ところてん、寒天ゼリー、ゼラチンゼリー。
どれも水分を多く含み、ぷるぷるした見た目をしています。
でも、実際に触ったり食べたりしてみると、かなり違います。
- ところてんはツルッとしていて歯切れがよい
- 寒天ゼリーはしっかり固まっている
- ゼラチンゼリーはやわらかく弾力がある
ここで疑問です。
同じように「水分を固めた食べ物」なのに、なぜ固まり方や食感が違うのでしょうか?
今回は、ところてん・寒天・ゼラチンを並べて、
- 硬さ
- 弾力
- 崩れ方
- 揺れ方
- 口どけ
- 温度による変化
を比べてみましょう。
- この自由研究は何日かかる?
- まず予想してみよう
- ところてんと寒天は実は同じ仲間
- ゼラチンは原料からまったく違う
- 3つとも「ゲル」なの?
- ところてんはどうやって固まる?
- 寒天はどうやって固まる?
- ゼラチンはどうやって固まる?
- 自由研究|3つの「ぷるぷる」を比べよう
- 粉ゼラチンを使うなら
- 粉寒天なら条件を記録しやすい
- ところてんは市販品でOK
- まず同じ大きさにそろえよう
- まず見た目を比較しよう
- 硬さを比べよう
- 弾力を比べよう
- スプーンで切ってみよう
- フォークで持ち上げてみよう
- 揺れ方を比べよう
- 「ぷるぷる度」を5段階にしよう
- 崩れ方にも注目しよう
- 食べ比べてみよう
- ところてんと寒天は同じ仲間なのに食感が違う?
- ゼラチンだけ弾力が強かったら?
- 寒天やところてんがスッと切れたら?
- 追加実験|同じ重さをのせてみよう
- 追加実験|室温に置いて比べよう
- 追加実験|温めるとどうなる?
- 追加実験|ところてんを自分で作ってみる
- 追加実験|寒天の量を変えたらところてんに近づく?
- 追加実験|ゼラチンの量を増やしたら寒天みたいになる?
- グラフにしてみよう
- ところてん・寒天・ゼラチンの特徴をまとめよう
- 何年生におすすめ?
- 自由研究のまとめ方
- 写真・比較表を印刷してまとめよう
- まとめ|見た目は似ていても「固めているもの」が違う
- よくある質問
この自由研究は何日かかる?
- おすすめ学年:小学2~6年生
- おすすめ期間:1~2日
- 準備時間:30分程度
- 比較実験:30分~1時間程度
- 材料の入手しやすさ:★★★★★
- 当日完成:○
市販のところてんを使い、寒天とゼラチンを朝から作れば、その日のうちに比較することもできます。
前日に寒天とゼラチンを作っておけば、翌日は並べて観察するだけなので短時間で進められます。
まず予想してみよう
3種類の中で、
- 一番硬いもの
- 一番ぷるぷるするもの
- 一番崩れやすいもの
- 一番口の中でやわらかくなるもの
を予想してみましょう。
| 予想すること | 予想 | 理由 |
|---|---|---|
| 一番硬い | ||
| 一番弾力がある | ||
| 一番崩れやすい | ||
| 一番口どけがよい |
ところてんと寒天は実は同じ仲間
ところてんと寒天は、まったく別の材料のように見えます。
しかし、どちらもテングサなどの海藻を原料にしています。
海藻を煮出した液を冷やして固めたものが、ところてんです。
そのところてんを凍結・乾燥させるなどして作られるのが寒天です。
つまり、
ところてんと寒天は、もともとの原料がとても近い仲間
なのです。
ゼラチンは原料からまったく違う
ゼラチンは、寒天とは違って動物由来です。
皮や骨などに含まれるコラーゲンというたんぱく質を加工して作られます。
| 食品 | 主な原料 | 主な成分 |
|---|---|---|
| ところてん | 海藻 | 多糖類 |
| 寒天 | 海藻 | 多糖類 |
| ゼラチン | 動物由来のコラーゲン | たんぱく質 |
原料や成分が違うため、固まったときの性質も同じではありません。
3つとも「ゲル」なの?
