ただし完全に同じではない
  5. 柿には個体差がある
  6. フルーチェは普通の豆乳では固まりにくい
  7. ここから柿プリンにもヒントが見える
  8. ではカルシウム強化豆乳なら柿プリンも固まる?
  9. 試すなら栄養成分表示をチェック
  10. 普通の無調整豆乳は?
  11. 調製豆乳なら?
  12. 豆乳はたんぱく質の種類も違う
  13. 味もかなり変わる
  14. アーモンドミルクでは?
  15. カルシウム強化なら可能性はある?
  16. オーツミルクでは?
  17. 植物性ミルクは商品差が大きい
  18. ヨーグルトなら?
  19. 生クリームなら?
  20. 低脂肪乳は?
  21. 無脂肪牛乳は?
  22. 加工乳・乳飲料は?
  23. パッケージの「種類別」を確認
  24. フルーチェでは牛乳の量も重要
  25. 柿プリンも分量が重要
  26. 代用するときも最初は同じ割合から
  27. フルーチェは温度も重要
  28. 柿プリンも冷やせば必ず固まる?
  29. フルーチェとの比較で分かること
  30. 柿プリンは「フルーチェの仕組みを家庭で見る実験」に近い
  31. ただし柿プリンはカルシウムだけでは説明し切れない
  32. だから豆乳でも固まる例があって不思議ではない
  33. 代用実験をするなら条件をそろえる
  34. 栄養成分表示も記録すると面白い
  35. 牛乳アレルギーなら注意
  36. フルーチェも乳成分に注意
  37. 代用すると味も栄養も変わる
  38. 確実に作りたいなら牛乳
  39. 豆乳で試すなら少量から
  40. 固まらなくてもドリンクとして使える
  41. まとめ

結論:豆乳でも必ず固まるとは言えない

まず結論からいうと、

牛乳を普通の豆乳に置き換えれば、柿プリンが同じように必ず固まるとは言えません。

理由のひとつが、カルシウム量の違いです。

柿プリンのゲル化には、柿に含まれるペクチンと牛乳中のカルシウムの反応が関係すると考えられています。

そのため、牛乳とは成分の異なる飲料に変えると、固まり方も変わる可能性があります。

柿プリンとフルーチェは似た仕組み

ここで分かりやすい比較対象になるのが、

フルーチェ

です。

ハウス食品は、フルーチェが固まる理由について、

果物由来のペクチンと牛乳に含まれるカルシウムが反応するため

と説明しています。

柿プリンについても、柿に含まれる低メトキシルペクチンとカルシウムの反応がゲル形成に関係すると考えられています。

つまり「天然フルーチェ」に近い?

かなりざっくりしたイメージなら、

柿プリンは「柿そのものを使った天然フルーチェのような現象」

と考えると分かりやすいでしょう。

どちらも、

ペクチン

+

カルシウム

によって、液体がゲル状へ変化する点が似ています。

ただし完全に同じではない

重要なのは、

柿プリンとフルーチェは同じ食品ではない

ということです。

フルーチェはメーカーが、

  • ペクチン量
  • 糖度
  • 酸度
  • 成分比率

などを一定になるよう製造しています。

一方、柿プリンは天然の柿をそのまま使います。

柿には個体差がある

柿には、

  • 品種
  • 熟度
  • 水分量
  • ペクチン量
  • タンニン量

などに個体差があります。

そのため、同じ牛乳を使っても毎回同じ硬さになるとは限りません。

フルーチェは普通の豆乳では固まりにくい

ハウス食品によると、一般的な成分無調整豆乳では、

カルシウム量が少ないためフルーチェが固まりません。

一方、100mlあたりカルシウム110mg程度を含む豆乳であれば、冷蔵庫で1時間ほど冷やすことで固まると案内されています。

ここから柿プリンにもヒントが見える

フルーチェの例を見ると、

「豆乳か牛乳か」という名前だけではなく、実際にどれくらいカルシウムが含まれているか

が重要であることが分かります。

柿プリンでも、カルシウム量は仕上がりに影響する可能性があります。

ではカルシウム強化豆乳なら柿プリンも固まる?

可能性はあります。

ただし、

フルーチェで固まる条件を、そのまま柿プリンに当てはめることはできません。

柿プリンは別の食品であり、柿そのもののペクチン量や熟度なども関係するためです。

「カルシウム110mg以上なら柿プリンも必ず成功する」と断定するのは避けたほうがよいでしょう。

試すなら栄養成分表示をチェック

豆乳で試したい場合は、パッケージの栄養成分表示を見て、

カルシウム量

を確認してみましょう。

カルシウムを強化した豆乳も販売されています。

普通の無調整豆乳は?

