2026年夏、大きな食中毒事件として注目された「冷やし蟹ラーメン」。
その冷やし蟹ラーメンを、料理研究家のリュウジさんが自身のYouTubeチャンネルで作り、大きな反響を集めています。
動画のタイトルは、ずばり「冷やし蟹ラーメンについて」。
2026年9月7日に公開されました。
もともとは麻布十番納涼まつりで販売された冷やし蟹ラーメンを原因食品とする集団食中毒が発生し、その後リュウジさんのもとにも「冷やし蟹ラーメンを作ってほしい」というリクエストが多数寄せられたことから、今回の企画につながっています。
ただし、ここで大事なのは、リュウジさんが食中毒を起こした実物を完全再現したわけではないということ。
話題となった「冷やし蟹ラーメン」をテーマに、リュウジさん自身がレシピを考えて作った料理です。
今回は、麻布十番で実際に起きた食中毒事件と、リュウジさんが公開した冷やし蟹ラーメン動画を分けながら整理します。
リュウジが「冷やし蟹ラーメンについて」を公開
料理研究家リュウジさんは2026年9月7日、自身のYouTubeチャンネル「料理研究家リュウジのバズレシピ」で「冷やし蟹ラーメンについて」と題した動画を公開しました。
動画は約30分。
リュウジさんによると、冷やし蟹ラーメンを作ってほしいというリクエストが多数寄せられていたといいます。
背景にあるのが、麻布十番納涼まつりで発生した集団食中毒です。
ニュースやSNSで「冷やし蟹ラーメン」という料理名そのものが広く知られるようになったことで、料理研究家であるリュウジさんにも再現を求める声が届いたようです。
そもそも麻布十番の「冷やし蟹ラーメン」とは?
問題となった冷やし蟹ラーメンは、2026年8月22日と23日に開催された麻布十番納涼まつりで「割烹こめを」が販売したものです。
その後、冷やし蟹ラーメンを食べた人から下痢、腹痛、発熱などの症状が相次いで報告されました。
東京都の発表によると、港区みなと保健所は9月3日、この冷やし蟹ラーメンを原因食品とするサルモネラ属菌による食中毒と断定しています。
9月3日午前9時時点で食中毒患者として確認されたのは78人。
3人が入院しましたが、いずれもすでに退院したとされています。
「食中毒の疑い」ではなく、行政によって原因食品と病因物質まで特定された食中毒事件です。
なぜ「冷やし蟹ラーメン」がここまで注目された?
今回の事件では患者数の多さだけでなく、「冷やし蟹ラーメン」という特徴的な料理も注目を集めました。
さらに、夏の屋外イベントで販売された冷たい麺料理だったことから、食品の温度管理や調理後の保存方法などにも関心が集まりました。
ただし、ここには注意が必要です。
「冷たいラーメンだから食中毒になった」と行政が発表しているわけではありません。
東京都が正式に公表しているのは、原因食品が当該店舗の冷やし蟹ラーメンであり、病因物質がサルモネラ属菌だったというところまでです。
料理の具体的な製造工程のどこでサルモネラ属菌による汚染や増殖が起きたのかについては、公表されている事実と推測を分けて考える必要があります。
リュウジは食中毒を起こしたラーメンを「完全再現」したわけではない
今回の動画を「食中毒を起こした冷やし蟹ラーメンの完全再現」と受け取るのも適切ではありません。
リュウジさんは、話題となった料理をテーマにしながら、自身で冷やし蟹ラーメンのレシピを組み立てています。
つまり、元の商品を分析して寸分違わず再現したというより、
「自分なら冷やし蟹ラーメンをどう作るか」
という料理企画として見る方が分かりやすいでしょう。
冷たい蟹ラーメンをリュウジ流に
動画では、蟹を使った冷たいラーメンを実際に調理していきます。
冷製スープを作り、麺を合わせ、蟹をトッピングして仕上げるというもの。
事件で販売された商品そのものを再現するのではなく、リュウジさんらしく「料理としておいしい冷やし蟹ラーメン」を作ることが軸になっています。
食中毒事件をきっかけに広く知られるようになった料理名が、今度は料理研究家によって新しいレシピとして作られるという、かなり珍しい展開です。
動画では食中毒についても触れている
もちろん、今回の動画は単なる冷製ラーメンのレシピ動画ではありません。
リュウジさんは、今回の食中毒事件についても自身の考えを話しています。
