「暑い日に走っていたら気持ち悪くなった」
「運動中に吐き気がするけれど、単なる疲れ?それとも熱中症?」
暑い環境で運動すると大量に汗をかき、体温も上がりやすくなります。
そのときに吐き気が出た場合、「食べ過ぎたのかな」「激しく走ったからかな」と考えることもあるでしょう。
しかし、暑い日の運動中に起こる吐き気は、熱中症でもみられる症状のひとつです。
ラーメンマラソンから考える今回は、暑い日の運動で吐き気が出たときに注意したい熱中症との関係や、基本的な対処法について解説します。
- 暑い日に運動すると体では何が起こる?
- 熱中症とは?
- 吐き気は熱中症でもみられる症状
- 吐き気だけで熱中症と判断できる?
- 「食後だから気持ち悪いだけ」と思い込まない
- ラーメンマラソンから考える暑さと運動
- 気温だけでは暑さの危険度を判断できない
- 暑い日の運動前は水分不足にも注意
- 汗をかけば水分だけでなく電解質も失われる
- 吐き気が出たら、まず運動を中止する
- 涼しい場所へ移動する
- 体を冷やす
- 水分補給は「自分で飲めるか」が重要
- 吐いて水分がとれない場合は要注意
- 意識がおかしい場合は速やかな救急要請を
- 子どもの暑い日の運動は特に周囲が確認を
- 「根性で乗り切る」は熱中症では危険
- 暑い日の運動でできる熱中症対策
- ラーメンマラソンから考える「吐き気を軽視しない」
- まとめ
暑い日に運動すると体では何が起こる?
運動をすると筋肉が活動し、体内で熱が生まれます。
私たちの体は、皮膚から熱を逃がしたり汗をかいたりすることで体温を調節しています。
ところが気温や湿度が高い環境では、体から熱を逃がしにくくなることがあります。
そこへ激しい運動が加われば、体内で生まれる熱も増えます。
暑い環境での運動では、体温調節への負担が大きくなるため注意が必要です。
熱中症とは?
熱中症は、高温多湿な環境などによって体温調節がうまくいかなくなり、体内に熱がたまったり、水分や電解質のバランスが崩れたりして起こる健康障害の総称です。
屋外だけでなく、暑く風通しの悪い屋内でも起こる可能性があります。
また、真夏だけの問題とは限りません。
気温や湿度が高い日、急に暑くなった日などにも注意が必要です。
吐き気は熱中症でもみられる症状
熱中症では、吐き気や嘔吐がみられることがあります。
そのほかにも、
- めまい
- 立ちくらみ
- 頭痛
- 強いだるさ
- 筋肉のけいれん
- ふらつき
- 大量の発汗
- 意識状態の変化
など、さまざまな症状が現れることがあります。
暑い場所で運動している最中に吐き気が出た場合には、「胃が気持ち悪いだけ」と決めつけないことが大切です。
吐き気だけで熱中症と判断できる?
吐き気があるからといって、必ず熱中症とは限りません。
運動中の吐き気には、
- 食後すぐに運動した
- 満腹だった
- 脂質の多い食事をとった
- 運動強度が高すぎた
- 水分を一度に大量に飲んだ
- もともと体調が悪かった
など、さまざまな要因が関係する可能性があります。
しかし、暑い環境で起きた吐き気では熱中症の可能性を除外せず、ほかの症状や環境も含めて考える必要があります。
「食後だから気持ち悪いだけ」と思い込まない
ラーメンなどを食べたあとに走って吐き気が出れば、「食べ過ぎたからだ」と考えたくなるかもしれません。
確かに、食後すぐの激しい運動は胃の重さや吐き気につながることがあります。
しかし、その運動が暑い環境で行われているなら、食事による胃腸症状と暑さによる体調不良が同時に起こっている可能性もあります。
原因をひとつに決めつけず、安全側に考えることが重要です。
ラーメンマラソンから考える暑さと運動
ラーメンマラソンから考えると、「食べること」と「走ること」に注目しがちですが、運動する環境も重要です。
同じ距離、同じ速度で走っていても、涼しい日と暑い日では体への負担が同じとは限りません。
気温だけでなく、
- 湿度
- 日差し
- 風
- 運動時間
- 休憩の取り方
- その日の体調
なども影響します。
そのため、暑い時期の運動では食事や水分だけでなく、環境そのものを確認する必要があります。
気温だけでは暑さの危険度を判断できない
「気温がそれほど高くないから大丈夫」とは限りません。
熱中症の危険度を考えるときには、気温だけでなく湿度や日射なども関係します。
そこで活用されている指標のひとつが、暑さ指数(WBGT)です。
暑い時期に運動する場合には、天気予報の最高気温だけでなく、暑さ指数や熱中症警戒情報なども確認するとよいでしょう。
暑い日の運動前は水分不足にも注意
暑い日に運動すると汗の量が増えやすくなります。
運動開始時点ですでに水分不足になっていると、運動による発汗が重なってさらに脱水が進む可能性があります。
運動直前になって大量の水を一気に飲むのではなく、日頃から水分をとり、運動前にも状況に応じて補給しておくことが大切です。
汗をかけば水分だけでなく電解質も失われる
汗には水分だけでなく、ナトリウムなどの電解質も含まれています。
長時間の運動や大量に汗をかく状況では、水分とともに電解質の補給も考える必要があります。
一方で、短時間の軽い運動まで必ず特別な飲料が必要とは限りません。
運動時間、発汗量、気候などに合わせて水分補給を考えましょう。
吐き気が出たら、まず運動を中止する
