2026年はいくらがさらに高くなる?秋鮭来遊予測が前年の約半分に

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お寿司や海鮮丼、おせち料理などで人気の「いくら」。

ただでさえ高級食材というイメージがありますが、2026年はさらに価格が上昇する可能性があります。

大きな理由となっているのが、北海道の秋鮭の記録的な不漁です。

2026年に北海道へ来遊する秋鮭は約365万尾と予測され、記録的な低水準だった前年の実績から、さらに半分程度になる見通しです。

実際に2026年9月には、国産の新物いくらについて「前年の約2倍」という現場の声も出ています。

2026年のいくらはいったいどこまで高くなるのでしょうか。

現在確認できる価格や業界の予想相場、秋鮭不漁との関係を整理します。

2026年の新物いくらは「前年の約2倍」という声も

2026年9月17日の報道では、北海道産の秋鮭から作られた新物いくらが、前年より大幅に高くなっている状況が紹介されました。

東京都内の海鮮居酒屋では、生筋子もいくらも前年の約2倍という状況になっているといいます。

同店が豊洲市場で仕入れた北海道産の生筋子も、1kgあたり2万円。

前年の約2倍でした。

原料となる生筋子が高騰すれば、そこから作る新物いくらの価格にも影響します。

いくら100gの全国平均価格は2,185円

いくらは、2026年の秋鮭シーズンが始まる以前から高値が続いていました。

2026年7月までのいくら100gあたりの全国平均小売価格は2,185円。

5年前と比べて約4割上昇しています。

いくら価格の状況確認された数字
2026年7月までの全国平均小売価格100gあたり2,185円
5年前との比較約4割上昇
2026年新物前年の約2倍という現場の声

つまり2026年は、もともと高かったいくらに、秋鮭のさらなる不漁が重なっている状態です。

2026年10月の国産いくら予想相場は?

水産卸のうおいちは、2026年10月の塩いくら・味付けいくらについて予想相場を公表しています。

種類2026年10月予想相場
国内産・塩いくら1kg 30,000~35,000円
国内産・味付けいくら1kg 25,000~30,000円
ロシア産・マス卵の味付けいくら1kg 13,000~15,000円

国内産の塩いくらなら、1kgあたり最大3万5,000円という予想です。

100gに単純換算すると3,000~3,500円に相当します。

ただし、これは水産業界での予想相場です。

スーパーや通販などで販売される最終的な小売価格を示した数字ではありません。

なぜ2026年はいくらが高くなる?

いくらは、鮭や鱒の卵を加工した食品です。

北海道産の秋鮭から作る新物いくらの場合、当然ながら原料となる秋鮭が必要になります。

ところが2026年に北海道へ来遊すると予測されている秋鮭は約365万尾。

前年の実際の来遊数は約686万尾だったため、予測通りなら前年実績の約半分という規模です。

前年もすでに歴史的な不漁でした。

そこからさらに秋鮭が減れば、国産の生筋子や新物いくらの原料を確保しにくくなります。

秋鮭が半分ならいくらの価格は2倍になる?

ここは注意が必要です。

秋鮭の来遊数が前年の約半分だからといって、いくらの値段が自動的に2倍になるわけではありません。

価格には秋鮭の漁獲量だけでなく、メスの割合、魚体の大きさ、卵の成熟状態、加工量、前年からの在庫、輸入原料の供給量など、さまざまな要素が関係します。

実際の秋鮭漁獲量も、シーズンが終わるまで確定しません。

「秋鮭半減=いくら価格2倍」と単純計算することはできないのです。

2026年の秋鮭漁は序盤だけ見ると前年を上回っている

ここでもうひとつ、2026年ならではの重要なポイントがあります。

年間の来遊予測は非常に厳しい一方、9月上旬の実際の秋鮭漁は、前年同期を上回るスタートとなりました。

9月10日までの北海道の沿岸漁獲は約79万7,000尾。

前年同期の約56万5,000尾に対して約41%増えています。

つまり「2026年は予測が悪いから、最初から北海道全域で全く獲れていない」という状況ではありません。

今後の漁獲ピークにどれだけ秋鮭が戻ってくるかによって、新物いくらの供給量も変わる可能性があります。

それでも業界はいくら相場を強気に予想

序盤の漁獲が前年を上回っている一方、水産業界はいくら相場について慎重な見方をしています。

うおいちは、北海道産秋鮭の水揚げが過去最低水準になるとの予測から、2026年の新物いくら相場は前年より強含みになるとしています。

さらに、自由に販売できる在庫もほぼない状態とされ、荷動きは厳しくなるとの見通しです。

序盤の漁獲増だけで「今年はいくらが安くなる」と判断するのは、まだ早い段階です。

国産いくらが高いなら輸入品は安い?

