白露とぶどう|9月に楽しみたい旬の果物と栄養

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9月上旬頃に迎える「白露(はくろ)」は、草木に露が宿る頃を表す二十四節気です。

暦の上では秋が進み、食卓やスーパーの売り場にも秋らしい食材が目立つようになります。

そんな白露の頃に楽しみたい果物のひとつが「ぶどう」です。

巨峰やピオーネ、シャインマスカットなど、ぶどうには多くの品種があります。9月頃は複数の品種が店頭に並び、食べ比べを楽しめることもあります。

では、ぶどうの旬は本当に9月なのでしょうか。また、ぶどうにはどのような栄養が含まれているのでしょうか。

この記事では、白露とぶどうの関係をはじめ、品種による旬の違い、栄養、選び方や保存方法などを紹介します。

白露の頃はぶどうを楽しみやすい季節

白露は例年9月7日頃から8日頃に迎えます。

ぶどうは夏から秋にかけてさまざまな品種が出回るため、9月はぶどうを楽しみやすい時期のひとつです。

ただし、すべてのぶどうが9月に旬を迎えるわけではありません。

品種や産地、栽培方法、その年の天候などによって、収穫・出荷される時期は異なります。

「ぶどうの旬=9月」と固定するのではなく、白露の頃はさまざまな品種を楽しみやすい時期と考えるとよいでしょう。

白露にぶどうを食べる風習はある?

白露の時期とぶどうは重なりますが、「白露の日にはぶどうを食べる」という全国共通の伝統的な風習があるわけではありません。

白露は、太陽の動きをもとに季節を分けた二十四節気のひとつです。

ぶどうは白露の行事食ではなく、白露を迎える9月頃に楽しめる秋の味覚のひとつとして考えるとよいでしょう。

ぶどうにはどんな品種がある?

ぶどうには数多くの品種があり、粒の大きさや色、香り、甘み、酸味、種の有無、皮ごと食べられるかどうかなど、それぞれ特徴が異なります。

身近な品種としては、次のようなものがあります。

品種特徴
巨峰大粒で濃厚な甘みと香りを楽しめる
ピオーネ大粒で甘みとほどよい酸味を楽しめる
シャインマスカットさわやかな香りと甘みがあり、皮ごと食べられるものが多い
デラウェア小粒で食べやすく、比較的早い時期から出回る

同じ品種でも栽培方法や産地などによって特徴が異なる場合があります。

店頭では品種名と産地を一緒に確認してみましょう。

巨峰は白露の頃に楽しめる?

巨峰は、日本で長く親しまれてきた大粒系ぶどうのひとつです。

産地によって出荷時期は異なりますが、夏から秋にかけて店頭に並び、白露を迎える9月頃にも楽しめることがあります。

粒が大きく、濃厚な味わいや香りが特徴です。

種があるものと種なしで栽培されたものがあるため、購入するときには商品の表示を確認するとよいでしょう。

ピオーネも9月に楽しみたいぶどう

ピオーネも大粒のぶどうとして知られています。

甘みと酸味のバランスを楽しめ、産地や栽培方法によっては種なしのものも多く流通しています。

白露の頃には巨峰やピオーネなど複数の品種が同時に並ぶこともあり、味や香りを比較してみるのも秋ならではの楽しみ方です。

人気のシャインマスカットも秋の味覚

近年、特に知名度が高いぶどうのひとつがシャインマスカットです。

黄緑色の果皮とさわやかな香り、甘みが特徴で、適切に栽培されたものは皮ごと食べられることも魅力です。

産地によって出荷時期は異なりますが、夏から秋にかけて流通し、9月頃にも多く見かけます。

ただし、「シャインマスカットならすべて種なし・必ず皮ごと食べられる」と一律に考えず、購入した商品の表示を確認しましょう。

デラウェアは比較的早い時期から楽しめる

小粒のぶどうとして親しまれているデラウェアは、比較的早い時期から出回ります。

そのため、白露の頃には地域や流通状況によって販売の終盤になっている場合もあります。

夏から白露へ季節が進む間に、デラウェアから巨峰やピオーネなどへ売り場の中心が変わっていくこともあります。

品種の入れ替わりを観察すると、果物売り場からも季節の変化を感じることができます。

ぶどうにはどんな栄養が含まれている?

ぶどうには水分や糖質のほか、カリウムなどのミネラルや、種類によってさまざまな成分が含まれています。

ぶどうの糖質には、ブドウ糖や果糖などが含まれます。

また、果皮の色が濃いぶどうには、ポリフェノールの一種であるアントシアニンなどが含まれるものがあります。

ただし、含まれる栄養成分や量は品種や食べる部分などによって異なります。

「ぶどうを食べれば疲労が回復する」など、特定の食品だけに健康効果を期待するのではなく、普段の食事の中で季節の果物として楽しみましょう。

ぶどうは残暑の間食にも取り入れやすい

白露は暦の上では秋ですが、9月上旬頃にはまだ厳しい暑さが続くことがあります。

ぶどうは洗ってそのまま食べられるものも多く、調理をしなくても楽しめる果物です。

冷蔵庫で適度に冷やしたぶどうは、暑さが残る日のデザートや間食にも取り入れやすいでしょう。

一方、ぶどうには糖質も含まれるため、「体によさそうだから」と際限なく食べるのではなく、普段の食事や間食とのバランスを考えて楽しみましょう。

ぶどうは水分補給の代わりになる?

