2026年産の米は豊作?収穫量の見込みと産地別の状況を調査

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2026年産の新米が、全国各地で収穫シーズンを迎えています。

今年は、お米の価格だけでなく、収穫量も気になるところです。

「2026年のお米は豊作なの?」「去年より収穫量は増える?」「新米がたくさん収穫されたら、価格も安くなる?」

農林水産省が2026年9月2日に示した需給見通しでは、令和8年産の主食用米等の生産量は735万~754万トンと見込まれています。

また、8月15日時点の作柄調査では、10a当たり収量が平均をやや上回ると見込まれる地域が、24道府県に上りました。

ただし、すべての産地が豊作というわけではありません。

今回は、農林水産省や各自治体の公式情報をもとに、2026年産のお米の収穫量見通しと、北海道・東北・新潟・関東などの産地別の状況を調査しました。

※この記事は2026年9月28日時点の公表情報をもとに作成しています。2026年産の全国最終収穫量は、まだ確定していません。

2026年産の米は豊作?全国の収穫量見通し

2026年産のお米は、全国的に比較的良好な作柄が見込まれています。

農林水産省が8月31日に公表した、8月15日時点の水稲の作柄調査では、10a当たり収量の平均比見込みについて、次の結果が示されました。

作柄の見込み該当する地域数平均比の目安
やや上回る24道府県102~105%
平均並み19都県99~101%
やや下回る3県95~98%

※農林水産省が2026年8月31日に公表した、8月15日時点の見込みです。沖縄県を除く地域の集計で、徳島県・高知県・宮崎県・鹿児島県は普通栽培についての区分です。

今回の調査では、24道府県が平均をやや上回る見込みとなっています。

一方、青森県・岩手県・千葉県では、平均をやや下回ると予測されています。

そのため、2026年産のお米を全国一律に「すべて豊作」と説明するのは正確ではありません。

また、これらの数字は8月15日時点の予測です。収穫が終わった後の実績ではないことにも注意が必要です。

2026年産の米の生産量は735万~754万トンの見通し

農林水産省は2026年9月2日、令和8年産の主食用米等について、新しい需給見通しを示しました。

この見通しでは、生産量が735万~754万トンと予測されています。

項目農林水産省の見通し
対象2026年産の主食用米等
生産量の見通し735万~754万トン
2027年6月末の民間在庫量246万~283万トン
見通しの公表2026年9月2日

