9月に迎える二十四節気には「白露(はくろ)」と「秋分(しゅうぶん)」があります。
どちらも秋を表す節気ですが、「白露と秋分は何が違うの?」「どちらが先?」と疑問に思うこともあるでしょう。
白露は草木に露が宿る頃を表し、その次に迎える秋分は、昼と夜の長さがほぼ同じになる頃として知られています。
この記事では、白露と秋分の違いを、順番や時期、意味、太陽の位置などから比較しながらわかりやすく解説します。
白露と秋分はどちらも秋の二十四節気
白露と秋分は、どちらも二十四節気に含まれる秋の節気です。
二十四節気では、秋は次の6つに分けられています。
- 立秋
- 処暑
- 白露
- 秋分
- 寒露
- 霜降
この順番からわかるように、白露の次に秋分がやってきます。
白露は秋の3番目、秋分は秋の4番目にあたります。
白露と秋分の違いを比較
白露と秋分の主な違いを整理すると、次のようになります。
| 比較 | 白露 | 秋分 |
|---|---|---|
| 読み方 | はくろ | しゅうぶん |
| 二十四節気の順番 | 15番目 | 16番目 |
| 秋の中での順番 | 3番目 | 4番目 |
| 時期 | 9月上旬頃 | 9月下旬頃 |
| 太陽黄経 | 165度 | 180度 |
| 季節の特徴 | 草木に露が見られる頃 | 昼と夜の長さがほぼ同じになる頃 |
同じ9月に迎える節気でも、それぞれが表している季節の特徴には違いがあります。
白露は草木に露が宿る頃
白露は、草木に露が宿る頃を表す二十四節気です。
日中にはまだ残暑が続いていても、夜から明け方にかけて気温が下がる日が増え、朝の草や葉に露が見られることがあります。
「白露」という名前からも、朝日に照らされて白く輝く露のような、秋の朝の風景を思い浮かべることができます。
ただし、白露になれば必ず朝露が見られるわけではありません。露のでき方は気温や湿度、風、天候などにも左右されます。
秋分は昼と夜の長さがほぼ同じになる頃
秋分は、太陽が秋分点を通過する頃にあたる二十四節気です。
太陽黄経は180度となり、昼と夜の長さがほぼ同じになります。
ただし、日の出・日の入りの定義や大気による光の屈折などの影響があるため、実際には昼と夜がぴったり12時間ずつになるわけではありません。
秋分を過ぎると北半球では昼より夜の時間が長くなっていき、秋がさらに深まっていきます。
白露から秋分まではどのくらい?
二十四節気は、太陽の通り道である黄道を24等分して設けられています。
白露は太陽黄経165度、秋分は180度です。
その差は15度で、白露からおよそ15日ほど経つと秋分を迎えます。
年によって具体的な日付や時刻は変わりますが、白露は9月上旬頃、秋分は9月下旬頃となります。
白露から秋分へ気候はどう変わる?
白露から秋分へ向かう約2週間は、夏の名残と秋らしさが入り混じりやすい時期です。
白露の頃には厳しい残暑となる地域もありますが、秋分へ近づくにつれて朝晩の涼しさを感じる機会が増えていくことがあります。
一方で、気温の変化には地域差や年ごとの差があります。
「秋分になれば必ず涼しくなる」と考えるのではなく、その日の天気予報や気温を確認しながら服装などを調整しましょう。
日の長さの変化にも注目してみよう
白露から秋分への季節の変化は、気温だけではありません。
夏至を過ぎた後、北半球では昼の時間が少しずつ短くなっています。
白露の頃には「夕方暗くなるのが早くなった」と感じることも増え、秋分になると昼と夜の長さがほぼ同じになります。
朝露だけでなく、日の入りの時間に注目してみるのも、白露から秋分への変化を感じる方法のひとつです。
白露と秋分では食べ物にも季節の変化がある
9月は、さまざまな秋の味覚を楽しみやすくなる時期です。
白露の頃には梨やぶどうなどが多く出回り、秋分へ向かうにつれて、きのこ類やいも類など秋らしい食材にも目が向きやすくなります。
米も地域や品種によっては新米が出回り始めます。
ただし、食材の旬や収穫時期は産地、品種、気候などによって異なるため、「白露なら必ずこの食材」と決まっているわけではありません。
その時期に身近な地域で出回っている食材を取り入れると、食卓から季節の移り変わりを楽しめます。
秋分には「秋分の日」がある
白露と秋分の大きな違いのひとつとして、秋分には国民の祝日である「秋分の日」があることが挙げられます。
秋分の日は、「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」日として法律で定められています。
秋分の日を中日として、その前後3日間を合わせた7日間は「秋のお彼岸」と呼ばれます。
一方、白露そのものは国民の祝日ではなく、白露に全国共通の決まった行事を行う習慣があるわけでもありません。
同じ二十四節気でも、現在の暮らしとの関わり方には違いがあります。
白露の次は秋分、その先は寒露へ
二十四節気は、ひとつひとつを単独で見るだけでなく、前後のつながりを見ることで季節の流れがわかりやすくなります。
白露の前は「処暑」、白露の次は「秋分」、さらにその次には「寒露」があります。
処暑では夏の暑さがおさまっていく頃、白露では草木の露、秋分では昼夜の長さ、寒露では秋の深まりへと、暦の表現も少しずつ変化していきます。
白露から秋分だけでなく、その先の寒露や霜降まで追ってみると、秋という季節をより立体的に感じられるでしょう。
まとめ
白露と秋分はどちらも秋の二十四節気ですが、順番や意味が異なります。
白露は二十四節気の15番目で、草木に露が宿る頃。秋分は16番目で、昼と夜の長さがほぼ同じになる頃です。
白露から秋分まではおよそ15日。日中に残暑を感じながらも、朝晩の空気や日の長さなどから秋への移り変わりを感じやすくなる時期です。
白露と秋分の違いを知ったら、カレンダーの日付だけでなく、空や草木、旬の食べ物などにも目を向けながら、少しずつ深まっていく秋を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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