暑い夏、子どもに、
「お水飲んでね!」
と言ったのに、
「いらなーい」
と言われたことはありませんか?
遊びに夢中になっていたり、本人が喉の渇きを感じていなかったりすると、なかなか水分をとってくれないことがあります。
でも暑い季節は、熱中症を防ぐためにもこまめな水分補給が大切です。
そこで今回は、子どもがなかなか水を飲んでくれないときに試したい7つの工夫を、栄養士目線で紹介します。
- 子どもは大人以上に暑さへの注意が必要
- 子どもが水を飲まないときの7つの工夫
- ① 飲むタイミングを決める
- ② 一度にたくさん飲ませようとしない
- ③ お気に入りの水筒を使う
- ④ 自分で水を入れてもらう
- ⑤ 家族みんなで飲む
- ⑥ すぐ手が届くところに飲み物を用意する
- ⑦ 「水を飲む」を子どもの役割にする
- ウォーターサーバーを「自分で飲むきっかけ」にする方法も
- 小さな子どもが使うなら安全対策も忘れずに
- 水じゃないとダメ?
- 食事からも水分はとっている
- 子どもに必要な水分量は全員同じではない
- 外遊び・運動では始める前から水分補給を
- 水分補給だけで熱中症を防げるわけではない
- こんな様子があったら注意
- まとめ|「飲みなさい」より「飲みやすい仕組み」を
- よくある質問(FAQ)
子どもは大人以上に暑さへの注意が必要
子どもは体温を調節する能力が十分に発達していないため、大人以上に暑さへの注意が必要です。
さらに遊びに夢中になると、
「喉が渇いた」
と感じていても、そのまま遊び続けてしまうことがあります。
そのため、
「喉が渇いたら飲ませる」だけではなく、周囲の大人がこまめに水分補給を促すこと
も大切です。
子どもが水を飲まないときの7つの工夫
とはいえ、
「飲んで!」
と何度も言われると、子どもも嫌になってしまうことがあります。
そこで、水分補給そのものを生活の中へ自然に組み込んでみましょう。
① 飲むタイミングを決める
子ども本人に、
「喉が渇いたら飲んでね」
と任せるだけでは、遊びに夢中になって忘れてしまうことがあります。
そこで、
- 起きたら飲む
- 外へ出る前に飲む
- 遊びの休憩で飲む
- 帰宅したら飲む
- お風呂の前後に飲む
など、生活の中で飲むタイミングを決めてしまう方法があります。
「水分補給しなさい!」
ではなく、
「お外行くから一口飲もうか」
くらいの声かけなら、毎日の習慣にも取り入れやすくなります。
② 一度にたくさん飲ませようとしない
あまり水を飲まない子を見ると、
「全然飲んでない!もっと飲んで!」
と言いたくなることもあります。
しかし、大きなコップいっぱいの水を目の前に出されると、それだけで嫌になってしまう子もいます。
一度に大量に飲ませようとするのではなく、少量ずつこまめに飲む機会を作ってみましょう。
③ お気に入りの水筒を使う
中身だけではなく、
「何から飲むか」
を変える方法もあります。
子ども自身に、
「どっちがいい?」
と好きな水筒を選んでもらうのも一つの方法です。
お気に入りの色や柄の水筒なら、
「これ使いたい!」
という気持ちが、水分補給のきっかけになるかもしれません。
毎日使いやすいものならサーモスも
毎日の登園・登校やお出かけなどで使うなら、保冷できて扱いやすい水筒を選ぶ方法があります。
デザインもかわいいものなら、機能性だけでなく子ども本人も選びやすくなります。
好きなキャラクターを選ぶ方法も
水そのものにあまり興味を示さない子なら、好きなキャラクターの力を借りる方法もあります。
「この水筒で飲みたい!」
と思えるだけでも、水分補給へのハードルを下げられることがあります。
水筒を選ぶときは、子どもの年齢や体格に合わせて、重さや容量、飲み口、持ち運びやすさなども確認しましょう。
④ 自分で水を入れてもらう
ある程度自分でできる年齢なら、
「自分の水を自分で準備する」
ことをイベントにしてしまう方法もあります。
大人が毎回コップへ入れて渡すだけでなく、
「自分のコップ持ってきてー」
「今日はどの水筒にする?」
など、準備から参加してもらいます。
自分で準備したものなら、飲んでみようという気持ちにつながる子もいます。
⑤ 家族みんなで飲む
子どもだけに、
「水飲んで!」
と言い続けるのではなく、
家族全員の水分補給タイム
を作ってしまうのもおすすめです。
「暑かったね。みんなでお水飲もう!」
と大人も一緒に飲みます。
子どもだけが注意されている感覚になりにくく、家族全体の習慣にもできます。
⑥ すぐ手が届くところに飲み物を用意する
遊んでいる子どもにとって、
「わざわざキッチンへ行ってコップを出して水を入れる」
という工程は意外と面倒です。
特に小さな子どもは、自分だけで準備できないこともあります。
家庭では、
- 子ども用のコップを決める
- 水筒をすぐ使える場所に置く
- 大人が定期的に声をかける
など、水分補給しやすい環境を作っておきましょう。
⑦ 「水を飲む」を子どもの役割にする
子どもは、
「自分でできた!」
が楽しい時期があります。
そこで水分補給も、
「ママが飲ませるもの」
ではなく、
「自分でできること」
にしてみます。
例えば、
「お出かけするから、自分の水筒持ってきてくれる?」
とお願いする。
飲んだら、
「ちゃんと飲めたね」
と確認する。
こうして水分補給そのものを毎日の行動として覚えていく方法もあります。
ウォーターサーバーを「自分で飲むきっかけ」にする方法も
家庭で水をよく飲むなら、ウォーターサーバーを利用する方法もあります。
冷たい水をすぐ用意できるため、大人が毎回冷蔵庫からペットボトルを出す手間を減らせます。
そして子どもの年齢によっては、
「自分のコップを持ってきて、お水を入れる」
という水分補給習慣につなげることもできます。
自分で準備する → 自分で飲む。
水分補給を「やらされるもの」ではなく、日常の行動にしていくイメージです。
小さな子どもが使うなら安全対策も忘れずに
ウォーターサーバーには温水が出るタイプもあります。
小さな子どもがいる家庭では、やけどや誤操作を防ぐため、チャイルドロックなどの安全機能を確認することが重要です。
子ども自身に操作させる場合も、年齢や発達、安全機能などを考え、大人が適切に見守りましょう。
水じゃないとダメ?
