9月1日は「防災の日」です。
防災用品を買ったり、非常食を確認したりする家庭も多いかもしれません。
でも、家庭の防災で必要なのは、
「防災グッズを持っていること」だけではありません。
大きな地震が起きたら、まずどこで身を守る?
大雨になったら、いつ避難する?
子どもが学校にいる時に災害が起きたら?
家族がバラバラの場所にいたら、どこで合流する?
断水したらトイレはどうする?
自宅が安全なら避難所へ行かずに生活できる?
こうしたことまで決めておくと、災害時に行動しやすくなります。
この記事では、防災の日に家族で確認しておきたいことをチェックリスト形式でまとめます。
一年に一度の「家庭の防災点検」として、一つずつ確認してみましょう。
- 防災の日は「家族の防災を見直す日」にしよう
- 1.ハザードマップを確認する
- 2.避難場所を確認する
- 3.避難経路を確認する
- 4.家族が離れている時の集合場所を決める
- 5.学校・保育園の災害時対応を確認する
- 6.地震が起きた瞬間の行動を確認する
- 7.津波からの避難方法を確認する
- 8.大雨・台風時の避難タイミングを決める
- 9.防災リュックを確認する
- 10.子ども用防災リュックを見直す
- 11.赤ちゃん用品を確認する
- 12.水の備蓄を確認する
- 13.非常食を確認する
- 14.ローリングストックを確認する
- 15.冷蔵庫・冷凍庫を確認する
- 16.カセットコンロを確認する
- 17.断水時のトイレ対策を確認する
- 18.停電対策を確認する
- 19.薬と医療情報を確認する
- 20.食物アレルギーへの備えを確認する
- 21.高齢者の備えを確認する
- 22.ペットの防災用品を確認する
- 23.在宅避難できる準備があるか確認する
- 24.防災用品を「家族全員が知っている」か確認する
- 25.実際に防災訓練をしてみる
- 防災の日・家族の総合チェックリスト
- 全部一日でやらなくてもいい
- まとめ|防災の日を「年に一度、家族の命を守る準備を確認する日」に
防災の日は「家族の防災を見直す日」にしよう
防災用品は、一度準備したら終わりではありません。
一年の間にも、
- 子どもが成長する
- 家族の健康状態が変わる
- 薬が変わる
- 食品の賞味期限が近づく
- 電池が消耗する
- 避難場所や防災情報が更新される
ことがあります。
そこで、防災の日を、
「家族の防災を年に一度まとめて点検する日」
にしてみましょう。
1.ハザードマップを確認する
最初に確認したいのが、自宅周辺の災害リスクです。
自治体のハザードマップなどを使い、
- 洪水
- 内水氾濫
- 土砂災害
- 津波
- 高潮
など、自宅の地域で想定される災害を確認します。
一種類のハザードマップだけではなく、自分の地域に関係する災害をそれぞれ確認することが大切です。
ハザードマップのチェック
- □ 自宅の場所を確認した
- □ 洪水の危険を確認した
- □ 土砂災害の危険を確認した
- □ 津波の危険を確認した
- □ その他、地域で想定される災害を確認した
- □ 色や記号の凡例を読んだ
- □ 最新のハザードマップか確認した
2.避難場所を確認する
災害が起きてから、
「どこへ逃げればいい?」
と調べ始めるのでは遅い場合があります。
家族で避難場所を確認しておきましょう。
また、避難場所は災害の種類によって異なる場合があります。
洪水、津波、土砂災害など、自分が想定している災害に対応した場所かどうかも確認します。
避難場所のチェック
- □ 地震時に安全を確保する場所を確認した
- □ 大雨時の避難先を確認した
- □ 津波の危険がある場合の避難先を確認した
- □ 指定緊急避難場所を確認した
- □ 指定避難所を確認した
- □ 災害の種類に対応した避難場所か確認した
3.避難経路を確認する
避難場所を知っていても、そこまで安全に移動できなければ避難できません。
自宅から避難先までの道を確認します。
避難経路には、
- 川
- 崖
- 低い土地
- アンダーパス
- 狭い道路
- ブロック塀
など、災害時に危険になる場所がないか確認しましょう。
避難経路のチェック
- □ 避難場所まで実際に歩いたことがある
- □ 危険な場所がないか確認した
- □ 別の避難経路も考えた
- □ 夜間でも移動できるか考えた
- □ 子どもと一緒に移動できるか確認した
- □ 高齢者など避難に時間がかかる家族の移動方法を考えた
4.家族が離れている時の集合場所を決める
災害は家族全員が自宅にいる時に起こるとは限りません。
大人は仕事。
子どもは学校や保育園。
家族がそれぞれ違う場所にいる可能性があります。
通信が混雑して連絡できない場合も想定し、
「連絡できなかったらどうする?」
まで決めておきましょう。
家族の連絡方法チェック
- □ 家族の集合場所を決めた
- □ 自宅へ戻れない場合の集合場所も決めた
- □ 家族の電話番号を紙でも保管している
- □ 災害時の安否確認方法を話し合った
