寒天はゼロカロリーなのにゼリーはなぜカロリーがある?栄養成分表示を比べる自由研究【小学生】

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「寒天はカロリーが低い」

「寒天はゼロカロリー」

そんな言葉を聞いたことはありませんか?

ところが、スーパーで寒天ゼリーの栄養成分表示を見ると、エネルギーが書かれている商品もあります。

「あれ?寒天がほとんどカロリーを持たないなら、どうして寒天ゼリーにはカロリーがあるの?」

さらに、ゼラチンで作ったゼリーはどうでしょうか。

今回は、寒天・ゼラチン・市販のゼリーなどの栄養成分表示を調べながら、食品の「カロリー」がどこから来るのかを考えてみましょう。

料理をしなくても取り組めるので、栄養や食品表示に興味がある小学生の自由研究にもおすすめです。


この自由研究は何日かかる?

  • おすすめ学年:小学4~6年生
  • おすすめ期間:3日程度
  • 基本調査:1日でも可能
  • 調査時間:1~2時間程度
  • 観察日数:追加調査をするなら2~3日
  • 材料の入手しやすさ:★★★★★
  • 当日完成:

スーパーなどで商品を調べ、家で表にまとめるだけなら、その日のうちに完成させることもできます。

3日ほど使えるなら、寒天・ゼラチンそのものの表示、市販ゼリー、手作りゼリーの材料などを段階的に調べると、より充実した研究になります。


そもそも「カロリー」って何?

食品で使われる「カロリー」という言葉は、食品から得られるエネルギー量について話すときによく使われます。

食品の栄養成分表示では、通常「エネルギー ○kcal」のように表示されています。

エネルギー源になる主な栄養素には、

  • たんぱく質
  • 脂質
  • 炭水化物

などがあります。

そのため、「ゼリー」という食べ物のカロリーを考えるときは、固める材料だけを見るのではなく、何を一緒に入れて作ったのかを見る必要があります。


寒天は本当にゼロカロリー?

ここは少し注意が必要です。

寒天は食物繊維を多く含み、一般的にエネルギーが非常に低い食品です。

しかし、

「寒天という材料は絶対に0kcal」と覚えてしまうのはおすすめできません。

商品や表示単位によって栄養成分表示は異なるため、実際に使う寒天のパッケージを確認してみましょう。

自由研究では「寒天はゼロカロリーらしい」と決めてから調べるのではなく、本当にそう書かれているのか自分で確認するところから始めると面白くなります。


寒天ゼリーのカロリーは「寒天だけ」で決まらない

例えば寒天ゼリーを、

  • 寒天
  • 砂糖
  • 果汁

で作ったとします。

この場合、寒天のエネルギーが低くても、砂糖や果汁などからエネルギーが加わります。

つまり、

「寒天のカロリー」と「寒天を使って作った食品のカロリー」は別に考える必要がある

ということです。


砂糖を入れるとどうなる?

砂糖は炭水化物の一種で、エネルギー源になります。

そのため、寒天そのもののエネルギーが低くても、砂糖をたくさん使った寒天ゼリーなら、その砂糖の分だけエネルギーが加わります。

ここから、

「同じ量の寒天を使って、砂糖の量だけ変えたらカロリーはどう変わる?」

という計算を使った自由研究にも発展できます。


ゼラチンは寒天と同じ?

ゼラチンは寒天とは原料が違います。

寒天は海藻から作られるのに対し、ゼラチンは動物のコラーゲンを原料として作られます。

ゼラチンは主にたんぱく質からできているため、寒天とは栄養成分も異なります。

つまり、

「どちらもゼリーを固められるから栄養も同じ」ではありません。

前回の「プルプル三銃士」の研究と組み合わせると、

  • 原料
  • 固まり方
  • 食感
  • 栄養成分

という4方向から比較できます。


自由研究|寒天とゼラチンの栄養成分表示を比べよう

用意するもの

  • 粉寒天のパッケージ
  • 粉ゼラチンのパッケージ
  • 市販の寒天ゼリー
  • 市販のゼリー2~3種類
  • ノート
  • 筆記用具
  • 電卓
  • カメラやスマートフォン

