二百二十日(にひゃくはつか)について調べると、よく出てくるのが「雑節(ざっせつ)」という言葉です。
でも、
「雑節って何?」
「二十四節気とは違うの?」
「節分や彼岸も仲間?」
「どうして二百二十日が雑節なの?」
と疑問に思う人もいるでしょう。
雑節は、日本の季節や暮らし、農業などと深く結びついてきた暦の目安です。
二百二十日もそのひとつで、立春から数えて220日目にあたります。
2026年の二百二十日は9月11日(金)です。
この記事では、雑節とは何なのか、二十四節気とは何が違うのか、そして二百二十日がどのような雑節なのかをわかりやすく解説します。
二百二十日は「雑節」のひとつ
二百二十日は、日本で使われてきた雑節のひとつです。
「雑」という文字が入っているため、
「その他の日を適当にまとめたもの?」
と思ってしまうかもしれませんが、そういう意味ではありません。
雑節には、季節の移り変わりや農作業、暮らしの目安として親しまれてきたものがあります。
私たちが現在でもよく耳にする、
- 節分
- 彼岸
- 土用
- 八十八夜
- 入梅
- 半夏生
- 二百十日
- 二百二十日
なども雑節として知られています。
名前だけを見るとまったく違う行事のようですが、どれも季節と人々の暮らしを考えるうえで興味深い暦の目安です。
そもそも雑節とは?
日本では昔から、季節を知るためにさまざまな暦の目安が使われてきました。
その代表的なものが二十四節気です。
しかし、日本の暮らしや農業では、二十四節気だけでは表しきれない季節の節目も意識されてきました。
そこで日本の生活や農業などと結びつきながら使われてきた暦日が雑節です。
例えば、
- 季節の変わり目を意識する
- 農作業の目安にする
- 暑さや寒さの時期を知る
- 風雨への警戒を意識する
など、暮らしの中で季節を捉える目安となってきました。
二百二十日も、秋の風雨と農業との関係が深い雑節です。
雑節と二十四節気は何が違う?
雑節を理解するときに混乱しやすいのが、二十四節気との違いです。
二十四節気には、
- 立春
- 春分
- 立夏
- 夏至
- 立秋
- 秋分
- 立冬
- 冬至
などがあります。
二十四節気は、太陽の動きをもとに1年を24の節目に分けたものです。
一方、雑節には日本の季節感や農業、生活と結びついて使われてきたものがあります。
| 項目 | 二十四節気 | 雑節 |
|---|---|---|
| 代表例 | 立春・春分・夏至・秋分・冬至など | 節分・彼岸・八十八夜・二百十日・二百二十日など |
| 特徴 | 太陽の位置をもとに1年を24に分ける | 日本の季節・暮らし・農業などと結びつく暦の目安 |
| 二百二十日 | 含まれない | 含まれる |
つまり、 二百二十日は二十四節気ではなく雑節 です。
二百二十日は立春から数えて決まる雑節
雑節には、それぞれ日を決める方法があります。
二百二十日の場合、基準になるのは立春です。
立春を1日目として数え、 220日目が二百二十日になります。
2026年の場合は、
- 立春:2月4日
- 二百十日:9月1日
- 二百二十日:9月11日
となります。
二百二十日は単に「9月11日前後につけられた名前」ではなく、立春という季節の節目から数えて決められているのです。
八十八夜・二百十日・二百二十日は同じ立春スタート
雑節の中でも、
- 八十八夜
- 二百十日
- 二百二十日
には共通点があります。
どれも立春からの日数をもとにした名前です。
| 雑節 | 読み方 | 立春から |
|---|---|---|
| 八十八夜 | はちじゅうはちや | 88日目 |
| 二百十日 | にひゃくとおか | 210日目 |
| 二百二十日 | にひゃくはつか | 220日目 |
八十八夜は春から初夏へ向かうころ、二百十日と二百二十日は秋へ向かうころにあたります。
数字だけを見ると不思議な名前ですが、 「立春からどれくらい季節が進んだか」 と考えると理解しやすくなります。
二百二十日はなぜ農業と関係が深いの?