水分をたくさん含みながら、ある程度形を保っている状態をゲルといいます。
ところてん、寒天ゼリー、ゼラチンゼリーも、広い意味ではゲルとして考えることができます。
中では成分が網目状の構造を作り、その中へ水分を抱え込んでいます。
ただし、
どんな成分が、どんな網目を作っているのかが違う
ため、硬さや弾力も変わります。
ところてんはどうやって固まる?
テングサなどの海藻を煮ると、寒天質の成分が水へ溶け出します。
その液を冷やすと、成分同士が網目状の構造を作り、水分を抱え込んで固まります。
ところてんは、
海藻から取り出した成分を、そのまま冷やしてゲル化させたもの
と考えるとわかりやすいでしょう。
寒天はどうやって固まる?
粉寒天などを水へ入れて十分に加熱すると、寒天の成分が水へ溶けます。
その液を冷やすと網目構造が作られ、再び固まります。
寒天は比較的少ない量でもしっかりしたゲルを作りやすく、
室温でも形を保ちやすい
という特徴があります。
ゼラチンはどうやって固まる?
ゼラチンを温かい液体へ溶かし、冷やすと、ゼラチン分子同士が部分的につながって網目構造を作ります。
その構造の中へ水分が閉じ込められることで、ぷるぷるしたゲルになります。
寒天よりやわらかく弾力があり、
体温程度でもやわらかくなりやすい
のが特徴です。
自由研究|3つの「ぷるぷる」を比べよう
用意するもの
- 市販のところてん
- 粉寒天
- 粉ゼラチン
- 水
- 同じ形の容器
- 鍋
- 計量カップ
- キッチンスケール
- 包丁
- 定規
- スプーン
- フォーク
- 記録用紙
- カメラやスマートフォン
加熱や包丁を使う作業は、大人と一緒に行ってください。
粉ゼラチンを使うなら
粉ゼラチンは使用量を量りやすく、寒天との比較実験にも使いやすい材料です。
粉寒天なら条件を記録しやすい
粉寒天も必要な量を量りやすいため、自由研究で使いやすくなります。
ところてんは市販品でOK
基本実験なら、スーパーなどで購入できるところてんで十分です。
ただし商品によって、
- 原材料
- 濃度
- 水分量
- 食感
が違う場合があります。
商品パッケージの原材料表示も写真に撮っておくと、結果を考察しやすくなります。
まず同じ大きさにそろえよう
比較する試料は、できるだけ同じ大きさにします。
例えば、
- 縦2cm
- 横2cm
- 高さ2cm
程度の立方体にします。
ところてんは細長い形の商品も多いため、その場合は同じ重さにそろえる方法でも構いません。
まず見た目を比較しよう
| 項目 | ところてん | 寒天 | ゼラチン |
|---|---|---|---|
| 透明感 | |||
| 表面 | |||
| 形の保ち方 | |||
| 揺らした様子 |
硬さを比べよう
スプーンの背などを使い、できるだけ同じように軽く押します。
- 1:とてもやわらかい
- 2:やわらかい
- 3:普通
- 4:硬い
- 5:とても硬い
| 食品 | 硬さ | 押したときの様子 |
|---|---|---|
| ところてん | ||
| 寒天 | ||
| ゼラチン |
弾力を比べよう
軽く押したあと、力を抜いてみます。
- すぐ元に戻る?
- 少しへこんだまま?
- 割れる?
- 形が崩れる?
| 食品 | 弾力 | 戻り方 |
|---|---|---|
| ところてん | ||
| 寒天 | ||
| ゼラチン |
スプーンで切ってみよう
同じようにスプーンの縁を押し当てて、切れ方を観察します。
- スッと切れる
- 割れるように崩れる
- 押しつぶされる
- 伸びてから切れる
など、違いを言葉にしてみましょう。
フォークで持ち上げてみよう
同じ大きさの試料へフォークを刺し、ゆっくり持ち上げます。
観察するのは、
- そのまま持ち上げられる?
- 途中で割れる?
- フォークから落ちる?
- 大きく変形する?
