毎日飲んでいる麦茶。
麦茶パックにはこだわっていても、作るときの「水」まで気にしたことはありますか?
水道水、ミネラルウォーター、浄水した水など、家庭で飲んでいる水はいろいろあります。
では、
同じ麦茶パックを使っても、水を変えると味は変わるのでしょうか?
今回は、いくつかの水で同じ麦茶を作り、どの水を使ったのかわからないようにして飲み比べてみます。
「高い水がおいしいはず!」などの先入観をできるだけ減らして比べる、ちょっと本格的な自由研究です。
この自由研究は何日かかる?
- おすすめ学年:小学3~6年生
- おすすめ期間:3~7日程度
- 基本実験:1日でも可能
- 1回の実験時間:30分程度+抽出・冷却時間
- 材料の入手しやすさ:★★★★★
- 当日完成:○
2種類の水を比べるだけなら1日でもできます。
数日間使える場合は、
- 水の種類を増やす
- 家族にも飲み比べてもらう
- 日を変えてもう一度試す
- 水そのものと麦茶にしたあとの評価を比較する
など、実験を増やしてみましょう。
水が違うと麦茶の味も変わるの?
水はどれも同じように透明に見えます。
しかし、含まれるカルシウムやマグネシウムなどの量は、水によって異なります。
また、水道水とミネラルウォーターでは、原水や処理方法などにも違いがあります。
麦茶の大部分を占めているのは水です。
そのため、使用する水によって味や口当たりなどの感じ方に違いが出る可能性があります。
ただし、
「ミネラルウォーターなら必ずおいしくなる」というわけではありません。
水の種類、麦茶の商品、抽出方法、温度、そして飲む人の好みによっても結果は変わります。
だからこそ、実際に比べてみましょう。
今回のポイントは「どの水かわからない状態」で比べること
例えば、
「こっちは高いミネラルウォーターで作った麦茶だよ」
と聞いてから飲んだら、どうでしょうか。
なんとなく「こっちの方がおいしい気がする」と感じるかもしれません。
そこで今回の自由研究では、どの水を使ったのかわからないようにして飲み比べます。
コップには、
- A
- B
- C
とだけ書きます。
どの水がA・B・Cなのかは、実験を準備する人だけがわかるようにしておきます。
こうすることで、商品名などの情報による先入観を減らして比較できます。
自由研究|水を変えて麦茶を作ってみよう
用意するもの
- 水道水
- ミネラルウォーター1~2種類
- 同じ麦茶パック
- 同じ大きさの容器
- 同じ形のコップ
- 計量カップ
- タイマー
- A・B・Cと書いたラベル
- 記録用紙
- 筆記用具
3種類用意するのが難しければ、水道水とミネラルウォーターの2種類でも構いません。
実験方法
- 比較する水を2~3種類用意します。
- それぞれ同じ量を容器へ入れます。
- 同じ麦茶パックを同じ量使います。
- 同じ方法・同じ時間で抽出します。
- 麦茶パックを取り出します。
- 同じ時間冷蔵庫で冷やします。
- 協力者にA・B・Cのコップへ麦茶を入れてもらいます。
- どの水を使った麦茶かわからない状態で飲み比べます。
- 結果を記録します。
- 最後にA・B・Cが何だったのか確認します。
作った麦茶は適切に冷却・保存し、衛生面にも注意してください。
水以外の条件はできるだけそろえよう
今回変えたい条件は「水」です。
そのため、
- 麦茶パック
- 水の量
- 抽出方法
- 抽出時間
- 冷やす時間
- 飲む量
- 飲むときの温度
- コップ
などはできるだけ同じにします。
水以外まで変えてしまうと、味が違った原因がわからなくなってしまいます。
まず「水だけ」を飲み比べてみよう
麦茶を作る前に、水そのものも比較しておくと面白くなります。
A・B・Cと名前を隠した状態で、
- 飲みやすさ
- 口当たり
- 後味
- 違いがわかるか
を記録します。
| 項目 | A | B | C |
|---|---|---|---|
| 飲みやすさ | |||
| 口当たり | |||
| 後味 | |||
| 一番好き |
そして麦茶を作ったあと、もう一度同じように比較します。
「水では違いがわかったのに、麦茶にするとわからなくなった」
という結果になる可能性もあります。
反対に、麦茶にしたことで違いを感じやすくなるかもしれません。
実際にどうなるのかを確かめるのが今回の研究です。
麦茶では何を比べる?
麦茶を飲み比べるときは、次のような項目を作ってみましょう。
- 香ばしさ
- 苦味
- まろやかさ
- すっきり感
- 口当たり
- 後味
- 飲みやすさ
それぞれ5段階で評価してもOKです。
例えば「飲みやすさ」なら、
- 5:とても飲みやすい
- 4:飲みやすい
- 3:普通
- 2:少し飲みにくい
- 1:飲みにくい
のように基準を決めます。
結果を表にまとめよう
| 比べる項目 | A | B | C |
|---|---|---|---|
| 香ばしさ | |||
| 苦味 | |||
| まろやかさ | |||
| すっきり感 | |||
| 口当たり | |||
| 後味 | |||
| 飲みやすさ |
全部評価したら、最後に正体を発表します。
| 記号 | 使った水 |
|---|---|
| A | |
| B | |
| C |
「一番好きだった麦茶は、予想していた水だった?」
ここも考察ポイントです。
家族にも協力してもらおう
数日間研究できるなら、家族にもA・B・Cを飲み比べてもらうと面白くなります。
| 人 | Aが好き | Bが好き | Cが好き | 違いがわからない |
|---|---|---|---|---|
| 1人目 | ||||
| 2人目 | ||||
| 3人目 |
人数が増えれば、
「自分だけの好みなのか、ほかの人にも同じ傾向があったのか」
を比べることができます。
ただし、これは味の好みについての調査です。
人気が一番だった水=科学的に一番優れた水
という意味ではありません。
日を変えてもう一度やったら同じ水を選ぶ?
