白露から始まる秋の味覚|旬の食材で季節を楽しもう

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9月上旬頃に迎える「白露(はくろ)」は、草木に露が宿り始める頃を表す二十四節気です。

日中にはまだ残暑が続くことがありますが、スーパーや直売所へ行くと、梨やぶどう、さつまいも、魚など秋らしい食材を目にする機会が増えてきます。

地域や品種によっては新米も出回り始め、食卓から秋を感じられる季節です。

では、白露の頃にはどのような食べ物を楽しめるのでしょうか。

この記事では、白露から始まる秋の味覚として、魚・野菜・いも類・きのこ・果物・新米などをまとめて紹介します。

白露はいつ?秋の味覚が増えてくる頃

白露は例年9月7日頃から8日頃に迎えます。

二十四節気では、立秋、処暑に続く秋の3番目の節気です。

秋の二十四節気は次の順番で進みます。

  1. 立秋
  2. 処暑
  3. 白露
  4. 秋分
  5. 寒露
  6. 霜降

白露は秋の前半にあたり、夏の食材と秋の食材が入れ替わっていく時期でもあります。

ただし、食材の旬や収穫時期は地域、品種、栽培方法、その年の天候などによって異なります。

「白露になったら全国で一斉にこの食材が旬になる」というわけではありません。

白露に決まった行事食はある?

白露は二十四節気のひとつですが、全国的に「白露の日には必ずこれを食べる」という決まった行事食があるわけではありません。

そのため、白露の食卓では、その時期に地域で出回っている旬の食材を楽しむのがおすすめです。

なお、秋には十五夜の月見団子や、秋のお彼岸のおはぎなどもありますが、これらはそれぞれの行事に由来する食べ物です。

白露そのものの行事食と混同しないようにしましょう。

白露に楽しみたい秋の味覚一覧

白露を迎える9月頃には、次のような食材が食卓に登場します。

種類食材の例
さんま、鮭、かつお、さばなど
野菜なす、かぼちゃ、れんこんなど
いも類さつまいも、里芋など
きのこ類しいたけ、しめじ、まいたけなど
果物梨、ぶどう、いちじくなど
穀類地域や品種によって新米