ぶどうには水分が含まれているため、食品から水分をとることにはつながります。

しかし、ぶどうだけで一日に必要な水分を補うことはできません。

白露の頃は真夏ほど水分補給を意識しなくなることがありますが、気温が高い日や汗をかく場面では引き続き水分補給が必要です。

果物も楽しみながら、飲み物からも適切に水分をとりましょう。

おいしいぶどうを選ぶポイント

ぶどうを購入するときには、品種ごとの特徴に加えて、房全体の状態を確認しましょう。

一般的には、次のような点が確認の目安になります。

  • 粒に張りがあるか
  • 極端に傷んだ粒が多くないか
  • 軸や房の状態を確認する
  • 粒が房から大量に落ちていないか

ぶどうの見た目は品種によって大きく異なるため、「色が濃いほど必ず甘い」といった一つの基準だけで判断するのは難しいものです。

ぶどうについている白い粉は農薬?

ぶどうの表面に白い粉のようなものがついていることがあります。

これは「ブルーム(果粉)」と呼ばれる、果実の表面に自然に形成されるろう質の物質です。

農薬が白く残っているものとは限らず、ぶどう自身が作り出しているものです。

果実から水分が失われるのを抑えるなど、果実を保護する役割があります。

購入したぶどうは、食べる前に必要に応じて水で洗いましょう。

ぶどうは洗ってから保存する?

ぶどうは水分が残った状態で保存すると傷みやすくなることがあります。

基本的には食べる直前に洗い、保存するときはできるだけ傷をつけないように扱います。

保存方法や日持ちは品種や購入時の状態によって異なるため、商品の表示がある場合はそれに従いましょう。

白露の頃はまだ室温が高くなる日もあるため、購入後に長時間暑い場所へ放置しないことも大切です。

ぶどうを一粒ずつ保存するときは?

房のままでは食べ切れない場合、一粒ずつ分けて保存する方法もあります。

その際は、果実を無理に引っ張って外すと果皮が傷つくことがあります。

キッチンばさみなどで軸を少し残して切り分けると、果実そのものを傷つけにくくなります。

保存状態を確認しながら、できるだけ早めに食べましょう。

小さな子どもがぶどうを食べるときは注意

ぶどうは丸く、つるりとした形をしているため、小さな子どもでは窒息につながる危険があります。

年齢や発達に応じて、皮や種を取り除いたうえで、丸のままではなく縦方向に複数に切るなど、食べやすい形にして与えることが大切です。

食べている間は大人がそばで見守り、歩いたり遊んだりしながら食べさせないようにしましょう。

白露のぶどうを楽しむ献立

ぶどうは、食後の果物として取り入れるだけでも秋らしい献立になります。

例えば、次のような組み合わせがあります。

  • ご飯
  • 鮭ときのこのホイル焼き
  • なすのおひたし
  • 豆腐と青菜の味噌汁
  • ぶどう

まだ暑い日なら、かつおのたたきなどのさっぱりした主菜と組み合わせてもよいでしょう。

特別な料理に加工しなくても、そのまま食卓へ添えるだけで季節感を取り入れられます。

梨とぶどうを食べ比べて秋を楽しもう

白露の頃には、ぶどうだけでなく梨も楽しみやすい時期です。

みずみずしくシャリシャリした梨と、甘みや香りの違いを楽しめるぶどう。

どちらも秋を感じさせる果物ですが、食感や味わいは大きく異なります。

スーパーで品種や産地を確認しながら、少しずつ食べ比べてみるのもよいでしょう。

白露から秋分へぶどうの品種も変化する

白露の次の二十四節気は「秋分」です。

白露から秋分、さらに寒露へと季節が進む間にも、ぶどうの売り場は変化していきます。

品種によって出荷のピークが異なるため、白露の頃に多かったぶどうが少なくなり、別の品種が目立つようになることもあります。

二十四節気と一緒に果物売り場を観察すると、カレンダーだけでは気づきにくい秋の進行を感じられるでしょう。

まとめ

白露を迎える9月頃は、巨峰やピオーネ、シャインマスカットなど、さまざまなぶどうを楽しみやすい時期です。

ただし、ぶどうの旬は品種や産地、栽培方法、その年の天候によって異なります。

また、ぶどうには水分や糖質、カリウムなどが含まれ、種類によってさまざまな成分をとることができます。

白露の頃にぶどうを楽しむなら、「9月だからこの品種」と決めつけず、売り場に並ぶ品種や産地の違いにも注目してみましょう。

梨などほかの秋の果物とともに、白露から秋分へ移り変わっていく季節を食卓から楽しんでみてはいかがでしょうか。

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