2026年のサンマは小さい?魚体サイズが変化する理由

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秋の味覚としておなじみのサンマ。

ところが2026年は、サンマ漁が始まってから「今年のサンマは小さい」という声も聞かれています。

実際、北海道根室市の花咲港では、漁期序盤に非常に小さなサンマが水揚げされ、9月に入ってからも平均110g前後と小ぶりな魚体が中心となる日がありました。

さらに水産庁の2026年度長期漁海況予報でも、漁獲物に占める1歳魚の割合は前年を下回り、1歳魚の体重も前年を下回ると予測されています。

では、なぜサンマの大きさは年によって変わるのでしょうか。

この記事では、2026年の実際の水揚げ状況を確認しながら、年齢構成や餌環境、回遊ルートなど魚体サイズが変化する理由を整理します。

結論|2026年は小ぶりなサンマが多いと予測されている

2026年のサンマについては、水産庁が漁期前から魚体サイズについて厳しい見通しを示しています。

8月から12月の漁期を通して、

  • 漁獲物に占める1歳魚の割合は前年を下回る
  • 1歳魚の体重も前年を下回る

と予測されています。

さらに実際の水揚げでも、漁期序盤から小型魚が目立っています。

ただし、「2026年のサンマは全部小さい」という意味ではありません。

同じ日に水揚げされたサンマでもサイズには幅があり、9月8日の花咲港では平均110g前後だった一方、130gほどの魚も確認されています。

8月の初水揚げでは20~40g台の非常に小さなサンマも

2026年8月13日、北海道根室市の花咲港では、棒受け網漁による今季の初水揚げが行われました。

このとき小型船が水揚げしたサンマは、20~40g台と非常に小さなサイズが中心でした。

鮮魚店の関係者からも、これまであまり見たことがないほど小さいという声が出るほどでした。

ただし、これは漁期が始まったばかりの小型船による近海操業です。

初水揚げだけを見て、2026年のサンマ全体のサイズを決めつけることはできません。

9月8日は平均110g前後までサイズアップ

9月8日、花咲港では今シーズン初めて500トンを超えるサンマが水揚げされました。

このときの魚体は平均110g前後でした。

8月の初水揚げと比べると大きくなっていますが、それでも漁業関係者からは「小さめ」と評価されています。

一方で130g程度の魚も確認されており、サイズにはばらつきがあります。

つまり2026年は、

「大型のサンマがまったくいない」のではなく、小ぶりな魚の割合が高い

と考えた方が実態に近いでしょう。

2026年のサイズを時系列で見ると?

時期場所主なサイズ
8月13日花咲港20~40g台が中心
9月8日花咲港平均約110g、130g程度の魚も

漁期が進むにつれて、魚体が大きくなってきている様子もみられます。

今後さらに成長した魚が多く水揚げされる可能性もありますが、水産庁は漁期全体では前年より小ぶりになると予測しています。

サンマの大きさが年によって変わる理由①年齢構成

まず大きなポイントになるのが、漁獲されるサンマの年齢です。

サンマには、その年に生まれた0歳魚と、前年に生まれた1歳魚などがいます。

基本的には、より長く成長した1歳魚の方が大きくなります。

そのため漁獲物の中で1歳魚の割合が高い年は、大きなサンマが増えやすくなります。

反対に0歳魚の割合が高くなれば、小型魚が多くなる可能性があります。

2026年は1歳魚の割合が前年より少ない予測

水産庁の2026年度予報では、漁期を通じた漁獲物に占める1歳魚の割合は前年を下回るとされています。

ここが、2026年に小ぶりなサンマが多いと予測されている大きな理由のひとつです。

なお水産庁では1歳魚について、例年8月以降の漁期中に体長29cm以上になると予測される魚と説明しています。

ただし、近年はサイズの年変動が大きくなっています。

理由②同じ1歳魚でも体重が違う

「1歳魚なら必ず大きい」というわけでもありません。

同じ年齢でも、成長の程度によって体重は変わります。

2026年について水産庁は、1歳魚の体重そのものも前年を下回ると予測しています。

つまり2026年は、

  • 大きくなりやすい1歳魚の割合が少ない
  • その1歳魚自体も前年より軽いと予測されている

という二重の要因があります。

理由③餌となるプランクトンの量

魚が大きく成長するためには、当然ながら十分な餌が必要です。

サンマは動物プランクトンなどを食べながら成長します。

ところが近年、サンマの回遊ルートが日本から遠い沖合へ移動していることが指摘されています。

水産庁は、沖合域ではサンマの餌となる動物プランクトンの密度が低いことを挙げています。

餌が少ない海域を長く回遊するようになれば、成長速度や最終的な魚体サイズに影響する可能性があります。

理由④回遊ルートの変化

サンマのサイズを考えるとき、回遊する場所も重要です。

近年は海水温や親潮など海流の変化によって、サンマの分布や回遊経路が以前とは変わってきています。

漁場が遠い公海へ移るだけでなく、どの海域でどれだけ餌を食べられるのかも変化します。

つまり、回遊ルートの変化は「日本で獲りにくくなる」という問題だけではありません。

サンマ自身の成長環境にも影響する可能性があります。

理由⑤ほかの魚との餌の競争

サンマと同じようにプランクトンを利用する魚もいます。

水産庁は、マイワシなど競合する魚の増加についても、サンマ資源の変化と関連する可能性を挙げています。

同じ海域で餌を必要とする魚が増えれば、サンマが利用できる餌の量にも影響する可能性があります。

ただし、個々のサンマが小さい理由を「マイワシが餌を食べたから」と単純に説明できるわけではありません。

海水温や海流、餌環境など複数の要素を合わせて考える必要があります。

サンマは漁期後半になるほど大きくなる?

