「戦争中の小学生って、どんな毎日を過ごしていたんだろう?」
朝起きて、ごはんを食べて、学校へ行って、友達と遊ぶ。
現在では当たり前に感じる一日も、戦争中の子どもたちは戦争の影響を受けながら生活していました。
学校での過ごし方、食事、遊び、家族との生活などに注目すると、戦争を「昔起きた大きな出来事」としてだけでなく、自分と同じくらいの年齢だった子どもたちの生活から考えることができます。
この記事では、戦争中の小学生の暮らしを現在の小学生と比較する自由研究の進め方や、まとめ方の例を紹介します。
- 戦争中の小学生の暮らしは自由研究にできる?
- おすすめの学年は?
- まずは「今の自分の1日」を書いてみよう
- 自由研究① 戦争中の学校について調べよう
- 自由研究② 学童疎開について調べよう
- 自由研究③ 戦争中の食事について調べよう
- 自由研究④ 戦争中の遊びについて調べよう
- 自由研究⑤ 空襲と防空について調べよう
- 戦争中と現在の小学生を比較してみよう
- 「戦争中の小学生の1日」を作ってみよう
- 自分の1日と並べてみると分かりやすい
- 家族や地域の人に聞いてみる方法も
- 調べる前と後で自分の考えを比べよう
- 自由研究のまとめ方
- 写真や比較表を使って見やすくしよう
- 自由研究の資料を印刷するならインクも確認
- 自由研究タイトルの例
- 戦争について調べる時の注意点
- まとめ|自分と同じ小学生の暮らしから戦争を考えてみよう
戦争中の小学生の暮らしは自由研究にできる?
戦争中の子どもの暮らしは、小学生の自由研究や調べ学習に取り入れやすいテーマの一つです。
第二次世界大戦についてすべて調べようとすると、国同士の関係や戦争が始まった背景など、低学年には難しい内容もたくさん出てきます。
そこで、
「自分と同じ小学生はどう暮らしていた?」
という視点から調べてみます。
例えば、
- どんな学校生活だった?
- どんな勉強をしていた?
- 給食はあった?
- どんなものを食べていた?
- どんな遊びをしていた?
- 家族と一緒に暮らしていた?
- 学童疎開って何?
- 空襲の時はどうしていた?
など、現在の自分の生活と比べられる疑問がたくさんあります。
おすすめの学年は?
この自由研究は、小学校1年生から6年生まで、学年に合わせて内容を変えて取り組むことができます。
小学1〜2年生
低学年では難しい歴史用語をたくさん調べるより、
- 昔の小学生は何を食べていた?
- どんな遊びをしていた?
- 学校では何をしていた?
- 今の自分と何が違う?
など、身近な生活を比べるのがおすすめです。
「昔」と「今」の写真やイラストを並べても分かりやすくなります。
小学3〜4年生
中学年では、
- 戦争中の学校生活
- 学童疎開
- 戦争中の食事
- 防空壕
- 空襲
- 子どもの遊び
などから、気になったものを詳しく調べてみましょう。
小学5〜6年生
高学年なら、
- 戦争によって教育はどのような影響を受けたのか
- なぜ学童疎開が行われたのか
- 子どもたちも戦争に関わる生活を送るようになったのはなぜか
- 戦争が子どもの権利や日常生活にどのような影響を与えたのか
など、生活が変化した理由まで考えてみると研究を深められます。
まずは「今の自分の1日」を書いてみよう
戦争中の小学生について調べる前に、現在の自分がどんな一日を過ごしているか書いてみましょう。
例えば、
- 朝起きる
- 朝ごはんを食べる
- 学校へ行く
- 授業を受ける
- 給食を食べる
- 友達と遊ぶ
- 家へ帰る
- 宿題をする
- 夕食を食べる
- お風呂に入る
- 眠る
といった一日の流れがあります。
これを書いておくと、戦争中の子どもの暮らしを調べた時に、
「ここは同じだった」
「ここは全然違った」
と比較しやすくなります。
自由研究① 戦争中の学校について調べよう
戦争が長期化すると、学校での生活や教育も大きな影響を受けました。
当時の小学校は現在とは制度や名称も異なり、1941年には小学校が「国民学校」へ改められました。
自由研究では、
- 国民学校とは何?
- どんな教科を勉強していた?
- 学校ではどんな生活をしていた?
- 戦争が激しくなると授業はどうなった?
- 現在の学校と何が違う?
