2026年8月に開催された麻布十番納涼まつりで販売された「冷やし蟹ラーメン」を原因とする食中毒。
ニュースが徐々に更新されたため、
「食中毒はいつ発生したの?」
「いつ保健所に連絡が入った?」
「76人と78人、患者数はどちらが正しい?」
「営業停止になったのはいつ?」
など、時系列が分かりにくくなっている方もいるかもしれません。
今回の食中毒では、8月22日・23日のイベント開催から、患者の発症、保健所による調査、食中毒の断定までに複数の段階があります。
この記事では、東京都と港区が公表している情報をもとに、2026年9月8日時点で確認できる経緯を時系列で整理します。
- 麻布十番食中毒の時系列を先にまとめると
- 8月22日・23日|麻布十番納涼まつりで冷やし蟹ラーメンを販売
- 8月23日午前1時頃|患者の発症が始まる
- 8月26日午後0時30分頃|みなと保健所へ連絡
- 8月26日午後4時頃|確認された患者の発症期間の終点
- 8月28日|港区が「食中毒疑い」を公表
- 「76人」と「78人」の違いは?
- 9月3日|患者78人、サルモネラ食中毒と断定
- 9月3日|原因施設へ7日間の営業停止命令
- 9月4日|従業員へ食品衛生講習会
- 9月7日|専用の健康相談窓口を設置
- 9月11日からは臨時法律相談も開始予定
- 食中毒は「発生した日」と「発表された日」が違う
- 9月8日時点で分かっていないこともある
- まとめ|8月22日の販売から9月3日の食中毒断定まで
麻布十番食中毒の時系列を先にまとめると
- 8月22日・23日:麻布十番納涼まつり開催。冷やし蟹ラーメンを販売
- 8月23日午前1時頃:確認された患者の発症が始まる
- 8月26日午後0時30分頃:みなと保健所へ体調不良の連絡
- 8月26日午後4時頃:今回確認された患者の発症期間の終点
- 8月28日:港区が「食中毒疑い」として公表。この時点で76人から体調不良の連絡
- 9月3日:患者78人を確認し、サルモネラ属菌による食中毒と断定
- 9月3日:原因施設に7日間の営業停止命令
- 9月4日:店舗従業員を対象に食品衛生講習会を実施
- 9月7日:港区が食中毒調査・健康相談の専用窓口を設置
- 9月11日~:被害にあった人を対象とする臨時法律相談を開始予定
それぞれ詳しく見ていきましょう。
8月22日・23日|麻布十番納涼まつりで冷やし蟹ラーメンを販売
麻布十番納涼まつりは、2026年8月22日と23日に開催されました。
今回、原因施設として公表された「割烹 こめを」は、この2日間に冷やし蟹ラーメンを販売しています。
東京都によると、この冷やし蟹ラーメンは港区内の飲食店で調理し、イベント会場へ持ち込んで販売されたものでした。
後の調査によって、この8月22日・23日に調理・販売された冷やし蟹ラーメンが原因食品と判断されることになります。
8月23日午前1時頃|患者の発症が始まる
東京都が9月3日に公表した調査結果では、確認された患者の発症日時は、
8月23日午前1時頃~8月26日午後4時頃
とされています。
つまり、イベント2日目を迎える前の深夜には、すでに症状が出始めた人がいたことになります。
患者には、
- 下痢
- 腹痛
- 発熱
などの症状がみられました。
ただし、患者が発症した時刻と、行政が食中毒を把握した時刻は同じではありません。
8月26日午後0時30分頃|みなと保健所へ連絡
今回の食中毒を行政が把握するきっかけとなったのは、8月26日午後0時30分頃の連絡です。
港区みなと保健所に対して、8月23日に港区内で開催されたイベントで購入した冷やし蟹ラーメンを食べたあと、体調不良になったという連絡が入りました。
みなと保健所はこの情報を受け、直ちに食中毒調査を開始しています。
食中毒では、患者が発症した瞬間に保健所が把握できるとは限りません。
患者や医療機関などから情報が寄せられ、それをきっかけに調査が始まる場合があります。
8月26日午後4時頃|確認された患者の発症期間の終点
東京都が9月3日に公表した患者78人について、発症日時は8月23日午前1時頃から8月26日午後4時頃までとされています。
食中毒の原因となる食品を食べても、全員が同じ時刻に発症するわけではありません。
今回原因物質として特定されたサルモネラ属菌には潜伏期間があるため、喫食した時刻などによって症状が現れるタイミングにも違いが生じます。
8月28日|港区が「食中毒疑い」を公表
8月28日、港区は麻布十番納涼まつりで食中毒が疑われる事案が発生していることを公表しました。
この時点では、まだ「冷やし蟹ラーメンによるサルモネラ食中毒」と正式に断定された段階ではありません。
港区によると、みなと保健所には76人から体調不良に関する連絡が寄せられていました。
保健所は症状を訴える人への調査を進めるとともに、飲食物を提供した出店者への立入調査を実施し、原因特定を進めていました。
「76人」と「78人」の違いは?
