「シャウエッセン、内容量が減ったってことは小さくなったの?」
2026年10月に発表されたシャウエッセンのリニューアル。
主力商品である「シャウエッセン2束」は、1パック117gから107gへ変更されました。
2束合計では234gから214gへ20g減ることになります。
ところが、ここで少し不思議なことが起きています。
商品全体の内容量は減ったのに、ウインナー1本あたりは逆に大きくなっているのです。
「え?減量したのに大きくなったってどういうこと?」
と思いますよね。
実は日本ハムは今回、単純にシャウエッセンを小さくして内容量を減らしたわけではありません。
1本あたりの重量を増やし、肉感や張りのある食感、食べ応えを高める方向へ商品そのものをリニューアルしています。
しかも社内で行った比較調査では、「張り」「パリッ!!と感」「満足感」のすべてでリニューアル品を高く評価する結果が出ました。
さらに、1本を食べ終わるまでの平均咀嚼時間まで従来品より5.45秒長くなったといいます。
なぜ内容量を減らすタイミングで、わざわざ1本を大きくしたのでしょうか。
シャウエッセン10本シリーズの最後は、このちょっと不思議なリニューアルを掘り下げます。
- 結論|シャウエッセンは「全体は減ったけど1本は大きくなった」
- なぜ内容量を減らすのに1本を大きくした?
- シャウエッセンといえばやっぱり「パリッ!!」
- 本当においしくなった?75人でブラインド比較
- さらに面白いのが「咀嚼時間5.45秒増」
- 「パリッ!!」を音でも分析していた
- じゃあ「量が減った問題」は帳消しになる?
- 5本になったら結局損なの?
- 栄養士視点|「1本」基準で考えるときは注意
- 幼児食マイスター視点|大きくなったなら切り方や量も再確認
- 子育て家庭では「大型化」がメリットになることも
- 「時代に負けてたまるか。」の意味もここでつながる
- 「小さくして減量」ではなく「大きくして減量」という珍しい変更
- 結局、新しいシャウエッセンはどう変わった?
- まとめ|シャウエッセンは小さくなったのではなく「総量減+1本大型化」
- 参考資料
結論|シャウエッセンは「全体は減ったけど1本は大きくなった」
まず今回の変更をシンプルに整理します。
| 項目 | 変更前 | 変更後 |
|---|---|---|
| 1パックの内容量 | 117g | 107g |
| 2束合計 | 234g | 214g |
| 1本あたりの重量 | 従来サイズ | 増量 |
| 商品の方向性 | 従来品 | 肉感・張り・食べ応えをアップ |
つまり、
袋全体を見ると小さくなった。
中のウインナー1本を見ると大きくなった。
この2つが同時に起きています。
「シャウエッセンが小さくなった」という表現だけでは、今回のリニューアルを正確に表せないわけです。
なぜ内容量を減らすのに1本を大きくした?
日本ハムの公式発表を見ると、その理由がかなりはっきりしています。
今回のリニューアルでは、シャウエッセンという商品の価値を改めて磨くため、
- 一口目の印象
- 張りのある食感
- 肉のおいしさ
- 1本を食べたときの満足感
に着目しました。
そして1本あたりの重量を増やすことで、従来から特徴だった「パリッ!!」に加え、肉感や食べ応えを高めています。
つまり今回、日本ハムが選んだのは、
「同じ大きさのウインナーを少しずつ小さな袋に入れる」のではなく、「総量は減らしても1本の商品力を上げる」
という方法だったわけです。
シャウエッセンといえばやっぱり「パリッ!!」
シャウエッセンの大きな特徴といえば、噛んだ瞬間の「パリッ!!」という食感。
日本ハムも今回のリニューアルで、このブランドらしさをかなり重視しています。
1本を大きくすることで肉感を高め、さらに張りのある食感を目指しました。
内容量を維持できない状況でも、シャウエッセンらしい部分まで弱くしたくない。
これが今回の「1本大型化」につながっています。
本当においしくなった?75人でブラインド比較
とはいえ、メーカーが「おいしくなりました」と言うだけでは判断しにくいですよね。
そこで日本ハムは、従来品とリニューアル品を比較するブラインド調査を実施しています。
対象は日本ハムの従業員75人。
リニューアル品の方がよいと回答した割合は、次の通りでした。
| 比較項目 | リニューアル品の方がよいと回答 |