二百二十日が現在まで知られている理由を考えるうえで、農業との関係は欠かせません。
二百二十日は現在の暦では9月中旬ごろです。
このころは、地域や品種などによって違いはあるものの、稲にとって重要な時期と重なります。
一方、夏から秋にかけては台風などによる強風や大雨にも注意が必要です。
せっかく育ててきた稲が強風で倒れたり、大雨によって田んぼが被害を受けたりすれば、その後の収穫にも影響する可能性があります。
そのため二百二十日は、 農作物にとって重要な時期に風雨への警戒を意識する雑節 として伝えられてきました。
二百十日も同じく風雨を警戒する雑節
二百二十日を理解するときは、その10日前にある二百十日(にひゃくとおか)も重要です。
二百十日は立春から210日目。
二百二十日は立春から220日目です。
2026年は、
- 二百十日:9月1日(火)
- 二百二十日:9月11日(金)
となります。
どちらも秋の風雨と農業への影響を警戒してきた雑節です。
国立天文台の暦に関する解説でも、二百十日から二百二十日ごろは稲にとって重要な時期で、台風への注意という意味で特定の日だけ気をつければよいものではないという趣旨が示されています。
二つの日をセットで見ることで、 「1日だけではなく、この時期の風雨に注意する」 という意味も理解しやすくなります。
節分も雑節なの?
「節分って2月の行事じゃないの?」
と思うかもしれませんが、節分も雑節として知られています。
現在では、立春の前日の節分に豆まきをしたり、恵方巻を食べたりする習慣が広く知られています。
このように雑節の中には、
現在でも行事として身近に残っているもの
もあれば、
二百二十日のように、名前を聞く機会が少なくなったもの
もあります。
しかし、どちらも季節と人々の暮らしとの関係を知る手がかりになります。
土用も夏だけではない
雑節として身近な言葉のひとつが「土用」です。
「土用の丑の日」の印象が強いため、
「土用=夏」
と思われがちですが、土用は夏だけにあるものではありません。
季節の変わり目に関係する雑節で、春・夏・秋・冬それぞれに土用があります。
このように雑節を調べてみると、普段何気なく使っている季節の言葉にも、暦とのつながりがあることがわかります。
雑節を知ると昔の暮らしが見えてくる
現代では、
- 天気予報
- 気象レーダー
- 台風の進路予報
- 気温予報
- 防災気象情報
などを簡単に確認できます。
一方、昔の暮らしでは、季節の移り変わりを意識することが現在以上に重要でした。
特に農業では、
「いつごろ暑くなるのか」
「いつごろ霜に注意するのか」
「いつごろ風雨を警戒するのか」
といった季節の変化が、日々の仕事と直接結びつきます。
雑節を知ることは、 昔の人々が季節や自然とどのように付き合ってきたのかを知ること にもつながります。
現代でも雑節は季節を意識するきっかけになる
もちろん現代では、二百二十日だからという理由だけで台風を予測する必要はありません。
実際の天候については最新の気象情報を確認することが基本です。
それでも雑節は、
- 季節の変化に気づく
- 昔の暮らしを知る
- 農業と気象の関係を考える
- 防災用品を確認する
といったきっかけにできます。
二百二十日なら、 秋の風雨への備えを見直す日 として現代の生活に取り入れるのもよいでしょう。
二百二十日と雑節についてよくある質問
二百二十日は二十四節気?
いいえ。二百二十日は二十四節気ではなく雑節です。
雑節とは何?
日本の季節や暮らし、農業などと深く結びついてきた暦の目安です。節分、彼岸、土用、八十八夜、二百十日、二百二十日などがあります。
二百二十日はどうやって決まる?
立春を1日目として数えた220日目が二百二十日です。
2026年の二百二十日はいつ?
2026年は9月11日(金)です。
二百十日も雑節?
はい。二百十日も雑節で、立春から210日目にあたります。
八十八夜も雑節?
はい。八十八夜も雑節で、立春から88日目にあたります。
雑節は今でも意味がある?
現代では実際の天候を最新の気象情報で確認できますが、雑節は季節の変化や昔の暮らし、農業と自然との関係を知るきっかけになります。
まとめ|二百二十日は日本の季節と農業を伝える雑節
二百二十日は、雑節のひとつです。
二十四節気とは異なり、日本の季節感や暮らし、農業などと深く結びついてきた暦の目安として知られています。
二百二十日は立春を1日目として数えた220日目で、2026年は9月11日(金)です。
そして、
- 八十八夜=立春から88日目
- 二百十日=立春から210日目
- 二百二十日=立春から220日目
のように、立春からの日数を名前にした雑節もあります。
二百二十日は昔から農業と秋の風雨への警戒に関係してきました。
雑節を知ると、単なる暦の日付ではなく、 昔の人々が季節や自然とどのように向き合ってきたのか も見えてきます。
現代では最新の気象情報を活用しながら、二百二十日を秋の季節や防災について考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

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