農林水産大臣も9月4日の記者会見で、この生産量と在庫量の見通しについて説明しています。

ただし、735万~754万トンという数字は、2026年産の主食用米等の生産見通しです。

飼料用米なども含めた水稲全体の最終収穫量とは、集計対象が異なります。

また、実際に収穫が完了した数量でもありません。

今後の天候や収穫状況などによって、最終的な生産量が変わる可能性があります。

2026年産の米は去年より多い?平均比と前年比の違い

今回の作柄調査で、特に注意したいのが「平均比」と「前年比」の違いです。

平均比とは、比較の基準となる平均収量に対して、今年の収量がどの程度になるかを示したものです。

一方、前年比は、2025年産と2026年産の収量を比較するものです。

2026年8月15日時点の調査では、平均比が良好な地域が多いものの、前年との比較では別の結果になっています。

前年との比較該当する地域数
やや上回る5道府県
前年並み20都県
やや下回る21府県

つまり、平均的な年と比べて良好な見込みであっても、2025年産より収量が増えるとは限りません。

2025年産の収量が多かった地域では、2026年産が平均を上回っていても、前年より少なくなる場合があります。

さらに、10a当たりの収量が増えても、作付面積が減少していれば、地域全体の生産量が増えるとは限りません。

「平均より多い」「去年より多い」「全国の生産量が増える」は、それぞれ異なる情報です。

北海道の2026年産米は?収量は平均をやや上回る見込み

北海道は、ゆめぴりかやななつぼしなどのブランド米で知られる産地です。

2026年8月15日時点の農林水産省の調査では、北海道の10a当たり収量は、平均をやや上回る見込みとなっています。

平均比の区分は102~105%です。

ただし、これは北海道全体の10a当たり収量の見込みであり、ゆめぴりかだけの収量を示すものではありません。

また、北海道内のすべての農家で収穫量が増えていることを意味するものでもありません。

実際の収穫量や品質については、品種や地域ごとの状況を確認する必要があります。

新潟県の2026年産米は?収量と高温による品質への影響

コシヒカリや新之助などを生産する新潟県も、2026年の米の収穫状況が気になる産地です。

農林水産省の8月15日時点の調査では、新潟県の10a当たり収量は、平均をやや上回る見込みとなっています。

一方、新潟県は9月24日付で、異常高温などに関する緊急情報を発表しています。

ここで重要なのが、収穫量と品質は別の問題だということです。

高温や乾燥によって胴割粒が発生することも

新潟県では、登熟期間中の高温や空気の乾燥などによって、米の品質が低下するリスクへの注意を呼びかけています。

特に、収穫前の籾の水分が低い時期に空気が乾燥すると、胴割粒の発生が問題になる場合があります。

胴割粒とは、米粒の内部に割れが生じたお米のことです。

胴割れが発生すると、精米時に米粒が割れやすくなるなど、品質に影響することがあります。

新潟県は、こうしたリスクに対応するため、適期収穫や丁寧な乾燥・調製を呼びかけています。

ただし、県が注意情報を出していることと、2026年産の新潟米がすべて品質不良になっていることは別です。

収穫量の見込みが良好でも、実際の品質や等級については、収穫後の検査結果を確認する必要があります。

秋田県の2026年産米は?平均並みの見込み

あきたこまちで知られる秋田県では、2026年8月15日時点の10a当たり収量が平均並みと予測されています。

平均比の区分は99~101%です。

これは、比較の基準となる平均収量に近い水準を見込んでいるという意味です。

「平均並み」と聞くと不作のように感じるかもしれませんが、平均並みは不作を意味するものではありません。

ただし、2025年産との比較や、県全体の最終収穫量を判断するには、別の数字が必要です。

また、品種ごとの品質や収穫状況についても、県全体の平均比だけでは分かりません。

東北の米は豊作?青森・岩手・山形・宮城の違い

東北地方では、2026年の作柄見込みに地域差が出ています。

農林水産省の8月15日時点の調査では、山形県が平均をやや上回る見込みである一方、青森県と岩手県は平均をやや下回る見込みとなっています。

産地10a当たり収量の平均比見込み
青森県やや下回る
岩手県やや下回る
宮城県平均並み
秋田県平均並み
山形県やや上回る
福島県平均並み

※2026年8月15日時点の農林水産省の調査に基づく区分です。

同じ東北地方でも、県ごとに見込みが異なることが分かります。

ただし、これらは8月15日時点の予測なので、9月以降の天候や収穫状況によって変化する可能性があります。

岩手県では9月中旬から収穫が本格化

JA全農いわてが公開している2026年産米の生育状況では、JAいわて中央管内の「ひとめぼれ」について、9月15日ごろから収穫が始まる見込みと案内されています。

収穫のピークは9月19日から27日ごろとされていました。

一方、出穂期から登熟期にかけての曇雨天による影響も懸念されています。

なお、これはJAいわて中央管内の一部の生育情報であり、岩手県全体の最終収穫量を示すものではありません。

茨城県・千葉県の2026年産米は?関東の作柄を比較

関東地方でも、2026年の米の作柄見込みには違いがあります。

農林水産省の調査では、茨城県・栃木県・群馬県などが平均並み、千葉県が平均をやや下回る見込みとなっています。

産地10a当たり収量の平均比見込み
茨城県平均並み
栃木県平均並み
群馬県平均並み
埼玉県やや上回る
千葉県やや下回る

※2026年8月15日時点の見込みです。

茨城県ではコシヒカリなどの2026年産新米の販売が始まっていますが、新米が販売されていることと、県全体が豊作であることは別の情報です。

また、千葉県が平均をやや下回る見込みであっても、すべての農園で前年より収穫量が減っているとは限りません。

群馬県では9月15日時点の生育情報も公開

群馬県は、2026年9月15日時点の水稲の生育状況についても調査結果を公開しています。

県の報告では、早期栽培のコシヒカリについて、収量は平年並みで、品質は平年よりやや優れる見込みとされています。

一方、早植えや普通期の栽培では、いもち病などの発生も確認されており、成熟期が平年より遅れる見込みの地域があります。

同じ県内でも、栽培時期や品種によって収穫状況が異なることが分かります。

2026年産の米はなぜ比較的良好な作柄が見込まれている?

農林水産省は、8月15日時点の作柄見込みについて、田植え期以降、おおむね日照に恵まれたことなどを背景として説明しています。

一方で、一部の地域では、7月から8月の日照不足や多雨の影響も見られました。

お米の収量は、単に気温が高いか低いかだけで決まるわけではありません。

日照時間や降水量、出穂後の気温、病害虫など、さまざまな条件が関わります。

日照時間は米の生育に関係する

稲は、葉で光合成を行い、成長や米粒の形成に必要な養分を作ります。

そのため、日照条件は収量を左右する要因のひとつです。

ただし、日照時間が長ければ必ず収量が増えるというわけではありません。

水不足や過度な高温など、ほかの条件によっては生育や品質に悪影響が出る場合もあります。

猛暑でも収穫量が増えることはある?

