暑い夏、特に熱中症に注意したいのが高齢者です。
「本人は暑くないと言っているから大丈夫」
と思っていても、室温が高くなっていることがあります。
高齢になると暑さや喉の渇きを感じにくくなることがあり、体温調節機能も低下するため、本人の感覚だけに頼らず暑さ対策を行うことが大切です。
そこで今回は、高齢者のいる家庭で夏に準備しておきたいものを中心に、冷蔵庫・冷凍庫を活用した暑さへの備えを紹介します。
高齢者は室内でも熱中症に注意
熱中症は屋外だけで起こるものではありません。
暑い室内で長時間過ごしていれば、自宅にいても熱中症になる可能性があります。
特に、
- エアコンをあまり使わない
- 暑い日でも厚着をしている
- 水分をあまりとらない
- 一人で過ごす時間が長い
といった場合には、周囲の人も室温や本人の様子を確認しましょう。
① すぐに飲める水分を準備しておく
高齢者の熱中症対策では、こまめな水分補給が大切です。
水やお茶など、本人が普段から飲みやすいものを準備しておきましょう。
「喉が渇いたら飲んでね」だけでは飲み忘れてしまうこともあります。
食事やおやつなど、普段の生活のタイミングと合わせて水分をとる方法もあります。
なお、心臓や腎臓などの病気で水分量について医師から指示を受けている場合は、その指示に従ってください。
② 氷
冷たい飲み物を好む場合には、氷も準備しておくと便利です。
ただし、大切なのは「冷たいものを飲むこと」そのものではなく、必要な水分を無理なく補給することです。
本人が飲みやすい温度の飲み物を用意しましょう。
③ 保冷剤
体を冷やすために保冷剤を利用することもできます。
ただし、凍った保冷剤を直接肌へ長時間当てると、皮膚を傷める可能性があります。
高齢者は皮膚が薄くなっていることもあるため、タオルなどで包み、皮膚の状態を確認しながら使用しましょう。
④ 暑い日に外出しなくても済む食品
猛暑日に、
「今日食べるものがないから買い物へ行かなければ」
となるのは避けたいところです。
冷凍庫には、普段から食べ慣れている食品をいくつかストックしておくと便利です。
- 冷凍ごはん
- 冷凍うどんなどの主食
- 冷凍野菜
- 肉や魚
- 調理しやすい冷凍食品
食べ慣れないものを大量に備蓄するより、普段の食事に使えるものを少し多めに準備しておく方が使いやすいでしょう。
⑤ 調理の負担を減らせる食品
暑いキッチンで長時間調理することも体への負担になります。
特に高齢者が自分で食事を作っている場合には、短時間で調理できる冷凍食品や作り置きなどを利用する方法もあります。
食事を抜いてしまうのではなく、無理なく食事を準備できる環境を作っておくことが大切です。
離れて暮らす家族も「冷蔵庫に何があるか」を確認
離れて暮らしている高齢の家族がいる場合は、夏になる前に食品や飲み物のストックを一緒に確認しておくのもよいでしょう。
飲み物がなくなったからと、気温が高い時間帯に買い物へ出掛けてしまう可能性もあります。
電話などで、
- エアコンを使っているか
- 水分をとっているか
- 食事をとれているか
- 体調に変化がないか
などを確認することも暑さ対策につながります。
夏は冷凍庫に入れたいものが増える
猛暑に備えて食品をストックしようとすると、今度は冷凍庫の容量が問題になることがあります。
普段の食品に加えて、
- 保冷剤
- 氷
- 冷凍した作り置き
- 買い物回数を減らすための食品
などが増えるためです。
特に家族の分と高齢の家族の分をまとめて購入・保管している家庭では、必要な冷凍スペースが大きくなることもあります。
まずは冷凍庫の中身を整理しよう
冷凍庫がいっぱいになったら、まず現在入っているものを確認しましょう。
- 長期間入れたままの食品はないか
- 同じ食品を重複して購入していないか
- 必要以上の保冷剤がないか
- 今後食べる予定のないものが残っていないか
高齢者だけで暮らしている場合には、家族が一緒に確認すると、本人が忘れていた食品が見つかることもあります。
それでも足りないならセカンド冷凍庫という方法も
整理しても冷凍スペースが足りず、買い物回数を減らすための食品などを十分に保管できない場合には、セカンド冷凍庫を利用する方法もあります。
ただし、2台目の冷凍庫を導入する場合は、置き場所や電源、電気代、必要な容量なども考える必要があります。
特に高齢者だけで使用する場合には、食品を取り出しやすい位置に置けるかなど、使いやすさや安全性も確認しましょう。
猛暑の時期だけ必要ならレンタルも選択肢
「夏は買い物を減らしたいから冷凍スペースが欲しい」
でも、
「涼しくなったら今の冷凍庫だけで足りる」
という場合もあります。
一年中2台目を使うかわからないなら、必要な期間だけセカンド冷凍庫をレンタルする方法も選択肢になります。
実際に使ってみて、今後も2台目が必要なのかを判断することもできます。
エアコンを適切に使うことも忘れずに
冷たい飲み物や保冷剤を準備していても、暑い室内で我慢して過ごしていては十分な熱中症対策にはなりません。
室温を確認しながら、エアコンなどを適切に使用しましょう。
「冷房が苦手」という場合でも、設定温度や風向き、扇風機などを工夫しながら、暑い室内で無理をしないことが大切です。
高齢者にこんな変化があったら注意
暑い日に、
- いつもより元気がない
- ぼーっとしている
- 食欲がない
- 頭痛や吐き気がある
- ふらついている
などの変化があれば注意が必要です。
涼しい場所へ移動して衣服をゆるめ、体を冷やしましょう。
自力で水分を飲めない、呼びかけへの反応がおかしい、意識がないなど重い症状がある場合は、速やかに救急要請してください。
まとめ
高齢者の熱中症対策では、本人が「暑い」「喉が渇いた」と感じてからではなく、周囲も一緒に暑さへ備えることが大切です。
飲み物や保冷剤だけでなく、猛暑日に買い物へ出なくても済むよう食品を準備しておくことも、暑さを避ける工夫の一つです。
夏だけ冷凍食品や保冷剤などが増えて冷凍庫が足りなくなる場合は、中身を整理したうえで、必要に応じてセカンド冷凍庫も検討してみましょう。
一年中必要かわからない場合には、購入だけでなくレンタルという方法もあります。
冷凍庫はあくまで夏を過ごしやすくするための備えの一つ。エアコンの適切な使用やこまめな水分補給など、基本的な熱中症対策と組み合わせて活用しましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. 高齢者はなぜ熱中症になりやすいのですか?
高齢になると暑さや喉の渇きを感じにくくなることがあり、体温調節機能も低下します。本人の感覚だけに頼らず、室温や水分補給の状況を周囲も確認することが大切です。
Q. 高齢者の熱中症対策で冷凍庫に入れておくと便利なものは?
保冷剤や氷のほか、猛暑日に買い物へ出なくても食事を用意できる冷凍食品や冷凍した作り置きなどがあります。本人が普段から食べ慣れているものを中心に準備しましょう。
Q. 高齢者の家にセカンド冷凍庫を置いてもいいですか?
必要性がある場合は選択肢になりますが、置き場所や電源だけでなく、本人が安全に食品を出し入れできるかも確認しましょう。夏など限られた期間だけ必要なら、レンタルを検討する方法もあります。

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