全部購入しなくても、家にある食品のパッケージを使ったり、お店で許可される範囲で表示を確認したりする方法もあります。


まずは「固める材料」だけを比較しよう

粉寒天と粉ゼラチンの栄養成分表示を確認します。

調べる項目寒天ゼラチン
エネルギー
たんぱく質
脂質
炭水化物
食塩相当量
表示単位

ここで必ず確認したいのが表示単位です。

「100gあたり」と「1袋あたり」の数字を、そのまま比べることはできません。


100gあたりと「実際に使う量」は違う

食品表示を調べていると、100gあたりの数字が書かれていることがあります。

しかし、ゼリーを作るときに粉寒天やゼラチンを100gも使うとは限りません。

そこで、

「実際に1回のゼリー作りで何g使う?」

にも注目してみましょう。

例えば商品の作り方に「5g使用」と書かれているなら、100gあたりのエネルギーだけを見るのではなく、5gではどのくらいになるのかを計算できます。

高学年なら、ここまで計算するとかなり面白い研究になります。


市販のゼリーを3種類比べよう

次に、市販のゼリーをいくつか調べます。

例えば、

  • 寒天を使ったゼリー
  • ゼラチンを使ったゼリー
  • 果汁入りゼリー

などです。

商品エネルギー主な原材料固める材料砂糖など
A
B
C

「寒天を使っているから一番低カロリー」と予想しても、実際の商品では違う結果になる可能性があります。

なぜなら、完成した食品には固める材料以外にもさまざまな材料が使われているからです。


「100gあたり」にそろえて比較してみよう

商品Aが80g入り、商品Bが150g入りだった場合、1個あたりのカロリーだけを比較すると公平とは言いにくくなります。

そこで高学年なら、100gあたりに換算してみましょう。

例えば80gで60kcalの商品なら、

60 ÷ 80 × 100 = 75kcal

となり、100gあたり約75kcalと計算できます。

商品ごとに同じ重さへそろえると比較しやすくなります。


「0kcal」と書いてあれば本当に完全なゼロ?

ここは高学年におすすめの発展ポイントです。

食品の栄養表示にはルールがあり、一定の基準を満たす場合に「0kcal」や「ゼロカロリー」などと表示できることがあります。

そのため、

表示上の「0」と、科学的にまったくエネルギーが存在しないことは、必ずしも同じ意味ではありません。

「ゼロと書いてあるから、どれだけ食べても完全に0kcal」と考えるのではなく、食品表示のルールについて調べてみると研究がさらに深くなります。


「低カロリー」も同じ意味?

「ゼロ」「低い」「控えめ」など、食品には似たような言葉が使われています。

しかし、これらには表示上の基準があります。

そこで、

  • ゼロカロリー
  • 低カロリー
  • カロリーオフ

などの表示をスーパーで探し、それぞれ何が違うのか調べても面白いでしょう。

これは食品表示について学ぶ自由研究にもなります。


同じ寒天ゼリーでもカロリーが違うのはなぜ?

市販の寒天ゼリーを複数比較すると、同じ「寒天ゼリー」でもエネルギーが違うことがあります。

そのときは原材料表示を見てみましょう。

例えば、

  • 砂糖
  • 果汁
  • 乳製品
  • 小豆
  • シロップ

などが使われているかもしれません。

食品のカロリーは、名前ではなく「何からできているか」で考える。

これが今回の研究の大きなポイントです。


発展実験|砂糖の量を変えた寒天ゼリーを作ってみよう

調べ学習だけでなく実験もしたい場合は、砂糖の量を変えた寒天ゼリーを作る方法があります。

例えば、

  • A:砂糖なし
  • B:砂糖10g
  • C:砂糖20g

などです。

寒天や水の量は同じにして、砂糖だけを変えます。

そして、

  • 計算上のエネルギー
  • 甘さ
  • 食べやすさ

などを比較します。

加熱を伴うため、大人と一緒に行ってください。


砂糖10gは何kcalくらい?