その中では、衛生管理を行っていても食中毒のリスクを完全にゼロにすることは難しいという趣旨の話もしています。
食品を扱う以上、どんな料理にも一定の食中毒リスクがあります。
だからこそ、調理する側が食中毒のリスクを理解し、できる限り危険を小さくする衛生管理が必要になります。
リュウジの発言と「行政が確定した事実」は分けて考える
動画では、元の冷やし蟹ラーメンの状態や食中毒が起きた理由について、リュウジさん自身の考えにも触れています。
しかし、ここは食品衛生を考えるうえで非常に重要です。
料理研究家による推測と、保健所による食中毒調査の結果は別です。
今回、行政によって確定している主な事実は、麻布十番納涼まつりで販売された冷やし蟹ラーメンが原因食品だったこと。
そして、サルモネラ属菌が病因物質だったことです。
実際にどの食材から汚染されたのか、調理工程のどの段階が決定的な原因になったのかなどについては、確認されていない情報を事実として扱わないよう注意が必要です。
「冷たい料理=危険」でもない
今回の事件を受けて、冷やしラーメンそのものに不安を感じる人もいるかもしれません。
しかし、冷たい料理だから食中毒になるわけではありません。
大切なのは、食材の衛生管理、加熱が必要な食品の十分な加熱、調理後の温度管理、器具や手指を介した二次汚染の防止などです。
特に加熱した料理を冷やして提供する場合には、加熱後の取り扱いも重要になります。
「一度加熱したから、その後は安全」と考えることはできません。
家庭で作る場合も温度管理を意識
リュウジさんの動画を見て、実際に冷やし蟹ラーメンを作ってみたいと思う人もいるでしょう。
家庭で作る場合も、基本的な食品衛生は同じです。
冷たい料理は完成後に再加熱して食べる料理とは異なり、そのまま口に入ることがあります。
そのため、加熱後の食品に汚れた調理器具や手指などから微生物を付けないことも大切です。
また、調理後に長時間室温へ置いたままにせず、必要に応じて適切に冷蔵し、できるだけ早く食べることを意識しましょう。
200万回以上再生される注目動画に
リュウジさんの「冷やし蟹ラーメンについて」は、公開後急速に再生されています。
2026年9月14日時点では、200万回を超える再生が確認されています。
普段の料理動画とは違い、社会的に大きく報じられた食中毒事件を背景にした料理企画だったことも、注目を集めた理由のひとつと考えられます。
「食中毒事件で話題になった料理を、人気料理研究家が実際に作る」という異例の組み合わせになりました。
食中毒事件と「料理そのもの」は切り分けたい
今回の事件では、冷やし蟹ラーメンという料理名が強く印象に残りました。
しかし、料理名だけを見て「冷やし蟹ラーメンは危険な料理」と考えるのは適切ではありません。
食品の安全性は、食材、調理方法、温度、時間、保存、提供方法など、さまざまな条件によって変わります。
同じ名前の料理でも、適切な衛生管理のもとで作る場合と、不適切な取り扱いがあった場合ではリスクは異なります。
今回リュウジさんが新たに冷やし蟹ラーメンを作ったことで、事件そのものだけでなく、改めて「冷たい料理を安全に作るにはどうすればよいか」を考えるきっかけにもなりそうです。
まとめ|食中毒で話題になった「冷やし蟹ラーメン」をリュウジが料理
料理研究家リュウジさんは2026年9月7日、自身のYouTubeチャンネルで「冷やし蟹ラーメンについて」を公開しました。
麻布十番納涼まつりで販売された冷やし蟹ラーメンによる食中毒が大きなニュースとなり、リュウジさんのもとにも「作ってほしい」という声が多数寄せられたことから実現した企画です。
ただし、リュウジさんが作ったものは、事件を起こした商品の完全再現ではなく、自身で考えた冷やし蟹ラーメンです。
元の事件については、港区みなと保健所が冷やし蟹ラーメンを原因食品、サルモネラ属菌を病因物質とする食中毒と断定しています。
一方、具体的にどの工程で食中毒につながったのかについては、料理研究家の考察と行政によって確認された事実を分けて考える必要があります。
食中毒事件をきっかけに知られるようになった「冷やし蟹ラーメン」。
今度は人気料理研究家のレシピとして200万回以上再生されるという、思わぬ形で再び注目を集めています。


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