一般的な無調整豆乳では、牛乳よりカルシウム量が少ない商品があります。

そのため、牛乳と同じ分量で使っても、

十分に固まらない可能性があります。

調製豆乳なら?

調製豆乳も商品によって成分が大きく異なります。

カルシウムが添加されている商品もあれば、それほど多くない商品もあります。

「調製豆乳だから固まる」とは判断せず、栄養成分表示を確認しましょう。

豆乳はたんぱく質の種類も違う

牛乳と豆乳では、含まれるたんぱく質も異なります。

牛乳には主に、

  • カゼイン
  • 乳清たんぱく質

が含まれています。

一方、豆乳には大豆たんぱく質が含まれています。

そのため、カルシウム量が同じ程度でも、

食感や固まり方が牛乳とまったく同じになるとは限りません。

味もかなり変わる

牛乳を豆乳へ置き換えると、

  • 大豆の香り
  • コク
  • 後味

も変わります。

柿の甘みと豆乳の風味が合えばおいしく食べられますが、牛乳版とは別のデザートとして考えたほうがよいでしょう。

アーモンドミルクでは?

アーモンドミルクについても、

必ず固まるとは言えません。

商品によってカルシウムを強化しているものもありますが、成分はメーカーごとに異なります。

牛乳とは、たんぱく質量や脂質組成も違います。

カルシウム強化なら可能性はある?

カルシウム強化タイプなら、ペクチンとの反応が起こる可能性はあります。

ただし、柿プリンについて「このカルシウム量なら必ず固まる」という基準は確認されていません。

実験的なアレンジとして少量から試すのがよいでしょう。

オーツミルクでは?

オーツミルクも同様です。

商品によって、

  • カルシウム
  • 脂質
  • 糖質
  • 添加成分

が異なります。

牛乳と同じ分量で必ず固まるとは言えません。

植物性ミルクは商品差が大きい

植物性飲料の場合、

同じ「豆乳」「アーモンドミルク」というカテゴリー内でも栄養成分がかなり違います。

そのため、代用するときは商品名だけではなく成分表示を見ることが重要です。

ヨーグルトなら?

ヨーグルトを使うと、もともととろみがあるため、プリンに近い食感にはなりやすいでしょう。

ただし、

ペクチンとカルシウムだけで固める柿プリンとは別のレシピ

になります。

柿ヨーグルトとして楽しむアレンジと考えましょう。

生クリームなら?

生クリームは牛乳より脂質が多く、カルシウムや水分の組成も違います。

牛乳をすべて生クリームに置き換えて同じように固まるとは限りません。

また、かなり濃厚な仕上がりになります。

低脂肪乳は?

低脂肪牛乳でもカルシウムは含まれています。

フルーチェでは、ハウス食品が種類別「低脂肪牛乳」でも固まると案内しています。

ただし、

柿プリンでも同じ結果になることを保証するものではありません。

無脂肪牛乳は?

フルーチェでは種類別「無脂肪牛乳」も使用可能とされています。

つまりフルーチェの場合、脂肪量よりもペクチンとカルシウムの条件が重要であることが分かります。

柿プリンでも脂肪そのものが固める主役ではないと考えられます。

加工乳・乳飲料は?

ハウス食品はフルーチェについて、加工乳・乳飲料ではカルシウム量などが異なるため、固まらない場合があると説明しています。

柿プリンでも、牛乳と成分が異なる飲料を使えば結果が変わる可能性があります。

パッケージの「種類別」を確認

冷蔵庫にある商品を使う場合は、商品名だけでなく、

パッケージに表示されている「種類別名称」

を確認してみましょう。

初めて柿プリンを作るなら、まずは通常の牛乳を使うのが再現しやすいです。

フルーチェでは牛乳の量も重要

フルーチェは、1袋に対して牛乳200mlという決められた量があります。

ハウス食品も、牛乳とのバランスが崩れると固まりにくくなると説明しています。

柿プリンも分量が重要

だれウマさんの柿プリンでは、

柿に対して牛乳を半量

使います。

たとえば、

柿牛乳
100g約50g
150g約75g
200g約100g
300g約150g

代用するときも最初は同じ割合から

豆乳などを試す場合も、まずは、

柿:飲料=約2:1

を基準に少量から試すと比較しやすいでしょう。

ただし、固まらない場合に飲料を減らせば必ず成功するという意味ではありません。

フルーチェは温度も重要

ハウス食品によると、フルーチェは混ぜ合わせたときの温度が約15℃になると、なめらかでプルンとした食感になりやすいとされています。

温度によってペクチンとカルシウムが反応する速さが変わるためです。

柿プリンも冷やせば必ず固まる?

