2026年9月、全国各地の公園や芝生で相次いでいる毒キノコ「オオシロカラカサタケ」。
神奈川県横浜市も9月18日、公園や緑地でオオシロカラカサタケが確認されているとして、改めて注意を呼びかけました。
今回の横浜市の発表で特に注目したいのが、
「公園や緑地では多様な植物やキノコが自然発生するため、個々の駆除・除去は困難」
としていることです。
全国で大量発生が話題になる中、「毒キノコなら全部抜けばいいのでは?」と思う人もいるかもしれません。
しかし、広い公園や緑地で自然に発生するキノコをひとつずつ完全に取り除くことは簡単ではありません。
今回は横浜市の最新の注意喚起をもとに、オオシロカラカサタケがどんな場所に発生するのか、なぜ個々の除去が難しいのかを整理します。
横浜市が9月18日に注意喚起
横浜市は2026年9月18日、「公園緑地での『オオシロカラカサタケ』にご注意ください」とする情報を更新しました。
市によると、近年、公園や緑地などの草地でオオシロカラカサタケが確認されています。
オオシロカラカサタケは有毒なキノコで、誤って食べると嘔吐や腹痛、下痢などの食中毒症状を起こすことがあります。
横浜市は、食用だと確実に判断できないキノコについて、
- 採らない
- 食べない
- 売らない
- 人にあげない
ことを呼びかけています。
横浜市内でも実際にオオシロカラカサタケを確認
横浜市の公式ページには、市内で発生したオオシロカラカサタケの写真も掲載されています。
つまり今回の注意喚起は、単に全国的な大量発生を受けて一般的な注意を呼びかけているだけではありません。
横浜市内でも実際に発生が確認されています。
オオシロカラカサタケは山奥だけに生えるキノコではなく、都市部の公園や芝生、道路脇の草地、庭など、人の生活圏に近い場所にも発生するのが特徴です。
横浜市「個々の駆除・除去は困難」
今回、横浜市が明記したのがオオシロカラカサタケの「除去」についてです。
市は、公園や緑地では多様な植物やキノコが自然発生するため、個々の駆除や除去は困難だとしています。
公園に毒キノコが生えていると聞くと、「全部取ってしまえば安全なのでは?」と思うかもしれません。
しかし、公園や緑地は非常に広く、自然にさまざまなキノコが発生します。
発生するたびにすべてのキノコを見つけ、ひとつずつ取り除き続けることは現実的に難しいということです。
オオシロカラカサタケは「数日で消滅」
さらに横浜市は、公園や緑地に発生したオオシロカラカサタケについて、放っておけば数日で消滅すると案内しています。
ここでいう「消滅」は、目に見えているキノコが永遠にその場所からなくなるという意味ではありません。
私たちが普段「キノコ」と呼んでいる部分は、菌類が作る子実体です。
地上に出た子実体が短期間でなくなっても、条件が整えば再びキノコが現れることがあります。
そのため、「一度なくなったから今後は絶対に生えない」と考えないことも大切です。
なぜ公園や芝生に生える?