漁期が進む間にもサンマは餌を食べて成長します。

そのため、8月の漁期序盤よりも9月、10月と時間がたつにつれて、大きな魚が増える可能性があります。

実際、2026年の花咲港でも8月の20~40g台から、9月8日には平均110g前後へと、より大きなサンマが水揚げされています。

漁業関係者からも今後のサイズアップを期待する声が出ています。

ただし、魚のサイズは単純に「季節が進めば必ず大きくなる」と決まっているわけではありません。

その時期にどの年齢・サイズの魚群が漁場へ来るかによっても変化します。

10月以降は大きなサンマに期待できる?

2026年9月上旬時点では、サンマの主な魚群は根室から遠く離れた沖合に分布しています。

今後、秋が深まるにつれて魚群が南下し、日本に近い海域へ移動することが期待されています。

その間にサンマ自身も成長するため、より大きな魚が水揚げされる可能性はあります。

一方、水産庁は漁期全体として1歳魚の体重が前年を下回ると予測しています。

そのため、「10月になれば必ず大型サンマばかりになる」とまでは言えません。

110gのサンマは小さい?

9月8日に花咲港で水揚げされたサンマは平均110g前後でした。

報道では「小ぶり」「やや小ぶり」と表現されています。

一方で、同じ水揚げの中には130g程度の魚もあり、地元鮮魚店では130g前後の比較的大きな魚も販売されました。

さらに150g前後の特大サイズも確認されていますが、こうした大型魚はまだ少ない状況です。

つまり店頭では、同じ2026年産のサンマでもサイズによって価格や見た目に大きな差が出る可能性があります。

サイズが小さいと味も落ちる?

サンマが小さいからといって、必ずしも「おいしくない」というわけではありません。

魚のおいしさは、サイズだけでなく脂ののりや鮮度、保存状態、調理法などにも左右されます。

ただし大きなサンマは可食部が多く、脂がのった個体が好まれることも多いため、市場では大型魚の方が高く評価されることがあります。

小ぶりなサンマであれば、塩焼きだけでなく、蒲焼きや煮付けなど調理法を変えて楽しむ方法もあります。

「小さい=若い魚」とは限らない

魚体が小さいサンマを見ると、「全部若いサンマなのでは?」と思うかもしれません。

しかし、魚のサイズは年齢だけで決まるわけではありません。

同じ1歳魚でも餌をどれくらい食べられたか、生育した海域の環境がどうだったかによって成長には差が出ます。

そのため、

年齢構成+成長環境

の両方を見ることが重要です。

2026年サンマのサイズを左右する要因まとめ

要因魚体サイズへの影響
年齢構成0歳魚が多いと小型魚が増えやすい
1歳魚の成長同じ年齢でも体重に差が出る
餌環境餌が少ないと十分に成長しにくい可能性
回遊ルート通る海域によって餌や水温環境が変わる
競合種餌をめぐる競争に影響する可能性
漁期時間の経過とともに成長する可能性

今後チェックしたいのは「平均サイズ」の変化

2026年のサンマ漁はまだ途中です。

今後魚群が南下し、水揚げされる魚の年齢構成が変われば、平均サイズが変化する可能性があります。

注目したいのは、

  • 北海道・東北各港での平均魚体
  • 130g以上の大型魚の割合
  • 漁期後半の水揚げサイズ
  • 大型魚と小型魚の店頭価格差

などです。

2026年は「小ぶり」という予報が出ていますが、漁期が進むにつれてどこまでサイズアップするかも注目されます。

まとめ

2026年のサンマについて、水産庁は漁獲物に占める1歳魚の割合が前年を下回り、1歳魚の体重も前年を下回ると予測しています。

実際、8月13日の花咲港初水揚げでは20~40g台の非常に小さな魚が中心でした。

その後、9月8日には平均110g前後まで大きくなり、130g程度の魚も確認されています。

サンマのサイズには、年齢構成だけでなく、餌となるプランクトン、回遊ルート、海水温や海流、ほかの魚との餌の競争など複数の要因が関係しています。

そのため、「2026年のサンマが小さい=若い魚ばかりだから」と単純に考えることはできません。

今後、秋が深まるにつれて魚群が移動し、サンマ自身も成長することで、大きな魚が増える可能性もあります。

2026年は漁獲量だけでなく、「どのくらいの大きさのサンマが水揚げされるのか」にも注目したいところです。

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