嘔吐後のおかゆが苦手!代わりに食べやすいものはある?

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吐いたあとの食事と聞くと、「まずはおかゆ」と考える人は多いのではないでしょうか。

確かにおかゆは水分が多く、やわらかく食べやすい食品のひとつです。

しかし、おかゆの食感やにおいが苦手な人もいます。

「吐いたあとだから、おかゆを食べなければならない」と無理に食べる必要はありません。

ラーメンマラソンから考える今回は、おかゆが苦手な人でも選びやすい回復期の食事を、栄養士目線でわかりやすく解説します。

  1. 嘔吐後は必ずおかゆじゃないとダメ?
  2. 「体調不良=おかゆ」と考えすぎなくていい
  3. まずは水分をとれることが優先
  4. おかゆが苦手なら普通のご飯でもいい?
  5. やわらかいうどんは代表的な代替候補
  6. 素うどんじゃないとダメ?
  7. そうめんはどう?
  8. パンも選択肢になる
  9. クラッカーやビスケットは?
  10. じゃがいもも使いやすい
  11. さつまいもはどう?
  12. バナナは定番だけど必須ではない
  13. りんごは食べてもいい?
  14. ゼリーはどう?
  15. プリンは?
  16. 茶碗蒸しも選択肢
  17. 豆腐も取り入れやすい
  18. スープだけでもいい?
  19. みそ汁は?
  20. 卵スープも使いやすい
  21. おにぎりは?
  22. 梅干しは胃に優しい?
  23. お茶漬けはどう?
  24. 雑炊も無理に食べなくていい
  25. 「消化にいい食品一覧」だけで決めなくていい
  26. 食べられるものだけで栄養バランスが悪くならない?
  27. 好きなものを食べてもいい?
  28. ラーメンはおかゆの代わりになる?
  29. ラーメンの麺だけなら?
  30. 運動後でもおかゆにこだわらなくていい
  31. 子どもがおかゆを嫌がる場合は?
  32. 「子どもだからおかゆ」は絶対ではない
  33. 高齢者では食べやすさに加えて嚥下も確認
  34. 吐いたあとに避けたい食べ方
  35. 食べたあとに吐き気が戻ったら?
  36. 何度も吐くなら回復食を探し続けない
  37. 暑い日の運動後なら熱中症にも注意
  38. 受診を考えたいサイン
  39. ラーメンマラソンから考える「回復食に正解はひとつじゃない」
  40. まとめ

嘔吐後は必ずおかゆじゃないとダメ?

嘔吐後の回復食として、おかゆだけが唯一の正解というわけではありません。

大切なのは、

  • 吐き気が落ち着いている
  • 水分を問題なくとれる
  • 少量を食べても気持ち悪くならない
  • 脂質や刺激が強すぎない
  • 本人が食べやすい

といった条件です。

これらを満たすのであれば、おかゆ以外の食品から食事を再開することもできます。

「体調不良=おかゆ」と考えすぎなくていい

日本では、体調を崩したときの定番としておかゆがよく登場します。

しかし、体調が悪いときほど、苦手なものを無理に食べるのはつらいものです。

おかゆを食べることで気持ち悪さが増したり、食事そのものが嫌になったりするのであれば、別の食べやすい食品を選ぶほうがよいでしょう。

回復食は「おかゆを食べること」が目的ではなく、無理なく食事を再開することが目的です。

まずは水分をとれることが優先

おかゆの代わりを考える前に、まず確認したいのは水分を保てるかどうかです。

吐いたあとに少量の水分も飲めない状態では、固形物を食べる段階ではありません。

吐き気が落ち着き、少量ずつ水分をとれるようになってから食事を再開しましょう。

おかゆが苦手なら普通のご飯でもいい?

吐き気が落ち着き、普段のご飯を食べられそうであれば、白いご飯を少量から試す方法があります。

ただし、炊きたての硬めのご飯を大量に食べるのではなく、最初は少量にしてよく噛みましょう。

必要であれば、水分をやや多めに炊いたやわらかいご飯にする方法もあります。

「おかゆは嫌だけど普通のご飯なら食べられる」という人なら、無理におかゆへ変える必要はありません。

やわらかいうどんは代表的な代替候補

おかゆが苦手な場合、やわらかく煮たうどんは選びやすい食品のひとつです。

麺を短めに切ったり、少しやわらかめに煮たりすると食べやすくなります。

ただし、回復直後には、

  • 天ぷら
  • 脂身の多い肉
  • 激辛の味付け
  • 大量の薬味

などを最初から加えすぎないほうがよいでしょう。

素うどんじゃないとダメ?

