9月上旬頃に迎える「白露(はくろ)」は、草木に露が宿る頃を表す二十四節気です。
暦の上では秋ですが、白露の頃はまだ残暑が続くことも多く、食卓にも夏と秋の両方の食材が並びます。
「白露の時期にはどんな野菜を食べればいい?」「9月に旬を迎える野菜は?」と気になる人もいるのではないでしょうか。
白露には特定の野菜を食べる決まりはありません。
その時期に出回るなすやかぼちゃ、いも類などを普段の献立へ取り入れると、食卓から夏から秋への移り変わりを感じることができます。
この記事では、白露の頃に楽しみたい野菜やいも類、秋らしい献立への取り入れ方を紹介します。
白露は夏野菜と秋野菜が入り混じる時期
白露は例年9月7日頃から8日頃に迎えます。
9月上旬というと、トマトやピーマン、なすなどの夏野菜がまだ店頭に並んでいる一方で、さつまいもや里芋など秋を感じる食材も目立ち始める時期です。
つまり白露は、食卓でも「夏から秋への境目」を感じやすい頃といえます。
ただし、野菜の旬や収穫時期は産地、品種、栽培方法、その年の天候によって異なります。
白露を迎えたからといって、全国で一斉に野菜の旬が切り替わるわけではありません。
白露の頃に楽しみたい野菜・いも類
9月頃の食卓に取り入れやすい食材には、次のようなものがあります。
| 食材 | 特徴 | 料理の例 |
|---|---|---|
| なす | 秋にも楽しめる身近な野菜 | 焼きなす、煮びたし、味噌炒め |
| かぼちゃ | 収穫後の貯蔵によって甘みを楽しめるものもある | 煮物、サラダ、スープ |
| さつまいも | 秋の味覚として親しまれる | 焼きいも、煮物、炊き込みご飯 |
| 里芋 | 秋から冬にかけて多く出回る | 煮物、汁物、炊き込みご飯 |
| れんこん | 秋から冬にかけて楽しみやすい | きんぴら、煮物、炒め物 |
地域の直売所やスーパーを見ると、その土地ならではの秋野菜が並んでいることもあります。
白露の頃に楽しみたい「秋なす」
なすは夏野菜の代表格ですが、秋になっても楽しめる野菜です。
秋に収穫されるなすは「秋なす」と呼ばれ、昔から親しまれてきました。
白露の頃は日中に暑さが残ることもあるため、なすの煮びたしや焼きなすなど、比較的さっぱりと食べやすい料理にも向いています。
- 焼きなす
- なすの煮びたし
- なすとピーマンの味噌炒め
- なすの揚げびたし
- なすと豚肉の炒め物
夏から食べてきた野菜を使いながら、調理法や組み合わせる食材を少しずつ秋らしく変えていくのもよいでしょう。
かぼちゃは秋の献立にも使いやすい
かぼちゃも、秋の食卓に取り入れやすい野菜です。
かぼちゃは品種や産地によって収穫時期が異なり、収穫してすぐよりも一定期間貯蔵することで甘みが増すものもあります。
そのため、「秋に食べる=秋に収穫されたもの」とは限りません。
煮物だけでなく、スープやサラダ、焼き料理などにも使うことができます。
まだ暑い日には冷たいかぼちゃサラダ、朝晩が涼しくなってきたら温かいスープなど、気温に合わせて調理法を変えるのもおすすめです。
秋の味覚といえば「さつまいも」
秋の味覚として人気が高い食材のひとつが、さつまいもです。
地域や品種によって異なりますが、秋になると収穫されるさつまいもが増えてきます。
焼きいもだけでなく、普段の料理にも幅広く使うことができます。
- さつまいもご飯
- さつまいもの味噌汁
- さつまいもの甘煮
- さつまいもと鶏肉の煮物
- 蒸しさつまいも
白露の頃から秋が深まるにつれて、店頭でさまざまな品種を見かける機会も増えていきます。
品種による甘さや食感の違いを比べてみるのも、秋ならではの楽しみ方です。
里芋も秋を感じる食材
里芋も秋から冬にかけて親しまれる食材です。
独特のねっとりとした食感があり、煮物や汁物などによく使われます。
秋の行事との関係も深く、十五夜では地域によって里芋などを供えることから「芋名月」と呼ばれることもあります。
