麻布十番納涼まつり食中毒の患者は78人|症状や発生までの経緯を整理

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2026年8月22日・23日に開催された「麻布十番納涼まつり」で販売された冷やし蟹ラーメンを原因とする食中毒。

2026年9月3日の東京都・港区の発表では、患者数は78人とされています。

患者は下痢、腹痛、発熱などの症状を訴え、3人が入院しました。

その後の調査では複数の患者と調理従事者の便からサルモネラ属菌が検出され、みなと保健所は冷やし蟹ラーメンを原因食品とするサルモネラ属菌による食中毒と断定しています。

この記事では、「78人」という患者数だけでなく、どのような症状が出たのか、いつ発症したのか、食中毒と判断されるまでにどのような調査が行われたのかを、東京都・港区の発表をもとに整理します。

麻布十番納涼まつり食中毒の患者は78人

東京都と港区が2026年9月3日に公表した情報によると、今回確認された患者は78人です。

男女別では、

  • 男性:48人
  • 女性:30人

でした。

年齢は、男性が1~61歳、女性が9~47歳とされています。

幅広い年代の人が患者として確認されたことが分かります。

最初は「76人から体調不良の連絡」だった

今回のニュースを追っていて、

「患者は76人?78人?どっちなの?」

と疑問に思った方もいるかもしれません。

これは、公表された時点が異なるためです。

港区が8月28日に発表した段階では、みなと保健所に76人から体調不良に関する連絡が寄せられていました。

この時点ではまだ「食中毒疑い」として調査中でした。

その後さらに調査が進み、9月3日に食中毒と断定した際の患者数が78人です。

したがって、古い報道などで「76人」と記載されていても、それが直ちに誤りというわけではありません。

8月28日時点では76人から連絡、9月3日の食中毒断定時点では患者78人と整理すると分かりやすいでしょう。

患者にはどんな症状が出た?

東京都・港区によると、今回の患者にみられた主な症状は、

  • 下痢
  • 腹痛
  • 発熱

などです。

これらは、今回原因物質として特定されたサルモネラ属菌による食中毒でみられる症状とも一致します。

港区はサルモネラ属菌について、一般的に腹痛、下痢、おう吐、38~40℃の発熱などを引き起こすと説明しています。

症状が出たのはいつ?

患者の発症が確認された期間は、

8月23日午前1時頃~8月26日午後4時頃

です。

麻布十番納涼まつり自体は8月22日・23日に開催されていました。

つまり、イベント期間中から発症した人がいた一方で、イベント終了後に症状が出た人もいたことになります。

食中毒は、原因となる食品を食べた直後に症状が出るとは限りません。

サルモネラ属菌による食中毒の潜伏時間について、港区は一般的に6~72時間と案内しています。

そのため、体調を崩した場合には直前の食事だけでなく、数日前までさかのぼって食べたものを確認することが重要になる場合があります。

3人が入院|9月3日時点では全員退院

患者78人のうち、3人が入院しています。

ただし、東京都・港区の9月3日の発表時点では、3人ともすでに退院しています。

また、患者全体の症状についても回復傾向にあると発表されています。

医療機関を受診した人は51人で、受診先は47医療機関に及びました。

受診者の内訳は男性30人、女性21人です。

8月26日に保健所が食中毒を探知

今回の調査が始まったきっかけは、8月26日の連絡でした。

同日午後0時30分頃、港区みなと保健所に、

8月23日に港区内で開催されたイベントで購入した冷やし蟹ラーメンを食べたあと、体調不良になったという連絡が入りました。

これを受け、みなと保健所は食中毒調査を開始しました。

保健所は何を調べた?

食中毒調査では、「体調不良の人がたくさんいる」という情報だけで特定の食品を原因と決めるわけではありません。

今回、港区が公表した調査結果では、

  • 患者が何を食べていたのか
  • 共通する食品があるか
  • いつ食べ、いつ発症したのか
  • 患者や従事者の検査結果
  • 症状が原因物質と一致するか
  • 医師から食中毒の届出があるか

などが判断材料となっています。

調査の結果、患者全員に共通する食事は、イベントで販売された冷やし蟹ラーメン以外になかったことが確認されました。

患者の便からサルモネラ属菌を検出

港区は検査結果についても詳しく公表しています。

9月3日午前9時時点では、患者便について細菌検査が101検体で実施され、31検体からサルモネラ属菌が検出されています。

また、調理従事者の便8検体についても検査され、2検体がサルモネラ属菌陽性でした。

一方、食品については細菌検査2検体が行われ、いずれも陰性と公表されています。

ここで注意したいのは、保存されていた食品検体から原因菌が検出されなければ食中毒ではない、という意味ではないことです。

食中毒の判断は、ひとつの検査結果だけではなく、患者の喫食状況、症状、潜伏時間、患者・従事者の検査結果などを総合して行われます。

なぜ冷やし蟹ラーメンによる食中毒と断定された?