日本で販売されているいくらは、北海道産秋鮭だけから作られているわけではありません。

海外産の鮭や鱒の卵を使用した商品も流通しています。

2026年10月の業界予想では、ロシア産マス卵の味付けいくらが1kg1万3,000~1万5,000円。

国内産の味付けいくら1kg2万5,000~3万円と比べると、予想相場には大きな差があります。

そのため、国産いくらの高騰によって輸入原料の商品へ需要が移る可能性もあります。

輸入いくらも無関係ではない

ただし、「国産が高ければ輸入品を買えば安泰」とも言い切れません。

2026年9月の鮮魚店では、前年に作られたアメリカ産の冷凍いくらなどが、前年より約3割高い価格で販売された例も報じられています。

国産原料が不足すれば、代替となる輸入品への需要が高まる可能性があります。

いくら市場全体の需給を見る必要があります。

いくら丼はすでに高級メニューに

いくら価格の上昇は、家庭用だけでなく外食にも影響しています。

東京都内のいくら丼専門店では、10年前の開店当時680円だったいくら丼が、2026年には4,400円になった例が報じられています。

店舗によると、特にここ数年は仕入れ価格の上昇幅が大きく、販売価格にも反映せざるを得ない状況だといいます。

もちろん、これは一店舗の商品価格の推移であり、全国のいくら丼価格を表すものではありません。

それでも、原料価格の上昇が外食にも波及していることが分かります。

生筋子を買って自分で作れば安い?

「完成品のいくらが高いなら、生筋子から自分で作ればいい」と考える人もいるでしょう。

ところが2026年は、その生筋子も高騰しています。

国産生筋子が前年の約2.5倍になったとして仕入れを断念した鮮魚店や、北海道産生筋子を1kg2万円で仕入れた飲食店の例もあります。

そのため2026年は、自家製いくらなら必ず安くなるとは限りません。

完成品と生筋子、それぞれの販売価格を比べて判断した方がよさそうです。

年末のおせち用いくらも高くなる?

今後気になるのが、年末年始です。

いくらは、おせち料理や海鮮料理の需要が高まる年末年始にも人気があります。

2026年秋に国産新物いくらの生産量が少なければ、その影響が年末の販売価格まで続く可能性があります。

ただし、年末価格は秋鮭の最終的な漁獲量や新物の生産量、輸入原料、在庫、需要などによって変わります。

9月時点で「年末はいくらが○円になる」と具体的な価格まで断定することはできません。

2026年はいくらの産地表示もチェック

いくらを購入するときは、値段だけでなく表示も確認してみましょう。

北海道産秋鮭の卵を使った商品なのか、海外産原料なのか、鮭卵なのか鱒卵なのかによって、商品や価格帯は異なります。

「いくら」という商品名だけを見て価格を比較すると、原料の違う商品を比べてしまうことがあります。

特に国産新物の価格が高い2026年は、原料原産地などの表示を確認して選ぶことが大切です。

2026年のいくら価格は秋鮭漁のピークがポイント

2026年の秋鮭漁はまだ途中です。

水産業界では、漁獲のピークは9月下旬から10月上旬ごろとみています。

この時期に秋鮭の水揚げがどこまで伸びるかが、国産生筋子や新物いくらの供給を見る大きなポイントになります。

9月上旬の漁獲は前年を上回っているため、今後の推移によって状況が変わる可能性もあります。

一方、年間の来遊予測は依然として極めて厳しく、業界では新物いくらの高値を予想しています。

「予測」と「実際の漁獲」の両方を追う必要があるシーズンです。

まとめ

2026年はいくらのさらなる高騰が懸念されています。

北海道の秋鮭来遊数は約365万尾と予測され、前年実績約686万尾の半分程度となる見通しです。

9月には新物いくらが前年の約2倍という現場の声も出ています。

水産業界が示した10月の予想相場は、国内産の塩いくらが1kg3万~3万5,000円、味付けいくらが2万5,000~3万円です。

一方、9月上旬の秋鮭漁獲は前年同期を上回っており、実際の漁が最終的にどこまで伸びるかはまだ分かりません。

2026年のいくら価格を見るうえでは、9月下旬から10月上旬の秋鮭漁と、新物いくらの流通量が重要になりそうです。

そして年末には、おせち用いくらの価格にも注目です。

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