オオシロカラカサタケは、春から秋にかけて発生します。
特に高温多湿な時期に多く見られます。
横浜市によると、日本では、
- 公園の芝生
- 道路脇の草地
- 庭
など、身近な場所にも発生します。
「毒キノコ=山でキノコ狩りをする人だけが注意すればいい」というわけではありません。
日常的に利用する公園でも遭遇する可能性があります。
かなり大きくなる毒キノコ
オオシロカラカサタケは大型のキノコです。
横浜市によると、大きなものでは直径20~30cm程度になることがあります。
幼いキノコは球形で、成長すると傘が平らに開いていきます。
傘の表面は白く、褐色のうろこ状の模様が見られます。
また、ひだは幼いときには白色ですが、成熟すると緑色から暗緑褐色になります。
白く大きな姿は非常に目立つため、公園で見つけて興味を持つ人もいるでしょう。
しかし、外見だけで食べられるキノコだと判断するのは危険です。
食べると嘔吐・腹痛・下痢など
オオシロカラカサタケを誤って食べると、食中毒を起こす可能性があります。
横浜市が挙げている主な症状は、
- 嘔吐
- 腹痛
- 下痢
- 悪寒
- 発熱
などです。
激しい消化器症状を起こすことがあるため、絶対に食べないよう注意が必要です。
加熱しても毒はなくならない
「毒キノコでも、しっかり火を通せば食べられるのでは?」と思う人もいるかもしれません。
しかし横浜市は、オオシロカラカサタケについて加熱しても毒性はなくならないと明記しています。
焼く。
煮る。
炒める。
こうした加熱調理をすれば安全になるというものではありません。
「よく加熱すれば大丈夫」と自己判断して食べることは避けてください。
2026年は首都圏でも大量発生が話題に
2026年9月は、横浜だけではなく首都圏各地でオオシロカラカサタケが確認されています。
東京都内の公園や多摩川の河川敷などでも目撃されており、埼玉県でも複数の自治体が注意を呼びかけています。
草加市では9月18日、市内の公園の芝生などでオオシロカラカサタケが発生していると発表しました。
まつばら綾瀬川公園付近でも、オオシロカラカサタケの疑いがあるキノコが確認されています。
首都圏の非常に身近な場所で、同じ時期に相次いで確認されている状況です。
長雨も大量発生の背景に?
2026年の大量発生については、長雨との関係も指摘されています。
専門家は、長引く雨によってキノコが発生しやすい環境になっている可能性を説明しています。
東京では猛暑が続いたあとに長雨となり、普段は目立たない場所にもキノコが発生していると報じられています。
ただし、個々の場所で発生した原因を「長雨だけ」と断定できるわけではありません。
気温や湿度、土壌など複数の条件がキノコの発生に関係します。
子どもやペットが利用する公園では注意
オオシロカラカサタケが公園に生えることで特に気になるのが、子どもやペットとの接触です。
白く大きなキノコが芝生に突然現れれば、子どもが興味を持って近づく可能性があります。
犬などが散歩中に口にしてしまうことにも注意が必要です。
公園を利用するときは、見慣れないキノコを口に入れないよう見守ることが重要です。
自治体によって「見つけたときの対応」は違う
ここで注意したいのが、野生キノコを見つけた場合の対応です。
自治体によって案内は異なります。
たとえば草加市は、公園でオオシロカラカサタケを発見した場合、みどり公園課へ連絡するよう呼びかけています。
一方、横浜市は、公園や緑地では多様なキノコが自然発生するため、個々の駆除や除去は困難だとしています。
そのため、公共の公園や施設で見つけた場合には、自分の判断で対応するのではなく、その施設や自治体の案内を確認するとよいでしょう。
「全部抜けば解決」ではない
今年のように各地で大量発生すると、「自治体が全部駆除すればいいのでは?」という疑問も出てきます。
しかし横浜市の今回の注意喚起を見ると、公園や緑地で自然発生するキノコをひとつずつ除去することの難しさが分かります。
キノコが自然に発生する場所では、除去だけでリスクを完全になくすことは難しいため、利用する側が「知らないキノコを採らない・食べない」という行動を取ることも重要です。
まとめ|横浜市「個々の駆除・除去は困難」
横浜市は2026年9月18日、公園や緑地などで確認されているオオシロカラカサタケについて注意喚起を更新しました。
オオシロカラカサタケは、食べると嘔吐や腹痛、下痢などを起こす有毒なキノコです。
一方、市は公園や緑地には多様な植物やキノコが自然発生するため、個々の駆除や除去は困難だと説明しています。
地上に現れたキノコ自体は数日で消滅するとしていますが、身近な草地に再び発生する可能性も考えて注意する必要があります。
毒キノコ対策は「見つけたものを全部抜けば終わり」ではありません。
食用だと確実に判断できないキノコは、採らない・食べない・売らない・人にあげない。
全国各地で発生情報が続く2026年秋は、身近な公園でも野生キノコに注意しましょう。

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