麦茶のパッケージを見ると、「ミネラル」という言葉を見かけることがあります。
一方、ミネラルウォーターにもカルシウムやマグネシウム、ナトリウムなどが含まれています。
そこで気になるのが、
「使う水が違ったら、できあがった麦茶のミネラル量も変わるの?」
という疑問です。
水道水、軟水、硬水などは、含まれているミネラルの種類や量が同じではありません。
では、その水から作った麦茶も違ってくるのでしょうか?
今回は、水の成分表示などを調べながら、麦茶とミネラルの関係について考える自由研究を紹介します。
- この自由研究は何日かかる?
- 【結論】使う水が違えば、できあがった麦茶のミネラル組成にも影響する可能性がある
- そもそも「ミネラル」って何?
- 「硬度」と「ミネラル量」は同じではない
- 自由研究|いろいろな水のミネラルを調べてみよう
- まずはラベルを観察しよう
- 水道水のミネラルはどうやって調べる?
- 次に同じ麦茶を作ってみよう
- 家庭で完成した麦茶のミネラル量を正確に測れる?
- 「測っていないもの」は測ったことにしない
- 水の違いをグラフにしてみよう
- 発展|麦茶パックの栄養成分表示も調べてみよう
- さらに発展|同じ麦茶なのに成分表示が違うのはなぜ?
- 何年生におすすめ?
- 自由研究のまとめ方
- ラベルやグラフを印刷すると比較しやすい
- まとめ|麦茶のミネラルは「麦」だけでなく「水」にも注目してみよう
- よくある質問
この自由研究は何日かかる?
- おすすめ学年:小学4~6年生
- おすすめ期間:3~7日程度
- 実験・調査時間:1日30分~1時間程度
- 観察日数:数種類の水を比較するなら3日程度あると◎
- 材料の入手しやすさ:★★★★☆
- 当日完成:○(調べ学習中心なら可能)
基本的な調査だけなら1日でもできます。
ただし、複数の水を集めたり、実際に麦茶を作って味や色まで比較したりするなら、数日かけると内容を充実させられます。
【結論】使う水が違えば、できあがった麦茶のミネラル組成にも影響する可能性がある
麦茶は「麦だけ」でできているわけではありません。
実際に飲む麦茶の大部分は水です。
そのため、もともとの水に含まれているミネラルが違えば、できあがった飲み物に含まれるミネラルの量や組成にも影響します。
例えば、カルシウムやマグネシウムを多く含む水を使えば、その水に由来するカルシウムやマグネシウムも麦茶に含まれることになります。
さらに麦茶を抽出すると、大麦に含まれる水に溶け出す成分も加わります。
つまり完成した麦茶には、
- もともと水に含まれていた成分
- 麦から抽出された成分
の両方が関係していると考えられます。
そもそも「ミネラル」って何?
食品や栄養の話で使われる「ミネラル」は、無機質とも呼ばれます。
例えば、
- ナトリウム
- カリウム
- カルシウム
- マグネシウム
- 鉄
- 亜鉛
などがあります。
つまり、「ミネラル」という名前のひとつの成分があるわけではありません。
いろいろな無機質をまとめて「ミネラル」と呼んでいます。
自由研究では、ここを最初に整理しておくと、その後の内容がわかりやすくなります。
「硬度」と「ミネラル量」は同じではない
前回の自由研究では、硬水と軟水について紹介しました。
水の硬度は、主にカルシウムとマグネシウムの量をもとに表される指標です。
しかし、ミネラルにはナトリウムやカリウムなどもあります。
そのため、
硬度が高い=すべてのミネラルが多い
という意味ではありません。
ここは自由研究の考察でも使える重要なポイントです。
自由研究|いろいろな水のミネラルを調べてみよう
用意するもの
- ミネラルウォーター2~3種類
- 水道水について調べられる資料
- 同じ麦茶パック
- ノート
- 筆記用具
- カメラやスマートフォン
ミネラルウォーターは、できれば硬度や成分の違う商品を選びます。
買う前にラベルを確認してみるのもおすすめです。
まずはラベルを観察しよう
ミネラルウォーターのラベルには、栄養成分などが表示されています。
商品によって異なりますが、
- ナトリウム
- カルシウム
- マグネシウム
- カリウム
- 硬度
などが確認できる場合があります。
見つけた数字を表にしてみましょう。
| 調べるもの | 水A | 水B | 水C |
|---|---|---|---|
| 硬度 | |||
| ナトリウム | |||
| カルシウム | |||
| マグネシウム | |||
| カリウム |
数字を書くときは「100mlあたり」「1Lあたり」などの単位も必ず確認しましょう。
単位が違う数字をそのまま比べると、正しく比較できません。
水道水のミネラルはどうやって調べる?
水道水には商品ラベルがありません。
その場合は、住んでいる地域の水道事業者が公開している水質検査結果などを調べてみましょう。
カルシウムやマグネシウムなどの数値が公開されていれば、ミネラルウォーターと比較できます。
ただし、水道水の水質は地域や水源などによって異なります。
自由研究では「日本の水道水は全部この数字」などとせず、自分が調べた地域と資料を記録することが大切です。
次に同じ麦茶を作ってみよう
水の違いを調べたら、それぞれの水を使って麦茶を作ります。
- 同じ量の水を用意する
- 同じ麦茶パックを使う
- 同じ抽出方法にする
- 同じ時間抽出する
- 同じくらいの温度にする
- 色・香り・味などを比較する
このとき重要なのは、水以外の条件をできるだけそろえることです。
家庭で完成した麦茶のミネラル量を正確に測れる?