今回のニュースを検索すると、記事によって「76人」と「78人」という2つの数字が出てくる場合があります。
これは情報が公表された時点と数字の意味が異なるためです。
- 8月28日:76人から体調不良に関する連絡
- 9月3日:食中毒の患者として78人を確認
したがって、「最初は76人だったのに、後から数字を78人に訂正した」という単純な話ではありません。
調査中の段階で寄せられていた体調不良の連絡数と、その後の調査によって確認された患者数を分けて見る必要があります。
9月3日|患者78人、サルモネラ食中毒と断定
9月3日、東京都と港区から調査結果が公表されました。
確認された患者は78人。
患者全員に共通する食事は、麻布十番納涼まつりで販売された冷やし蟹ラーメン以外になかったとされています。
さらに、複数の患者と調理従事者の便からサルモネラ属菌が検出されました。
みなと保健所は、
- 患者が共通して冷やし蟹ラーメンを食べていた
- 複数の患者と従事者の便からサルモネラ属菌を検出した
- 喫食を起点とした潜伏時間に一峰性がみられた
- 潜伏時間の長さや症状がサルモネラ属菌によるものと一致した
- 患者を診察した医師から食中毒の届出があった
ことなどから、冷やし蟹ラーメンを原因とするサルモネラ属菌による食中毒と断定しました。
9月3日|原因施設へ7日間の営業停止命令
食中毒と断定した同日、港区は原因施設である「割烹 こめを」に対して営業停止を命じました。
営業停止期間は、
9月3日~9月9日の7日間
です。
港区は、食品衛生法第6条第3号に違反するとして、同法第60条第1項に基づく処分を行っています。
9月4日|従業員へ食品衛生講習会
営業停止命令の翌日となる9月4日には、みなと保健所が店舗の従業員全員を対象とした食品衛生講習会を実施しました。
また、営業停止命令後は保健所職員が毎日店舗を訪問し、営業していないか確認していることも港区から公表されています。
行政処分だけではなく、再発防止に向けた衛生指導も進められていることが分かります。
9月7日|専用の健康相談窓口を設置
9月7日、港区は今回の食中毒で体調を崩した人への支援として、専用相談窓口を設置しました。
設けられたのは、
- 食中毒調査専用窓口
- 健康相談窓口
です。
食中毒調査専用窓口では、麻布十番納涼まつりで冷やし蟹ラーメンを食べたあと、下痢・腹痛・発熱などの症状が出た人から相談を受け付けています。
健康相談窓口では、体調不良による今後の身体への影響や後遺症について相談できます。
いずれも9月7日から当面の間設置されています。
9月11日からは臨時法律相談も開始予定
港区はさらに、被害にあった人を対象とする臨時法律相談も設置すると発表しました。
開始予定日は9月11日です。
今回の事案に関する法律上の疑問や不安、今後の対応などについて、弁護士へ無料で相談できる窓口となっています。
相談方法は対面・電話・オンラインが用意されています。
利用する場合は、日時や申し込み方法など最新の情報を港区公式ホームページで確認してください。
食中毒は「発生した日」と「発表された日」が違う
今回の時系列を見ると、食中毒ニュースを読むうえで重要なことが分かります。
食中毒が発生した時期と、行政が食中毒と断定して発表する日は同じとは限りません。
今回の場合、
- 8月22日・23日:原因食品を販売
- 8月23日~26日:患者が発症
- 8月26日:保健所が探知して調査開始
- 8月28日:食中毒疑いとして公表
- 9月3日:原因食品・原因物質を特定して食中毒と断定
という流れでした。
原因を特定するためには、患者への聞き取りや検便、従事者の検査、喫食状況の確認などが必要です。
そのため、最初の発症から行政による食中毒の断定までに時間がかかることがあります。
9月8日時点で分かっていないこともある
今回、行政によって、
- 原因食品
- 原因物質
- 原因施設
- 患者数
- 行政処分
などは明らかになっています。
一方で、冷やし蟹ラーメンのどの食材が最初にサルモネラ属菌に汚染され、具体的にどの工程で食中毒につながったのかについては、現在確認できる行政の公表資料では明らかにされていません。
時系列を追う場合にも、行政が確認した事実と、まだ分かっていないことを分けて見る必要があります。
まとめ|8月22日の販売から9月3日の食中毒断定まで
麻布十番納涼まつりの食中毒は、2026年8月22日・23日に販売された冷やし蟹ラーメンを原因食品とするものです。
確認された患者は8月23日から26日にかけて発症し、8月26日にみなと保健所へ体調不良の連絡が入ったことで調査が始まりました。
8月28日の段階では76人から体調不良の連絡が寄せられた「食中毒疑い」でしたが、その後の調査によって9月3日に患者78人が確認され、サルモネラ属菌による食中毒と断定されています。
同日には原因施設へ7日間の営業停止命令が出され、9月7日には被害にあった人への専用相談窓口も設置されました。
食中毒ニュースでは数字や表現が途中で変わることがありますが、「いつの時点で、行政が何を確認していたのか」を時系列で見ると、経緯を整理しやすくなります。

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