「白露」という漢字を見て、「なんて読むの?」と思ったことはありませんか?
「白」と「露」という身近な漢字の組み合わせですが、「しらつゆ?」「はくろ?」と迷いやすい言葉でもあります。
二十四節気の名称としての白露は、「はくろ」と読みます。
そして「白い露」という美しい名前には、秋の朝に見られる露や、古くからの季節の捉え方が関係しています。
この記事では、白露の読み方と名前の意味、なぜ「白」という漢字が使われているのかをわかりやすく解説します。
二十四節気の白露の読み方は「はくろ」
二十四節気の「白露」は、「はくろ」と読みます。
白露は1年を24の節気に分けた二十四節気のひとつで、立春から数えると15番目にあたります。
秋の二十四節気では、立秋、処暑に続く3番目です。
前の節気は「処暑(しょしょ)」、次は「秋分(しゅうぶん)」となり、夏の暑さが残る時期から秋へと季節が進んでいく頃に位置しています。
「白露」は「しらつゆ」とも読める?
「白露」という漢字そのものは、文脈によって「しらつゆ」と読まれることもあります。
「しらつゆ」は、草木などについた露を表す日本語として、和歌や文学などでも使われてきた言葉です。
一方、カレンダーなどに書かれている二十四節気の名称として読む場合は「はくろ」です。
同じ漢字でも使われる場面によって読み方が変わるため、二十四節気について調べるときには「白露=はくろ」と覚えておくとわかりやすいでしょう。
白露とはどんな意味?
白露は、草木に露が宿る頃を表した二十四節気です。
白露の頃になると、日中にはまだ暑さが残っていても、夜から明け方にかけて気温が下がる日が増えていきます。
空気中の水蒸気が冷やされて草や葉などの表面で水滴になると、朝露として目に見えるようになります。
こうした自然の変化が、白露という季節の名前につながっています。
露は透明なのになぜ「白い露」なの?
実際の露は透明な水滴です。
それなのに、なぜ「白露」と呼ばれるのでしょうか。
草木についた細かな露は、朝の光を受けると白くきらきらと輝いて見えることがあります。
白露という名前からは、秋の朝に草や葉を覆う小さな水滴が、光を受けて白く輝く情景を思い浮かべることができます。
ただし、「白」という文字には見た目だけではない背景もあります。
「白」は秋を表す色でもある
古代中国で発達した陰陽五行の考え方では、季節や方角、色などがそれぞれ結びつけられてきました。
五行では、秋は「金」と対応し、その色として「白」が配されています。
そのため「白」という文字は、単に露が白く見えるというだけでなく、秋という季節とも深い関係を持っています。
秋を表す言葉のひとつに「白秋(はくしゅう)」があるのも、この考え方に由来します。
白露という二文字には、露が輝く自然の風景と、秋を象徴する「白」という色のイメージが重なっています。
白露の頃に朝露ができるのはなぜ?
露ができる仕組みには、気温と空気中の水蒸気が関係しています。
晴れた夜などには地面や草木の表面から熱が逃げて冷え、その周囲の空気も冷やされます。
空気が一定の温度まで冷えると、空気中に水蒸気として存在していた水分の一部が水滴になります。
その水滴が草や葉などについたものが露です。
白露の頃は夏から秋への季節の変わり目。朝晩の気温が下がってくることで、露にも季節の移り変わりを感じられるようになります。
白露はいつ頃やってくる?
白露は例年9月7日頃から8日頃に迎えます。
ただし、二十四節気の日付は毎年完全に固定されているわけではありません。
白露は太陽黄経が165度となるときと定められているため、年によって日付や時刻が変わることがあります。
そのため、その年の白露の日付を知りたい場合には、最新の暦を確認するのが確実です。
白露は秋の入り口?
白露を「秋の始まり」と表現することがありますが、二十四節気で暦の上の秋が始まるのは白露より前の「立秋」です。
白露はすでに秋に入って3番目の節気にあたります。
とはいえ、日本では立秋や処暑の頃には厳しい暑さが続くことも多く、白露の頃になって初めて朝晩の空気に秋らしさを感じる地域もあります。
暦と実際の気候には差があるため、「白露になったから涼しくなる」と考えるのではなく、その年や地域の気候とあわせて季節を感じるとよいでしょう。
朝露から小さな秋を探してみよう
白露は、大きな行事が行われる日というより、自然の変化に目を向けるきっかけになる二十四節気です。
朝の草についた露だけでなく、少し早くなった日の入り、虫の声、秋らしく変化していく空など、身近なところにも季節のサインがあります。
食卓では梨やぶどうなど秋の味覚が楽しみやすくなる頃でもあります。
「白露」という名前の意味を知ってから外を眺めてみると、これまで気づかなかった秋の変化を見つけられるかもしれません。
まとめ
二十四節気の白露は「はくろ」と読みます。
草木に露が宿る頃を表した言葉で、秋の朝に露が白く輝いて見える情景を思わせる名前です。
また、古代中国の陰陽五行では「白」が秋と結びつけられており、白露の「白」には秋という季節とのつながりもあります。
白露を迎えたら、朝露や空、日の長さなど身近な自然に目を向け、小さな秋の訪れを探してみてはいかがでしょうか。

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