水を嫌がる子の場合、
「絶対に水じゃなきゃダメ!」
と考える必要はありません。
普段の食事や生活状況なども含めて、水やお茶など家庭で飲みやすいものを活用しましょう。
一方、ジュースやスポーツドリンクなど糖分を含む飲み物を、普段の水分補給として常に飲み続けるのはおすすめできません。
スポーツドリンクなどは、大量に汗をかく場面など状況に合わせて利用します。
食事からも水分はとっている
私たちは飲み物だけから水分をとっているわけではありません。
ごはんや汁物、野菜、果物など、食事にも水分は含まれています。
そのため、
「今日はコップ何杯飲んだ?」
という数字だけにとらわれるのではなく、食事や活動量、発汗量、体調なども含めて考えることが大切です。
子どもに必要な水分量は全員同じではない
子どもに必要な水分量は、年齢や体格だけでなく、
- 気温
- 湿度
- 運動量
- 発汗量
- 食事内容
- 体調
などによっても変わります。
「○mL飲めば絶対大丈夫」
という一つの数字だけで判断せず、こまめに水分をとれる環境を整えることが大切です。
外遊び・運動では始める前から水分補給を
暑い日に外で遊ぶ場合は、
「遊び終わってから飲む」
だけではなく、遊び始める前にも水分をとっておきましょう。
途中でも日陰や涼しい場所で休憩し、水分補給する時間を作ります。
大量に汗をかいた場合には、水分だけでなく塩分の補給も必要になることがあります。
水分補給だけで熱中症を防げるわけではない
ここも大切です。
水をしっかり飲んでいれば、どんな暑さの中でも遊んでいいわけではありません。
熱中症対策では、
- エアコンなどを適切に使う
- 暑い時間帯の外出を避ける
- 日陰や涼しい場所で休憩する
- 帽子などを活用する
- 暑さ指数(WBGT)を確認する
- こまめに水分・必要に応じて塩分を補給する
など、複数の対策を組み合わせましょう。
こんな様子があったら注意
暑い環境にいた子どもに、
- いつもより元気がない
- ぐったりしている
- 頭痛や吐き気を訴える
- めまい・立ちくらみがある
- 様子がおかしい
などの変化があれば、熱中症の可能性も考えます。
涼しい場所へ移動して身体を冷やし、自分で安全に飲める場合は水分・塩分などを補給します。
自力で飲めない、意識がおかしいなどの場合は、無理に飲ませず速やかに救急要請してください。
まとめ|「飲みなさい」より「飲みやすい仕組み」を
子どもが水を飲まないと、
「ちゃんと飲みなさい!」
と何度も言いたくなります。
でも毎日続けるなら、
子どもが自然に水分をとりやすい仕組みを作る
という考え方もあります。
飲むタイミングを決める。
お気に入りの水筒を選ぶ。
家族みんなで飲む。
自分で準備できる環境を作る。
こうした小さな工夫を重ねることで、水分補給を毎日の習慣にしていきましょう。
そして暑い日は、水分補給だけに頼らず、涼しい環境で過ごすことや休憩することも忘れないようにしてください。
よくある質問(FAQ)
Q. 子どもが水を全然飲みたがりません。どうすればいいですか?
一度にたくさん飲ませようとせず、起床後、外出前、遊びの休憩、帰宅後など、生活の中に少量ずつ飲むタイミングを作ってみましょう。お気に入りのコップや水筒を使う方法もあります。
Q. 喉が渇いたと言ってから飲ませればいいですか?
暑い季節は、喉の渇きを感じる前からこまめに水分補給することが大切です。特に子どもは遊びに夢中になって飲むことを忘れることもあるため、大人から声をかけましょう。
Q. 水を飲まないならジュースでもいいですか?
水分は飲み物だけでなく食事からも摂取しています。普段の水分補給では水やお茶などを中心にし、糖分を含むジュースなどを常に水代わりにすることは避けましょう。
Q. スポーツドリンクは子どもに毎日飲ませたほうがいいですか?
暑いからという理由だけで毎日の水代わりにする必要はありません。大量に汗をかく運動時など、状況に合わせて利用しましょう。
Q. ウォーターサーバーを子ども自身に使わせてもいいですか?
機種の安全機能や子どもの年齢・発達によって異なります。特に温水が出る機種ではやけどの危険があるため、チャイルドロックなどを確認し、大人が適切に見守って使用してください。


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