2026年、全国各地で相次いでいる毒キノコ「オオシロカラカサタケ」。
東京や神奈川など関東での大量発生が話題になったばかりですが、今度は京都でも身近な場所に大量のキノコが現れています。
9月18日に関西テレビが報じたのは、京都市内を流れる鴨川や、国内外から多くの観光客が訪れる嵐山・渡月橋周辺です。
特に渡月橋のすぐ近くで見つかった白く大きなキノコについて、近畿大学農学部の白坂憲章教授は「オオシロカラカサタケ」で間違いないと確認しました。
山奥ではありません。
観光客や地域住民が普段から歩く場所のすぐ近くに、毒キノコが現れているのです。
今回は、京都で確認されたオオシロカラカサタケの状況と、なぜ2026年に各地で大量発生しているのかを整理します。
京都・鴨川で大量のキノコが発生
関西テレビが9月18日に公開した報道では、京都市内を流れる鴨川の川沿いに大量のキノコが生えている様子が紹介されました。
鴨川といえば、京都を代表する景観のひとつ。
河川敷では散歩をしたり、座って過ごしたりする人も多く、市民にとって身近な場所です。
ところが現在、その川沿いにキノコがぎっしりと生えている場所が確認されています。
その中には、注意が必要な白く大きなキノコも見つかりました。
嵐山・渡月橋のすぐ近くにも白いキノコ
さらにキノコが確認されたのは鴨川だけではありません。
京都を代表する観光地、嵐山。
その象徴ともいえる渡月橋のすぐ近くにも、白く大きなキノコが生えていました。
観光地の中心部ともいえる場所だけに、「こんな場所にも毒キノコが生えるの?」と驚く人もいるかもしれません。
しかし、オオシロカラカサタケは山奥だけに生えるキノコではありません。
公園や芝生、草地、河川周辺など、人の生活圏にも発生します。
専門家が「オオシロカラカサタケ」と確認
渡月橋近くで確認された白い大型のキノコについて、関西テレビが近畿大学農学部の白坂憲章教授に確認を依頼しました。
白坂教授は、このキノコについてオオシロカラカサタケで間違いないと説明しています。
白坂教授によると、傘の先端部分が茶色くなっていることや、長い柄などが特徴です。
ただし、野生キノコは成長段階や環境によって外見が変わることがあります。
一般の人が見た目だけで種類を判断し、「似ていないから食べても大丈夫」と考えるのは危険です。
オオシロカラカサタケは毒キノコ
オオシロカラカサタケは食用ではありません。
食べると、嘔吐や下痢などの消化器症状を引き起こすことがあります。
2026年には、実際にオオシロカラカサタケとみられるキノコを誤って食べ、入院する食中毒事例も発生しています。
白く大きく、一見すると食べられそうに見えることがありますが、自己判断で採取して食べてはいけません。
徳島では90代女性が誤食して入院
今回の関西テレビの報道では、9月11日に徳島県で発生した食中毒事例についても紹介されています。
自宅の庭に生えていたキノコを食べた90代女性が、嘔吐や下痢などの症状を訴えて入院。
庭からは巨大なオオシロカラカサタケが見つかりました。
この事例からも分かるように、注意が必要なのは公園や観光地だけではありません。
家庭の庭など、普段生活している場所にも発生する可能性があります。
なぜ2026年は大量発生している?
今年、オオシロカラカサタケが全国各地で目立っている背景について、白坂教授は「長雨」を指摘しています。
2026年の夏は各地で線状降水帯が発生するなど、定期的に雨が降りました。
白坂教授は、こうした雨によってキノコの菌糸を維持できる状態が続いたことが、大量発生につながっている可能性を説明しています。
私たちが普段「キノコ」と呼んでいる傘や柄の部分だけが、その生物のすべてではありません。
地面の中などには菌糸が広がっており、温度や水分などの条件が整うと、地上にキノコが姿を現します。
「京都だけ」で起きている現象ではない
今回、京都の鴨川や嵐山で確認されましたが、オオシロカラカサタケの大量発生は京都だけの現象ではありません。
2026年9月には、東京都の駒沢公園や東京競馬場、神奈川県横浜市内の公園、川崎市の多摩川周辺などでも確認されています。
さらに全国各地の自治体から、公園や芝生、草地などにオオシロカラカサタケが発生しているとして注意喚起が出ています。
今回の京都での確認は、全国的に続いている大量発生の広がりのひとつと考えられます。
河川敷や観光地でも「山じゃないから安全」ではない
毒キノコというと、山へキノコ狩りに出かけた人が注意するものという印象があるかもしれません。
しかし、2026年に相次いでいるオオシロカラカサタケの発生場所を見ると、そのイメージは当てはまりません。
公園。
芝生。
家庭の庭。
河川敷。
そして今回のような有名観光地のすぐ近く。
キノコ狩りをする予定がなくても、普段の生活や旅行中に見かける可能性があります。
観光中に見つけても採らない・食べない
嵐山などの観光地で珍しい大きなキノコを見つければ、写真を撮ったり近くで観察したりしたくなるかもしれません。
しかし、正体の分からない野生キノコを採取したり、持ち帰って食べたりすることは避けましょう。
特にオオシロカラカサタケは、食べると嘔吐や下痢などの症状を引き起こす毒キノコです。
食用キノコに似ているから、大きく立派だから、虫に食べられているから、といった理由で食用かどうかを判断することはできません。
子どもやペットとの散歩でも注意
河川敷や公園、観光地周辺は、子どもやペットと歩くことも多い場所です。
見慣れないキノコが大量に発生している場所では、子どもやペットが口に入れないよう注意しましょう。
特に小さな子どもは、珍しいものを見つけると触ってみたくなることがあります。
「知らないキノコは採らない・食べない」と伝えておくことも大切です。
大量発生はまだ続く可能性も
気になるのは、「この大量発生はいつまで続くのか」という点です。
白坂教授は今回の報道で、現在の状況では根絶は難しく、大量発生がまだ続く可能性を指摘しています。
地上に見えているキノコだけを除去しても、地下などに菌糸が存在していれば、条件が整った際に再びキノコが現れる可能性があります。
そのため、「除去されたからもう絶対に生えてこない」とは考えず、見慣れない野生キノコを食べないことが基本になります。
まとめ|京都の観光地にもオオシロカラカサタケ
2026年9月、京都でも大量のキノコが確認されています。
鴨川の川沿いには多数のキノコが発生し、さらに嵐山・渡月橋のすぐ近くで見つかった白い大型のキノコについて、近畿大学農学部の白坂憲章教授がオオシロカラカサタケであると確認しました。
オオシロカラカサタケは、食べると嘔吐や下痢などを起こす毒キノコです。
2026年に各地で大量発生している背景については、夏から続いた雨によって菌糸を維持しやすい状態が続いたことが一因として指摘されています。
京都の鴨川や嵐山のような身近な場所・観光地にも毒キノコは生える可能性があります。
珍しいキノコを見つけても、自己判断で採取したり食べたりしないよう注意しましょう。


コメント