などについて調べてみましょう。
学校の歴史を調べると、自分が通っている学校にも戦争中の記録が残されている場合があります。
自由研究② 学童疎開について調べよう
戦争中の子どもの生活を調べる時に知っておきたい言葉の一つが「学童疎開」です。
戦争末期になると都市への空襲の危険が高まり、子どもたちを危険の少ない地域へ移す取り組みが行われました。
親戚などを頼って疎開する場合のほか、学校単位などで子どもたちが集団で疎開することもありました。
自由研究では、
- なぜ学童疎開をしたの?
- どこへ行ったの?
- 家族と離れて生活した子どももいた?
- 疎開先ではどんな生活をしていた?
- 学校の勉強はどうしていた?
などを調べてみましょう。
現在の自分が家族と離れて長期間生活することを想像し、
「自分だったらどう感じるだろう?」
と考えてみることもできます。
自由研究③ 戦争中の食事について調べよう
子どもたちの生活も、食料不足の影響を受けました。
戦争中の食生活について調べると、
- 配給
- 食料不足
- 代用食
- いも類や雑穀などを利用した食事
- 戦中・戦後のすいとん
などの言葉が出てきます。
現在の自分の朝食や夕食を書き出して、
「当時でも同じ材料をそろえられただろうか?」
と調べてみるのも面白い方法です。
戦争中の食生活は、地域や時期、家庭によって違いがあります。
全員が同じ食事をしていたと考えず、資料に書かれている時期や場所も確認しましょう。
自由研究④ 戦争中の遊びについて調べよう
戦争中にも子どもたちは生活し、遊んでいました。
しかし、現在のようにさまざまなおもちゃやゲームを簡単に購入できる環境ではありませんでした。
自由研究では、
- どんな遊びをしていた?
- どんなおもちゃがあった?
- 道具がなくてもできる遊びは?
- 現在にも残っている遊びはある?
などを調べることができます。
昔の遊びを実際にやってみて、
- 遊び方
- 必要なもの
- やってみた感想
- 現在の遊びとの違い
を記録すれば、調べ学習だけではない自由研究にすることもできます。
自由研究⑤ 空襲と防空について調べよう
戦争末期には日本各地が空襲を受け、多くの人々の日常生活が危険にさらされました。
子どもたちもその影響を受けています。
地域によっては、現在でも防空壕の跡や空襲に関する記録、慰霊碑などが残っていることがあります。
自由研究では、
- 自分の住んでいる地域にも空襲があった?
- 防空壕とは何?
- 空襲警報が出た時はどうしていた?
- 地域にはどんな戦争の記録が残っている?
などを調べてみてもよいでしょう。
地域の資料館や図書館、自治体が公開している資料なども調べる材料になります。
戦争中と現在の小学生を比較してみよう
調べたことを比較表にすると、違いが一目で分かります。
| 比べること | 戦争中 | 現在 |
|---|---|---|
| 学校 | 戦争の影響を受けながら学校生活を送っていた | 学校でさまざまな教科を学んでいる |
| 家族との生活 | 疎開などによって家族と離れた子どももいた | 家族と暮らしながら通学する子どもが多い |
| 食事 | 食料不足や配給の影響を受けた | さまざまな食品を購入することができる |
| 遊び | 身近なものを使った遊びなどがあった | 昔からの遊びに加え、さまざまなおもちゃやゲームなどがある |
| 安全 | 空襲などによって日常生活が危険にさらされた地域もあった | 戦争による空襲を避けながら生活する状況にはない |
この表をそのまま写すのではなく、自分で調べた内容を追加したり、言葉を変えたりしてまとめてみましょう。
「戦争中の小学生の1日」を作ってみよう
調べた資料をもとに、戦争中の子どもの一日を時系列でまとめる方法もあります。
ただし、戦争中の子ども全員に共通する「一日の時間割」があったわけではありません。
都市部か農村部か、疎開していたか、何年頃なのかなどによって生活は異なります。
そのため、
「1944年ごろに集団疎開していた子どもの生活」
など、調べる時期や状況を決めてから一日の流れを作ると、より正確な自由研究になります。
自分の1日と並べてみると分かりやすい
戦争中の子どもの生活を調べたら、最初に書いた「自分の1日」と並べてみましょう。
| 時間・場面 | 調べた戦争中の子ども | 現在の自分 |
|---|---|---|
| 朝 | 調べた資料をもとに記入 | 自分の朝の生活を記入 |
| 学校 | 調べた資料をもとに記入 | 現在の学校生活を記入 |
| 食事 | 調べた資料をもとに記入 | 普段の食事を記入 |
| 放課後 | 調べた資料をもとに記入 | 自分の放課後を記入 |
| 夜 | 調べた資料をもとに記入 | 自分の夜の生活を記入 |
「昔の生活を調べました」で終わらず、自分との違いを比較できるのがポイントです。
家族や地域の人に聞いてみる方法も
家族や地域の人から、戦争中や戦後の暮らしについて聞くことができる場合は、聞き取り調査を取り入れる方法もあります。
例えば、
- 家族から聞いた戦争の話はある?
