二百十日(にひゃくとおか)は、昔から風雨への警戒と深く結びついてきた雑節です。
そして2026年の二百十日は、 9月1日(火)。
9月1日といえば、現代では「防災の日」としても知られています。
つまり2026年は、
昔から風を警戒してきた二百十日と、現代の防災を考える防災の日が同じ日
なのです。
せっかくなら二百十日を、昔の暦として知るだけで終わらせず、家庭の備えを確認する日にしてみませんか?
この記事では、台風や大雨などに備えて、二百十日のころに確認しておきたい防災ポイントをチェックリスト形式で紹介します。
2026年の二百十日は防災の日と同じ9月1日
二百十日は、立春を1日目として数えた210日目にあたります。
2026年は9月1日(火)です。
一方、防災の日も毎年9月1日です。
防災の日は、1923年9月1日に発生した関東大震災を踏まえ、災害についての認識を深め、備えを充実させるために設けられています。
二百十日と防災の日は、もともと別のものです。
しかし、 自然災害を警戒し、日頃から備えるという点では現代につながる部分があります。
そもそも二百十日はなぜ風雨を警戒する日なの?
二百十日のころは、地域や品種、栽培時期などによって違いはあるものの、稲が実りへ向かう大切な時期と重なることがあります。
一方、夏から秋にかけては台風への警戒が必要な季節です。
収穫前の稲が強風や大雨に襲われれば、
- 稲が倒れる
- 田んぼが浸水・冠水する
- 収穫作業に影響する
- 状況によって収量や品質に影響する
可能性があります。
そのため昔の人々は、この時期の風雨を警戒し、各地では風害を避けて豊作などを願う行事も伝えられてきました。
現代なら、その「風への警戒」を、 実際の防災行動へ置き換えることができます。
二百十日に確認したい防災チェックリスト
まずは、家庭で確認しやすいものをまとめてみましょう。
- □ 飲料水の備蓄は足りているか
- □ 食品の備蓄は足りているか
- □ 懐中電灯やLEDランタンは使えるか
- □ 予備の電池はあるか
- □ モバイルバッテリーは充電できているか
- □ 常用している薬など必要なものを確保できているか
- □ 非常用トイレなど断水への備えがあるか
- □ ハザードマップを確認しているか
- □ 避難場所・避難経路を家族で共有しているか
- □ 家の外に飛ばされそうなものがないか
全部を一度に完璧にそろえる必要はありません。
まずは、 「今、家に何があって、何が足りないのか」 を確認するところから始めましょう。
飲料水を確認する
災害への備えで特に重要なのが水です。
大雨や台風などによって断水が発生すると、普段当たり前に使っている水道が使えなくなる可能性があります。
飲料水はもちろん、生活用水についても考えておく必要があります。
備蓄している場合でも、
- 家族の人数に合った量があるか
- 期限は問題ないか
- 保管場所を家族が知っているか
を確認しておきましょう。
水の具体的な備蓄量や断水時の考え方については、二百十日の断水対策の記事で詳しく紹介します。
食品は「ローリングストック」も活用
非常食だけを特別に用意する方法だけでなく、普段食べている食品を少し多めに備えるローリングストックもあります。
食べた分を買い足していくことで、日常生活の中で備蓄を維持しやすくなります。
例えば、
- パックご飯
- 缶詰
- レトルト食品
- 乾麺
- そのまま食べられる食品
- 家族が普段から食べ慣れている食品
など、家庭に合ったものを考えてみましょう。
災害時には調理器具や電気・ガス・水道が普段どおり使えない場合もあります。
「食品があるか」だけでなく、「その状況で食べられるか」 まで考えておくことがポイントです。
停電への備えを確認する
台風では強風や飛来物などの影響によって停電が発生する場合があります。
停電に備えて、
- 懐中電灯
- LEDランタン
- 予備の電池
- モバイルバッテリー
- 充電ケーブル
- 携帯ラジオなど情報を得る手段
を確認しておきましょう。
特にスマートフォンは、家族との連絡だけでなく、気象情報や避難情報を確認するためにも使います。
台風の接近が予想されている場合は、 早めにスマートフォンやモバイルバッテリーを充電しておく こともできます。
停電時の具体的な備えについては、次の記事で詳しく紹介します。
非常用トイレも忘れずに
水や食料と一緒に考えておきたいのがトイレです。
災害時には、断水や排水設備の被害などによって、普段どおりトイレを使えなくなる場合があります。
非常用トイレや携帯トイレがあるか、家族の人数に対して十分かを確認しておくとよいでしょう。
また、災害時には状況によって水を流すことが適切でない場合もあります。