|---|---|
| 張り | 72% |
| パリッ!!と感 | 65% |
| 満足感 | 61% |
3項目すべてで、リニューアル品を選んだ人が過半数を超えています。
自由回答でも「食べ応えがある」「ジューシー感があった」「太く感じた」といった感想が寄せられたと日本ハムは発表しています。
ただし、この調査は一般消費者を対象にした大規模調査ではなく、同社従業員75人による比較です。
「誰が食べても必ず新商品の方がおいしい」という意味ではありません。
それでも、1本を大型化したことで食感や満足感に違いが出ている可能性を見るデータとしては興味深い結果です。
さらに面白いのが「咀嚼時間5.45秒増」
今回の発表で個人的にかなり面白いと思ったのが、咀嚼音まで調べていることです。
日本ハムは日本音響研究所の協力のもと、75人分の咀嚼音データを分析しました。
その結果、75人中56人、割合にすると74.7%で、リニューアル品の方が1本を食べ終えるまでの時間が長くなりました。
そして75人の平均では、
リニューアル品の方が従来品より5.45秒、平均咀嚼時間が長くなった
という結果が出ています。
1本が大きくなったので食べ終わるまでの時間が長くなること自体は不思議ではありません。
ただ、日本ハムは「何となく食べ応えが増えました」ではなく、実際に食べている時間まで計測しているのが面白いところです。
「パリッ!!」を音でも分析していた
分析したのは食べる時間だけではありません。
一口目にシャウエッセンを噛み切ったときの音も調べています。
日本ハムによると、リニューアル品では従来品と比べて、75人分を合算した咀嚼音の持続時間が長く、人が聞き取りやすい2,000~5,000Hzの帯域に音の成分が多く見られる傾向が確認されました。
シャウエッセンが長年売りにしてきた「パリッ!!」を、感覚だけではなく音からも確認したわけです。
ウインナーのリニューアルでここまで音を調べるとは、かなりシャウエッセンらしい検証ですね。
じゃあ「量が減った問題」は帳消しになる?
ここは分けて考える必要があります。
1本が大きくなった。
食べ応えも高まった。
比較調査でも一定の評価が出た。
だからといって、内容量が減ったという事実がなくなるわけではありません。
主力商品は1パック117gから107gへ10g減っています。
2束なら合計20g減です。
価格が据え置かれているため、重量あたりで見れば実質的な負担は増えます。
一方で、単純に同じ商品を10g減らしただけでもありません。
「量という価値は下がったが、1本あたりの食べ応えという別の価値を上げた」
と見るのが、今回の変更を一番正確に捉えやすいでしょう。
5本になったら結局損なの?
今回1本あたりが大きくなったことで、報道では従来6本だったパックが5本になるケースも想定されています。
ただし、シャウエッセンは重量で管理される商品なので、「新商品はすべて5本入り」と決まったわけではありません。
そして仮に5本だったとしても、従来の5本と同じ量という意味でもありません。
新商品では1本自体が大きくなっています。
そのため、
「1本減った=そのまま1本分すべて損した」
という計算も正確ではありません。
比較するなら本数だけではなく、1袋107gという総重量を見る必要があります。
栄養士視点|「1本」基準で考えるときは注意
栄養士の視点から今回特に気になるのは、1本あたりの大きさが変わったことです。
日本ハムの商品情報では、シャウエッセンの栄養成分は100gあたり、エネルギー325kcal、たんぱく質12.4g、脂質29.3g、炭水化物2.9g、食塩相当量1.9gと表示されています。
つまり栄養成分は「○本」ではなく重量を基準に見るのが基本です。
これまで「朝は2本」「子どもには1本」など、本数で何となく量を決めていた場合、1本が大きくなれば同じ本数でも食べる重量は変わります。
リニューアル後は「いつもの本数」だけではなく、実際の大きさも見ながら調整するとよいでしょう。
幼児食マイスター視点|大きくなったなら切り方や量も再確認
小さな子どもに提供する場合も、「1本が大きくなった」という変更は確認しておきたいポイントです。
以前と同じ1本でも、リニューアル後は1本あたりの重量が増えています。
本数だけで量を決めず、その日の主食や副菜なども含めて食事全体で調整しましょう。