みなと保健所は9月3日、今回の事案を冷やし蟹ラーメンを原因とするサルモネラ属菌による食中毒と断定しました。

港区が示した判断理由は、大きく次の4点です。

  • 患者が共通して当該店舗の冷やし蟹ラーメンを食べていた
  • 複数の患者と従事者の便からサルモネラ属菌が検出された
  • 喫食から発症までの潜伏時間に一峰性がみられ、その長さと症状がサルモネラ属菌によるものと一致した
  • 患者を診察した医師から食中毒の届出があった

こうした情報を総合して原因食品・原因物質が判断されたということです。

冷やし蟹ラーメンは店で調理して会場へ持ち込まれていた

原因食品となった冷やし蟹ラーメンについて、東京都・港区は港区内の飲食店内で調理し、イベント会場へ持ち込んで販売されたと公表しています。

原因施設は「割烹 こめを」。

8月22日・23日に調理してイベント会場で販売した冷やし蟹ラーメンが原因食品とされています。

ただし、行政発表では具体的にどの食材や工程が汚染源だったのかまでは明らかにされていません。

「冷やし蟹ラーメンが原因食品」ということと、「蟹が汚染源」ということは同じではないため、区別して考える必要があります。

原因施設には7日間の営業停止命令

港区は9月3日、食品衛生法に基づき原因施設に対して営業停止を命じました。

期間は、

9月3日~9月9日の7日間

です。

港区は営業停止命令後も保健所職員が毎日店舗を訪問して営業していないか確認し、9月4日には従業員全員を対象とした食品衛生講習会を実施したとしています。

9月7日には健康相談・法律相談窓口も設置

食中毒と断定された後も、港区の対応は続いています。

9月7日には、冷やし蟹ラーメンを食べたあとに下痢・腹痛・発熱などの症状が出た人を対象とした食中毒調査専用窓口と、今後の身体への影響や後遺症について相談できる健康相談窓口が設置されました。

また、被害にあった人が今回の事案に関する法律上の疑問や今後の対応について、弁護士へ無料で相談できる臨時法律相談も9月11日から開始すると発表されています。

相談窓口の受付時間や最新情報については、港区公式ホームページで確認してください。

麻布十番納涼まつり食中毒の経緯を時系列で整理

  • 8月22日・23日:麻布十番納涼まつり開催。冷やし蟹ラーメンを販売
  • 8月23日午前1時頃:確認された患者の発症が始まる
  • 8月26日午後0時30分頃:みなと保健所に体調不良の連絡が入り調査開始
  • 8月26日午後4時頃:今回確認された患者の発症期間の終点
  • 8月28日:港区が食中毒疑いを公表。この時点で76人から体調不良の連絡
  • 9月3日:患者78人を確認。冷やし蟹ラーメンを原因とするサルモネラ属菌による食中毒と断定
  • 9月3日~9日:原因施設に7日間の営業停止命令
  • 9月4日:店舗の従業員全員に食品衛生講習会を実施
  • 9月7日:港区が専用相談窓口を設置

まとめ|78人が発症、3人が入院する食中毒に

麻布十番納涼まつりで販売された冷やし蟹ラーメンによる食中毒では、2026年9月3日時点で78人の患者が確認されています。

  • 患者:78人(男性48人・女性30人)
  • 主な症状:下痢・腹痛・発熱など
  • 入院:3人(9月3日時点で全員退院済み)
  • 受診者:51人
  • 原因食品:冷やし蟹ラーメン
  • 原因物質:サルモネラ属菌
  • 患者便31検体からサルモネラ属菌を検出
  • 従事者便2検体からもサルモネラ属菌を検出

8月28日の段階では76人から体調不良の連絡があったとされていましたが、その後の調査を経て、9月3日の食中毒断定時点では患者78人と公表されました。

また、患者の症状や検査結果だけではなく、全員に共通する食事、発症までの時間などを総合して、冷やし蟹ラーメンによるサルモネラ食中毒と判断されています。

食中毒の「患者数」だけを見るのではなく、どのような調査を経て原因食品と原因物質が特定されたのかまで見ると、今回の事案の経緯がより分かりやすくなります。

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