2026年9月、京都市で開催された陸上競技大会で発生した集団食中毒。
大会スタッフら434人が弁当を食べ、このうち38人に嘔吐や下痢などの症状が確認され、京都市保健所は弁当を製造した京都市右京区の飲食店「パクパク」を3日間の営業停止処分としました。
そして9月15日、この事案について新たな情報が報じられました。
「パクパク」は2018年にも、食中毒による営業停止処分を受けていたというのです。
さらに当時も、イベントで提供するために製造した弁当を食べた人たちが食中毒症状を訴えていました。
今回は、2026年9月15日までに判明した最新情報と、8年前の食中毒事案について整理します。
「パクパク」が2018年にも営業停止処分を受けていたことが判明
2026年9月15日、MBSなどが今回の京都市の集団食中毒について新たな情報を報じました。
営業停止処分を受けた京都市右京区の飲食店「パクパク」は、2018年にも食中毒による営業停止処分を受けていたということです。
今回の食中毒とは約8年離れた、別の事案です。
2026年9月14日に今回の集団食中毒が正式に断定された時点では大きく報じられていなかった情報で、翌15日の報道によって過去の処分歴が明らかになりました。
2018年はイベント向けの弁当で16人が症状
2018年の事案について、関西テレビはさらに具体的な内容を報じています。
「パクパク」がイベントで提供するために製造した弁当を食べた16人が食中毒症状を示し、営業停止処分を受けたということです。
つまり、今回初めて食中毒による営業停止処分を受けた店舗ではありませんでした。
ただし、2018年と2026年は別々に発生した食中毒事案です。
現時点で確認できている情報だけから、2つの食中毒の原因や発生経路が同じだったと判断することはできません。
2026年も陸上大会で提供された弁当が原因
今回の食中毒が発生したのは、2026年9月12日。
京都市右京区の「たけびしスタジアム京都」で、全日本実業団対抗陸上競技選手権が開催されていました。
大会の運営スタッフら434人が「パクパク」で製造された昼食の弁当を食べ、このうち38人が嘔吐や下痢などの症状を訴えました。
発症した38人は、10代から80代の男女です。
9月14日時点で全員が快方に向かっているとされています。
38人中35人が「カツとじ弁当」を食べていた
大会で提供された弁当は1種類だけではありませんでした。
京都市保健所によると、提供されていたのは、
- カツとじ弁当
- 焼肉弁当
- ホッケ弁当
- ハンバーグ弁当
の4種類。
発症した38人のうち35人がカツとじ弁当を食べていました。
残る3人は、焼肉弁当、ホッケ弁当、ハンバーグ弁当をそれぞれ1人ずつ食べていたとされています。
ただし、この人数だけを根拠に「カツとじそのものが原因だった」と断定することはできません。
京都市保健所は9月14日に食中毒と断定
京都市保健所は9月14日、この事案を「パクパク」が製造した弁当に起因する食中毒と断定しました。
判断材料となったのは、発症者に共通する食事が同店で製造された弁当だったことや、発症者に共通する症状がみられたことなどです。
診察した医師から食中毒の届出もありました。
これを受け、京都市は「パクパク」に対して9月14日から16日までの3日間、営業停止を命じています。
なお、店側は9月12日夜から自主的に営業を停止していたと報じられています。
原因菌・ウイルスはまだ判明していない
ここで注意したいのが、
「弁当が原因の食中毒と断定された」ことと、「原因となった菌やウイルスまで判明した」ことは別
という点です。
2026年9月15日時点でも、今回の食中毒の原因物質は調査中です。
京都市保健所は9月13日に店舗へ立ち入り、施設内の衛生状態などを調査。
さらに残っていた弁当を回収し、検査を進めています。
したがって現段階で、サルモネラ、黄色ブドウ球菌、ウェルシュ菌、ノロウイルスなど、特定の原因物質を推測して断定することはできません。
2018年と2026年には「イベント向け弁当」という共通点
今回新たに分かった2018年の情報で注目されるのが、「イベントで提供するために製造した弁当」だったという点です。
2026年の今回の食中毒も、陸上競技大会のスタッフらに提供された弁当で発生しています。
その意味では、どちらもイベントで提供される弁当をめぐって食中毒が発生したという共通点があります。
ただし、ここから先は慎重に考える必要があります。
2つの事案で、調理方法や製造数、保存方法、配送方法、提供までの時間、原因物質などが同じだったと確認されたわけではありません。
「どちらもイベント向け弁当だった」ことは確認できますが、「同じ原因で繰り返した」とまでは現時点では言えません。
「8年前にも処分」=今回の原因が分かったわけではない
過去にも食中毒処分を受けていたと聞くと、今回の原因と結び付けて考えたくなるかもしれません。
しかし、食中毒の原因を特定するには検査や疫学調査が必要です。
2018年の処分歴があるという事実だけから、今回の食中毒がどの工程で発生したのかを判断することはできません。
特に今回については、原因物質そのものがまだ調査中です。
過去の事案と今回の事案は分けて整理する必要があります。
今後最大の続報は「原因物質の判明」
9月15日の報道によって、「パクパク」が2018年にも食中毒による営業停止処分を受けていたことが新たに分かりました。
一方、今回の食中毒について残されている大きな疑問は、何が38人の症状を引き起こしたのかという点です。
京都市保健所による検査によって原因となった菌やウイルスなどが特定されれば、今回の事案を考えるうえで非常に重要な情報になります。
また、どの食品や工程が原因となったのかについて新たな情報が公表される可能性もあります。
現段階では検査結果を待つ必要があります。
まとめ|2026年9月15日に判明した新事実
京都市の陸上競技大会で発生した集団食中毒について、9月15日に新たな事実が報じられました。
今回営業停止処分を受けた京都市右京区の「パクパク」は、2018年にも食中毒による営業停止処分を受けていました。
当時は、イベントで提供するために製造した弁当を食べた16人が食中毒症状を示したと報じられています。
そして2026年には、陸上競技大会で同店が製造した弁当を食べた434人のうち38人が発症し、京都市保健所が集団食中毒と断定しました。
約8年を隔てて、同じ飲食店が再び食中毒による営業停止処分を受けたことになります。
ただし、2018年と2026年の原因や発生経路が同じだったとする情報は現時点では確認されていません。
今回の原因物質についても、9月15日時点では調査中です。
「2018年にも食中毒処分を受けていた」という新事実と、「今回の原因はまだ分かっていない」という現在地を分けて考えることが重要です。


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