などです。
揺れ方を比べよう
同じ皿へ3種類を並べ、皿を軽く揺らします。
- ほとんど動かない
- 少し揺れる
- ぷるぷる揺れる
- 大きく揺れて元に戻る
という違いを記録します。
動画で撮影すると、静止画では伝わりにくい弾力の違いもまとめられます。
「ぷるぷる度」を5段階にしよう
| 食品 | ぷるぷる度 |
|---|---|
| ところてん | |
| 寒天 | |
| ゼラチン |
1を「ほとんど揺れない」、5を「とてもぷるぷるする」など、自分で基準を決めましょう。
崩れ方にも注目しよう
「硬い・やわらかい」だけではなく、
力をかけたとき、どんなふうに壊れるか
も食感の大切な特徴です。
| 食品 | 崩れ方 |
|---|---|
| ところてん | |
| 寒天 | |
| ゼラチン |
「パキッと切れた」「ぷるんと変形した」「細かく崩れた」など、自分の言葉で記録してみましょう。
食べ比べてみよう
衛生的に作った食べ比べ用の試料を用意した場合は、実際の食感も比較できます。
| 項目 | ところてん | 寒天 | ゼラチン |
|---|---|---|---|
| 硬さ | |||
| 弾力 | |||
| 歯切れ | |||
| 口どけ | |||
| 好み |
実験で何度も触った試料は食べず、食べ比べ用を別に用意しましょう。
ところてんと寒天は同じ仲間なのに食感が違う?
ところてんと粉寒天で作ったゼリーは、もともとの原料が近い仲間です。
それでも食感がまったく同じとは限りません。
その理由として、
- 寒天成分の濃度
- 製造方法
- 水分量
- 作るときの条件
などが違うことが考えられます。
「同じ原料の仲間でも、作り方で食感が変わる」
ことも観察ポイントです。
ゼラチンだけ弾力が強かったら?
ゼラチンは、寒天とは違う種類の網目構造を作ります。
そのため比較的やわらかく、変形しても戻りやすいゲルになりやすい特徴があります。
その結果、
ぷるぷるした弾力
として感じられます。
寒天やところてんがスッと切れたら?
寒天系のゲルは、ゼラチンよりもしっかりした一方、力を加えたときに歯切れよく崩れやすい特徴があります。
そのため、
硬さはあるのに、ゼラチンほど伸びたり戻ったりしない
という違いが見られることがあります。
追加実験|同じ重さをのせてみよう
3種類の上へ同じ軽い重りをのせます。
例えば、
- 10g
- 20g
- 30g
などです。
そして、
- 何mmへこんだ?
- 何gで崩れた?
- 重りを取ったら戻った?
を調べます。
感覚だけでなく数字を使った比較になります。
追加実験|室温に置いて比べよう
冷蔵庫から取り出した3種類を室温へ置きます。
| 時間 | ところてん | 寒天 | ゼラチン |
|---|---|---|---|
| 0分 | |||
| 15分後 | |||
| 30分後 | |||
| 60分後 |
夏の室温では、特にゼラチンがやわらかくなる可能性があります。
追加実験|温めるとどうなる?
前の記事で調べたように、寒天とゼラチンでは溶ける温度が大きく異なります。
ところてんも一緒に温め、
- どれが最初にやわらかくなる?
- どれが最後まで形を保つ?
を比較してみてもよいでしょう。
高温の実験は大人が行ってください。
追加実験|ところてんを自分で作ってみる
さらに本格的に研究したい場合は、テングサからところてんを作る方法があります。
すると、
海藻 → 煮出す → 冷やす → ところてん
という変化を最初から観察できます。
市販の粉寒天で作った寒天との違いまで比べれば、かなり内容の濃い自由研究になります。
追加実験|寒天の量を変えたらところてんに近づく?
粉寒天を、
- 少なめ
- 標準
- 多め
にして固めます。
そして市販のところてんと比較します。
「どの濃さがところてんの食感に一番近い?」
という研究にできます。
追加実験|ゼラチンの量を増やしたら寒天みたいになる?
ゼラチンを多くすると、ゲルは硬くなります。
では、たくさん入れれば寒天のような食感になるのでしょうか?