必ずしも完全な素うどんにする必要はありません。

吐き気が落ち着いているのであれば、卵や豆腐などを少量加える方法もあります。

食べられる状態に合わせて、少しずつ栄養を追加していけばよいでしょう。

そうめんはどう?

そうめんも比較的食べやすい麺類です。

ただし、冷たいものが胃に不快に感じる人もいます。

その場合には、温かいにゅうめんにする方法もあります。

つゆを濃くしすぎず、最初は麺量を少なめにするとよいでしょう。

パンも選択肢になる

食パンやロールパンなど、シンプルなパンを少量食べる方法もあります。

特におかゆや麺類が苦手な人では、パンのほうが食べやすいこともあります。

ただし、回復直後には、

  • バターをたっぷり塗る
  • 生クリームを多く使ったパン
  • 揚げパン
  • デニッシュ

など脂質の多いパンを重く感じる可能性があります。

最初はシンプルなものを選ぶとよいでしょう。

クラッカーやビスケットは?

シンプルなクラッカーは、少量から食べやすい食品です。

保存もしやすく、「食事を作るほどではないけれど少し何か食べたい」というときにも利用できます。

ただし、商品によってはバターや油を多く含むものがあります。

成分表示や実際の食べやすさを見ながら選びましょう。

じゃがいもも使いやすい

じゃがいもは糖質を含み、やわらかく調理しやすい食品です。

例えば、

  • やわらかく茹でる
  • 蒸す
  • つぶす

といった方法があります。

ただし、ポテトサラダのようにマヨネーズを多く使ったり、フライドポテトにしたりすると脂質量が増えます。

回復直後には、シンプルな調理法のほうが食べやすいでしょう。

さつまいもはどう?

さつまいもも糖質を含み、やわらかくすれば食べやすい食品です。

ただし、食物繊維も比較的多いため、吐いた直後に大量に食べるとお腹が張る人もいます。

食べるなら少量から試しましょう。

バナナは定番だけど必須ではない

バナナはやわらかく、調理せず食べられるため、体調不良時の食品としてよく挙げられます。

糖質も含むため、エネルギー補給にもなります。

ただし、バナナの味や香りが苦手な人まで無理に食べる必要はありません。

体調不良時には普段好きな食べ物でも気持ち悪く感じる場合があります。

りんごは食べてもいい?

りんごも食べやすい果物のひとつですが、硬さや酸味が負担になる人もいます。

その場合には、すりおろしたり、加熱してやわらかくしたりすると食べやすくなることがあります。

果物も必ず食べなければならないものではないため、本人の好みに合わせて選びましょう。

ゼリーはどう?

ゼリーはのど越しがよく、固形物より食べやすいと感じる人もいます。

エネルギーを含むタイプなら、少量のカロリー補給にもなります。

ただし、ゼリーだけで何日も食事を済ませるのではなく、回復したら徐々に普段の食事へ戻していきます。

プリンは?

プリンはやわらかく食べやすい食品ですが、卵や乳製品、砂糖を含みます。

少量なら食べやすい人もいますが、乳脂肪や甘さを重く感じる人もいます。

「やわらかいから胃に必ず優しい」とは限らないため、体調に合わせましょう。

茶碗蒸しも選択肢

茶碗蒸しは卵を使うため、たんぱく質をとれるやわらかい料理です。

具材を少なめにすれば、回復期にも食べやすいことがあります。

ただし、熱すぎるものを急いで食べる必要はありません。

本人が食べやすい温度にして少量から試しましょう。

豆腐も取り入れやすい

豆腐もやわらかく、大豆由来のたんぱく質をとれる食品です。

湯豆腐や薄味の汁物に入れるなど、体調に合わせた食べ方ができます。

冷たいものが苦手なら、無理に冷ややっこにする必要はありません。

スープだけでもいい?

まだ固形物を食べる気になれない場合には、脂質の少ないスープから始める方法もあります。

例えば、野菜をやわらかく煮たスープや、卵を加えたスープなどです。

ただし、スープだけでは十分なエネルギーがとれないため、体調が戻ってきたら主食なども追加していきましょう。

みそ汁は?

