朝晩の空気が冷たくなり、秋の深まりを感じる10月下旬。
二十四節気の「霜降(そうこう)」は、霜が降り始める頃を表す季節の言葉です。
実は、この霜降の約15日間は、さらに3つの季節に分けられています。
それが「七十二候(しちじゅうにこう)」です。
霜降の七十二候には、霜が降り始める様子、時折降る小雨、そして赤や黄色に色づく木々が登場します。
この記事では、2026年の霜降の七十二候について、読み方や意味、期間、身近な自然の楽しみ方を紹介します。
霜降の七十二候は3つ!2026年の期間と意味を一覧で紹介
2026年の霜降は10月23日(金)です。
次の二十四節気である立冬は11月7日(土)に訪れます。
霜降の期間にあたる七十二候は、次の3つです。
| 区分 | 七十二候 | 読み方 | 2026年の期間の目安 | 意味 |
|---|---|---|---|---|
| 初候 | 霜始降 | しもはじめてふる | 10月23日〜27日頃 | 霜が降り始める頃 |
| 次候 | 霎時施 | こさめときどきふる | 10月28日〜11月1日頃 | 小雨が時折降る頃 |
| 末候 | 楓蔦黄 | もみじつたきばむ | 11月2日〜6日頃 | もみじや蔦が色づく頃 |
霜降の七十二候は、秋の終わりから冬へ向かう自然の変化を表しています。
ただし、七十二候は季節の目安です。
実際に霜が降りたり、紅葉が進んだりする時期は、地域やその年の気象条件によって異なります。
そもそも七十二候とは?二十四節気との違い
七十二候とは、1年を約5日ずつ、72の季節に分けた暦の仕組みです。
二十四節気が1年を24に分けるのに対し、七十二候はそれぞれの節気をさらに3つに分けます。
各節気の最初の候を「初候(しょこう)」、次を「次候(じこう)」、最後を「末候(まっこう)」と呼びます。
霜降の場合は、次のようになります。
- 初候:霜始降
- 次候:霎時施
- 末候:楓蔦黄
二十四節気が季節の大きな区切りなら、七十二候は自然の小さな変化に目を向けるための言葉といえるでしょう。
霜降の初候「霜始降(しもはじめてふる)」とは?
霜降の初候は「霜始降(しもはじめてふる)」です。
2026年は、10月23日から27日頃にあたります。
読み方は「しもはじめてふる」。文字どおり、霜が降り始める頃を表しています。
秋が深まり、朝晩の冷え込みが強くなると、地域によっては草木や地面に霜が見られるようになります。
霜はどうしてできるの?
霜は、空気中の水蒸気が冷えた地面や草木などの表面で、直接氷の結晶となって付着したものです。
晴れて風が弱い夜には、地面や植物の表面が冷えやすくなります。
条件がそろうと、朝に白い霜が見られることがあります。
ただし、霜ができるかどうかは、気温だけでなく湿度や風、雲の量、地面や植物の表面温度などにも左右されます。
霜降の日には必ず霜が降りる?
霜始降は、霜が降り始める季節を表す暦の言葉です。
10月23日になれば、日本全国で一斉に霜が降りるという意味ではありません。
寒冷地や標高の高い場所では、霜降より前に霜が見られることもあります。
一方、暖かい地域では、霜が見られるのがもっと先になることもあります。
霜始降は、秋の終わりの冷え込みを感じる季節の目安として考えるとよいでしょう。
霜降の次候「霎時施(こさめときどきふる)」とは?
霜降の次候は「霎時施(こさめときどきふる)」です。
2026年は、10月28日から11月1日頃にあたります。
「霎」は、短い時間に降る雨を表す漢字です。
「時」は時折、「施」は降るという意味で使われています。
つまり、霎時施は、小雨が時折降る頃を表しています。
秋の終わりに降る小雨
秋が深まる頃には、冷たい雨が降る日もあります。
雨が降ったあとに空気がひんやりと感じられたり、濡れた落ち葉が秋らしい景色をつくったりすることもあります。
霎時施は、そんな秋の終わりの雨を思わせる言葉です。
ただし、七十二候は天気予報ではありません。
霎時施の期間に必ず小雨が降るわけではなく、晴天が続くこともあります。
「時雨(しぐれ)」との関係は?
秋の終わりから冬の初めにかけて、降ったりやんだりする雨を「時雨(しぐれ)」と呼ぶことがあります。
時雨は、日本の文学や俳句でも親しまれてきた季節の言葉です。
霎時施も、時折降る雨を表しているため、時雨を思い浮かべる人もいるでしょう。
ただし、霎時施は七十二候の名称であり、時雨は雨の降り方を表す言葉です。
意味が重なる部分はありますが、まったく同じ言葉ではありません。
霜降の末候「楓蔦黄(もみじつたきばむ)」とは?
霜降の末候は「楓蔦黄(もみじつたきばむ)」です。
2026年は、11月2日から6日頃にあたります。
読み方は「もみじつたきばむ」。もみじや蔦の葉が色づく頃を表しています。
秋の終わりを彩る紅葉が、七十二候の名前になっているのです。
「黄」と書くのに、赤い紅葉も含まれる?