- □ 子どもにも分かる方法で伝えている
5.学校・保育園の災害時対応を確認する
子どもが学校や保育園にいる時に災害が起きた場合、施設では安全確保や避難などが行われます。
保護者が自己判断ですぐ迎えへ向かうと、災害の状況によっては保護者自身が危険になることもあります。
平常時に、
- 災害時の避難場所
- 保護者への連絡方法
- 引き渡し方法
- 迎えに行けない場合の対応
などを確認しておきましょう。
子どもの防災チェック
- □ 学校・保育園の避難場所を知っている
- □ 引き渡し方法を確認した
- □ 緊急連絡先を最新の状態にしている
- □ 子どもと災害時の行動について話した
- □ 通学路・通園経路の危険な場所を確認した
6.地震が起きた瞬間の行動を確認する
地震発生直後、強く揺れている間はまず自分の身を守ることが重要です。
家具や落下物などから身を守り、慌てて外へ飛び出さないようにします。
家族で、
「今、大きな地震が来たらどこで身を守る?」
と実際に確認してみましょう。
地震対策チェック
- □ 家の中で身を守る場所を確認した
- □ 家具の転倒防止を確認した
- □ 寝室に倒れやすい家具がないか確認した
- □ 枕元にライトを準備した
- □ 枕元などに安全に履ける靴を準備した
- □ 揺れている間は身の安全を優先することを家族で共有した
7.津波からの避難方法を確認する
津波の危険がある地域では、避難開始の早さが重要です。
強い揺れや、弱くても長い揺れを感じた場合などには、津波警報などの情報を待たず避難を始める必要があります。
高台や津波に対応した指定緊急避難場所、津波避難ビルなど、地域の避難先を事前に確認しておきましょう。
津波対策チェック
- □ 自宅周辺に津波の危険があるか確認した
- □ 津波から逃げる場所を知っている
- □ 高台までの経路を確認した
- □ 津波避難ビルなどを確認した
- □ 海や川へ様子を見に行かないことを家族で共有した
- □ 避難後は警報・注意報が解除されるまで危険な場所へ戻らないことを知っている
8.大雨・台風時の避難タイミングを決める
大雨や台風では、
安全に移動できるうちに避難すること
が重要です。
警戒レベル3「高齢者等避難」では、危険な場所にいる高齢者など避難に時間がかかる人は避難を始めます。
警戒レベル4「避難指示」では、危険な場所から全員避難することが基本です。
警戒レベル5「緊急安全確保」を待ってはいけません。
大雨・台風チェック
- □ 警戒レベル3の意味を知っている
- □ 警戒レベル4では危険な場所から避難することを知っている
- □ 警戒レベル5を待たないことを知っている
- □ 家族が避難を始めるタイミングを決めた
- □ 夜になる前の避難も考えている
- □ 川や用水路を見に行かないことを共有した
9.防災リュックを確認する
防災リュックは、一度作ったら完成ではありません。
食品の賞味期限や電池、薬、衣類などを定期的に確認します。
さらに重要なのが、
実際に背負って避難できる重さかどうか
です。
防災リュックチェック
- □ 飲料水
- □ すぐ食べられる食品
- □ ライト
- □ モバイルバッテリー
- □ 携帯トイレ
- □ 衛生用品
- □ 必要な薬
- □ 雨具
- □ 最低限の着替え
- □ 家族の連絡先を書いた紙
- □ 季節に合った用品
- □ 実際に背負える重さになっている
10.子ども用防災リュックを見直す
子どもが自分で防災リュックを持つ場合は、大人と同じ内容・重さにする必要はありません。
年齢や体格に合わせて、
- 軽い飲み物
- 食べ慣れたおやつ
- 連絡先カード
- 着替え
- 安心できる小物
など、本人が持てる範囲で準備します。
成長に合わせて定期的に中身を見直しましょう。
11.赤ちゃん用品を確認する
赤ちゃんがいる家庭では、一般的な防災用品とは別に個別の準備が必要です。
赤ちゃんの防災チェック
- □ おむつのサイズと枚数を確認した
- □ おしりふきを準備した
- □ 着替えを準備した
- □ 抱っこひもをすぐ使える
- □ ミルクを使う場合の必要用品を確認した
- □ 月齢に合った離乳食を準備した
- □ 必要な薬を確認した
赤ちゃんは成長が早いため、防災の日だけでなく定期的な更新が必要です。
12.水の備蓄を確認する
家庭で備える飲料水と調理用水は、
1人1日約3L
が一つの目安です。
3日分なら1人約9L、1週間なら約21Lです。
家族4人なら、3日分で約36L、1週間で約84Lになります。
水の備蓄チェック
- □ 家族人数に必要な量を計算した
- □ 賞味期限を確認した
- □ 一か所だけでなく保管場所も考えた
- □ 持ち出し用と在宅備蓄用を分けた
- □ ペットなど家族以外に必要な水も考えた
13.非常食を確認する
家庭の食品備蓄は、
最低3日分、できれば1週間程度
を意識して準備します。
特別な非常食だけではなく、普段食べている食品を少し多めに備えるローリングストックも活用できます。
