防災対策というと、防災リュックや非常食、水の備蓄を思い浮かべる人が多いかもしれません。
しかし、家庭の中にはもう一つ大きな「食料庫」があります。
それが冷蔵庫と冷凍庫です。
災害が発生して停電すると、冷蔵庫はいつものように食品を冷やし続けることができなくなります。
だからこそ、防災の日には非常食だけでなく、
- 冷蔵庫に何が入っているか
- 冷凍庫に何が入っているか
- 保冷剤はあるか
- 停電したら何から食べるか
まで確認しておくと安心です。
この記事では、防災の日に確認したい冷蔵庫・冷凍庫のポイントや、災害時に家庭の食品を活かす考え方を紹介します。
- 冷蔵庫の中身も災害時の食料になる
- 停電したらまず冷蔵庫を開けすぎない
- 防災の日に冷蔵庫の中を一度整理しよう
- 冷蔵庫に詰め込みすぎない
- 冷凍庫はある程度中身がある方が冷たさを保ちやすい
- 保冷剤を捨てずに残しておくのも防災になる
- クーラーボックスも防災用品になる
- 停電したら何から食べる?
- 冷蔵庫の「食べ切り献立」を考えておく
- 冷蔵庫に「加熱しなくても食べられるもの」もあると便利
- 冷凍ご飯も災害時に活用できる
- 冷凍食品を大量に備蓄するだけでは不十分
- 電子レンジが使えない場合も想定する
- 冷蔵庫の上や周囲も防災チェック
- 冷蔵庫が倒れて避難経路をふさがない?
- 停電したら自動製氷も使えなくなる
- 赤ちゃんがいる家庭はミルクや離乳食の保存も確認
- 高齢者の食事も常温食品を組み合わせよう
- 冷蔵庫の中身をスマホで撮っておく方法も
- 防災の日の冷蔵庫チェックリスト
- まとめ|防災の日は非常食だけでなく冷蔵庫も確認しよう
冷蔵庫の中身も災害時の食料になる
災害が起きたら、最初から長期保存用の非常食だけを食べる必要はありません。
自宅が安全で、食品の状態に問題がなければ、
- 冷蔵庫の食品
- 冷凍庫の食品
- 常温で保存している食品
- 長期保存用の非常食
を状況に合わせて活用することができます。
むしろ停電した場合には、傷みやすい食品から先に使うことを考える必要があります。
「非常食はあるけど、冷蔵庫の食品を全部捨てる」
というのではなく、家庭にある食品をできるだけ無駄なく活用する視点も大切です。
停電したらまず冷蔵庫を開けすぎない
停電すると、冷蔵庫や冷凍庫は新たに冷やすことができなくなります。
そのため、庫内の冷気をできるだけ逃がさないことが重要です。
停電直後に何度も扉を開けて、
「何が入っていたっけ?」
と確認していると、そのたびに冷気が外へ逃げてしまいます。
平常時から大まかな中身を把握しておけば、停電時に何度も開閉する必要を減らせます。
防災の日に冷蔵庫の中を一度整理しよう
9月1日の防災の日には、冷蔵庫の中身を一度確認してみましょう。
例えば、
- 賞味期限・消費期限が近い食品
- 開封したままになっている食品
- いつ買ったか分からない食品
- 奥に入ったまま忘れている食品
がないか確認します。
普段から整理しておけば、災害時だけでなく日常の食品ロスを減らすことにもつながります。
冷蔵庫に詰め込みすぎない
冷蔵庫は、食品を詰め込みすぎると冷気が回りにくくなることがあります。
普段から整理し、
- 期限切れ食品をため込まない
- 同じ食品を重複して買いすぎない
- 必要なものを見つけやすくする
ことも、防災につながります。
災害時に使える食品を把握しやすくなるためです。
冷凍庫はある程度中身がある方が冷たさを保ちやすい
冷蔵庫とは少し違い、冷凍庫はある程度食品が入っていることで、凍った食品同士が保冷材のような役割を果たします。
そのため、冷凍庫に空きが多い家庭では、
- 保冷剤
- 凍らせた水
などを入れておく方法もあります。
ただし、容器に水を入れて凍らせる場合は、凍結による膨張を考えて容器いっぱいまで入れないなど安全に注意しましょう。
保冷剤を捨てずに残しておくのも防災になる
