秋になるとスーパーの鮮魚売り場に並び始める、北海道産の秋鮭。
ところが2026年は、「秋鮭が高い」と感じる人が増えそうです。
北海道へ戻ってくる秋鮭は約365万尾と予測され、記録的な不漁だった前年からさらに半減する見通し。
9月に漁が本格化すると、実際の市場やスーパーでも高値が確認され始めました。
では、2026年の秋鮭はいくらくらいなのでしょうか。
この記事では、市場価格やスーパーでの販売価格、不漁との関係を最新情報から整理します。
2026年の秋鮭はやっぱり高い?
2026年9月現在、北海道産秋鮭は高値で取引される状況がみられています。
9月3日の札幌市中央卸売市場では、秋鮭の平均価格がオス1kgあたり2,710円、メス1kgあたり2,039円となりました。
水揚げ量の不足を背景に、例年より高値で取引されています。
| 2026年9月3日の札幌市場 | 平均価格 |
|---|---|
| 秋鮭・オス | 1kgあたり2,710円 |
| 秋鮭・メス | 1kgあたり2,039円 |
秋鮭はオスとメスで利用目的も異なります。
メスには筋子が入っていることがあるため、秋鮭本体だけでなく生筋子やいくらの価格にも注目が集まっています。
スーパーでは100g239円の販売例
市場価格だけでなく、小売価格にも不漁の影響が表れています。
9月11日に札幌市内のスーパーで販売された日高方面産の秋鮭は、100g239円。
この店舗では例年の約1.5倍の価格だったと報じられています。
200gの切り身やブロックなら単純計算で478円、300gなら717円となる価格です。
もちろん、実際の販売価格は店舗や部位、産地、特売などによって異なります。
それでも、2026年の秋鮭が家庭で気軽に購入しにくい価格になりつつあることが分かります。
北海道のネットスーパーでは100g298円の例も
9月21日までの販売商品として、イオン北海道のネットスーパーでは北海道産秋鮭ブロックが100gあたり298円で掲載されています。
200gでは本体価格596円です。
同じ北海道産秋鮭でも、販売店や商品形態によって価格には差があります。
「2026年の秋鮭は100g○円」と全国一律の価格で考えるのではなく、実際の売り場価格を確認する必要があります。
秋鮭1匹7,000円~1万円になる可能性も
さらに驚くのが、1匹丸ごと購入した場合の価格です。
北海道・釧路市の鮮魚店では、2025年には秋鮭が1kgあたり1,000円前後だったのに対し、2026年はオス1匹で7,000~8,000円から1万円ほどになる可能性があるとの見方が示されています。
秋鮭はかつて、秋になれば比較的身近に楽しめる魚というイメージがありました。
しかし2026年は、丸ごと1匹購入するにはかなり勇気のいる価格になるケースもありそうです。
なぜ2026年の秋鮭はこんなに高い?
大きな背景にあるのが、北海道へ戻ってくる秋鮭の減少です。
2025年の北海道の秋鮭来遊数は約686万尾。
すでに記録的な低水準でした。
ところが2026年は、さらに半分ほどとなる364万5,000尾まで減少すると予測されています。
秋鮭そのものが市場へ入ってくる量が少なければ、需要に対して供給が不足し、価格には上昇圧力がかかります。
2026年はピーク時のわずか6%程度の予測
2026年の約365万尾という数字は、過去と比べても極めて少ない水準です。
ピーク時と比較すると約6%程度にまで減る見込みと報じられています。
「今年だけ少し獲れない」という程度ではなく、北海道の秋鮭資源そのものが長期的に減少している中での不漁です。
初競りでは銀聖が1匹約85万円
2026年には、さらに衝撃的な価格もニュースになりました。
9月3日の札幌市中央卸売市場で行われた初競りでは、日高地方のブランド秋鮭「銀聖」のメスが1kgあたり18万8,888円で落札されました。
1匹に換算すると約85万円です。
ただし、これは一般的な秋鮭の相場を示す価格ではありません。
シーズン開始を盛り上げる意味も含んだ、いわゆる「ご祝儀価格」です。
「2026年の秋鮭は1匹85万円」と誤解しないよう注意しましょう。
ブランド秋鮭は特に高値になりやすい
北海道には「銀聖」など、一定の基準を満たしたブランド秋鮭があります。
こうした商品は一般的な秋鮭より高価格で取引されることがあります。
2026年のように秋鮭そのものの供給が少ない年には、大型で品質の良い個体の希少性がさらに高まる可能性があります。
そのため、通常の秋鮭とブランド秋鮭の価格は分けて考える必要があります。
秋鮭は今後さらに高くなる?