非常食チェック
- □ 家族人数分の食品を確認した
- □ 賞味期限を確認した
- □ 主食だけに偏っていない
- □ たんぱく質をとれる食品もある
- □ 野菜や果物を補える食品も考えた
- □ 加熱せず食べられる食品がある
- □ 家族が実際に食べられる食品を選んでいる
14.ローリングストックを確認する
備蓄食品を、
「災害の日までずっと置いておくもの」
にする必要はありません。
普段から食べる食品を少し多めに買い、古いものから食べ、食べた分を買い足すローリングストックなら日常生活の中で備蓄を続けやすくなります。
ローリングストックチェック
- □ 普段食べる食品を備蓄に使っている
- □ 古い食品から食べている
- □ 食べた分を買い足している
- □ 家族が食べない食品ばかり備えていない
15.冷蔵庫・冷凍庫を確認する
冷蔵庫や冷凍庫にある普段の食品も、災害時には食料になります。
一方で、停電すれば冷却できなくなるため、常温保存できる食品も必要です。
冷蔵庫チェック
- □ 賞味期限・消費期限が切れた食品がないか確認した
- □ 冷蔵庫を詰め込みすぎていない
- □ 冷凍庫の中身を把握している
- □ 保冷剤を準備している
- □ 常温保存できる食品も備えている
16.カセットコンロを確認する
停電やガス停止時には、カセットコンロが調理に役立つ場合があります。
本体だけではなく、対応するカセットボンベも必要です。
カセットコンロチェック
- □ 本体の状態を確認した
- □ 対応するカセットボンベがある
- □ 安全な使い方を確認した
- □ 家族がボンベの取り付け方法を知っている
- □ 換気できる安全な場所で使用することを共有した
17.断水時のトイレ対策を確認する
災害時に忘れやすいのがトイレです。
断水したり排水設備が損傷したりすると、自宅の便器があっても通常どおり流せない可能性があります。
トイレチェック
- □ 携帯トイレを備蓄した
- □ 家族人数に必要な量を考えた
- □ 一度使い方を確認した
- □ トイレットペーパーを備蓄した
- □ 使用済み袋を保管する方法を考えた
- □ 災害後に勝手に水を流さないことを家族で共有した
18.停電対策を確認する
停電すると、夜間の生活だけでなく情報収集や調理にも影響します。
停電対策チェック
- □ 懐中電灯がある
- □ ランタンがある
- □ 電池を確認した
- □ モバイルバッテリーを充電した
- □ 停電時でも食べられる食品がある
- □ 暗い場所でもライトを取り出せる
19.薬と医療情報を確認する
持病がある人にとって、薬や医療情報は重要な防災用品です。
薬・医療情報チェック
- □ 普段使用している薬を確認した
- □ お薬手帳をすぐ持ち出せる
- □ 薬の名前が分かる
- □ かかりつけ医の情報を確認した
- □ 家族が本人の医療上の注意点を知っている
薬の備えについて不明な点がある場合は、主治医や薬剤師に相談しましょう。
20.食物アレルギーへの備えを確認する
食物アレルギーがある人は、災害時に安全に食べられる食品を自分でも備えておくことが重要です。
食物アレルギーチェック
- □ 普段安全に食べている食品を備蓄した
- □ 食品表示を確認した
- □ アレルギー情報カードを準備した
- □ 必要な薬を確認した
- □ 家族が緊急時の対応方法を知っている
21.高齢者の備えを確認する
高齢者がいる家庭では、年齢だけではなく本人の生活状況に合わせて準備します。
高齢者の防災チェック
- □ 普段の薬を確認した
- □ やわらかい食品など必要な食事を備えた
- □ 入れ歯用品を確認した
- □ 補聴器や予備電池・充電方法を確認した
- □ 杖など移動に必要なものを確認した
- □ 介護用品を備蓄した
- □ 避難を手伝う人を決めた
22.ペットの防災用品を確認する
ペットがいる家庭では、人の防災用品とは別にペット用品も必要です。
ペット防災チェック
- □ ペットフードを備蓄した
- □ 水を備蓄した
- □ 必要な薬を確認した
- □ キャリーケースを使える状態にしている
- □ リードなどを準備した
- □ トイレ用品を準備した
- □ 飼い主情報を確認した
- □ 自治体の同行避難ルールを確認した
23.在宅避難できる準備があるか確認する
自宅が安全であれば、災害時に在宅避難できる場合があります。
そのためには、
- 水
- 食品
- 携帯トイレ
- 照明
- 電源
- 衛生用品
など、自宅で一定期間生活するための備えが必要です。
在宅避難チェック
- □ 自宅の災害リスクを確認した
- □ 水と食品を備蓄した
- □ 携帯トイレがある
- □ 停電対策がある
- □ 家族個別の用品を備えている
- □ 自宅が危険なら在宅避難にこだわらないことを共有した
24.防災用品を「家族全員が知っている」か確認する
防災用品を一人だけが管理していると、その人が不在の時に使えない可能性があります。
家族で、
- 防災リュックはどこ?
