二百十日(にひゃくとおか)は、昔から風雨への警戒と深く結びついてきた雑節です。
2026年の二百十日は9月1日(火)。
そして9月1日は「防災の日」でもあります。
台風や大雨への備えというと、食料や停電対策に目が向きがちですが、忘れてはいけないのが水です。
もし断水したら、
「飲み水はどれくらい必要?」
「家族4人なら何リットル?」
「お風呂の水を飲んでもいい?」
「ウォーターサーバーの水は備蓄になる?」
など、さまざまな疑問が出てきます。
この記事では、二百十日をきっかけに確認しておきたい飲料水の備蓄量や生活用水、断水への備えについてわかりやすく解説します。
災害時の飲料水は1人1日3リットルが目安
農林水産省の家庭備蓄に関する情報では、 飲料水は1人1日おおよそ3リットルが目安とされています。
そして食品については、最低3日分から1週間分程度の家庭備蓄が推奨されています。
水について3日分を単純計算すると、
| 人数 | 1日分 | 3日分 |
|---|---|---|
| 1人 | 約3L | 約9L |
| 2人 | 約6L | 約18L |
| 3人 | 約9L | 約27L |
| 4人 | 約12L | 約36L |
| 5人 | 約15L | 約45L |
4人家族なら、3日分だけでも約36リットルです。
数字にすると、
「思ったより多い!」
と感じる人もいるのではないでしょうか。
だからこそ、災害が迫ってから一度に買い集めるのではなく、 平常時から少しずつ備えておくことが大切です。
「飲料水」には飲む以外に使う分もある
1人1日約3リットルという目安を見て、
「そんなに水を飲まないけど?」
と思うかもしれません。
しかし、飲料水はそのまま飲むだけではありません。
食事を作ったり、飲み物を用意したりする際にも水を使います。
そのため、 「普段飲む水の量=災害時に必要な水の量」ではない と考えておきましょう。
飲料水とは別に「生活用水」も必要
断水すると困るのは、飲み水だけではありません。
普段の生活では、
- トイレ
- 手洗い
- 洗顔
- 食器洗い
- 掃除
- 洗濯
などにも大量の水を使っています。
災害時には普段どおりの生活は難しくなりますが、それでも生活用水が必要になる場面があります。
そのため、 飲むための安全な水と、生活に使う水は分けて考えておくことがポイントです。
お風呂の残り湯は飲料水にしない
「断水に備えて浴槽に水を残しておけばいい」と聞いたことがある人もいるかもしれません。
浴槽の水が生活用水として役立つ場合はありますが、 飲料水として利用することは避けましょう。
また、トイレについても「浴槽の水を流せば必ず使える」とは限りません。
災害によって下水道や排水設備が被害を受けている場合などには、水を流すことで別の問題につながる可能性があります。
自治体や集合住宅の管理者などから出される情報を確認し、使用可能と確認できるまでは非常用トイレなどを利用しましょう。
水はローリングストックすると管理しやすい
防災用の水を買って押し入れの奥へ入れたままにすると、
「気づいたら期限が近づいていた」
ということもあります。
そこで取り入れやすいのがローリングストックです。
普段から使う水を少し多めに持っておき、
使う → 買い足す → また使う
という流れを作ります。
特別な「非常時専用の水」だけに頼らず、日常生活の中で一定量の水を確保しやすくなる方法です。
ウォーターサーバーを普段使いする方法も
「ペットボトルの水を買っても、備蓄したことを忘れてしまう」
「普段使いしながら水を家に置いておきたい」
という家庭では、 ウォーターサーバーを日常の水として利用する方法もあります。
普段から水を使いながらストックを管理できれば、「防災用として買ったまま放置する」という状態を避けやすくなります。
今回紹介するのは、水素水を利用できるウォーターサーバーです。
ここで注意したいのは、 「水素水だから災害時に特別な効果がある」という意味ではないことです。
防災という観点では、水素水そのものの健康効果ではなく、 日常的に水を利用する環境を整える選択肢として考えましょう。
※ウォーターサーバーの仕様は機種によって異なります。停電時の使用可否や水の取り出し方などは、契約・購入前に各製品の仕様をご確認ください。
ウォーターサーバーだけで防災用の水が完成するわけではない
ここは重要なポイントです。
ウォーターサーバーを使っているからといって、 それだけで断水対策がすべて完了するわけではありません。
サーバーによって、
- 水道直結型
- タンクへ給水するタイプ
- ボトルやパックを交換するタイプ
など仕組みが異なります。
また、停電時に水を取り出せるかどうかも製品によって異なります。
そのため防災目的も含めて選ぶ場合は、
- どのように給水する製品か
- 自宅に水そのものをストックできるか
- 停電時にも取水できるか
- 水の保管方法や期限はどうなっているか
などを確認しましょう。