「水があるから便器へ流せば大丈夫」と自己判断せず、自治体や管理者などから出される情報を確認すること も大切です。
ハザードマップと避難場所を確認する
防災用品をそろえるだけが防災ではありません。
自宅や職場、学校などの周辺に、
- 洪水
- 土砂災害
- 高潮
- 津波
などのリスクがあるか、自治体のハザードマップで確認しておきましょう。
さらに、
- どこへ避難するのか
- どの道を通るのか
- 家族が離れている場合はどう連絡するのか
まで話しておくと、いざというときに行動しやすくなります。
災害の種類によって安全な場所や避難行動は変わるため、 「とにかく避難所へ行けばいい」と決めつけず、自分の地域の情報を確認する ことが重要です。
家の外に飛ばされるものがないか確認する
台風が近づくときは、強風で物が飛ばされないよう家の周囲も確認します。
例えば、
- 植木鉢
- 物干し用品
- 園芸用品
- ごみ箱
- ベランダの小物
などです。
移動できるものは、風雨が強くなる前に安全な場所へ片付けましょう。
ただし、 すでに暴風や大雨になってから外へ出るのは危険です。
気象情報を確認し、早めに準備することが大切です。
子どもがいる家庭は「子ども用」も確認
家庭の防災用品は、大人向けのものだけでは足りない場合があります。
子どもの年齢によって、
- 普段食べ慣れている食品
- 必要な飲み物
- おむつ
- おしりふき
- 着替え
- 衛生用品
- 安心できる小さなおもちゃなど
必要なものは変わります。
特に乳幼児用品は、災害発生後すぐ希望の商品が手に入るとは限りません。
普段使っているものを少し余裕を持って用意する という考え方も取り入れてみましょう。
高齢者や持病がある人がいる家庭も個別の備えを
家族に高齢者や日常的に薬・医療用品などが必要な人がいる場合は、その家庭に合った備えが必要です。
一般的な防災セットだけで終わらせず、
- 普段必要としているもの
- 避難するときに持ち出すもの
- 家族や支援者との連絡方法
なども確認しておきましょう。
台風が来てからではなく「来る前」に
二百十日の防災で最も大切にしたいのが、 早めの確認です。
暴風になってからベランダを片付けたり、大雨の中で買い物へ出たりするのは危険です。
また、台風の最中に田んぼや川、用水路などの様子を見に行くことも避けましょう。
気象情報を確認しながら、 安全に行動できる段階で必要な準備を済ませる ことが重要です。
二百十日の防災についてよくある質問
二百十日は防災の日ですか?
二百十日そのものが防災の日ではありません。二百十日は立春から210日目にあたる雑節で、防災の日は毎年9月1日です。ただし2026年は二百十日も9月1日のため、同じ日になります。
二百十日は必ず台風が来る?
いいえ。二百十日は台風が必ず来る日ではありません。夏から秋の台風シーズンと、農作物にとって重要な時期が重なることから、昔から風雨への警戒と結びついてきました。
台風前に最低限何を確認すればいい?
飲料水や食品、停電対策、避難場所・避難経路、ハザードマップ、家の周囲に飛ばされそうなものがないかなどを確認しましょう。必要な備えは家庭や地域によって異なります。
防災用品は一度買えば大丈夫?
食品や飲料水には期限があり、電池やモバイルバッテリーなども状態の確認が必要です。家族構成や生活環境が変わることもあるため、定期的に見直しましょう。
台風が来ていなくても準備する必要はある?
災害が迫ってから準備するより、平常時に備蓄や避難方法を確認しておくほうが安全です。二百十日や防災の日を定期点検のきっかけにするのもよいでしょう。
2026年の二百十日はいつ?
2026年9月1日(火)です。
まとめ|二百十日の「風への警戒」を現代の防災につなげよう
二百十日は、昔から農家が風雨を警戒してきた季節の目安です。
そして2026年は、 二百十日と防災の日が同じ9月1日です。
昔は風祭りや風鎮祭などを通して、風害を避け、農作物が無事に実ることが願われてきました。
現代の私たちは、それに加えて、
- 水や食品を備える
- 停電に備える
- 非常用トイレを確認する
- ハザードマップを見る
- 避難場所や連絡方法を家族で共有する
- 家の周囲を安全にする
といった具体的な行動ができます。
二百十日は「台風が来る日」ではありません。
だからこそ、何も起きていない平常時に、もしものときの備えを見直すきっかけにできます。
昔から伝わる季節の知恵を、現代の防災へ。
2026年9月1日は、二百十日と防災の日の両方をきっかけに、家庭の備えを一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

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