砂糖などの炭水化物は、一般的なエネルギー換算では1gあたり約4kcalとして考えることができます。

そのため単純計算では、

10g × 4kcal = 約40kcal

となります。

20gなら約80kcalです。

実際の食品表示では食品ごとの成分や表示方法なども関係するため、自由研究では「計算上の目安」として扱いましょう。


グラフにするとわかりやすい

市販ゼリーを比較した場合は、エネルギー量を棒グラフにしてみましょう。

例えば、

  • 横軸:商品A・B・C
  • 縦軸:100gあたりのエネルギー

とします。

さらに、その下に「寒天」「ゼラチン」「その他のゲル化剤」などを書けば、固める材料とエネルギーの関係も確認できます。

結果として関係が見つからなかったとしても、それも重要な結果です。


「寒天だから低カロリー」とは限らない

今回の研究で特に覚えておきたいのがここです。

寒天自体のエネルギーが低くても、

  • 砂糖をたくさん使う
  • 甘いシロップを加える
  • 果汁を使う
  • ほかの材料を加える

ことで、完成した食品のエネルギーは変わります。

逆に、ゼラチンを使った食品でも、全体の材料によってエネルギー量は変わります。

固める材料だけで完成品のカロリーを判断することはできません。


何年生におすすめ?

小学1~3年生

「寒天ゼリーを3つ探して、どれが一番カロリーが高い?」など、数字を探して並べる調べ学習にすると取り組みやすくなります。

小学4年生

寒天とゼラチンの原料や栄養成分表示を比較し、表にまとめてみましょう。

小学5~6年生

100gあたりへの換算、砂糖の量によるエネルギー計算、「ゼロカロリー」という表示のルールまで調べると、かなり本格的な自由研究になります。


自由研究のまとめ方

  1. 疑問:寒天は低カロリーなのに、なぜゼリーにはカロリーがある?
  2. 予想:カロリーはどこから来ると思うかを書く
  3. 調査:寒天とゼラチンの栄養成分表示を調べる
  4. 比較:市販ゼリーを3種類ほど調べる
  5. 計算:100gあたりにそろえる
  6. 結果:表やグラフにまとめる
  7. 考察:固める材料以外の原材料にも注目する
  8. 発展:ゼロカロリーなどの食品表示について調べる
  9. 感想:食品表示を見て新しく気づいたことを書く

パッケージ写真とグラフを使ってまとめよう

今回の自由研究では、商品の栄養成分表示や原材料表示が重要な資料になります。

例えば、

  • 寒天のパッケージ
  • ゼラチンのパッケージ
  • 市販ゼリーの栄養成分表示
  • 原材料表示
  • 自分で作った比較表
  • 100gあたりのエネルギーを比べたグラフ

などをまとめると、調べた過程が伝わりやすくなります。

写真やグラフを自宅で何枚も印刷すると、プリンターのインクを多く使うことがあります。

印刷枚数が増えそうなら、純正品だけでなく互換インクを比較してみるのもひとつの方法です。

▶ 自由研究の写真・グラフ印刷に使える互換インクをチェックしてみる


まとめ|ゼリーのカロリーは「固めるもの」だけでは決まらない

寒天はエネルギーが非常に低い食品として知られています。

しかし、寒天を使ったゼリーが必ずゼロカロリーになるわけではありません。

ゼリーには、寒天以外にも砂糖や果汁など、さまざまな材料が使われるからです。

さらにゼラチンは、寒天とは原料も栄養成分も違います。

今回の自由研究で大切なのは、

「寒天=ゼロだから寒天ゼリーもゼロ」と名前だけで判断せず、原材料と栄養成分表示を実際に確認すること。

いつも食べているゼリーの裏側を見るだけでも、食品と栄養についてたくさんの発見があります。

プルプル三銃士を「固まり方」で比べたあとは、「栄養」からも比べてみましょう。


よくある質問

寒天は本当に0kcalですか?

寒天は一般的にエネルギーが非常に低い食品ですが、商品や表示単位などによって栄養成分表示は異なります。自由研究では、実際に使用する商品の表示を確認しましょう。

寒天ゼリーなら必ず低カロリーですか?

必ずしもそうとは限りません。砂糖や果汁、シロップなど、寒天以外に使われている材料によって完成した食品のエネルギーは変わります。

ゼラチンにもカロリーはありますか?

ゼラチンは主にたんぱく質からできています。具体的なエネルギー量は、使用する商品の栄養成分表示を確認して比較してみましょう。

「0kcal」と書いてあれば本当に完全にゼロですか?

食品の栄養表示には基準があり、一定の条件を満たせば「0kcal」などと表示できる場合があります。高学年なら、表示上の「ゼロ」がどのように決められているのかまで調べると面白い自由研究になります。

実験をしなくても自由研究になりますか?

なります。複数商品の栄養成分表示と原材料表示を集め、単位をそろえて比較し、自分なりに考察すれば「食品表示の調査研究」としてまとめられます。

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