また、ウインナーは弾力がある食品です。
小さな子どもへ提供する際は、年齢や発達、食べる力に応じて、食べやすく安全な形や大きさにすることが大切です。
子育て家庭では「大型化」がメリットになることも
ここまでのシリーズでは「6本から5本になるケースでは分けにくい」というデメリットも取り上げてきました。
でも1本が大きくなったことは、家庭によってはメリットにもなります。
例えば朝食で、これまで大人が2本食べていたところを、大きくなった1本と卵料理などの組み合わせで満足できるなら、使い方は変わります。
お弁当でも、大きな1本を切り分けて使う方がちょうどいいケースがあるでしょう。
逆に「家族3人で2本ずつ」というように本数を基準に使っていた家庭では、6本の方が便利だったと感じる可能性があります。
結局、今回のリニューアルは家庭の使い方によって評価がかなり分かれそうです。
「時代に負けてたまるか。」の意味もここでつながる
今回のシャウエッセンをめぐって炎上した言葉が、
「時代に負けてたまるか。」
でした。
内容量を減らすのに「負けてたまるか」と言うのはおかしいのではないか。
そんな反応がSNSで出たのは、これまでの記事で紹介した通りです。
しかし日本ハムのリニューアル内容まで見ると、この言葉で何を言いたかったのかが分かりやすくなります。
守ろうとしたのは「117g」という数字ではありません。
シャウエッセンらしいおいしさと食べ応えです。
そのために、内容量を減らす一方で1本を大きくしました。
広告表現への評価とは別に、商品設計としては一貫した考え方が見えてきます。
「小さくして減量」ではなく「大きくして減量」という珍しい変更
食品の内容量変更と聞くと、
「1個が小さくなった」
「本数は同じだけど全部少し小さくなった」
というイメージを持つ人も多いかもしれません。
今回のシャウエッセンはその逆です。
総重量は減らす。
でも1本は大きくする。
その結果、1本あたりの肉感や食べ応えを高める。
だからこそ今回の変更は、「シャウエッセンが小さくなった」という一言だけでは説明しきれません。
結局、新しいシャウエッセンはどう変わった?
今回のリニューアルを整理すると、次のようになります。
- 主力商品は117g×2パックから107g×2パックへ変更
- 2束合計では234gから214gへ減少
- 1本あたりの重量は増加
- 肉感と張りのある食感を強化
- ブラインド比較では「張り」72%、「パリッ!!と感」65%、「満足感」61%がリニューアル品を評価
- 75人中56人で食べ終えるまでの時間が長くなった
- 平均咀嚼時間は従来品より5.45秒長かった
量だけを見ると減量。
1本だけを見ると大型化。
そしてメーカーは、その大型化によって「シャウエッセンらしさ」をさらに強くすることを狙っています。
まとめ|シャウエッセンは小さくなったのではなく「総量減+1本大型化」
2026年10月のリニューアルで、シャウエッセン2束は117g×2パックから107g×2パックへ内容量が変更されました。
そのため商品全体としては確かに減量です。
しかしウインナー1本あたりは逆に大きくなっています。
日本ハムが目指したのは、1本あたりの肉感、張り、食べ応えを高めること。
ブラインド比較では「張り」「パリッ!!と感」「満足感」のすべてでリニューアル品を評価する人が過半数となり、平均咀嚼時間も従来品より5.45秒長くなりました。
もちろん、これによって内容量減少や実質値上げという問題がなくなるわけではありません。
一方で今回の変更を「ただ量を減らしただけ」と捉えるのも少し違います。
量を維持することが難しくなった中で、1本そのものの満足感を高める。
これが、新しいシャウエッセンで日本ハムが選んだ答えだったようです。
117gから107gへの減量、実質値上げ、6本から5本になるケース、SNS炎上、リュウジさんの反応、そして「時代に負けてたまるか。」という広告。
さまざまな方向から話題になった今回のリニューアルですが、最後に商品そのものを見てみると、単なる減量とは少し違った姿が見えてきました。
あとは実際に新しいシャウエッセンを食べて、1本大型化による「パリッ!!」と食べ応えの違いをどう感じるか。
そこは消費者一人ひとりの判断になりそうです。


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