嘔吐後に水分がとれないときはどうする?受診を考えたいサイン

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吐いたあとには、脱水を防ぐためにも水分補給が大切です。

しかし、吐き気が強くて飲めない、少し飲んでもすぐ吐いてしまうということもあります。

そんなとき、「もう少し家で様子を見ていいの?」「病院へ行ったほうがいい?」と迷う人も多いでしょう。

特に運動中や暑い環境で嘔吐した場合には、吐いた分だけでなく、それまでの発汗によって水分や電解質を失っている可能性もあります。

ラーメンマラソンから考える今回は、嘔吐後に水分がとれないときの対応と、医療機関への相談を考えたいサインについて解説します。

吐いたあとに水分がとれないのはなぜ?

嘔吐後は、吐き気や胃の不快感がしばらく続くことがあります。

その状態で飲み物を口にすると、再び気持ち悪くなったり、吐いてしまったりすることがあります。

また、嘔吐の原因自体が続いているために、水分を受け付けないこともあります。

一度吐いただけで徐々に落ち着いてくる場合もあれば、何度も嘔吐して水分をほとんど保てなくなる場合もあります。

重要なのは、「吐いた」という事実だけではなく、その後に水分をとれているか、全身状態がどう変化しているかを見ることです。

一度吐いただけならすぐ受診が必要?

一度嘔吐したからといって、すべての場合ですぐに医療機関を受診しなければならないわけではありません。

吐き気が落ち着き、少量の水分を問題なく飲めていて、その後も普段に近い状態へ戻っているのであれば、経過を見られる場合もあります。

一方、嘔吐を繰り返している、水分がとれない、ぐったりしているなどの場合には注意が必要です。

回数だけで判断するのではなく、症状全体を確認しましょう。

まずは無理に一気飲みさせない

水分がとれていないと、「脱水になる前にたくさん飲まなければ」と焦るかもしれません。

しかし、吐き気が残っている状態でコップ一杯を一気に飲むと、胃が急に膨らみ、再び吐くことがあります。

意識がはっきりしていて安全に飲み込める場合には、吐き気が少し落ち着いてから少量ずつ試しましょう。

少量を保てるようであれば、体調を確認しながら徐々に補給を続けます。

少量ずつ飲んでも吐いてしまう場合は?

少量の水分を試しても、そのたびに吐いてしまう場合には注意が必要です。

嘔吐によって水分が失われている一方で、新しい水分を体内に取り込めない状態が続くことになるからです。

特に嘔吐を繰り返している場合や、下痢、発熱、大量の発汗などが重なっている場合には、脱水が進む可能性があります。

何度試しても水分を保てない場合には、家庭で飲み物の種類を変え続けるのではなく、医療機関への相談を検討しましょう。

脱水でみられることがあるサイン

水分が不足してくると、体にはさまざまな変化がみられることがあります。

例えば、

  • 口の中が強く乾く
  • 尿の回数や量が減る
  • 強いのどの渇きがある
  • だるさが強くなる
  • めまいやふらつきがある
  • ぐったりする

などです。

ただし、ひとつの症状だけで脱水の有無や重症度を判断することはできません。

水分摂取量や嘔吐の回数、尿、全身状態などを合わせて確認することが大切です。

尿が出ているかも確認しよう

嘔吐後の状態を見るときには、尿もひとつの手がかりになります。

水分が十分に入ってこない状態が続けば、尿の回数や量が減ることがあります。

普段と比べて長時間尿が出ていない、明らかに尿量が少ないなどの場合には注意しましょう。

ただし、尿だけで脱水の程度を判断することはできません。

「尿が一度出たから絶対に大丈夫」とも言い切れないため、ほかの症状と合わせて確認します。

経口補水液も飲めない場合は?