食品を購入した時などについてくる保冷剤。
「増えてきたから全部捨てようかな」
と思うこともありますが、いくつか残しておくと停電時に役立つ場合があります。
停電した際に、
- 冷蔵庫内の温度上昇を遅らせる
- クーラーボックスで食品を保冷する
- 飲み物などを冷やす
ために利用できます。
もちろん大量にため込む必要はありませんが、家庭で使いやすい量を残しておくのも一つの備えです。
クーラーボックスも防災用品になる
キャンプやレジャーで使うクーラーボックスがある家庭なら、防災時にも活用できる可能性があります。
停電時に冷蔵庫から必要な食品だけを取り出し、保冷剤と一緒にクーラーボックスへ移す方法もあります。
冷蔵庫を何度も開け閉めせずに済むという点でも役立ちます。
防災の日には、
- クーラーボックスはどこにあるか
- 保冷剤はどこにあるか
- すぐ取り出せる状態か
も確認してみましょう。
停電したら何から食べる?
家庭の食料を活用する場合は、保存状態を確認しながら、傷みやすいものから使うことを考えます。
大まかな考え方としては、
- 冷蔵庫の傷みやすい食品
- 冷凍庫の食品
- 常温保存食品
- 長期保存用の非常食
という順番を意識する方法があります。
ただし、停電時間や室温、食品の種類によって安全性は変わります。
見た目やにおいだけで安全だと判断せず、保存状態に不安がある食品は無理に食べないことも大切です。
冷蔵庫の「食べ切り献立」を考えておく
防災の日には、冷蔵庫の中を見ながら、
「停電したら、この食材で何を作る?」
と考えてみるのもおすすめです。
例えば、
- 肉と野菜をまとめて炒める
- 卵を早めに料理に使う
- 冷凍肉や冷凍魚を順番に調理する
- 残っている野菜を汁物に使う
などです。
ただし、停電時にガスも止まっている可能性があります。
調理する場合は、カセットコンロなど別の熱源についても備えておく必要があります。
冷蔵庫に「加熱しなくても食べられるもの」もあると便利
停電だけでなくガスや水道も止まった場合、調理できる食品には限りがあります。
普段の冷蔵庫にも、
- そのまま食べられる食品
- 開封してすぐ食べられる食品
- 調理工程が少ない食品
があると、災害直後の食事に活用しやすくなります。
非常食だけでなく、普段の食品にも「調理しなくても食べられるか」という視点を持ってみましょう。
冷凍ご飯も災害時に活用できる
普段からご飯を冷凍している家庭も多いと思います。
停電時には冷凍ご飯も徐々に解凍されていきます。
安全に食べられる状態であれば早めに加熱して食べるなど、家庭の食料として活用できます。
ただし、再冷凍や保存状態には注意し、長時間温度が上がった食品は無理に食べないようにしましょう。
冷凍食品を大量に備蓄するだけでは不十分
冷凍庫に食料がたくさん入っていると、
「これだけあれば災害時も安心」
と思うかもしれません。
しかし、長期間停電すれば冷凍食品も保存できなくなります。
また、電子レンジ調理が必要な食品は停電時に調理できない可能性があります。
そのため、
冷凍食品+常温保存食品+長期保存食品
を組み合わせて備えておくことが重要です。
電子レンジが使えない場合も想定する
普段の食事で電子レンジをよく使っている家庭では、
「停電したら温められない」
という問題が起こります。
防災の日には冷蔵庫の中身だけでなく、
- 電子レンジがなくても食べられるか
- カセットコンロで調理できるか
- そのまま食べられる食品があるか
も確認してみましょう。
冷蔵庫の上や周囲も防災チェック
防災の日に冷蔵庫を確認するなら、中身だけでなく周囲も見てみましょう。
大きな地震では、家具や家電が移動したり転倒したりする危険があります。
冷蔵庫の上に、
- 重い調理家電
- 割れ物
- 落下すると危険なもの
を置いていないか確認します。
冷蔵庫本体についても、家庭の状況に応じて転倒・移動防止対策を検討しましょう。
冷蔵庫が倒れて避難経路をふさがない?
