ハロウィンと聞いて、オレンジ色のかぼちゃを思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。
三角形の目や大きな口をくり抜き、中に明かりを灯したかぼちゃは、ハロウィンを代表する存在です。
このかぼちゃのランタンは「ジャック・オー・ランタン」と呼ばれています。
でも、なぜハロウィンにはかぼちゃを飾るのでしょうか。
実は、ハロウィンのランタンには古い伝承が関係しており、最初からかぼちゃが使われていたわけでもありません。
この記事では、ジャック・オー・ランタンの由来と、かぼちゃがハロウィンの定番になった背景を紹介します。
ハロウィンのかぼちゃは「ジャック・オー・ランタン」
顔をくり抜いて明かりを灯したハロウィンのかぼちゃは、英語で「Jack-o’-lantern(ジャック・オー・ランタン)」と呼ばれます。
直訳すると「ジャックのランタン」といった意味です。
現在では玄関や窓辺などに飾るハロウィンの代表的なデコレーションとして知られています。
本物のかぼちゃだけでなく、プラスチックや紙、陶器などで作られたジャック・オー・ランタンも多く、10月になるとさまざまな場所で見かけますね。
ジャック・オー・ランタンの由来とは?
ジャック・オー・ランタンには、アイルランドなどに伝わる「ジャック」という男の民間伝承が関係しているとされています。
物語にはいくつかの形がありますが、ジャックはずる賢い人物として描かれ、悪魔をだましたと伝えられています。
やがてジャックが亡くなると、天国へ行くことができず、悪魔との約束によって地獄にも入れませんでした。
行き場を失ったジャックは、暗闇の中をさまよい続けることになります。
その際、悪魔から渡された燃える炭をくり抜いた野菜の中に入れ、明かりとして持ち歩いたという伝承があります。
この物語から、「ジャックのランタン」と呼ばれるようになったとされています。
実は最初はかぼちゃではなかった
ジャック・オー・ランタンといえば、現在はオレンジ色の大きなかぼちゃが定番です。
ところが、アイルランドやイギリスなどでは、もともとカブなどの根菜をくり抜いてランタンを作る風習がありました。
つまり、ハロウィンのランタンは最初からかぼちゃだったわけではありません。
野菜の中をくり抜き、顔などを刻んで明かりを入れる文化が、後に現在のかぼちゃのランタンへ変化していったのです。
なぜカブからかぼちゃに変わったの?
ハロウィン文化がアメリカへ伝わると、ランタンに使われる野菜も変化しました。
アメリカでは大きなかぼちゃが豊富に栽培されていました。
かぼちゃはカブなどに比べてサイズが大きく、中をくり抜きやすいうえ、顔も彫りやすいという特徴があります。
そこで、ランタンを作る材料としてかぼちゃが使われるようになり、次第に定番になっていきました。
鮮やかなオレンジ色も秋らしく、現在では世界中でハロウィンを象徴するモチーフになっています。
ジャック・オー・ランタンにはどんな意味がある?
昔のランタンには、暗い夜を照らす明かりとしてだけでなく、霊的な存在にまつわる意味も結び付けられてきました。
怖い顔を彫ったランタンを置くことで、悪いものを遠ざけるという説明がされることもあります。
一方、現在ではこうした意味を強く意識せず、ハロウィンを楽しむための飾りとして使われることがほとんどです。
かわいい笑顔のかぼちゃや、猫、星などを彫ったものもあり、デザインも自由になっています。
ハロウィンのかぼちゃは日本のかぼちゃと同じ?
ハロウィンの飾りに使われる大きなオレンジ色のかぼちゃと、日本で普段食べているかぼちゃは同じものとは限りません。
観賞用やランタン作り向けの品種は、大きくて中をくり抜きやすい一方、食用のかぼちゃとは味や食感が異なることがあります。
スーパーで料理用として売られているかぼちゃを見慣れていると、海外の巨大なオレンジ色のかぼちゃは少し不思議に見えるかもしれませんね。
ハロウィン用のかぼちゃを購入するときは、食用なのか観賞用なのかを確認しておきましょう。
本物のろうそくを入れるときは火災に注意
本来のランタンらしく、本物のろうそくを中に入れたくなるかもしれません。
しかし、乾燥した飾りや衣装などが多いハロウィンでは、火の扱いに注意が必要です。
特に子どもたちがいる家庭では、火を使わないLEDキャンドルなどを利用すると扱いやすくなります。
ランタンを飾る場所も、子どもの手が届く場所や倒れやすい場所を避けるなど、安全を確認して楽しみましょう。
まとめ
ハロウィンを代表するかぼちゃのランタンは、「ジャック・オー・ランタン」と呼ばれています。
その名前には、死後も暗闇をさまよったジャックについての古い民間伝承が関係しているとされています。
そして意外なことに、昔からかぼちゃが使われていたわけではありません。
アイルランドなどではカブなどをくり抜いていましたが、風習がアメリカへ伝わると、大きく加工しやすいかぼちゃが使われるようになりました。
現在では怖い顔だけでなく、かわいいデザインもたくさんあります。
由来を知ったうえで眺めてみると、いつものハロウィンかぼちゃが少し違って見えるかもしれませんね。

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