2026年の作柄を考えるうえで、注意したいのが高温による影響です。

高温の年でも、日照や水管理などの条件によって、十分な収穫量を確保できる場合があります。

一方、米粒が育つ登熟期に高温の影響を受けると、白未熟粒や胴割粒などが発生することがあります。

白未熟粒とは、米粒の一部または全体が白く不透明になったお米です。

高温などによって、米粒の内部にでんぷんが十分に蓄積されなかった場合などに発生します。

ただし、白く見える米粒がすべて高温を原因としているわけではありません。

米粒の外観や等級と、食べたときの味わいも、必ずしも同じ評価にはなりません。

収穫量だけでなく、収穫後の品質検査の結果も確認することが大切です。

2026年は豊作なら米の価格も安くなる?

新米を購入する人にとっては、収穫量が増えることで価格が下がるのかも気になりますよね。

一般的に、米の供給量が増えることは、価格を左右する要因のひとつになります。

しかし、収穫量だけで店頭価格が決まるわけではありません。

米の価格には、需要や在庫量、流通コスト、精米・包装費用、販売店の価格設定なども関わります。

さらに、全国の生産量が多くても、特定の産地や銘柄への需要が高ければ、その商品の価格が全国平均と同じ動きをするとは限りません。

2027年6月末の民間在庫は246万~283万トンの見通し

農林水産省が2026年9月2日に示した需給見通しでは、2027年6月末の民間在庫量は246万~283万トンと予測されています。

この見通しには、生産量や需要量、政府備蓄米の買戻しなどが関わっています。

農林水産省は9月4日の記者会見で、米の供給量について、十分に確保される見通しとの認識を示しました。

ただし、在庫量は将来の見通しであり、実際の数量が確定したわけではありません。

また、在庫が増える見込みだからといって、すべての新米が必ず値下がりするとは限りません。

今後の新米価格については、収穫量と販売価格の両方を確認する必要があります。

収穫量が多くても新米が店頭に並ばないことはある?

全国の収穫量が多くても、すべての地域で同じ時期に新米が販売されるわけではありません。

お米は、産地や品種によって収穫時期が異なります。

収穫した後も、乾燥・調製・検査・精米・袋詰め・輸送といった工程があります。

そのため、産地で稲刈りが始まった日と、スーパーに新米が並ぶ日は必ずしも一致しません。

また、同じ産地でも、早生品種と晩生品種では販売開始時期が異なる場合があります。

2026年産の新米を探す場合は、収穫時期だけでなく、販売店の入荷予定も確認しておきましょう。

2026年産の米の収穫量はいつ確定する?

2026年9月28日時点では、全国の最終収穫量はまだ公表されていません。

農林水産省の作況調査では、収穫期の途中にも作柄や予想収穫量に関する情報が公表されます。

2026年産について、これまでに公表された主な情報は次のとおりです。

公表日公表内容
2026年8月31日8月15日時点の10a当たり収量の平均比・前年比見込み
2026年9月2日主食用米等の生産量・需給見通し
2026年9月18日米に関するマンスリーレポート9月号

今後の収穫状況を反映した統計が公表されると、見通しが更新される可能性があります。

なお、予想収穫量と確定した収穫量は別の数字です。

最新情報を確認する際は、公表日だけでなく、何月何日時点の調査なのかにも注意しましょう。

2026年の新米を買うときに確認したいこと

今年の収穫状況が気になる場合でも、購入するお米を選ぶときは、実際の商品表示を確認することが大切です。

  • 産年:2026年産は「令和8年産」と表示されます。
  • 産地・品種:希望する産地や銘柄と一致しているか確認しましょう。
  • 精米時期:いつ精米された商品か確認しましょう。
  • 内容量と価格:同じ5kgでも、精米・無洗米・玄米などで販売条件が異なります。
  • 販売状況:予約商品なのか、すぐに購入できる商品なのか確認しましょう。

なお、2026年産のお米が豊作かどうかと、個別の商品がおいしいかどうかは、必ずしも同じではありません。

品種や栽培・保存条件、精米時期、炊き方などによっても、食べたときの印象は変わります。

まとめ|2026年産の米は全国的に良好な作柄見込みだが、産地差もある

2026年産のお米は、全国的に比較的良好な作柄が見込まれています。

農林水産省の8月15日時点の調査では、24道府県で10a当たり収量が平均をやや上回る見込みとなりました。

一方、青森県・岩手県・千葉県では、平均をやや下回る見込みです。

また、2026年9月2日に示された主食用米等の生産量は、735万~754万トンの見通しとなっています。

ただし、これらは収穫完了後の確定値ではありません。

さらに、新潟県では高温や乾燥による品質への影響が懸念されており、収穫量が多いことと品質が良好であることは、分けて考える必要があります。

2026年産の新米を購入するときは、全国の収穫量だけでなく、産地ごとの生育状況や販売情報も確認しておきたいですね。

公式情報・参考リンク

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