2026年10月、レタスの高騰が家庭だけでなく飲食店にも影響を及ぼしています。
10月6日には、宮崎県内の飲食店で人気メニューの「レタス巻き」が販売休止となっていることが報じられました。
レタス巻きといえば、エビとレタス、マヨネーズなどを使った宮崎を代表する郷土料理の一つ。
その名前にも入っている主役級の食材「レタス」が高騰すれば、飲食店にとっても大きな問題です。
家庭では「高いから今日は買わない」という選択もできますが、レタスそのものがメニューを構成する重要な食材となれば、簡単には代用できません。
今回は、2026年10月のレタス高騰が飲食店にも及ぼしている影響について見ていきます。
レタス高騰で「レタス巻き」が販売休止に
2026年10月6日、テレビ宮崎は野菜高騰によって宮崎県内の飲食店にも影響が出ていると報じました。
その一つが、人気メニュー「レタス巻き」の販売休止です。
家庭ならレタスが高ければ別の野菜へ変更できます。
しかし、「レタス巻き」のようにレタスそのものが料理の特徴になっている場合は事情が違います。
単純にキャベツやほかの葉物野菜へ置き換えてしまえば、もはや同じ料理とは言いにくくなってしまいます。
価格高騰が続けば、仕入れ価格をそのまま店舗側が負担するのか、販売価格を上げるのか、販売自体を休止するのかという難しい判断を迫られることになります。
そもそも宮崎の「レタス巻き」とは?
レタス巻きは宮崎の郷土料理として知られています。
元祖とされる宮崎市の「一平寿し」によると、レタス巻きが誕生したのは1966年。
酢飯にエビとレタスを合わせ、オリジナルのマヨネーズソースを使った巻き寿司です。
現在では宮崎を代表する味の一つとして広く知られるようになっています。
そんな料理だからこそ、レタス価格の高騰は直接的な影響につながります。
2026年10月のレタスはどれくらい高い?
今回の価格高騰は、感覚的に「ちょっと高くなった」という程度ではありません。
農林水産省が発表した9月28日~30日の平均小売価格では、レタスは平年より5割高となりました。
レタスが平年より5割高となるのは、2025年3月以来です。
さらに、農林水産省が公表している東京都中央卸売市場のデータでは、10月1日時点のレタスの卸売価格は平年比230%。
これはスーパーの小売価格ではなく卸売価格ですが、飲食店など食材を仕入れる側にとっても、現在のレタス市場が厳しい状況にあることが分かります。
レタスはなぜこんなに高くなった?
2026年秋のレタス高騰には、天候が大きく影響しています。
9月の長雨によって気温が低くなったことや、日照不足などによりレタスの生育に影響が出ました。
その結果、1玉あたりの大きさが小さくなり、出荷量が減少。
市場へ出てくるレタスが少なくなったことで、価格が上昇しています。
農林水産省は2026年10月についても、レタスの価格は平年を上回って推移すると見込んでいます。
家庭より飲食店の方が「代用品」で解決しにくい
家庭の食事なら、レタスが高いときには別の野菜を選ぶことができます。
例えばサラダなら、大根、水菜、キャベツ、にんじん、トマトなど、その日に手頃な食材へ変更できます。
しかし飲食店の場合は、そう簡単ではありません。
メニュー名や料理そのものにレタスが組み込まれていれば、別の野菜へ変更することで商品の特徴が変わってしまいます。
また、いつも同じ味や品質を期待して来店するお客さんがいるため、単純に「今日は別の野菜で作ります」とはいかないケースもあります。
食材価格の高騰は、単純な原価の問題だけでなく、飲食店が守ってきたメニューや品質にも影響する問題なのです。
レタスだけじゃない!キャベツも平年より4割高
今回高くなっているのはレタスだけではありません。
農林水産省の調査では、9月28日~30日の平均小売価格でキャベツも平年より4割高となっています。
農林水産省が10月2日に公表した卸売価格のデータでも、
- レタス:平年比230%
- はくさい:平年比177%
- キャベツ:平年比149%
となっており、葉物野菜を中心に高値が目立ちます。
飲食店にとって、キャベツはとんかつなどの付け合わせ、お好み焼き、サラダなど幅広いメニューで使われる食材です。
今後、葉物野菜の高値が長引けば、さまざまな飲食店で仕入れやメニュー構成に影響が出る可能性があります。
一方で安い野菜もある
野菜がすべて高騰しているわけではありません。
農林水産省は10月2日更新の情報で、トマトとたまねぎを「今週のお手頃野菜」として紹介しています。
大根、にんじん、ねぎも平年を下回る価格です。
家庭では、レタスなど高くなっている野菜にこだわらず、その時期に手頃な野菜へ切り替えることで食費を調整できます。
特に「サラダには必ずレタス」という固定観念を外してみると、選択肢はかなり広がります。
栄養士視点では「高い野菜を無理して買う必要はない」
レタスが高いからといって、「野菜を食べるためには高くてもレタスを買わなければ」と考える必要はありません。
栄養士の視点では、特定の食品一つにこだわるよりも、さまざまな食品を組み合わせて食事全体でバランスを考えることが大切です。
家庭なら、その日に安い野菜、家族が食べやすい野菜、使い切りやすい野菜を選ぶのも現実的な方法です。
一方、今回のレタス巻きのように「その食材だから成立する料理」を提供している飲食店では、家庭よりも価格高騰の影響を避けにくいことが分かります。
レタス価格は今後どうなる?
農林水産省は、2026年10月のレタスについて出荷数量が平年を下回り、価格は平年を上回ると見込んでいます。
そのため、すぐに以前の価格へ戻るとは限りません。
今後は産地の切り替わりや生育状況、出荷量などによって価格が変化していくと考えられます。
家庭だけでなく飲食店への影響がどこまで広がるのかも注目されます。
まとめ
2026年10月、レタスの価格高騰が家庭だけでなく飲食店にも影響しています。
宮崎県では人気メニュー「レタス巻き」の販売休止も報じられました。
9月下旬のレタスの平均小売価格は平年より5割高。
さらに10月1日時点の卸売価格は平年比230%となっています。
背景には9月の長雨や低温、日照不足などによる生育への影響と、出荷量の減少があります。
家庭なら高いレタスを買わず、別の野菜へ切り替えることもできます。
しかし飲食店では、料理そのものに欠かせない食材の場合、簡単には代用できません。
今回のレタス高騰は、スーパーの野菜売り場だけでなく、私たちが普段利用する外食にも影響が広がり始めています。


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