- 学校についてどんな話を聞いた?
- 食べ物についてどんな話が伝わっている?
- 地域には戦争に関係する場所がある?
などを質問してみます。
ただし、聞いた話はその人や家族に伝わっている一つの経験や記憶です。
本や公的資料などでも確認しながらまとめるとよいでしょう。
調べる前と後で自分の考えを比べよう
研究を始める前に、
「戦争中の小学生はどんな生活をしていたと思う?」
と予想を書いておきます。
調べ終わったら、最初の予想をもう一度読んでみましょう。
そして、
- 予想と同じだったこと
- 予想と違ったこと
- 一番驚いたこと
- 自分の生活と比べて感じたこと
- もっと知りたくなったこと
を書きます。
自分の考えがどう変わったかまで記録すると、自由研究としてさらにまとめやすくなります。
自由研究のまとめ方
模造紙やスケッチブック、ノートにまとめるなら、次のような構成にできます。
- タイトル
- このテーマを選んだ理由
- 調べる前の予想
- 調べた方法
- 戦争中の学校生活
- 学童疎開について
- 食事について
- 遊びについて
- 戦争中と現在の比較表
- 戦争中と自分の「1日」の比較
- 調べて分かったこと
- 自分が考えたこと・感想
- 参考にした資料
全部を入れる必要はありません。
特に低学年の場合は、「学校」「食事」「遊び」など2〜3項目に絞っても十分です。
写真や比較表を使って見やすくしよう
この自由研究では、文章だけでなく、
- 昔と現在の学校の比較
- 食事の比較
- 昔の遊びのイラスト
- 学童疎開についての地図
- 一日の比較表
- 年表
などを使うと分かりやすくなります。
インターネット上の画像を利用する場合は、著作権や利用条件を確認し、学校のルールに従って使用しましょう。
自由研究の資料を印刷するならインクも確認
比較表や地図、写真などを自宅のプリンターで印刷して貼ると、自由研究を見やすくまとめることができます。
ただし、カラー写真や資料を何枚も印刷していると、思った以上にインクを使うことがあります。
夏休みの終盤になって、
「あと1枚なのにインクがなくなった!」
となる前に、プリンターのインク残量も確認しておきましょう。
プリンター用インクには純正品だけでなく、対応する互換インクという選択肢もあります。
購入する場合は、使用しているプリンターのメーカーや型番に対応しているか確認して選びましょう。
※購入前に、使用しているプリンターに対応した型番か必ず確認してください。
自由研究タイトルの例
- 戦争中の小学生はどんな生活をしていた?
- 戦争中の小学生の1日を調べてみた
- 昔の小学生と今のわたしを比べてみよう
- 戦争中の学校はどんなところだった?
- 学童疎開について調べてみた
- 戦争中の子どもの食事と遊び
- 戦争中と今の小学生は何が違う?
戦争について調べる時の注意点
戦争に関する資料には、空襲や被害の様子など、子どもにとって刺激の強い写真や映像が含まれることがあります。
特に低学年の場合は、大人が資料を確認しながら一緒に調べると安心です。
また、「戦争中の子ども」といっても、住んでいた地域、年齢、家庭、時期などによって経験は異なります。
一つの体験談だけを全員の暮らしとしてまとめず、複数の資料を確認しましょう。
まとめ|自分と同じ小学生の暮らしから戦争を考えてみよう
第二次世界大戦という言葉だけを見ると、小学生にはとても大きく難しいテーマに感じるかもしれません。
しかし、
「当時の自分と同じくらいの子どもは、どんな毎日を送っていた?」
という疑問から始めると、学校、食事、遊び、家族との生活など、身近なところから調べることができます。
そして現在の自分の生活と比較してみましょう。
学校へ行けること、家族と過ごせること、食事ができること、友達と遊べること。
普段は当たり前に感じている生活について、改めて考えるきっかけになるかもしれません。
最後は、
「調べて一番驚いたこと」
「自分の生活と比べて感じたこと」
「平和について考えたこと」
を自分の言葉でまとめてみましょう。

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