硬さが同じくらいになっても、
- 弾力
- 崩れ方
- 口どけ
は違うかもしれません。
硬さだけでは食感は決まらない
ことを調べられます。
グラフにしてみよう
硬さ・弾力・ぷるぷる度・歯切れ・口どけを5段階評価したら、棒グラフやレーダーチャートにできます。
| 項目 | ところてん | 寒天 | ゼラチン |
|---|---|---|---|
| 硬さ | |||
| 弾力 | |||
| ぷるぷる度 | |||
| 歯切れ | |||
| 口どけ |
「どれが一番?」ではなく、それぞれ得意な特徴が違うことが見えてきます。
ところてん・寒天・ゼラチンの特徴をまとめよう
| 特徴 | ところてん | 寒天 | ゼラチン |
|---|---|---|---|
| 原料 | 海藻 | 海藻 | 動物由来 |
| 主な成分 | 多糖類 | 多糖類 | たんぱく質 |
| 弾力 | 比較的少なめ | 比較的少なめ | 感じやすい |
| 歯切れ | よい | よい | やわらかい |
| 体温での変化 | 溶けにくい | 溶けにくい | やわらかくなりやすい |
何年生におすすめ?
小学1~2年生
大人と一緒に3種類を触り、「硬い」「やわらかい」「ぷるぷる」を絵や写真で比べると取り組みやすくなります。
小学3~4年生
硬さ・弾力・崩れ方などを5段階で評価し、比較表を作ってみましょう。
小学5~6年生
原料、ゲル化、多糖類とたんぱく質の違いまで調べ、重りを使った硬さ比較や温度実験を追加すると本格的な食品科学の研究になります。
自由研究のまとめ方
- 疑問:ところてん・寒天・ゼラチンはなぜ固まり方が違う?
- 予想:硬さや弾力の順位を考える
- 調査:それぞれの原料や成分を調べる
- 準備:同じくらいの大きさにそろえる
- 観察:色・透明感・揺れ方を比べる
- 実験:押す・切る・持ち上げる
- 評価:硬さや弾力を5段階で記録する
- 結果:表やグラフにまとめる
- 考察:原料やゲルの性質と結果を結びつける
- 発展:濃度や温度を変えて再実験する
写真・比較表を印刷してまとめよう
今回の自由研究では、
- 3種類を並べた写真
- 押したときの写真
- 切った断面
- フォークで持ち上げた様子
- 比較表
- 5段階評価のグラフ
を使うと、違いが一目でわかります。
写真や比較表を自宅で何枚も印刷すると、プリンターのインクを多く使うことがあります。
純正インクだけでなく、対応する互換インクを比較してみるのもひとつの方法です。
▶ 自由研究の写真・比較表の印刷に使える互換インクをチェックする
まとめ|見た目は似ていても「固めているもの」が違う
ところてん、寒天、ゼラチンは、どれもたくさんの水分を含んだぷるぷるした食品です。
しかし、
- ところてんと寒天は海藻由来
- ゼラチンは動物由来のたんぱく質
という違いがあります。
また、ところてんと寒天は同じ仲間でも、作り方や濃度などが違うため食感がまったく同じとは限りません。
そのため、
硬さ・弾力・崩れ方・口どけ・温度への強さ
にも違いが出ます。
今回の自由研究では、
「ぷるぷるしているから全部同じ」ではなく、中で何が水を固めているのか
まで考えることがポイントです。
身近なデザートやところてんを比べるだけでも、食品のゲル化という科学を観察できます。
よくある質問
ところてんと寒天は同じものですか?
同じ海藻由来の成分を利用していますが、まったく同じ食品ではありません。ところてんを凍結・乾燥するなどの工程を経て寒天が作られます。製造方法や濃度などによって食感にも違いが出ます。
ゼラチンと寒天ではどちらが硬いですか?
使用量や水分量によって異なりますが、一般的な条件では寒天はしっかりしたゲルになりやすく、ゼラチンはやわらかく弾力のあるゲルになりやすい特徴があります。
ところてんはなぜゼラチンのようにぷるぷるしないのですか?
ところてんを固めている主な成分は海藻由来の多糖類で、ゼラチンとは作られるゲルの性質が違います。そのため弾力や崩れ方にも違いが出ます。
市販のところてんでも自由研究できますか?
できます。パッケージの原材料や内容量を記録し、寒天・ゼラチンと同じ基準で硬さや弾力を比較しましょう。
1日でできますか?
寒天とゼラチンが十分に固まる時間を確保できれば1日でもできます。前日に作っておけば、翌日は短時間で比較実験を進められます。


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