柿プリンも冷蔵庫で冷やして仕上げますが、

フルーチェの15℃という条件を柿プリンへそのまま当てはめることはできません。

柿の品種や熟度など、別の条件も大きく関係するためです。

フルーチェとの比較で分かること

項目柿プリンフルーチェ
果物成分天然の柿配合を調整した製品
ペクチン柿由来果物由来ペクチン
カルシウム主に牛乳から牛乳から
固まり方個体差が出やすい条件を守れば比較的安定
普通の豆乳必ず固まるとは言えないカルシウム不足では固まりにくい
カルシウム強化豆乳可能性はあるが未確定約110mg/100mlなら固まると公式案内

柿プリンは「フルーチェの仕組みを家庭で見る実験」に近い

私は栄養士ですが、この2つを比較すると食品化学としてかなり面白いです。

フルーチェではメーカーが調整したペクチン。

柿プリンでは果物そのもののペクチン。

そこへ牛乳のカルシウムが加わる。

同じ「ペクチンとカルシウム」というキーワードを、加工食品と天然食品の両方で見ることができます。

ただし柿プリンはカルシウムだけでは説明し切れない

柿プリンについては、研究で蒸留水を使った場合にもプリン様のゲルが形成された例があります。

そのため、

「牛乳のカルシウムがないと絶対に固まらない」

とは言い切れません。

柿自身の成分が複雑に関わっている可能性があります。

だから豆乳でも固まる例があって不思議ではない

もし普通の豆乳で柿プリンが固まったとしても、必ずしも矛盾ではありません。

柿そのものにもゲルを形成する性質がある可能性があるためです。

ただし、

「一度成功したからどんな豆乳でも必ず成功する」と一般化することはできません。

代用実験をするなら条件をそろえる

牛乳と豆乳を比較してみたい場合は、

  • 同じ柿を使う
  • 同じ重量に分ける
  • 飲料の量を同じにする
  • 同じ容器に入れる
  • 同じ時間冷やす

と、違いを比較しやすくなります。

栄養成分表示も記録すると面白い

特に、

  • カルシウム
  • たんぱく質
  • 脂質

を見比べると、固まり方との関係を考える材料になります。

牛乳アレルギーなら注意

牛乳アレルギーがある場合は、基本レシピの牛乳は使用できません。

また、代用品を使用する場合でも、商品のアレルギー表示を必ず確認してください。

フルーチェも乳成分に注意

なお、フルーチェについては、商品によって乳成分を含むものがあります。

「豆乳で作れば乳成分ゼロ」とは限らないため、牛乳アレルギーがある人は商品表示の確認が必要です。

代用すると味も栄養も変わる

牛乳を別の飲料へ変えると、固まり方だけでなく、

  • カルシウム
  • たんぱく質
  • 脂質
  • エネルギー

も変わります。

「牛乳よりヘルシー」と単純に判断せず、何を目的に代用するのか考えるとよいでしょう。

確実に作りたいなら牛乳

今回話題になったレシピをできるだけそのまま再現したいなら、

まずは普通の牛乳を使う

のがおすすめです。

豆乳などは、基本レシピを一度作ったあとにアレンジとして試すほうが違いを比較しやすいでしょう。

豆乳で試すなら少量から

天然の柿を使うため結果が読みにくいので、

柿1個分すべてを使わず、少量に分けて試す

方法もおすすめです。

固まらなくてもドリンクとして使える

豆乳などで試して固まらなかった場合も、食品に異常がなく適切に冷蔵していれば、

柿スムージーのように楽しむ

ことができます。

最初から「実験感覚」で少量作ると失敗の負担も少なくなります。

まとめ

今回は、柿プリンを豆乳など牛乳以外の飲料で作れるのか、フルーチェとの共通点も含めて整理しました。

  • 普通の豆乳で必ず固まるとは言えない
  • 柿プリンのゲル化にはペクチンとカルシウムが関係すると考えられている
  • フルーチェもペクチンと牛乳のカルシウムで固まる
  • 柿プリンとフルーチェは原理に共通点がある
  • 普通の無調整豆乳はカルシウムが少ない商品がある
  • フルーチェではカルシウム約110mg/100mlの豆乳なら固まると公式案内
  • この条件を柿プリンへそのまま適用することはできない
  • カルシウム強化豆乳なら固まる可能性はあるが保証はできない
  • アーモンドミルクやオーツミルクも商品ごとに条件が違う
  • 確実に基本レシピを再現するなら普通の牛乳がおすすめ

柿プリンとフルーチェは、

「果物のペクチンと牛乳のカルシウムが関わって固まる」

という点では非常によく似ています。

そのため、牛乳を豆乳へ変えたときに固まり方が変わる可能性がある、という点も理解しやすくなります。

ただし柿プリンは天然の柿を使うため、フルーチェよりもずっと条件が複雑です。

豆乳や植物性ミルクを試すなら、「代用すれば必ず成功」ではなく、少量で試して仕上がりの違いを楽しむのがおすすめです。

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