みそ汁も食事再開時に利用できます。

豆腐ややわらかく煮た野菜を少量加える方法もあります。

ただし、濃い味にして塩分をたくさんとれば回復が早くなるわけではありません。

普段通りか、やや薄めの味付けで十分です。

卵スープも使いやすい

卵スープは、水分とたんぱく質を一緒にとりやすい料理です。

そこへ少量のご飯やうどんを組み合わせれば、糖質も補うことができます。

回復期に「一品だけなら食べられそう」という場合にも使いやすいでしょう。

おにぎりは?

白いご飯を食べられるのであれば、小さなおにぎりにする方法もあります。

最初は梅や昆布など刺激や塩分の強い具を大量に入れず、シンプルなものから試すとよいでしょう。

一個を完食する必要はなく、小さめに作ることで量を調整しやすくなります。

梅干しは胃に優しい?

梅干しは体調不良時によく使われますが、酸味や塩味が強い食品です。

吐き気や胃の不快感が残っていると、刺激に感じる人もいます。

好きで食べやすい人なら少量を使えますが、「梅干しを食べれば治る」という食品ではありません。

お茶漬けはどう?

お茶漬けは、ご飯を水分と一緒に食べられるため、食べやすいと感じる人もいます。

一方で、お茶の味や香り、さらさらした食感が苦手な人もいます。

また、市販のお茶漬けの素は塩分が比較的多いものもあります。

好きなら選択肢になりますが、回復食として必須ではありません。

雑炊も無理に食べなくていい

おかゆが苦手な人は、雑炊の食感も苦手なことがあります。

卵や野菜が入っていて栄養価が高そうに見えても、本人が食べたくないのであれば無理に選ぶ必要はありません。

ご飯、うどん、パンなど別の主食から食事を再開して構いません。

「消化にいい食品一覧」だけで決めなくていい

回復食について検索すると、「これを食べるべき」「これは避けるべき」といった一覧が多く見つかります。

しかし、実際には個人差があります。

例えば、うどんが食べやすい人もいれば、パンのほうが食べやすい人もいます。

体調不良時には、普段から食べ慣れていることも大切です。

食べられるものだけで栄養バランスが悪くならない?

嘔吐後の最初の一食に、完璧な栄養バランスを求める必要はありません。

例えば最初はパンだけでも、次の食事で卵を加え、その次に野菜を追加するなど、少しずつ戻せばよいでしょう。

一食単位よりも、回復に合わせて数回の食事の中で普段の食生活へ戻していくことを意識します。

好きなものを食べてもいい?

吐き気が落ち着いて食欲が戻ってきた場合には、本人が「これなら食べたい」と思える食品を活用することもできます。

ただし、揚げ物やこってりした料理、激辛料理などは回復直後には重く感じる可能性があります。

好きなものでも、最初は量や調理法を調整しましょう。

ラーメンはおかゆの代わりになる?

ラーメンマラソンから考えると、「おかゆが嫌ならラーメンでもいい?」という発想も出てきます。

体調が十分に戻り、軽い食事を問題なく食べられる状態であれば、ラーメンも普段の食事へ戻す中で食べられます。

ただし、吐いた直後の最初の食事として、こってりしたラーメン一杯を食べるのは負担になる可能性があります。

麺を食べたいのであれば、まずやわらかいうどんやにゅうめんなど、脂質や量を調整しやすい料理から試す方法があります。

ラーメンの麺だけなら?

ラーメンの麺自体は炭水化物を中心とする食品なので、必ず避けなければならないわけではありません。

しかし、ラーメンとして食べる場合にはスープや油、具材も加わります。

回復直後に食べるなら、麺量を少なめにし、スープや脂質の多い具材を控えるなどの工夫ができます。

運動後でもおかゆにこだわらなくていい

運動後に吐いた場合でも、回復食がおかゆでなければならないわけではありません。

水分を保てるようになり、食事を再開できる状態になったら、糖質を含む主食と、必要に応じてたんぱく質食品を少量ずつ戻していきます。

白いご飯、うどん、パンなど、食べやすいものを選びましょう。

子どもがおかゆを嫌がる場合は?