ここは今回の自由研究で、とても大切なポイントです。
水のラベルを見れば、もともとの水に含まれている成分について調べることができます。
しかし、
家庭で作った麦茶に最終的に何mgのカルシウムやマグネシウムが含まれているのかを、家庭にある道具だけで正確に測定するのは難しい
と考えた方がよいでしょう。
麦からどれだけの成分が抽出されたのかまで正確に知るには、専門的な分析が必要になる場合があります。
そのため今回の自由研究では、
- 水の成分表示を調べる
- 水によって最初から成分が違うことを確認する
- 同じ麦茶を作って色や味を比較する
- 完成した麦茶の成分について考察する
という方法がおすすめです。
「測っていないもの」は測ったことにしない
自由研究では、実際に確認した結果と、自分で考えたことを分けることが大切です。
例えば、
結果:水Aのラベルにはカルシウム○mg、水Bには○mgと書かれていた。
考察:そのため、水Aと水Bで作った麦茶では、水由来のカルシウム量にも違いがあると考えられる。
という書き方なら、何を調べて何を考えたのかがわかります。
一方、実際に完成した麦茶を分析していないのに、
「麦茶Aにはカルシウムが○mg入っていた」
と結果として書くのは避けましょう。
「結果」と「考察」を分ける。
これだけでも自由研究の完成度がぐっと上がります。
水の違いをグラフにしてみよう
高学年なら、調べたミネラル量を棒グラフにしてみるのもおすすめです。
例えば、
- 横軸:水A・水B・水C
- 縦軸:カルシウム量
として比較します。
次にマグネシウムでも同じグラフを作れば、水による違いがひと目でわかります。
ただし、必ず同じ単位にそろえてから比較しましょう。
発展|麦茶パックの栄養成分表示も調べてみよう
次は、使用した麦茶の商品表示も確認してみましょう。
商品によって表示内容は異なりますが、ナトリウムや食塩相当量などが表示されている場合があります。
ここで、
「麦茶に書かれている『ミネラル』って、結局何を指しているの?」
という新しい疑問が生まれます。
これは、麦茶自由研究の次のテーマとしても使えます。
さらに発展|同じ麦茶なのに成分表示が違うのはなぜ?
スーパーで複数の麦茶商品を見つけたら、栄養成分表示を比較してみても面白いでしょう。
商品によって、
- 原料
- 作り方
- 表示されている成分
- 表示単位
などに違いがあるかもしれません。
ただし、単位や表示基準が違う場合があるため、そのまま数字だけを比較しないよう注意しましょう。
何年生におすすめ?
小学1~3年生
少し難しいテーマなので、水のラベルから「どんな名前のミネラルがある?」を探す調べ学習にすると取り組みやすくなります。
小学4年生
2~3種類の水のラベルを比較して、ミネラルの種類や量を表にまとめてみましょう。
小学5~6年生
単位をそろえた比較、硬度との関係、麦茶へ水由来の成分が加わることなどまで考察すると、本格的な研究になります。
自由研究のまとめ方
- 疑問:水が違うと麦茶のミネラル量も変わる?
- 予想:どの水で作ると違いが出そうか考える
- 調査:水のラベルや水質情報を調べる
- 比較:ミネラルの種類と量を表にする
- 実験:同じ条件で麦茶を作る
- 結果:色・香り・味などを比較する
- 考察:水由来のミネラルについて考える
- 限界:完成した麦茶の正確な成分量は測定していないことを書く
- 発展:麦茶そのもののミネラルについて調べる
特に高学年では、「今回の方法でわかったこと」と「今回の方法ではわからなかったこと」の両方を書けると、とてもよいまとめになります。
ラベルやグラフを印刷すると比較しやすい
この自由研究では、
- ミネラルウォーターのラベル
- 栄養成分表示
- 麦茶を作った様子
- 完成した麦茶の比較写真
- ミネラル量をまとめた表やグラフ
などを使うと、研究内容が伝わりやすくなります。
写真やグラフを自宅で何枚も印刷すると、プリンターのインクを多く使うことがあります。
印刷枚数が増えそうなら、純正品だけでなく互換インクを比較してみるのもひとつの方法です。
▶ 自由研究の写真・グラフ印刷に使える互換インクをチェックしてみる
まとめ|麦茶のミネラルは「麦」だけでなく「水」にも注目してみよう
麦茶を作るときに使う水には、カルシウムやマグネシウム、ナトリウムなどのミネラルが含まれていることがあります。
そして、その種類や量は水によって異なります。
そのため、使う水が違えば、できあがった麦茶に含まれる水由来のミネラルにも違いが生じると考えられます。
一方で、家庭で作った麦茶の最終的なミネラル量を正確に測定するのは簡単ではありません。
そこで今回の自由研究では、
「水の表示からわかったこと」と「実験だけではわからなかったこと」
を分けてまとめることがポイントです。
いつも何気なく飲んでいる麦茶も、「麦」だけでなく「水」に注目すると、さらにたくさんの疑問が見つかりますよ。
よくある質問
硬水で作れば麦茶のミネラルが必ず多くなる?
「すべてのミネラルが多くなる」とは限りません。硬度は主にカルシウムとマグネシウムをもとにした指標です。ナトリウムやカリウムなどは別に確認する必要があります。
完成した麦茶のミネラル量を家で測れますか?
個々のミネラルを正確に定量するには専門的な分析が必要になる場合があります。自由研究では、水の商品表示や水質情報を調べ、実際の麦茶では色や香りなど観察できる項目を比較する方法が取り組みやすいでしょう。
ミネラルウォーターの数字をそのまま比べていい?
単位が同じか確認してから比較しましょう。「100mlあたり」と「1Lあたり」では数字の意味が違います。
結果が数字で出なくても自由研究になる?
なります。成分表示の比較、麦茶の比較実験、そこから考えたことを分けてまとめれば、調査と実験を組み合わせた自由研究になります。

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