ウォーターサーバー+ペットボトルなど、複数の方法で水を確保する考え方もあります。
断水が予想されるときは早めに準備する
台風や大雨が接近しているときは、自治体や水道事業者、気象情報などを確認しましょう。
断水の可能性が高まっている場合も、 危険な状況になってから買い物へ出ることは避けます。
平常時から備蓄していれば、大雨の中を水を求めて移動する必要も減らせます。
水は重いため、一度に大量購入するより、普段の買い物で少しずつ増やしていく方法も取り入れやすいでしょう。
給水所へ行くための容器も確認
断水が長引いた場合、自治体などによって応急給水が行われることがあります。
しかし、水を受け取るには水を入れて持ち帰る容器が必要になる場合があります。
そこで、
- 給水袋
- ウォータータンク
- 清潔なポリタンク
など、水を運べるものがあるか確認しておきましょう。
水は1リットルでおよそ1kgあります。
大容量の容器ほど一度に多く運べますが、その分重くなります。
実際に自分が運べる大きさかまで考えて選ぶことが大切です。
子どもがいる家庭は水以外の備えもセットで
子どもがいる家庭では、飲料水だけでなく、
- 普段飲んでいる飲み物
- 食べ慣れた食品
- 必要に応じて乳幼児用の食品
- おむつ
- おしりふき
- 非常用トイレ
なども一緒に確認しておきましょう。
災害時だからといって、子どもが突然いつもと違う食品を食べてくれるとは限りません。
家庭の状況に合わせ、 普段使っているものを少し多めに持っておくという備えも有効です。
ペットがいる家庭はペットの水も忘れずに
飲料水の備蓄量を計算するときに忘れやすいのが、ペットの分です。
人間用の備蓄だけでなく、 ペットが普段飲む水や食事についても準備しておきましょう。
必要量は動物の種類や体格、食事内容、健康状態などによって異なるため、普段の使用量をもとに余裕を持って考えておくと安心です。
断水時は「水を節約する方法」も考える
備蓄している水には限りがあります。
そのため断水時には、水を用意するだけでなく、 できるだけ使わずに生活する方法も役立ちます。
例えば、
- 非常用トイレを利用する
- 食器にラップなどを活用する
- そのまま食べられる食品を取り入れる
- ウェットティッシュなどを衛生管理に活用する
といった方法があります。
ただし、衛生状態を悪化させるほど水を我慢する必要はありません。
飲料水の確保を優先しつつ、状況に応じて適切に使い分けましょう。
二百十日の断水対策についてよくある質問
災害用の飲料水は1人何リットル必要?
家庭備蓄では、1人1日おおよそ3リットルがひとつの目安です。まずは最低3日分、可能であればより余裕を持った備蓄を検討しましょう。
4人家族なら3日分で何リットル?
1人1日3リットルとして計算すると、4人×3リットル×3日=36リットルが目安になります。
お風呂の残り湯は飲める?
飲料水としての使用は避けましょう。生活用水として利用する場合も、災害の状況や自治体などから出される情報を確認してください。
ウォーターサーバーがあれば断水しても大丈夫?
製品によって給水方法や停電時の使用可否が異なるため、一概にはいえません。防災用の水はウォーターサーバーだけに依存せず、家庭に合った方法で備蓄しておくことが大切です。
水素水は災害時に普通の水よりいい?
この記事では、水素水に災害時の特別な健康効果があるという意味で紹介しているわけではありません。防災では、必要な量の安全な飲料水を確保することを優先しましょう。
給水所へ行けば容器ももらえる?
対応は自治体や状況によって異なります。給水用の袋やタンクなど、自分で水を運べる容器を平常時から準備しておくと安心です。
2026年の二百十日はいつ?
2026年9月1日(火)です。
まとめ|二百十日に家族分の水を計算してみよう
二百十日は昔から風雨への警戒と結びついてきました。
2026年は9月1日で、防災の日と同じ日です。
現代の二百十日には、 「もし今日から水道が使えなくなったら?」 と考えてみるのもよいでしょう。
飲料水は1人1日おおよそ3リットルをひとつの目安として考えます。
4人家族なら3日分で約36リットル。
さらに生活用水や非常用トイレ、給水用の容器なども必要になります。
一度にすべてを完璧にそろえるのが難しければ、普段使う水を少し多めに持つローリングストックから始める方法もあります。
普段から水を使う仕組みを作りたい場合には、ウォーターサーバーを選択肢のひとつとして検討してもよいでしょう。
ただし、防災用の水を特定のサービスだけに依存するのではなく、 「自宅に今、家族が必要な水がどれくらいあるか」 を確認することが第一歩です。
二百十日と防災の日が重なる2026年9月1日を、家族の水の備えを見直すきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

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