店頭に並ぶ食材を観察してみるだけでも、夏から秋への移り変わりを感じられるでしょう。

秋の味覚といえば「さんま」

秋の魚としてよく知られているのが、さんまです。

漢字で「秋刀魚」と書くことからも、秋を代表する魚というイメージが強いでしょう。

白露の頃から秋にかけて店頭で見かける機会がありますが、漁獲量や魚の大きさ、脂ののり、価格などは年によって変化します。

「9月なら必ず脂がのった安いさんまが食べられる」とは限らないため、その年の状況を見ながら楽しみましょう。

塩焼きに大根おろしを添えれば、秋らしい一品になります。

鮭も秋の食卓に取り入れやすい

鮭も秋の食卓で親しまれている魚です。

焼き鮭だけでなく、きのこと一緒にホイル焼きにしたり、炊き込みご飯にしたり、汁物へ加えたりと幅広い料理に使えます。

魚はたんぱく質を含み、種類によって脂質やビタミン、ミネラルなどの含有量も異なります。

旬だけにこだわらず、そのとき手に入りやすい魚を取り入れてみましょう。

かつおにも秋の楽しみがある

かつおは春から初夏頃の「初がつお」と、秋頃の「戻りがつお」という言葉で季節を表現される魚です。

ただし、漁獲される時期や場所には違いがあります。

たたきや刺身などで食べる場合には、購入後の温度管理にも注意しましょう。

白露は夏野菜から秋野菜への移り変わり

9月上旬頃は、夏野菜が突然姿を消すわけではありません。

なすなどを引き続き楽しみながら、かぼちゃやれんこん、いも類など秋らしい食材も食卓へ加わってきます。

白露は「夏野菜か秋野菜か」ときっちり分けるより、両方を楽しめる季節の境目として考えるとよいでしょう。

さつまいもで秋らしい食卓に

秋の味覚として人気があるのが、さつまいもです。

焼きいもだけでなく、さつまいもご飯、煮物、汁物、サラダ、お菓子などさまざまな料理に利用できます。

さつまいもには炭水化物のほか、食物繊維やビタミン、ミネラルなどが含まれています。

品種によって食感や甘さにも違いがあるため、食べ比べてみるのも秋ならではの楽しみ方です。

里芋は十五夜とも関係の深い食材

里芋も秋に楽しみたい食材のひとつです。

旧暦8月15日の十五夜は「芋名月」と呼ばれることがあり、里芋などを供える風習がみられる地域があります。

ただし、十五夜と白露は別のものです。

白露の決まった行事食として里芋を食べるという意味ではありません。

煮物や汁物などに使えば、秋らしい食卓を楽しめます。

きのこで手軽に秋らしさをプラス

しいたけ、しめじ、まいたけ、えのきなどのきのこ類も、秋をイメージさせる食材です。

現在では施設栽培によって一年を通して購入できる種類も多くあります。

そのため、すべてのきのこを「白露が旬」とまとめることはできません。

それでも、炊き込みご飯や汁物、ホイル焼きなどに取り入れると、手軽に秋らしい献立になります。

白露の果物といえば梨

9月頃は、さまざまな日本梨を楽しめる季節です。

幸水、豊水、新高など、品種によって出回る時期が異なります。

白露の頃には、地域によって豊水などが店頭に多く並ぶこともあります。

梨は水分を多く含み、残暑が続く日にも食べやすい果物です。

ただし、梨を食べれば飲み物による水分補給が不要になるわけではありません。

ぶどうは品種の違いも楽しもう

白露の頃には、ぶどうもさまざまな品種が出回ります。

巨峰、ピオーネ、シャインマスカットなど、粒の大きさ、皮の食べやすさ、香り、甘さなどにそれぞれ特徴があります。

品種によって旬の時期が異なるため、そのとき店頭に並んでいるぶどうを選んでみましょう。

なお、ぶどうは丸く滑りやすいため、小さな子どもたちに与える場合には、年齢に応じて適切に切るなど窒息事故への配慮も必要です。

いちじくも初秋に楽しめる果物

地域や品種によっては、白露の頃にいちじくが多く出回ります。

そのまま食べるだけでなく、ヨーグルトに添えたり、加熱して料理やデザートに使ったりすることもできます。

傷みやすい果物なので、購入後は状態を確認しながら早めに食べるとよいでしょう。

白露の頃には新米も出回り始める

秋の味覚として忘れられないのが新米です。

白露を迎える9月上旬頃には、早い地域や品種ですでに新米が出回っています。

一方、稲の収穫時期は地域、品種、天候などによって異なるため、全国の田んぼで白露に一斉に収穫が始まるわけではありません。

白露から秋分、さらに秋が深まるにつれて、さまざまな産地の新米を目にする機会が増えていきます。

新米と秋の味覚を組み合わせよう

新米が手に入ったら、秋の魚や野菜と組み合わせるだけでも季節感のある献立になります。

例えば、次のような組み合わせがあります。

  • 新米+さんまの塩焼き+青菜のおひたし+味噌汁
  • 新米+鮭のホイル焼き+かぼちゃの煮物
  • きのこご飯+鶏肉の焼き物+なすのおひたし
  • さつまいもご飯+魚の塩焼き+豆腐の味噌汁

特別な料理を用意しなくても、旬の食材を一品加えるだけで秋らしさを楽しめます。

残暑が厳しい日は無理に「秋料理」にしなくていい

白露を迎えても、日中には厳しい暑さになることがあります。

そんな日に、熱々の煮込み料理や鍋料理を無理に食べる必要はありません。

例えば、秋の食材を使いながら次のような料理にする方法もあります。

  • 鮭と野菜の冷たい南蛮漬け
  • なすのおひたし
  • 冷しゃぶときのこのサラダ
  • 梨やぶどうを添えた献立

暦に料理を合わせるのではなく、その日の気温や食欲に合わせて調理方法を選びましょう。

涼しくなったら温かい料理へ

朝晩に秋らしい涼しさを感じるようになったら、味噌汁やスープ、煮物、炊き込みご飯なども食べやすくなります。

鮭ときのこの汁物、さつまいもご飯、里芋の煮物など、秋の食材を組み合わせれば季節感のある食卓になります。

暑い日は冷たい料理、涼しい日は温かい料理と、その日の気候に合わせて楽しむのも白露ならではです。

旬の食材は「栄養価が高いから食べなければ」と考えなくていい

旬の食材には、その季節ならではのおいしさや価格、出回りやすさなどの魅力があります。

一方、「旬のものだけを食べれば健康になる」「旬以外の食材は栄養がない」というわけではありません。

一年を通して手に入りやすい野菜や冷凍食品なども上手に利用しながら、旬の食材を楽しみとして取り入れるとよいでしょう。

秋の味覚は食べすぎにも注意

新米、さつまいも、ぶどうなど、おいしいものが増える秋。

「食欲の秋だから」と普段より食べる量が増えることもあるかもしれません。

旬の食材だからといって、たくさん食べるほどよいわけではありません。

主食・主菜・副菜を基本にしながら、いろいろな食品を組み合わせて楽しみましょう。

子どもたちと「秋探し」をするのもおすすめ

白露は、子どもたちと季節の変化を探すきっかけにもできます。

スーパーへ行ったときに「夏と売っている果物が変わったね」と話したり、梨やぶどうの品種を比べたりするだけでも立派な食育になります。

新米を炊いて香りを比べたり、きのこを触って形を観察したりするのもよいでしょう。

食べることだけでなく、見る、触る、香りを感じることも、季節の食材に親しむ方法のひとつです。

白露から秋分、寒露へ味覚も変わっていく

白露の次は秋分、その次は寒露です。

季節が進むにつれて、店頭に並ぶ食材も少しずつ変わっていきます。

二十四節気季節のイメージ
白露残暑の中に秋の味覚が増え始める
秋分秋が進み、新米や秋の食材を楽しみやすくなる
寒露朝晩の涼しさが増し、温かい料理も取り入れやすくなる
霜降晩秋を迎え、冬へ向かう食卓へ

二十四節気と食材を一緒に追っていくと、日本の季節の移り変わりを食卓から感じることができます。

まとめ

白露を迎える9月頃は、残暑が続きながらも、魚、野菜、いも類、果物、新米など秋らしい味覚が少しずつ増えてくる時期です。

白露に全国共通の決まった行事食があるわけではありません。

だからこそ、その地域、その年、その日に手に入る旬の食材を自由に楽しむことができます。

さんまや鮭、さつまいも、きのこ、梨、ぶどう、新米などを少しずつ食卓へ取り入れ、夏から秋へ変わっていく季節を味わってみましょう。

白露から秋分、寒露、霜降へ。

二十四節気とともに変わっていく食材に目を向けると、毎日の食事そのものが季節を楽しむきっかけになります。

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