暑い環境で運動中に吐き気が出た場合には、無理に走り続けないことが重要です。
まず運動を中止します。
「もう少しでゴールだから」「あと一本だけだから」と続けることで、体調がさらに悪化する可能性があります。
競技の結果よりも、安全を優先しましょう。
涼しい場所へ移動する
運動を中止したら、日陰や冷房の効いた室内など涼しい場所へ移動します。
直射日光の当たる場所でそのまま休むより、できるだけ暑さから離れることが重要です。
衣服を緩め、体から熱を逃がしやすくしましょう。
体を冷やす
熱中症が疑われる場合には、体を冷やすことも重要です。
可能であれば冷たいものを利用しながら、首まわりや脇の下などを冷やします。
体に水をかけて風を送るなど、蒸発を利用して体を冷やす方法もあります。
重い熱中症が疑われる場合には救急要請を行い、救急隊の到着を待つ間も可能な範囲で積極的に体を冷やしましょう。
水分補給は「自分で飲めるか」が重要
意識がはっきりしていて、自分で安全に飲み込める場合には、水分や電解質を補給します。
ただし、吐き気が強いときに大量の飲み物を一気に飲むと、再び吐いてしまうことがあります。
体調を見ながら補給しましょう。
一方、意識がもうろうとしている人や、自分でうまく飲み込めない人に無理に飲ませるのは避けてください。
吐いて水分がとれない場合は要注意
熱中症が疑われる状況で何度も吐いている場合には、口から十分な水分を補給できなくなる可能性があります。
汗による水分喪失に嘔吐が加われば、さらに脱水が進むことも考えられます。
水分を飲めない、飲んでも繰り返し吐いてしまう場合には、医療機関での対応が必要になることがあります。
無理に運動へ戻らず、医療機関への相談を検討しましょう。
意識がおかしい場合は速やかな救急要請を
暑い環境での運動後に、
- 呼びかけへの反応がおかしい
- 意識がもうろうとしている
- 自力で立てない
- けいれんしている
- 自分で水分をとれないほど状態が悪い
といった症状がある場合には、重い熱中症の可能性があります。
速やかに救急要請を検討してください。
救急隊を待つ間も、涼しい場所へ移動させ、可能な範囲で体を冷やします。
子どもの暑い日の運動は特に周囲が確認を
子どもは運動や遊びに夢中になると、自分から休憩を申し出ないことがあります。
また、「なんとなく気持ち悪い」「いつもと違う」という状態をうまく説明できないこともあります。
周囲の大人が、
- 顔色が悪くないか
- 急に動きが鈍くなっていないか
- ふらついていないか
- 頭痛や吐き気を訴えていないか
- 受け答えは普段通りか
- 水分をとれているか
などを確認しましょう。
暑い日のスポーツでは、子ども任せにせず休憩する時間を設けることも大切です。
「根性で乗り切る」は熱中症では危険
スポーツでは、「あと少し頑張ろう」という気持ちが力になることもあります。
しかし、熱中症が疑われる体調不良を根性で乗り切ろうとするのは危険です。
吐き気や頭痛、めまいなどが出ている状態では、競技や練習を続けることより体調の確認を優先しましょう。
症状を我慢できることと、安全に運動できることは同じではありません。
暑い日の運動でできる熱中症対策
熱中症を完全に防げるわけではありませんが、リスクを減らすためにできることがあります。
- 運動前から水分不足を避ける
- 暑さ指数などを確認する
- 暑い時間帯を避ける
- 休憩を確保する
- 状況に応じて水分や電解質を補給する
- 通気性のよい服装を選ぶ
- 急に激しい運動を始めない
- 体調不良や寝不足のときは無理をしない
- 吐き気や頭痛などが出たら運動を中止する
「昨日は同じ条件で大丈夫だったから今日も大丈夫」とは限りません。
その日の気象条件や体調に合わせて判断することが重要です。
ラーメンマラソンから考える「吐き気を軽視しない」
ラーメンマラソンから考えると、運動中の吐き気には食事量や脂質、運動強度、水分状態などさまざまな要因が関係します。
さらに暑い環境では、熱中症という重要な可能性も加わります。
そのため、テレビ番組などで誰かが吐き気や嘔吐を示したとしても、その原因を映像だけから断定することはできません。
一般的な運動場面では、暑い環境で吐き気が出たら「食べ過ぎただけ」と決めつけず、一度運動を中止して全身の状態を確認することが大切です。
まとめ
暑い日の運動中に起こる吐き気は、熱中症でもみられる症状のひとつです。
もちろん食後すぐの運動や食べ過ぎ、激しい運動など別の要因が関係する場合もあるため、吐き気だけで熱中症と断定することはできません。
しかし、暑い環境で吐き気に加えて頭痛、めまい、強いだるさ、ふらつきなどがある場合には注意が必要です。
ラーメンマラソンから考えると、食事と運動だけでなく、その日の暑さや水分状態まで含めて体調を見ることが重要です。
運動中に体調不良が出たら無理をせず、涼しい場所へ移動して体を冷やしましょう。意識状態がおかしい、自力で水分がとれないなど重い症状がある場合には、速やかな救急要請を検討してください。
次の記事では、「水分を一気に飲むと気持ち悪くなるの?」という疑問に注目し、運動中の水分補給と飲み方について詳しく解説します。

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