白露の頃は十五夜と時期が近くなる年もあるため、二十四節気と昔からの食文化を一緒に調べてみるのも面白いでしょう。
れんこんも秋から冬に活躍
れんこんは、秋から冬にかけて多く出回る食材のひとつです。
シャキシャキとした食感を生かしたきんぴらや炒め物のほか、煮物にも使えます。
切り方や加熱方法によって食感が変わるため、料理に合わせて使い分けることができます。
さつまいもや里芋などとともに根菜類を取り入れると、夏の献立とは違った秋らしい食卓を作りやすくなります。
きのこは野菜ではないけれど秋の献立に便利
しいたけ、しめじ、まいたけなどのきのこ類も、秋の味覚として親しまれています。
分類上は野菜とは異なりますが、野菜売り場に並ぶことも多く、秋の献立を考えるときには便利な食材です。
現在では栽培されたきのこの多くが一年を通して購入できますが、秋らしい料理との相性もよいため、白露の食卓に取り入れてみてもよいでしょう。
- きのこの炊き込みご飯
- 鮭ときのこのホイル焼き
- きのこの味噌汁
- きのこと野菜の炒め物
夏野菜は白露になったら食べないほうがいい?
白露になったからといって、夏野菜を食べるのをやめる必要はありません。
9月上旬頃は、トマト、きゅうり、ピーマンなどがまだ出回っている地域もあります。
二十四節気は季節の目安であり、食材の旬を日付で厳密に区切るものではありません。
夏野菜と秋の食材を一緒に使うことで、季節の変わり目らしい献立を作ることもできます。
例えば、なすときのこの炒め物や、ピーマンとさつまいもを使った料理など、夏と秋の食材を組み合わせてもよいでしょう。
白露の野菜を使った献立アイデア
白露の頃は、残暑の程度に合わせて献立を調整するのがおすすめです。
まだ暑い日の献立
- ご飯
- 鮭の塩焼き
- なすの冷たい煮びたし
- 豆腐とわかめの味噌汁
- 梨
少し涼しくなった日の献立
- さつまいもご飯
- 鶏肉ときのこの焼き物
- 青菜のおひたし
- 里芋入りの味噌汁
- ぶどう
すべての料理を秋の食材にする必要はありません。
主食や副菜、汁物のどこかひとつに旬の食材を加えるだけでも、季節感のある献立になります。
白露の頃は野菜の調理法も少しずつ秋へ
夏は冷たい料理やさっぱりした料理を選ぶことが多かった人も、朝晩が涼しくなるにつれて温かい料理が食べやすくなってきます。
味噌汁やスープ、煮物、炊き込みご飯などを少しずつ取り入れてみるのもよいでしょう。
一方で、白露の頃でも気温が高い日はあります。
暦だけを見て無理に温かい料理へ切り替えるのではなく、その日の気温や食欲に合わせることが大切です。
旬の野菜を選ぶときは産地にも注目
旬の食材を楽しみたいときには、野菜の名前だけでなく産地にも注目してみましょう。
日本は南北に長いため、同じ野菜でも収穫時期が地域によって異なります。
スーパーの産地表示や直売所などを見ると、「今、この地域では何が収穫されているのか」を知ることができます。
白露という暦と実際に店頭へ並ぶ野菜を比べてみると、地域ごとの季節の違いも感じられるでしょう。
まとめ
白露を迎える9月上旬頃は、夏野菜と秋の食材が入り混じる季節の変わり目です。
なすやかぼちゃに加え、秋が進むにつれてさつまいも、里芋、れんこんなども食卓に取り入れやすくなります。
ただし、野菜の旬は産地や品種、栽培方法、その年の気候によって異なります。
白露だから特定の野菜を食べるのではなく、その時期に身近な場所で出回っている食材を楽しむことがポイントです。
夏野菜から秋野菜へ少しずつ変化していく売り場や食卓にも目を向けながら、白露の季節を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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