2026年の秋鮭漁は、まだシーズン途中です。
水産業界では、9月下旬から10月上旬ごろが漁獲のピークになるとみられています。
そのため、9月上旬の価格だけでシーズン全体を判断することはできません。
今後水揚げが増えれば、一時的に価格が落ち着く可能性もあります。
一方、来遊予測そのものが非常に厳しく、現状では入荷量が前年より少なく、相場も前年より強含みで推移すると予想されています。
「不漁予測なのに水揚げ好調」という日もある
2026年の秋鮭ニュースを見ると、「不漁」と「水揚げ好調」という一見矛盾した情報が出ることがあります。
これは、来遊予測がシーズン全体の規模を示すのに対し、日々の水揚げは特定の港や漁場、その日の状況を示しているためです。
実際、シーズン序盤には水揚げが予想より好調だった市場も報じられています。
一部地域や一時期の好漁だけで、2026年全体が豊漁に転じたと判断することはできません。
今後はオホーツクの水揚げが重要
水産業界では、今後の秋鮭漁を見るうえでオホーツク海側の動向が重要とされています。
オホーツクは北海道全体の秋鮭漁獲の大きな割合を占める地域です。
この地域でどれだけ秋鮭が戻ってくるかによって、シーズン全体の漁獲量や市場への供給量も変わってきます。
9月下旬から10月上旬にかけての水揚げは、今後の価格を見るうえでも重要になりそうです。
メスの秋鮭が高いと生筋子にも影響
秋鮭価格を見るときに忘れてはいけないのが、生筋子です。
生筋子はメスの秋鮭から取れます。
そのため、秋鮭そのものの入荷量が少なければ、生筋子の流通にも影響します。
2026年はすでに、生筋子の入荷が例年より少なく、相場も前年より高くなるとの見通しが示されています。
実際、9月中旬には国産生筋子を仕入れられない、あるいは高値のため仕入れを断念する鮮魚店も報じられています。
北海道ぎょれん通販でも1匹1万円超の商品
北海道ぎょれんの2026年秋商品を見ると、天然生秋鮭はすでに高価格帯の商品となっています。
9月下旬販売予定の商品では、日高産生秋鮭のオス2.5kgが13,800円、3.0kgが18,000円。
メスでは2.5kgが18,800円、3.0kgが22,000円などの商品が掲載されています。
これらは産地直送の通販商品で送料などの条件もあり、一般的なスーパーの相場と単純比較はできません。
それでも、2026年の北海道産天然秋鮭が高価格帯になっていることを示すひとつの販売例です。
スーパーから「鮭」そのものが消えるわけではない
北海道産秋鮭が高騰しているからといって、スーパーから鮭類がすべてなくなるわけではありません。
売り場には輸入サーモンや養殖魚、冷凍された鮭など、さまざまな商品があります。
北海道産の天然秋鮭と、輸入・養殖のサーモンでは供給構造が異なります。
そのため「秋鮭が不漁=すべての鮭が同じように値上がりする」と考えないことも大切です。
2026年の秋鮭価格は今後も要チェック
2026年9月現在、秋鮭はすでに高値で取引されています。
札幌のスーパーでは例年の約1.5倍となる販売例があり、鮮魚店からは1匹7,000円~1万円になるとの見方も出ています。
ただし、秋鮭漁はこれから9月下旬から10月上旬にかけてピークを迎えるとみられています。
今後の水揚げによって価格が動く可能性はあります。
今年の秋鮭を食べたい人は、ひとつの店舗の価格だけでなく、スーパーの特売や水揚げ状況なども見ながら購入時期を考えるとよいでしょう。
まとめ
2026年の北海道産秋鮭は、記録的な不漁予測を背景に高値となっています。
9月3日の札幌市中央卸売市場では、平均価格がオス1kgあたり2,710円、メス2,039円。
9月11日の札幌市内のスーパーでは、秋鮭が100g239円と例年の約1.5倍で販売された例もあります。
一方、初競りで銀聖が1匹約85万円になった事例は、一般的な相場ではなくご祝儀価格です。
2026年の秋鮭来遊数は約365万尾と、前年からさらに半減する予測。
水産業界でも入荷減少と前年より強い相場が見込まれています。
今後は9月下旬から10月上旬の漁獲ピークにどれだけ水揚げが増えるかがポイントです。
そして秋鮭の価格と一緒に見ておきたいのが、生筋子といくら。
秋鮭不漁の影響は、すでに卵の価格にも広がり始めています。

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