嘔吐による脱水が心配なときには、水分と電解質を補給するために経口補水液が利用されることがあります。

しかし、経口補水液であれば必ず飲めるわけではありません。

少量の経口補水液を飲んでもすぐに吐いてしまう状態が続く場合には、口からの補給だけでは十分に対応できないことがあります。

「経口補水液を買ってきたから大丈夫」と安心せず、水分を保てているかを確認しましょう。

水分がとれない状態を放置するとどうなる?

嘔吐によって水分を失い、その後も水分をとれない状態が続けば、脱水が進む可能性があります。

さらに下痢や発熱、大量の発汗が重なれば、体液の喪失はより大きくなることがあります。

脱水が進むと全身状態が悪化する可能性があるため、「いつか飲めるようになるだろう」と長時間我慢し続けることは避けたいところです。

運動中に吐いた場合は発汗分も考える

ラーメンマラソンから考えると、運動中の嘔吐では「吐いた量」だけを見ないことが重要です。

走っている間には汗をかいています。

そのため、

  • 運動中の発汗
  • 嘔吐による水分・電解質の喪失
  • 吐き気による水分摂取の低下

が同時に起こる可能性があります。

特に暑い環境で長時間運動していた場合には、脱水だけでなく熱中症にも注意が必要です。

暑い日に水分がとれず吐いている場合は要注意

暑い環境で運動したあとに吐き、水分もとれない場合には、「食べ過ぎただけ」と決めつけないようにしましょう。

吐き気や嘔吐は熱中症でもみられる症状です。

さらに、

  • 頭痛
  • めまい
  • ふらつき
  • 強いだるさ
  • 筋肉のけいれん
  • 反応がおかしい

などがある場合には、運動を中止し、涼しい場所へ移動して体を冷やします。

症状が改善しない場合や自力で水分をとれない場合には、医療機関への相談や救急対応を検討してください。

意識がおかしい場合は飲ませようとしない

水分がとれていないと、周囲の人は「何でもいいから飲ませなければ」と考えるかもしれません。

しかし、意識がもうろうとしている人や、呼びかけへの反応がおかしい人に無理に水分を飲ませるのは危険です。

うまく飲み込めず、誤嚥する可能性があります。

意識がない、反応がおかしい、自力で水分を飲めないほど状態が悪いなどの場合には、速やかな救急要請を検討してください。

強い腹痛を伴う場合も注意

嘔吐とともに強い腹痛がある場合には、単なる胃もたれとは限りません。

痛みが非常に強い、時間とともに悪化している、お腹が硬く感じるなど、普段とは明らかに違う症状がある場合には医療機関への相談を考えましょう。

「吐いたから胃が痛いだけ」と自己判断しないことが大切です。

血を吐いた場合は?

嘔吐物に血が混じっている場合にも注意が必要です。

何度も強く吐いたことで出血する場合など、原因はいくつか考えられますが、家庭で原因を特定することはできません。

明らかな血液が混じる、血を繰り返し吐く、黒っぽい嘔吐物がみられるなどの場合には、医療機関へ相談してください。

激しい頭痛と嘔吐がある場合は?

嘔吐は胃腸の不調だけで起こるとは限りません。

激しい頭痛、意識状態の変化、手足の動かしにくさなど、普段とは違う神経症状を伴う場合には緊急性の高い病気が隠れている可能性もあります。

このような場合には、飲み物を何にするかよりも医療機関への相談や救急対応を優先してください。

子どもが水分をとれない場合は特に様子を確認

子どもは、自分の体調を大人と同じように説明できるとは限りません。

「気持ち悪い」「めまいがする」「口が乾いている」といった症状をうまく伝えられないこともあります。

そのため、周囲の大人が、

  • 何回くらい吐いているか
  • 水分を飲めているか
  • 飲んだものを保てているか
  • 尿が出ているか
  • いつも通り反応しているか
  • ぐったりしていないか

