台風の日。
外は雨、風も強くなってきた。
そんなときに限ってやってくるのが、
「今日のご飯、どうしよう?」
という問題です。
冷蔵庫を見ると、いつもの献立を作るには何かが足りない。
「ちょっとスーパーに行ってこようかな……」
と思うかもしれません。
でも、台風が接近して雨風が強くなっているなら、食材ひとつのために無理して買い物へ行く必要はありません。
今日は、家にあるもので何とかする日。
パンでもいい。
冷凍食品でもいい。
レトルトでもいい。
出来合いのおかずが残っていたら、それも立派な戦力です。
この記事では、栄養士として食事に関わっている私が実際に考える、「台風の日だからこそ頑張らないご飯」を紹介します。
台風の日は「献立を決めてから食材を探す」をやめる
普段なら、
「今日は生姜焼きを作ろう」
↓
「キャベツがない」
↓
「じゃあ買いに行こう」
でもいいでしょう。
ところが台風の日は、これを逆にします。
「家に何がある?」から献立を決める。
これだけで、かなりラクになります。
例えば、
- 食パンがある
- ジャムがある
- 冷凍コロッケがある
- インスタントスープがある
なら、
ジャムサンド+コロッケ+スープ。
はい、お昼完成です。
「野菜が少ないかな」と思って、冷蔵庫にレタスがあれば添える。
なければ次の食事で補えばいい。
一食を完璧にするために外へ出る必要はありません。
わが家の台風ランチは「ジャムサンド+揚げ物+何か」
わが家で台風の日のお昼を簡単に済ませるなら、
ジャムサンド+コロッケなどの揚げ物+スープまたはサラダ
くらいにします。
ポイントは、全部を一から作ろうとしないこと。
主食|ジャムサンド
パンにジャムを塗って挟むだけ。
ジャムがなければ、
- チーズ
- ハム
- ツナ
- ピーナッツクリーム
- 卵
など、家にあるもので変えればOKです。
おかず|コロッケや唐揚げ
ここも頑張りません。
- 冷凍コロッケ
- 冷凍唐揚げ
- 冷凍フライ
- 前日に買ったお惣菜
- 昨日のおかず
何でもありです。
「台風の日だから手作りしなきゃ」ではなく、台風の日だから便利なものを使います。
汁物か野菜|余力があったら付ける
ここは「どちらか」で十分。
- インスタントスープ
- 前日の味噌汁
- カット野菜
- ちぎったレタス
- きゅうりを切る
- 冷凍野菜をスープへ入れる
これくらいなら、料理に時間をかけずにプラスできます。
食パンがなかったら?主食を家にあるものから探す
もちろん、食パンがない家庭もあるでしょう。
そんなときは「サンドイッチを作る」という発想自体を捨てます。
家にある主食を探しましょう。
| 家にあるもの | 簡単メニュー |
|---|---|
| ご飯 | おにぎり、卵かけご飯、ツナ丼、納豆ご飯、簡単チャーハン |
| 冷凍ご飯 | 丼、チャーハン、お茶漬け |
| うどん | かけうどん、卵うどん、冷凍野菜入りうどん |
| そうめん | そうめん、にゅうめん |
| パスタ | レトルトソース、ツナパスタ、和風パスタ |
| 餅 | 焼き餅、汁物に入れる |
| シリアル | 牛乳など普段合わせているものと一緒に |
大切なのは、「この料理を作りたいから材料をそろえる」ではなく、「これがあるから今日はこれを食べよう」に切り替えることです。
冷凍庫は台風の日の強い味方
こんな日に頼りになるのが冷凍庫です。
普段から、
- 冷凍ご飯
- 冷凍うどん
- 冷凍野菜
- 冷凍餃子
- 冷凍コロッケ
- 冷凍唐揚げ
などを少し置いておくと、「外へ出たくない日」にかなり助かります。
台風専用として特別な食品をそろえなくても、普段食べるものを少し多めに置いて、食べたら補充する方法があります。
いわゆるローリングストックです。
台風だけではなく、体調不良で買い物へ行けない日にも使えるので、普段の生活にも取り入れやすい備えです。
缶詰・レトルト・インスタントも堂々と使う
食品庫もチェックしてみましょう。
意外と眠っているものがあります。
- ツナ缶
- サバ缶
- 焼き鳥缶
- レトルトカレー
- パスタソース
- 即席味噌汁
- インスタントスープ
- 海苔
- ふりかけ
こうした食品は、調理の手間を減らせるだけではなく、家庭備蓄としても使いやすい食品です。
農林水産省の家庭備蓄情報でも、レトルト食品や缶詰、乾麺、即席スープなど、普段の食事に使える食品が備蓄例として紹介されています。
「非常食を食べる日」ではなく、普段のストックを使う日と考えるといいでしょう。
夕ごはんは「具だくさん味噌汁」を主役にする
そして夕方。
昼ごはんを乗り切ったのに、当然のように夕飯の時間はやってきます。
そんな日のわが家なら、
具だくさん味噌汁+焼くだけのおかず+簡単サラダ。
これでいきます。
味噌汁にどんどん入れる
冷蔵庫を見て、
- 豆腐
- 油揚げ
- わかめ
- きのこ
- 大根
- にんじん
- 白菜
- キャベツ
- ねぎ
- 豚肉
など、使えそうなものを入れます。
具が多ければ、汁物というより一品のおかずに近くなります。
メインは焼くだけ
そこに、
- 魚を焼く
- 肉を焼く
- 冷凍餃子を焼く
- ウインナーを焼く
- 厚揚げを焼く
など、工程の少ない一品を追加。
サラダも簡単でOK
野菜があれば、
- 切る
- ちぎる
- 和える
くらいで十分です。
カット野菜があれば、開けて皿に出して終わりでもいい。
「栄養バランスが…」と心配になったら?
