山や高原へ行ったとき、あたり一面が真っ白になったことはありませんか?
「霧が出てきた!」と思いますよね。
でも、山の上から見ると、同じような白いものを「雲」と呼ぶことがあります。
霧と雲って、いったい何が違うのでしょうか?
実は、霧と雲はまったく別のものではありません。
今回は「霧と雲は何が違うの?」という疑問を、小学生にもわかりやすく解説します。
【結論】霧と雲はできているものがよく似ている!違うのはできる場所
霧も雲も、主に空気中のとても小さな水滴からできています。気温が低い場合には氷の粒が含まれることもあります。
大きな違いは、私たちから見てどこにできているかです。
- 雲:空に浮かんでいるもの
- 霧:地面の近くにできて、見通しを悪くしているもの
簡単に考えると、「地面付近にできた雲のようなものが霧」とイメージするとわかりやすいでしょう。
霧はどうやってできるの?
空気の中には、目に見えない水蒸気が含まれています。
空気が冷やされるなどして、水蒸気を気体のまま含んでいられなくなると、その一部が小さな水滴になります。
この小さな水滴が地面近くの空気中にたくさん浮かび、見通しが悪くなると「霧」と呼ばれます。
つまり霧も、前の記事で紹介した朝露と同じように、水蒸気と温度の変化が深く関係しています。
山にかかっている白いものは霧?それとも雲?
ここがおもしろいポイントです。
遠くから山を見ると、山の中腹に白い雲がかかっているように見えることがあります。
ところが、その場所まで行ってみると……
周りが真っ白!
自分がその中に入れば、「霧の中にいる」と感じるでしょう。
霧と雲はできているものがよく似ているため、見る場所や地面との位置関係によって呼び方が変わることがあるのです。
霧の中に入ったら雲を触っていることになる?
「霧と雲が似たものなら、霧の中にいるときは雲を触っているの?」
そんな疑問も出てきます。
霧の中には、とても小さな水滴がたくさん浮かんでいます。
そのため霧の中を歩くと、髪や服が少し湿ることがあります。
雲の中にも同じように小さな水滴が浮かんでいるため、雲の中に入ったときの状態とよく似ています。
山登りなどで「雲の中に入った」と感じる現象を、地上では霧として経験していると考えると面白いですね。
霧が出ると遠くが見えなくなるのはなぜ?
霧の中には小さな水滴がたくさん浮かんでいます。
光がその水滴に当たると、さまざまな方向へ散らばります。
そのため、遠くのものから届く光が私たちの目までまっすぐ届きにくくなり、景色が白っぽくかすんで見えます。
霧が濃くなるほど、見える距離は短くなります。
道路で霧が発生すると注意が必要なのも、このためです。
霧と朝露は何が違う?
No.19では「朝露」について紹介しました。
霧と朝露も、どちらも空気中の水蒸気が冷やされることなどによってできる現象です。
ただし、水滴ができる場所に違いがあります。
| 現象 | 水滴がある場所 |
|---|---|
| 霧 | 地面近くの空気中 |
| 露 | 葉っぱや地面、物などの表面 |
| 雲 | 空中 |
この3つを一緒に比べると、自由研究としてさらにわかりやすくなります。
自由研究では霧と雲を比べてみよう
霧は毎日発生するわけではないため、見つけたときに写真を撮っておくのがおすすめです。
記録しておきたいこと
- 観察した日
- 時間
- 場所
- 天気
- 気温
- 霧の濃さ
- どのくらい先まで見えたか
- 何時ごろ霧がなくなったか
普段撮った雲の写真と並べて、共通点や違いを探してみましょう。
霧が濃い道路などへ観察のために出るのは危険です。霧を観察するときは、安全な場所や建物の中などから行いましょう。
霧を家で再現できる?
高学年なら、霧のでき方を調べたあとに「小さな水滴が空気中に浮かぶ状態」を観察する実験について調べてみてもよいでしょう。
ただし、霧を再現する実験の中には熱湯や火などを使う方法もあります。
自由研究では無理に再現する必要はありません。
まずは自然に発生した霧を観察する方法や、写真・資料を使って仕組みを調べる方法がおすすめです。
何年生におすすめ?
小学1~2年生
霧と雲の写真を見比べて、「似ているところ」「違うところ」を絵や言葉でまとめてみましょう。
小学3~4年生
霧・雲・朝露の3つを比較して、水がどこにあるのかを表にするとわかりやすくなります。
小学5~6年生
気温・湿度・露点などについて調べ、「どんな条件で霧が発生するのか」まで考察してみましょう。
自由研究のまとめ方
- 疑問:霧と雲は何が違うの?
- 予想:霧の方が薄い?雲とは違う水でできている?
- 観察:霧や雲の写真を撮って比較する
- 調べたこと:霧と雲が何からできているのか調べる
- 結果:どちらも小さな水滴などからできていることがわかった
- 考察:主な違いは水滴が存在する高さや地面との位置関係にある
- 発展:朝露とも比較してみる
「霧・雲・朝露」の写真を3つ並べ、それぞれの違いを書き込むだけでも見やすい自由研究になります。
写真を印刷して「霧・雲・朝露」を比較しよう
霧と雲の違いは文章だけで説明するより、写真を並べた方が伝わりやすくなります。
さらに前の記事で観察した朝露の写真も加えて、「水滴がどこにある?」という視点で比較してみるのもおすすめです。
自由研究で写真や観察表を何枚も印刷すると、プリンターのインクを多く使うことがあります。
印刷枚数が多くなりそうなら、純正品だけでなく互換インクを比較してみるのもひとつの方法です。
▶ 自由研究の写真・資料印刷に使える互換インクをチェックしてみる
まとめ|霧と雲はよく似ている!大きな違いはできる場所
霧と雲は、どちらも主にとても小さな水滴などが空気中に浮かんでできています。
大きな違いは、地面との位置関係です。
空にあるものを雲、地面付近にあって見通しを悪くするものを霧と考えるとわかりやすいでしょう。
さらに露まで比べてみると、どれも水蒸気や温度と深く関係していることがわかります。
「霧と雲って似ているな」という小さな疑問から、空気中の水について研究してみてくださいね。
よくある質問
霧と雲は同じものですか?
どちらも主に小さな水滴などからできている点ではよく似ています。一般に、地面付近で見通しを悪くしているものを霧、空中にあるものを雲と呼びます。
霧は雨になりますか?
霧の水滴はとても小さいため、通常は雨粒のように勢いよく落ちません。ただし水滴が物に付着して水になることなどはあります。
霧と朝露は同じですか?
違います。霧では小さな水滴が空気中に浮いていますが、露は葉っぱや地面などの表面に水滴として付着しています。
霧が出たら近くまで見に行ってもいい?
霧が濃い場所では車や自転車などから人が見えにくくなるため危険です。自由研究のために道路などへ出ず、安全な場所から観察しましょう。

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