楓蔦黄には「黄」という漢字が使われています。
しかし、秋の紅葉には黄色だけでなく、赤や橙色など、さまざまな色があります。
もみじや蔦の葉が色づく様子を表した言葉なので、黄色い葉だけを指しているわけではありません。
赤く色づいたもみじや、黄色くなった葉など、秋の木々の変化を楽しめる時期です。
紅葉はなぜ赤や黄色になるの?
秋になると、気温や日照時間などの変化に伴い、落葉樹の葉の中で色素の状態が変わります。
葉の緑色をつくるクロロフィルが分解されると、もともと含まれていた黄色系の色素が目立つようになることがあります。
また、種類や条件によっては赤色の色素であるアントシアニンがつくられ、葉が赤く色づきます。
こうした変化によって、秋の山や街路樹には赤や黄色の景色が広がります。
11月2日になれば全国で紅葉が見頃?
楓蔦黄は、紅葉が進む季節を表す言葉です。
11月2日になれば、全国で一斉に紅葉が見頃になるわけではありません。
紅葉の時期は、地域や標高、木の種類、その年の気温によって異なります。
寒い地域ではすでに紅葉が終わっていることもあり、暖かい地域では見頃がまだ先になることもあります。
七十二候の日付は、紅葉を楽しむきっかけとして考えるとよいでしょう。
霜降の七十二候は、なぜ霜・雨・紅葉の順番なの?
霜降の3つの候を並べると、霜、雨、紅葉という自然の変化が登場します。
初候の霜始降は、朝の冷え込みが強まる様子。
次候の霎時施は、秋の終わりに時折降る小雨。
末候の楓蔦黄は、木々が赤や黄色に色づく様子を表しています。
どれも、昔の人が身近な自然から季節の移り変わりを感じ取ってきたことがわかる言葉です。
ただし、実際の自然現象が必ずこの順番で起こるわけではありません。
紅葉が先に進む地域もあれば、霜がなかなか見られない地域もあります。
暦の言葉と、実際の自然の違いを比べてみるのも楽しみ方の一つです。
子どもと楽しむ霜降の七十二候
七十二候は難しい漢字が並びますが、意味を知ると、子どもたちとも楽しめる季節の言葉です。
霜降の期間には、身近な自然を観察してみましょう。
霜始降|朝の草木を観察する
朝の散歩で、草木や地面の様子を見てみましょう。
霜が見られない地域でも、朝の空気が冷たくなったことに気づくかもしれません。
霜が降りた場所では、足元が滑りやすくなることもあるため、安全に注意してください。
霎時施|雨の日の自然を楽しむ
雨の日には、窓から外の様子を眺めたり、雨音に耳を澄ませたりしてみましょう。
雨が降ったあとの落ち葉の色や、地面の様子を観察するのもよいでしょう。
屋外で観察する場合は、天候や足元の安全に気をつけてください。
楓蔦黄|落ち葉の色を比べる
公園や散歩道で、赤や黄色に色づいた葉を探してみましょう。
「こっちは赤いね」
「この葉っぱは黄色だね」
「同じ木なのに色が違うね」
そんな会話から、季節への興味が広がります。
拾った落ち葉を並べたり、色ごとに分けたりするのも楽しい活動です。
小さな子どもが落ち葉や木の実を口に入れないよう、そばで見守りましょう。
霜降の七十二候が終わると、次は立冬へ
霜降の末候「楓蔦黄」が終わると、次の二十四節気である立冬を迎えます。
2026年の立冬は11月7日(土)です。
立冬は、暦の上で冬が始まる日です。
霜降の七十二候では、霜や小雨、紅葉といった秋の終わりの自然が登場しました。
その次に訪れる立冬では、季節が冬へと移り変わります。
ただし、実際の気温や自然の変化は地域によって異なります。
暦の季節と身近な景色を比べながら、冬の訪れを感じてみてください。
まとめ|霜降の七十二候は霜・小雨・紅葉で秋の終わりを表す
霜降の七十二候は、「霜始降」「霎時施」「楓蔦黄」の3つです。
2026年は、10月23日頃から霜が降り始める頃、10月28日頃から小雨が時折降る頃、11月2日頃からもみじや蔦が色づく頃へと移り変わります。
どれも、秋の終わりから冬へ向かう自然を表した季節の言葉です。
実際の霜や雨、紅葉の時期は地域によって異なりますが、七十二候を知ることで、身近な自然の小さな変化に気づきやすくなります。
今年の霜降は、朝の空気や雨音、木々の色づきに目を向けながら、秋の終わりを楽しんでみてはいかがでしょうか。
よくある質問(FAQ)
Q. 霜降の七十二候は何ですか?
初候の「霜始降」、次候の「霎時施」、末候の「楓蔦黄」の3つです。
Q. 2026年の霜始降はいつですか?
10月23日から27日頃です。霜が降り始める頃を表します。
Q. 霎時施は何と読みますか?
「こさめときどきふる」と読みます。小雨が時折降る頃を表す七十二候です。
Q. 楓蔦黄は何と読みますか?
「もみじつたきばむ」と読みます。もみじや蔦の葉が色づく頃を表しています。
Q. 楓蔦黄の時期は全国で紅葉が見頃ですか?
いいえ。紅葉の時期は地域や標高、木の種類、その年の気温によって異なります。
Q. 霜降の次の二十四節気は何ですか?
立冬です。2026年は11月7日(土)で、暦の上では冬の始まりにあたります。

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