などを確認しましょう。

何度も吐く、水分を保てない、尿が極端に少ない、ぐったりしているなどの場合には、早めに医療機関へ相談してください。

高齢者も脱水に気づきにくいことがある

高齢者では、のどの渇きを感じにくい場合があります。

本人が「飲みたくない」と話していても、嘔吐や下痢などで水分を失っている場合には注意が必要です。

また、持病によって水分や塩分の摂取について指示を受けている場合もあります。

自己判断で大量の水や経口補水液を飲ませるのではなく、必要に応じて医療機関へ相談しましょう。

受診を考えたいサインを整理

嘔吐後、次のような状態がみられる場合には医療機関への相談を検討しましょう。

  • 嘔吐を繰り返している
  • 少量の水分を飲んでも吐いてしまう
  • 水分をほとんどとれない状態が続いている
  • 尿の回数や量が明らかに減っている
  • 強いだるさやふらつきがある
  • ぐったりしている
  • 強い腹痛がある
  • 血を吐いた
  • 激しい頭痛など別の強い症状がある
  • 症状が改善しない、または悪化している

年齢や持病、症状の程度によって必要な対応は異なります。

救急対応を考えたい状態

次のような状態では緊急性が高い可能性があります。

  • 意識がない
  • 呼びかけへの反応がおかしい
  • 会話が成り立たない
  • 自力で水分を飲めないほど状態が悪い
  • けいれんしている
  • 立てないほどぐったりしている

このような場合には無理に飲み物を飲ませず、速やかな救急要請を検討してください。

「何時間飲めなかったら受診?」と時間だけで決めない

「水分がとれなくなって○時間なら病院」と、時間だけで判断するのは難しいところです。

同じ時間でも、成人と小さな子どもでは条件が異なりますし、嘔吐の回数、下痢の有無、発汗量、発熱、持病などによっても脱水のリスクは変わります。

そのため、経過時間だけではなく、

  • 飲めている量
  • 飲んだ水分を保てているか
  • 尿が出ているか
  • 嘔吐が続いているか
  • 全身状態が悪化していないか

を合わせて確認することが大切です。

受診するときに伝えられるとよいこと

医療機関へ相談するときには、嘔吐の状況を整理しておくと伝えやすくなります。

  • いつから吐いているか
  • 何回くらい吐いたか
  • 最後に吐いた時間
  • どのくらい水分をとれているか
  • 飲むと再び吐くか
  • 最後に尿が出たのはいつか
  • 下痢や発熱があるか
  • 腹痛や頭痛などほかの症状があるか
  • 運動や暑い環境にいたか

子どもの場合には、普段との様子の違いも重要な情報になります。

ラーメンマラソンから考える「水分がとれない」を軽視しない

ラーメンマラソンから考えると、運動中に吐いた場合には「食べ過ぎて吐いただけ」と考えてしまうかもしれません。

しかし、映像だけから嘔吐の原因を特定することはできません。

実際の運動中の嘔吐では、食事だけでなく運動強度、発汗、暑さ、体調などさまざまな要因を考える必要があります。

そして、その後に水分をまったく保てない状態が続くなら、「何を飲ませるか」だけではなく「医療的な対応が必要な状態ではないか」へ視点を切り替えることが大切です。

まとめ

嘔吐後に水分がとれない場合には、脱水に注意が必要です。

意識がはっきりしていて自分で安全に飲める状態なら、吐き気が落ち着いてから少量ずつ水分を試します。

しかし、少量の水分も保てない、嘔吐を繰り返す、尿が極端に少ない、ぐったりしている、強い腹痛や血を吐くなどの症状がある場合には、医療機関への相談を検討しましょう。

また、意識状態がおかしい、自力で水分を飲めない、けいれんがあるなど緊急性が高い状態では、無理に飲ませず速やかな救急要請を考えることが重要です。

ラーメンマラソンから考えると、運動中の嘔吐では発汗による水分・電解質の喪失も重なる可能性があります。

「吐いたあとに何を飲むか」と同じくらい、「そもそも飲める状態なのか」を確認することが大切です。

次の記事では、運動後の水分補給に注目し、「汗をかいたあとは何を飲む?」という疑問を詳しく解説します。

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