- 水はどこ?
- 携帯トイレはどこ?
- ライトはどこ?
- 薬はどこ?
を確認しておきましょう。
25.実際に防災訓練をしてみる
最後は、
「確認した」で終わらず、実際にやってみること。
例えば、
- 防災リュックを背負う
- 避難場所まで歩く
- 携帯トイレを組み立ててみる
- カセットコンロの使い方を確認する
- 非常食を食べてみる
- 停電を想定してライトだけで過ごしてみる
などがあります。
実際にやってみると、
「リュックが重すぎる」
「子どもを連れてこの坂は大変」
「携帯トイレの袋の付け方が分からない」
「この非常食、家族が誰も食べない」
といった問題に気づけます。
防災の日・家族の総合チェックリスト
- □ ハザードマップを確認した
- □ 自宅にどんな災害リスクがあるか知っている
- □ 災害ごとの避難場所を確認した
- □ 避難経路を確認した
- □ 家族の集合場所を決めた
- □ 家族の連絡方法を決めた
- □ 学校・保育園の災害時対応を確認した
- □ 地震発生時に身を守る場所を確認した
- □ 津波の避難方法を確認した
- □ 大雨時の避難タイミングを確認した
- □ 防災リュックを見直した
- □ 水を備蓄した
- □ 非常食を備蓄した
- □ ローリングストックを取り入れた
- □ カセットコンロなど調理手段を確認した
- □ 携帯トイレを備蓄した
- □ 停電対策を確認した
- □ 薬と医療情報を確認した
- □ 子どもに必要なものを確認した
- □ 赤ちゃん用品を確認した
- □ 高齢者に必要なものを確認した
- □ 食物アレルギーへの備えを確認した
- □ ペット用品を確認した
- □ 在宅避難できる準備をした
- □ 防災用品の場所を家族全員が知っている
- □ 実際に避難場所まで歩いた
全部一日でやらなくてもいい
ここまでチェックすると、
「こんなに全部できない!」
と思うかもしれません。
もちろん、防災の日だけで全部完璧にする必要はありません。
例えば今日は、
- ハザードマップを見る
- 水の量を確認する
- 非常食の賞味期限を見る
だけでも構いません。
来週は防災リュック。
次の週は携帯トイレ。
というように、一つずつ備えを増やしていけばよいのです。
大切なのは「完璧に備えること」より、「今日一つでも備えを進めること」です。
まとめ|防災の日を「年に一度、家族の命を守る準備を確認する日」に
防災というと、
水を買う。
非常食を買う。
防災リュックを作る。
といった「物の準備」に目が向きがちです。
もちろん、それらも大切です。
でも本当に確認しておきたいのは、
「災害が起きた時、家族がどう動くか」
ということです。
どこへ逃げる?
いつ逃げる?
家族が離れていたらどうする?
子どもは誰が迎えに行く?
自宅で生活するなら何が必要?
こうしたことを災害が起きてから考えるのではなく、平常時に家族で決めておきましょう。
そして防災用品や家族の状況は、時間とともに変わります。
だからこそ9月1日の防災の日を、
「年に一度、家族の命を守る準備を見直す日」
にしてみてはいかがでしょうか。
全部できなくても大丈夫。
まずは今日、ハザードマップを開く。
防災リュックを一度背負ってみる。
家族に、
「もし今日地震が来たら、どこに集合する?」
と聞いてみる。
その小さな確認が、いざという時に家族を守る行動につながります。


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