さらに面白いのが、同じ実験を別の日にもう一度行う方法です。
1回目にAを一番おいしいと感じても、2回目にも同じものを選ぶでしょうか?
毎回同じ水を選ぶなら、何か違いを感じ取っている可能性があります。
反対に毎回違うものを選ぶなら、今回の条件では違いがかなり小さかったのかもしれません。
「同じ実験を繰り返してみる」
という考え方を入れると、数日間の自由研究としてさらに内容が深くなります。
水の硬度も調べてみよう
飲み比べが終わったら、それぞれの水のラベルを確認してみましょう。
例えば、
- 硬度
- カルシウム
- マグネシウム
- ナトリウム
- カリウム
などが表示されている場合があります。
「一番好きだった麦茶に使った水は、どんな水だった?」
と結果を見返してみましょう。
ただし、味の違いを特定のミネラルだけが原因だと断定することはできません。
「関係があるかもしれないので、さらに調べたい」
と考察するのがおすすめです。
違いが全然わからなかったら?
それも立派な結果です。
例えば、
- 水だけでは違いを感じたが、麦茶ではわからなかった
- どちらもほとんど同じだった
- 家族によって好みがバラバラだった
- 同じ人でも日によって選ぶものが変わった
という結果も考えられます。
その場合は、
「今回使った水では、麦茶にしたときの違いをはっきり感じるのは難しかった」
とまとめられます。
結果を無理に作らないことも、自由研究では大切です。
「おいしい」は数字で測れる?
ここも考えてみると面白いポイントです。
水の硬度なら数字で表すことができます。
しかし、「おいしい」は人によって感じ方が違います。
そこで5段階評価やアンケートを使うことで、感じたことを数字に置き換えて比較できます。
ただし、その数字は硬度などを測定した値とは違い、人の感じ方を数字にしたものです。
この違いまで書ければ、高学年の自由研究としてかなり深い内容になります。
何年生におすすめ?
小学1~2年生
大人と一緒に2種類の麦茶を作り、「どっちが好き?」を比べる程度にすると取り組みやすくなります。
小学3~4年生
A・Bと名前を隠して飲み比べ、味の違いを表にまとめてみましょう。
小学5~6年生
水そのものと麦茶にしたあとの評価を比較したり、家族への調査や複数回の実験を行ったりすると、より本格的な研究になります。
自由研究のまとめ方
- 疑問:麦茶を作る水によって味は変わる?
- 予想:どんな水がおいしく感じると思うかを書く
- 水の比較:水だけをA・B・Cで飲み比べる
- 実験:同じ条件で麦茶を作る
- 飲み比べ:水の名前を隠して評価する
- 結果:表やグラフにする
- 調査:水の硬度や成分表示を確認する
- 考察:予想と結果を比較する
- 発展:別の日や家族でも試す
「どの水を使ったかわからない状態で比較した」という実験方法も、忘れずに書いておきましょう。
写真とグラフを使えば結果が伝わりやすい
この自由研究では、
- 使った水
- 水のラベル
- A・B・Cと書いたコップ
- 麦茶を作っている様子
- 飲み比べの様子
- 家族アンケート
- 結果をまとめたグラフ
などを写真や図でまとめると、研究の流れが伝わりやすくなります。
数日分の写真やグラフを自宅で印刷すると、プリンターのインクを多く使うことがあります。
印刷枚数が増えそうなら、純正品だけでなく互換インクを比較してみるのもひとつの方法です。
▶ 自由研究の写真・グラフ印刷に使える互換インクをチェックしてみる
まとめ|水の名前を隠して麦茶を飲み比べてみよう
麦茶の大部分は水です。
そのため、使う水によって味や口当たりなどの感じ方に違いが出る可能性があります。
しかし、「ミネラルウォーターだからおいしい」「高い水だからおいしい」とは限りません。
そこで今回の自由研究では、水の商品名を隠して飲み比べます。
さらに、
水そのものでは違いがわかるのに、麦茶にするとどうなる?
まで比べれば、単なる飲み比べから一歩進んだ実験になります。
家族にも協力してもらったり、日を変えて繰り返したりすれば、数日間かけてじっくり取り組める自由研究になりますよ。
よくある質問
ミネラルウォーターで作れば麦茶はおいしくなる?
必ずしもそうとは限りません。水の種類や麦茶、抽出方法、温度、飲む人の好みなどによって感じ方は変わります。実際に同じ条件で比較してみましょう。
水の種類は何種類くらい必要?
2種類でも実験できます。時間に余裕があれば3種類にすると比較しやすくなります。
家族全員の答えが違っても大丈夫?
大丈夫です。「味の好みには個人差があった」という結果になります。誰がどれを選んだのか表にすると、むしろ面白い研究になります。
全部同じ味に感じたら失敗?
失敗ではありません。「今回の条件では、水を変えても麦茶の味の違いをはっきり感じられなかった」という重要な結果です。

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