冷蔵庫は大型で重量のある家電です。
配置によっては、地震で移動した時にドアや通路をふさいでしまう可能性があります。
特に、
- 玄関への通路
- 勝手口
- 廊下
の近くに大型家電がある家庭では、避難経路との位置関係も確認しておきましょう。
停電したら自動製氷も使えなくなる
普段、自動製氷機に頼っている家庭では、停電すると新しい氷を作れません。
暑い季節の停電では、氷や保冷剤があると役立つ場合があります。
冷凍庫に余裕がある時は、保冷剤などを凍らせておくと防災にも活用できます。
赤ちゃんがいる家庭はミルクや離乳食の保存も確認
赤ちゃんがいる家庭では、
- 開封後のベビーフード
- 作り置きした離乳食
- 冷凍離乳食
- 母乳の保存
など、冷蔵・冷凍保存しているものがある場合があります。
停電すると保存環境が変化するため、平常時に使用している食品や保存方法を確認しておきましょう。
災害用には、常温で保存できるベビーフードや液体ミルクなど、ライフライン停止時にも使いやすい選択肢を組み合わせておく方法もあります。
高齢者の食事も常温食品を組み合わせよう
高齢者の場合、やわらかい食品などを冷蔵・冷凍している家庭もあります。
停電時にも食べられるよう、
- 常温保存できるやわらかい食品
- 開封後すぐ食べられる食品
- 普段食べ慣れているレトルト食品
などを備えておくと選択肢が増えます。
冷蔵庫の中身をスマホで撮っておく方法も
停電直後に何度も扉を開けないため、平常時や災害発生直後に冷蔵庫の中をスマートフォンで撮影しておく方法もあります。
写真を見ながら、
「先にこれを食べよう」
と考えれば、庫内を確認するためだけに扉を開ける回数を減らせます。
ただし災害時はスマートフォンの電池も貴重なので、状況に合わせて活用しましょう。
防災の日の冷蔵庫チェックリスト
- □ 賞味期限・消費期限を確認した
- □ 傷みやすい食品を把握している
- □ 冷蔵庫を詰め込みすぎていない
- □ 冷凍庫の中身を確認した
- □ 保冷剤がある
- □ クーラーボックスの場所を確認した
- □ 停電時に食べる順番を考えた
- □ そのまま食べられる食品がある
- □ 常温保存食品も備えている
- □ 電子レンジなしで食べる方法を考えた
- □ 冷蔵庫周辺に落下すると危険なものがない
- □ 冷蔵庫が避難経路をふさがないか確認した
まとめ|防災の日は非常食だけでなく冷蔵庫も確認しよう
家庭の冷蔵庫や冷凍庫には、災害時に活用できる食品がたくさんあります。
しかし停電すれば、いつまでも安全に保存できるわけではありません。
だからこそ平常時から、
- 何が入っているか把握する
- 食品をため込みすぎない
- 保冷剤を準備する
- 常温保存食品も備える
- 停電した時に何から食べるか考える
ことが大切です。
防災の日には防災リュックだけを見るのではなく、ぜひ冷蔵庫の扉も開けてみてください。
「今この瞬間に停電したら、わが家は何から食べる?」
と考えてみるだけでも、家庭の備えを見直すきっかけになります。

コメント