子どもが体調不良のとき、おかゆを出しても「いらない」と拒否することがあります。

そんなときに、食べるまで何度もすすめる必要はありません。

普段食べ慣れている、

  • ご飯
  • うどん
  • パン
  • バナナ
  • 豆腐
  • 卵料理

などから、本人が食べられそうなものを少量試しましょう。

ただし、水分もとれない、何度も吐く、ぐったりしている場合には食事より受診判断を優先します。

「子どもだからおかゆ」は絶対ではない

子どもも大人と同じように、食感や味の好みがあります。

体調が悪いときに苦手なものを無理に食べさせると、さらに食欲が落ちることもあります。

「これなら食べられる」という食品を見つけながら、少しずつ普段の食事へ戻していきましょう。

高齢者では食べやすさに加えて嚥下も確認

高齢者では、おかゆ以外の食品へ変更するときに、嚥下状態にも注意が必要です。

普段からやわらかい食事や刻み食などを利用している場合には、その人に合った食形態を優先します。

体調不良時には普段より飲み込みにくくなることもあるため、無理にパンや麺類へ変更しないようにしましょう。

吐いたあとに避けたい食べ方

おかゆを避けることより重要なのが、食べ方です。

回復直後には、

  • いきなり一人前を食べる
  • 大盛りにする
  • 揚げ物を大量に食べる
  • 激辛料理を選ぶ
  • 飲み物を一気飲みする
  • 食べられないのに無理に食べる

といったことを避け、少量ずつ様子を見ましょう。

食べたあとに吐き気が戻ったら?

食事を再開したあとに再び気持ち悪くなった場合には、無理に食べ続ける必要はありません。

いったん休んで様子を見ましょう。

再び吐く場合や、水分も保てない場合には、単に食べ物が合わなかっただけとは限りません。

必要に応じて医療機関へ相談してください。

何度も吐くなら回復食を探し続けない

おかゆ、うどん、パンなど、どの食品を試しても吐いてしまう場合には、食材選びを繰り返す段階ではありません。

特に少量の水分も保てない状態では脱水の心配があります。

医療機関への相談を考えましょう。

暑い日の運動後なら熱中症にも注意

暑い環境で運動したあとに嘔吐している場合には、胃腸の問題だけでなく熱中症にも注意が必要です。

吐き気や嘔吐に加えて、頭痛、めまい、ふらつき、強いだるさ、意識状態の変化などがある場合には、運動を中止し、涼しい場所へ移動して体を冷やします。

意識がはっきりして安全に飲める場合のみ水分を補給し、自力で飲めない場合や意識がおかしい場合には救急対応を検討してください。

受診を考えたいサイン

次のような場合には、「おかゆ以外なら何を食べればいいか」を考えるより、医療機関への相談を優先しましょう。

  • 嘔吐を繰り返している
  • 水分を飲んでも吐く
  • ほとんど水分がとれない
  • 尿が極端に少ない
  • 強い腹痛がある
  • 血を吐いた
  • 高熱や激しい頭痛がある
  • ぐったりしている
  • 食事がとれない状態が長く続いている

意識がおかしい、けいれんがある、自力で水分を飲めないほど状態が悪い場合には、速やかな救急要請を検討してください。

ラーメンマラソンから考える「回復食に正解はひとつじゃない」

ラーメンマラソンから考えると、食べるものの種類だけでなく、「どのくらいの量を、どのタイミングで食べるか」が胃腸への負担に関係します。

吐いたあとも同じです。

おかゆという特定の食品にこだわるより、今の体調で無理なく食べられるものを少量ずつ取り入れることが大切です。

おかゆが苦手なら、ご飯、うどん、パン、じゃがいも、豆腐、卵など、別の選択肢を使って構いません。

まとめ

嘔吐後の食事は、必ずおかゆでなければならないわけではありません。

おかゆが苦手なら、白いご飯、やわらかいうどん、そうめん、パン、じゃがいも、バナナ、豆腐、卵料理など、本人が食べやすいものを選ぶことができます。

まず水分を問題なくとれることを確認し、その後少量の食事から再開しましょう。

回復直後には、脂っこい料理、刺激の強い料理、大量の食事などは負担になる場合があります。

栄養バランスも最初の一食で完璧にする必要はありません。食べられるものから始め、体調に合わせて徐々に普段の食事へ戻していきます。

ラーメンマラソンから考えると、食事は「何を食べたか」だけではなく、量やタイミングも重要です。回復食も同様に、特定の一品へこだわらず、その人が無理なく食べられる方法を選びましょう。

次の記事からは衛生編です。「嘔吐物はどう処理する?」に注目し、家庭で知っておきたい嘔吐物処理の基本を詳しく解説します。

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