二百十日(にひゃくとおか)は、立春から数えて210日目にあたる雑節です。
2026年の二百十日は9月1日(火)。
9月と聞くと「秋」というイメージがありますよね。
ところが実際には、
「9月なのに暑い!」
「全然秋らしくない!」
「二百十日って本当に秋なの?」
と感じることも珍しくありません。
結論からいうと、二百十日は暦の上では秋にあたります。
しかし、「暦の上の秋」と「実際に感じる暑さ」は同じではありません。
この記事では、二百十日が秋にあたる理由や、立秋・処暑との関係、9月になっても暑い理由についてわかりやすく解説します。
二百十日は暦の上では「秋」
二百十日は9月1日ごろなので、現在の感覚でも秋の入口というイメージがあります。
さらに二十四節気で季節を考えても、二百十日は暦の上では秋です。
二十四節気では、秋は「立秋」から始まります。
立秋は例年8月7日ごろ。
二百十日はそれより後の9月1日ごろなので、すでに暦の上では秋に入っているのです。
| 時期 | 暦の目安 |
|---|---|
| 8月7日ごろ | 立秋・暦の上で秋が始まる |
| 8月23日ごろ | 処暑 |
| 9月1日ごろ | 二百十日 |
| 9月23日ごろ | 秋分 |
つまり二百十日は、立秋からある程度日数がたったころにやってきます。
「暦の上では秋」とはどういう意味?
ニュースなどでも、
「今日から暦の上では秋です」
という表現を聞くことがあります。
この「暦の上では」という言葉がポイントです。
二十四節気は、現在の気温を測って「今日から秋」と決めるものではありません。
太陽の動きをもとに一年を24に分け、季節の移り変わりを表しています。
そのため、 立秋になったから突然涼しくなるわけではありません。
同じように、二百十日を迎えたからといって、その日から秋らしい気温になるわけでもないのです。
二百十日の前には「処暑」がある
二百十日を迎える少し前には、 処暑(しょしょ) があります。
処暑は二十四節気のひとつで、例年8月23日ごろです。
「処」には、とどまる・おさまるといった意味があり、処暑は厳しい暑さが少しずつおさまっていくころを表します。
ただし、これも
「処暑を過ぎればもう暑くならない」
という意味ではありません。
実際には8月下旬から9月に入っても暑い日があり、地域やその年の気象状況によっては厳しい残暑が続きます。
なぜ秋なのに9月も暑いの?
暦では秋になっているのに、なぜ実際には暑いのでしょうか。
大きな理由は、 暦上の季節の区切りと、実際の気温の変化にはずれがあるからです。
地面や海は夏の間に多くの熱を蓄えています。
太陽から受けるエネルギーが夏至を過ぎて徐々に減っていっても、地面や海などに蓄えられた熱がすぐになくなるわけではありません。
さらに、その年の気圧配置や暖かい空気の流れ込みなどによっても気温は変わります。
そのため、9月になっても真夏のような暑さになることがあります。
「秋=涼しい」とは限らない
私たちは秋と聞くと、
- 涼しい風
- 紅葉
- 長袖
- 秋の味覚
などを思い浮かべがちです。
しかし、9月初めの二百十日のころは、まだ夏の暑さが残る時期でもあります。
つまり、
暦では秋でも、体感としてはまだ夏に近いことがある
ということです。
二百十日のころは「残暑」に注意
立秋を過ぎてからも続く暑さは、 「残暑」 と呼ばれます。
二百十日のころは9月初めなので、残暑が続いていても不思議ではありません。
「もう9月だから大丈夫」
と油断せず、その日の気温や湿度、暑さ指数(WBGT)などを確認することが大切です。
特に、
- 屋外で長時間過ごす
- 運動をする
- 農作業をする
- 屋外イベントに参加する
- 暑い室内で過ごす
といった場合は、9月でも暑さへの対策が必要になることがあります。
二百十日は台風と暑さの両方を意識したい時期
二百十日といえば、台風や強風を思い浮かべる人も多いでしょう。
実際、二百十日は昔から農家が風雨を警戒する時期として知られてきました。
しかし現代の生活では、 台風だけではなく残暑にも目を向けたい時期です。
9月初めは、
- 台風や大雨
- 強風
- 残暑
- 熱中症
など、その日の気象状況に応じて複数のリスクを考える必要があります。
「秋だから涼しいはず」と決めつけず、最新の天気予報を確認しましょう。
9月の服装は「季節」より気温を見よう
9月になると、お店には秋物の洋服が並び始めます。
しかし、二百十日のころに無理をして秋らしい服装に切り替える必要はありません。
暑い日は、
- 通気性のよい服装を選ぶ
- 帽子などで直射日光を避ける
- こまめに水分をとる
- 冷房を適切に利用する
- 暑い時間帯の長時間の屋外活動を避ける
など、実際の暑さに合わせて調整しましょう。
カレンダーではなく、その日の気象条件に合わせることが大切です。
台風の前後に暑くなることもある?
二百十日のころは台風への警戒が必要な季節でもあります。
台風の位置や周囲の気圧配置によっては、暖かい空気が流れ込んだり、地域によって気温が上がったりすることがあります。
そのため、
「台風が近いから今日は涼しいだろう」
とも限りません。
台風への備えをするときも、屋外で片付けなどを行う場合には暑さにも注意しましょう。
なお、風雨が強くなってから屋外の片付けをするのは危険です。台風対策は天候が荒れる前に行うことが重要です。
二百十日の季節についてよくある質問
二百十日は春・夏・秋・冬のどれ?
二十四節気による季節では秋にあたります。二百十日は立秋を過ぎた9月1日ごろです。
2026年の二百十日はいつ?
2026年9月1日(火)です。
9月なのになぜ暑いの?
暦上の季節と実際の気温にはずれがあります。地面や海に夏の熱が残っていることや、その年の気圧配置などによって9月にも暑い日があります。
処暑を過ぎたら涼しくなる?
必ず涼しくなるわけではありません。処暑は暑さがおさまり始めるころを表しますが、実際には厳しい残暑が続くこともあります。
9月にも熱中症になる?
なります。熱中症の危険性は「何月だから」と判断するのではなく、その日の気温・湿度・暑さ指数(WBGT)や活動内容などを確認して考えることが大切です。
二百十日は台風だけ注意すればいい?
いいえ。台風や大雨への備えに加え、暑い日には熱中症対策も必要です。
まとめ|二百十日は暦では秋でも暑さが残る時期
二百十日は9月1日ごろにあたり、 暦の上では秋です。
2026年の二百十日は9月1日(火)。
すでに立秋や処暑を過ぎていますが、暦上の季節と実際の気温は完全には一致しません。
そのため、二百十日のころでも厳しい残暑になることがあります。
「秋だからもう暑さ対策はいらない」
と考えるのではなく、その日の天気や気温、湿度、暑さ指数(WBGT)などを確認しましょう。
二百十日は昔から風雨への警戒と結びついてきましたが、 現代では台風への備えと残暑対策の両方を見直す時期 として考えることもできます。
次は、二百十日のころにも注意したい「9月の熱中症」について詳しく見ていきましょう。

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