2026年のサンマ漁に、少し変化が出てきました。
シーズン序盤から水揚げが少なく、「今年のサンマは高い」「スーパーでなかなか買えない」といった状況が続いてきましたが、9月に入って漁獲にはやや回復傾向もみられています。
そして9月18日、漁業情報サービスセンターから「2026年度第2回サンマ中短期漁況予報」が公表されました。
では、2026年のサンマ漁はここから回復するのでしょうか。
この記事では、9月18日に公表された最新予報を軸に、2026年9月現在のサンマ漁の状況を整理します。
2026年9月18日に第2回サンマ中短期漁況予報が公表
一般社団法人漁業情報サービスセンターは2026年9月18日、「2026年度第2回サンマ中短期漁況予報」を公表しました。
第1回が公表されたのは9月9日。
そこからわずか9日後に第2回が発表されており、サンマの漁場や来遊状況が変化していく時期に入っています。
サンマは海水温や海流、魚群の移動などによって漁場が変化する魚です。
そのため、シーズン序盤の不漁だけを見て、その年全体の漁獲状況を判断することはできません。
2026年のサンマはシーズン序盤から低調
2026年のサンマ漁は、前年と比べても厳しいスタートとなりました。
2025年はサンマの水揚げが比較的好調だったため、2026年も秋の味覚を手頃に楽しめることを期待していた人も多かったかもしれません。
しかし2026年は北海道などで水揚げが少なく、市場への入荷量も伸び悩みました。
その結果、サンマの価格は大きく上昇しています。
9月に入ってサンマ漁獲は「やや回復」
一方で、9月に入ってからは少し明るい動きも出ています。
水産業界では、9月のサンマ漁について、依然として低調ながら徐々に回復傾向にあると報じられています。
札幌市中央卸売市場でも8月と比べて入荷量が増え、価格も下がる動きがみられています。
つまり、2026年のサンマは「ずっと悪化し続けている」という状況ではありません。
シーズン序盤の極端な少なさから、少しずつ水揚げが増えている地域もあります。
それでもサンマはまだ高い
ここで注意したいのが、「漁獲が回復している=サンマが安くなった」ではないことです。
入荷が増えて価格が下がる動きが出ている市場もありますが、依然として量販店などが仕入れやすい価格水準には戻っていません。
東京・豊洲市場では、8月中旬から9月上旬にかけての生サンマの平均卸値が1kgあたり約3,645円。
前年同期の約3.3倍という高値になっています。
漁獲が少し戻っても、前年との差が大きいため、消費者が「今年は安くなった」と実感できるところまでは至っていないのが現状です。
鮮魚店がサンマを扱わないケースも
2026年の高値は、鮮魚店の販売にも影響しています。
都内では、サンマが細く価格も高いことなどから、状態の良い魚が入るまで生サンマを扱わない鮮魚店も報じられました。
前年には大きなサンマを1匹300~400円程度で仕入れていた店舗でも、2026年は仕入れ値がその倍ほどになるケースがあるといいます。
価格だけでなく、魚体の大きさや脂のりとのバランスも、販売する側にとって重要な問題になっています。
1匹700円前後で販売されるケースも
2026年は店頭価格にも大きな幅があります。
東京都内では、大型のサンマが1匹700円ほどで販売されるケースも報じられています。
福岡市の市場では、9月初旬に北海道産サンマが1匹1,000円、中には1,300円という価格になった例もありました。
もちろん、すべての店舗でこの価格というわけではありません。
産地、サイズ、入荷状況、販売地域などによって価格は大きく変わります。
それでも「秋になればサンマは安い」という従来の感覚とはかなり違うシーズンになっています。
三陸ではサンマの到来が遅れている
サンマ漁を見るうえで、もうひとつ注目したいのが三陸です。
岩手県釜石市では、2026年9月14日に今季初となるサンマが水揚げされました。
これは前年より約2週間遅い初水揚げです。
全国的に水揚げが低調な中、三陸でも本格的なシーズンの到来が遅れていることが分かります。
一方、釜石に水揚げされたサンマには比較的大きな魚体もみられ、漁業関係者からは今後の好転を期待する声も出ています。
「小さいサンマしかいない」とは限らない
2026年のサンマについては、「今年は小さい」という印象を持っている人もいるかもしれません。
実際に小ぶりなサンマが主体となっている地域や市場もあります。
しかし、すべての水揚げが小型魚だけというわけではありません。
釜石の初水揚げでは、大きな魚体も多く確認されています。
サンマのサイズは漁場や魚群によって異なるため、「2026年のサンマは全部小さい」と一括りにするのは避けたほうがよいでしょう。
なぜ漁獲が増えてもすぐ安くならない?
魚の価格は、その日の漁獲量だけで決まるわけではありません。
市場への入荷量、魚体のサイズ、品質、需要、輸送コストなど、さまざまな要因によって変化します。
特に2026年はシーズン序盤の水揚げが少なかったため、多少漁獲量が増えても、すぐに前年並みの供給量へ戻るとは限りません。
そのため、「今日はたくさん獲れた」というニュースが出ても、翌日から全国のスーパーで一斉に安くなるわけではありません。
サンマ漁はこれからどうなる?
2026年のサンマ漁については、まだシーズン途中です。
9月に入り、北海道では漁獲にやや回復傾向がみられ、三陸でも今季の水揚げが始まりました。
一方で、現時点では水揚げ量が十分に回復したとはいえず、市場価格も高い状態が続いています。
今後はサンマの魚群がどこへ移動するのか、三陸方面への来遊がどの程度進むのかが重要になります。
海況によって漁場が変わるため、今後も中短期漁況予報を確認しながら見る必要があります。
「回復傾向」と「豊漁」は別
ニュースで「漁獲回復」という言葉を見ると、「今年も豊漁になるのでは?」と思うかもしれません。
しかし、今回確認されているのは、低調だった状態から徐々に漁獲が増えているという動きです。
前年並みの豊富な水揚げに戻ったことを意味するものではありません。
2026年9月時点では、サンマの価格は依然として高く、販売現場でも苦戦が続いています。
「少し回復してきた」という情報と、「十分な量が獲れている」という情報は分けて考える必要があります。
スーパーのサンマは今後安くなる?
消費者として一番気になるのは、スーパーで買うサンマが安くなるのかという点でしょう。
今後、水揚げ量が増えて市場への供給が安定すれば、価格が下がる可能性はあります。
実際、札幌市場では8月と比べて入荷が増え、価格が下がる動きもみられています。
ただし、今後の漁獲量や魚体、地域ごとの入荷状況によって変わるため、「○月になれば必ず安くなる」と断定することはできません。
2026年のサンマについては、価格だけでなく水揚げ状況も一緒に追っていく必要がありそうです。
まとめ
2026年9月18日、漁業情報サービスセンターから「2026年度第2回サンマ中短期漁況予報」が公表されました。
2026年のサンマ漁はシーズン序盤から低調でしたが、9月に入って漁獲にはやや回復傾向もみられています。
三陸でも水揚げが始まり、今後の漁況好転に期待する声が出ています。
一方、価格は依然として高いままです。
豊洲市場では生サンマの平均卸値が1kgあたり約3,645円と、前年同期の約3.3倍。
鮮魚店が仕入れを見送るケースや、大型のサンマが1匹700円前後で販売されるケースも出ています。
つまり2026年9月現在は、「漁獲には少し回復の兆しがあるものの、まだ高値から抜け出してはいない」という状況です。
サンマ漁はまだシーズン途中。
今後、三陸方面への来遊や水揚げがどう変化するのか、最新の漁況予報が引き続き注目されます。


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