栄養士という立場でいうと、台風の日の一食だけを見て、
「野菜が足りない!」
「品数が少ない!」
「理想的な献立じゃない!」
と慌てなくても大丈夫です。
食事は一食だけで完結するものではありません。
昼にパンと揚げ物が中心だったなら、夜に具だくさんの汁物を作る。
今日は野菜が少なかったなら、翌日の食事で少し意識する。
そんな調整もできます。
それより、雨風が強いときに、
「サラダ用の野菜がないから買ってくる」
と外出するほうが心配です。
台風の日は安全優先。
食事は家にあるもので組み立てましょう。
何も作りたくないなら、もっと簡単でもいい
ここまでいろいろ紹介しましたが、
「いや、今日は本当に料理したくない」
という日もあります。
そんな日はさらに簡単でOKです。
- レトルトカレー+ご飯
- 冷凍うどん+卵
- パン+スープ
- おにぎり+即席味噌汁
- 冷凍チャーハン+スープ
- パスタ+レトルトソース
これでも食事です。
特に、台風の日は気圧や天候の変化で体調がすぐれない人もいます。
親自身がしんどいなら、料理の難易度をさらに下げましょう。
停電の可能性があるときは「簡単ごはん」とは別に考える
ここまで紹介してきたのは、電気・ガス・水道などが通常どおり使えていて、自宅で安全に過ごせる場合の簡単ごはんです。
台風によって停電や断水が起きる可能性が高まっている場合には、話が変わります。
加熱しなくても食べられる食品や飲料水など、災害時の備蓄も確認しておきましょう。
農林水産省では、災害時に備えて最低3日分から1週間分程度×人数分の食品を家庭で備蓄することが望ましいと案内しています。
普段の「台風だから買い物へ行きたくない」と、本格的な災害への備えは分けて考えることが大切です。
台風の日の簡単ごはん組み合わせ例
最後に、考えることすら面倒な日に使える組み合わせをまとめます。
| 主食 | おかず | プラス1品 |
|---|---|---|
| ジャムサンド | 冷凍コロッケ | スープ |
| おにぎり | 冷凍唐揚げ | 即席味噌汁 |
| ご飯 | 冷凍餃子 | 具だくさん味噌汁 |
| うどん | 卵 | 冷凍野菜 |
| パスタ | ツナ缶 | 簡単サラダ |
| ご飯 | レトルトカレー | 家にあれば野菜をプラス |
もちろん、この通りでなくても構いません。
冷蔵庫を開けて、
「今日はこれとこれでいいや」
で決めるためのヒントです。
まとめ|台風の日は「あるもので食べる」でいい
台風の日のご飯は、特別な料理を作らなくても大丈夫です。
昼なら、
ジャムサンド+コロッケなどの揚げ物+簡単なスープやサラダ。
夕飯なら、
具だくさん味噌汁+焼くだけのおかず+簡単な野菜料理。
それくらいで十分。
家にない食材は、別のもので代用する。
冷凍食品も使う。
缶詰も使う。
レトルトも使う。
出来合いのおかずも使う。
台風の日まで「ちゃんと作らなきゃ」と頑張る必要はありません。
雨風が強くなってから、食材ひとつのために外へ出ない。
今日は家にあるものを食べて、安全に過ごす。
それが、わが家の台風ごはんです。

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