2026年9月、全国各地で相次いで確認されている毒キノコ「オオシロカラカサタケ」。
東京都内の公園や多摩川周辺、愛知、静岡、京都、福島など、次々と新しい発生情報が出ています。
ここまで各地で大量発生すると、気になるのが「いったいいつまで続くの?」ということではないでしょうか。
9月18日に公開された関西テレビの報道では、キノコの生態に詳しい近畿大学農学部の白坂憲章教授が、現在の大量発生について今後も続く可能性を指摘しています。
さらに別の地域では、一度キノコを抜いても、その場所の近くから再び生えてくる状況も報告されています。
なぜ取り除いてもまた生えてくるのか。
そして、2026年の大量発生はいつまで続く可能性があるのか。
現在分かっている情報から整理します。
オオシロカラカサタケの大量発生はいつまで続く?
まず結論からいうと、「○月○日まで」と明確に予測することはできません。
キノコの発生は、気温や水分、土壌、菌糸の状態など複数の条件に左右されるためです。
ただし、2026年9月現在の大量発生については、まだ注意が必要な状態が続く可能性があります。
関西テレビの取材に対し、近畿大学農学部の白坂憲章教授は、現在の状況では根絶は難しいと説明しています。
つまり、一度キノコを除去したからといって、その地域で二度と発生しなくなるとは限らないのです。
なぜキノコを抜いてもまた生えてくる?
その理由を理解するためには、「キノコ」と「菌糸」の関係を知っておく必要があります。
私たちが普段キノコとして見ている、傘や柄の部分。
これは菌類の一部分です。
地面の中などには「菌糸」が広がっており、温度や水分などの条件が整ったときに、地上へキノコが現れます。
そのため、地上に出ているキノコを抜いたとしても、地中の菌糸まで完全になくなったとは限りません。
再び条件が整えば、同じ場所やその周辺から新しいキノコが現れることがあります。
横須賀市では「一度抜いてもまた生えてくる」
実際に2026年9月、神奈川県横須賀市では、公園のキノコを除去しても再び付近に生えてくる状況が報じられています。
市の公園緑地課では発生したキノコの除去作業を行っていますが、公園の数も多く、すべてを常時確認することは難しいため、市民からの通報を受けて対応しているといいます。
「抜けば終わり」という単純な問題ではないことが分かります。
2026年の大量発生には「長雨」が関係?
今年の大量発生について、複数の専門家や自治体から指摘されているのが雨の影響です。
2026年9月は東日本の各地で長期間雨が続き、東京や名古屋、横須賀周辺では平年を大きく上回る雨量となった地域もありました。
近畿大学農学部の白坂憲章教授も、2026年の夏は各地で線状降水帯が発生するなど定期的に雨が降り、キノコの菌糸を維持できる状態が続いたことを大量発生の背景として指摘しています。
雨によって水分のある状態が続いたことが、各地でキノコが一斉に姿を現す条件のひとつになった可能性があります。
ただし、「雨だけが大量発生の唯一の原因」と断定することはできません。
気温の上昇も関係している可能性
雨だけではなく、気温との関係も指摘されています。
生命の星・地球博物館の折原貴道主任学芸員は、オオシロカラカサタケについて、もともと亜熱帯・熱帯に多いキノコで、日本でも以前から確認されていたと説明しています。
そのうえで、夏の気温上昇の影響によって数が増えているといわれていることを紹介しています。
つまり2026年の大量発生は、「今年たまたま雨が多かった」という短期的な条件だけでは説明しきれない可能性があります。
オオシロカラカサタケは秋になれば消える?
オオシロカラカサタケは、夏から秋にかけて芝生や草地などに発生するキノコです。
実際に自治体の注意喚起でも、初夏から秋にかけて発生すると紹介されています。
そのため、季節が進み発生に適した条件から外れていけば、地上で見かける機会が減っていくことは考えられます。
しかし、「秋になったから○月には必ず全部なくなる」といった明確な期限があるわけではありません。
気温や雨など、その年・その地域の環境によって発生状況は変わります。
9月18日にも新しい発生情報
そして、2026年9月18日現在も発生情報は増えています。
福島県いわき市は9月18日、市内の公園で白いキノコが多く発生しているとして注意喚起を公開しました。
市はこのキノコをオオシロカラカサタケと説明し、市内公園で撮影した群生状況も掲載しています。
京都でも鴨川沿いや嵐山・渡月橋周辺でキノコが確認され、渡月橋近くの白い大型のキノコについては、専門家がオオシロカラカサタケであることを確認しています。
少なくとも9月中旬の段階では、大量発生が収束したとはいえない状況です。
公園管理者が除去しても油断しない
自治体や公園管理者がオオシロカラカサタケを発見した場合、除去するケースもあります。
しかし、先ほど説明したように、地上のキノコを取り除いたことと、地中の菌糸が完全になくなったことは同じではありません。
昨日まで何もなかった場所に、雨のあと突然キノコが現れることも考えられます。
「この公園は一度駆除したからもう安全」と決めつけず、しばらくは足元にも注意しておきたいところです。
大量発生中に注意したい場所
2026年にオオシロカラカサタケが確認されている場所を見ると、決して山奥だけではありません。
- 公園
- 芝生
- 草地
- 庭
- 花壇
- 駐車場周辺
- 河川周辺
など、人の生活圏に近い場所でも確認されています。
特に雨が続いたあと、公園や芝生へ出かける場合には、見慣れない白いキノコが生えていないか注意しましょう。
子どもやペットがいる家庭は特に注意
オオシロカラカサタケが大量発生している公園は、子どもやペットも利用する場所です。
白く大きなキノコが何本も生えていれば、子どもが興味を持って近づくこともあります。
犬などのペットが、散歩中に地面のものを口にしてしまう可能性もあります。
自治体によっては「触らない・採らない・食べない」と注意を呼びかけています。
大量発生が続いている間は、キノコ狩りをする人だけではなく、普段公園を利用する人も注意が必要です。
「加熱すれば食べられる」は危険
大量に生えているからといって、オオシロカラカサタケを食用として利用してはいけません。
専門家によると、オオシロカラカサタケの毒は加熱しても壊れません。
焼く、煮る、炒めるなどの調理をしても、安全な食用キノコになるわけではありません。
実際に2026年には、オオシロカラカサタケを誤って食べ、嘔吐や下痢などの症状を起こした食中毒事例も発生しています。
大量発生が続く間に私たちができること
大量発生そのものを一般の人が止めることはできません。
しかし、食中毒を防ぐためにできることはシンプルです。
正体の分からない野生キノコを採らないこと。
そして、食べないことです。
公園などで大量に発生している場合は、自治体や施設管理者の案内に従いましょう。
自分で種類を判定して食べられるか試す必要はありません。
まとめ|オオシロカラカサタケ大量発生はまだ続く可能性
2026年9月、全国各地でオオシロカラカサタケの大量発生が続いています。
では、いつまで続くのでしょうか。
現時点で「○日まで」「○月まで」と明確に予測することはできません。
近畿大学農学部の白坂憲章教授は、現在の状況について根絶は難しく、大量発生がまだ続く可能性を指摘しています。
また、実際に公園では、一度抜いたあとも付近から再びキノコが生えてくる状況が報告されています。
今年は長雨によって菌糸を維持しやすい状態が続いたことや、夏の気温上昇との関係も専門家から指摘されています。
少なくとも2026年9月中旬現在は、発生が収束したとはいえません。
公園や芝生、庭など身近な場所で見慣れない野生キノコを見つけても、自己判断で採取したり食べたりしないよう注意しましょう。


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