秋の味覚の王様、国産松茸。
2026年は長野県で例年より早く松茸が出始め、青木村では「豊作」と報じられるほど入荷が好調になっています。
豊作となれば、やっぱり気になるのが値段です。
「今年は国産松茸が安く買える?」
「豊作なら松茸も値下がりする?」
そんな期待をしている人には、かなり気になる数字が出てきました。
長野県豊丘村では2026年9月22日時点で、松茸が1kgあたり約5万円。
不作で価格が高騰した前年と比べると、約半額になっていると報じられています。
一方、上田市の卸売市場では9月17日の初競りで、高いものが1kgあたり約7万円。
こちらは「例年並み」です。
さらに青木村の道の駅では、9月22日に1パック4500円~1万9000円で販売されました。
同じ2026年の長野県産松茸なのに、なぜこんなに価格の見え方が違うのでしょうか。
今回は2026年9月23日までに確認できた情報から、今年の松茸の値段と豊作との関係を調べてみます。
2026年の松茸は安くなっている?
結論からいうと、2026年は前年より安くなっている地域があります。
特に分かりやすいのが、長野県南部の豊丘村です。
道の駅「南信州とよおかマルシェ」では9月22日、松茸が1kgあたり約5万円で販売されました。
不作だった前年と比べて、およそ半額の水準です。
2026年は全国的に市場へ出回る量が順調であることが、価格が下がっている背景として伝えられています。
| 地域・販売段階 | 2026年9月の価格例 | 状況 |
|---|---|---|
| 長野県豊丘村・道の駅 | 約5万円/kg | 前年の約半額 |
| 長野県上田市・卸売市場 | 高いもので約7万円/kg | 例年並み |
| 長野県青木村・道の駅 | 4500~1万9000円/パック | 9月22日の販売価格 |
ただし、この3つの数字をそのまま比較することはできません。
卸売価格と小売価格では販売段階が違い、パック販売の場合は重量も商品ごとに異なるためです。
豊丘村では前年の約半額に
2026年9月22日、豊丘村の道の駅「南信州とよおかマルシェ」には多くの松茸が並びました。
今年の松茸は例年より約1週間早い9月13日ごろから登場。
9月21日には約200パックが販売されるなど、豊作への期待が高まっています。
価格は1kgあたり約5万円。
前年2025年は不作によって価格が高騰していたため、それと比べて2026年は半額ほどになっているとされています。
「国産松茸が半額」と聞くとかなりインパクトがありますが、これはあくまで前年の同地域の高値と比べた話です。
国産松茸そのものが一般的なきのこのような価格になったわけではありません。
100gなら5000円前後
豊丘村では9月21日時点でも、松茸は100gあたり5000円前後で販売されていました。
単純計算すると1kgで約5万円です。
実際には松茸は1本ごとの大きさや形、傘の開き具合、傷の有無などによって商品価値が変わります。
そのため「松茸は必ず100g5000円」と考えるのではなく、2026年9月の豊丘村における価格例として見る必要があります。
それでも松茸は高級食材
前年の半額になったとしても、100g約5000円。
やはり国産松茸は高級食材です。
仮に200g購入すれば単純計算で約1万円になります。
しかし、前年のように不作で流通量そのものが少ない年と比べれば、2026年は「買える価格帯の商品に出会える可能性」が高くなっていると考えられます。
上田市の初競りでは1kg約7万円
一方、長野県上田市の卸売市場では9月17日、2026年シーズンの松茸の初競りが行われました。
この日は地元産を中心に約6kgが持ち込まれています。
卸売価格は、高いもので1kgあたり約7万円。
こちらは「例年並み」の価格でした。
「豊丘村では前年の半額なのに、上田では7万円?」
一見すると矛盾しているようにも見えます。
しかし、比較している基準が違います。
「前年の半額」と「例年並み」は両立する
豊丘村で報じられた「半額」は、不作で価格が高騰した2025年との比較です。
一方、上田市の「例年並み」は通常年との比較です。
つまり、前年が極端に高かった場合、そこから大幅に価格が下がっても、長期的に見れば例年並みということは十分にあり得ます。
2026年の松茸価格を見るときは、「何と比べて安いのか」を確認することが重要です。
青木村では1パック4500円から
青木村の「道の駅あおき」でも、2026年は松茸の入荷が急増しています。
9月22日には221パックが入荷。
販売価格は1パック4500円~1万9000円でした。
長野放送の取材では、村内や隣接する上田市産など約250パックが並んだと報じられています。
道の駅公式の日別記録と報道では集計条件などにより数字に違いがありますが、いずれにしても200パックを超える規模で松茸が並んだことになります。
青木村では数日間でも価格帯が変化
道の駅あおきが公開している2026年の入荷情報を見ると、販売価格には日ごとにかなり幅があります。
| 日付 | 価格帯 | 入荷数 |
|---|---|---|
| 9月13日 | 7500~2万1000円 | 30パック |
| 9月16日 | 4500~2万3000円 | 42パック |
| 9月17日 | 8000~2万9500円 | 60パック |
| 9月18日 | 6000~2万3000円 | 108パック |
| 9月19日 | 7000~2万4000円 | 170パック |
| 9月22日 | 4500~1万9000円 | 221パック |
これを見ると、入荷量が増えるにつれて価格も下がっているように見える日があります。
しかし、この表だけから「入荷量が増えたから価格が何%下落した」と断定することはできません。
その理由は、松茸ならではの値段の決まり方にあります。
松茸は重さだけで値段が決まらない
道の駅あおきでは、松茸の価格について、大きさや重さだけでなく、商品の状態やその年の収穫量などを加味して設定すると説明しています。
具体的には、傘の開き具合や傷の有無なども価格に影響します。
1パックに入っている本数も1本から数本までさまざまです。
そのため「昨日は8000円だったのに今日は4500円だから、松茸が3500円値下がりした」という比較はできません。
同じ重量でも、状態によって価格が違う可能性があります。
なぜ国産松茸はこんなに高い?
豊作になっても数千円、立派なものなら数万円。
なぜ国産松茸はこれほど高いのでしょうか。
大きな理由の一つは、安定した人工栽培が難しいことです。
松茸はアカマツなどの樹木の根と共生する菌根菌で、自然の山林環境の中で発生します。
一般的な栽培きのこのように、施設内で一年中大量生産することは簡単ではありません。
さらに天然物を山の中から探して収穫するため、人手も必要です。
豊作の年でも供給できる量には限界があります。
2026年はなぜ松茸が豊作になっている?
2026年の長野県では、8月後半から9月にかけて雨が多く、気温も下がったことが松茸にとって良い環境になったとされています。
青木村でも9月に入って雨が続き、生育が順調に進みました。
豊丘村でもまとまった雨と気温低下によって生育条件が整っています。
こうした条件が重なり、複数の地域で松茸の発生量が増えています。
豊作になると松茸は安くなる?
基本的には、市場への供給量が増えることは価格を押し下げる要因の一つになります。
実際、青木村の道の駅でも9月17日の時点で、今後さらに量が増えれば値段も下がってくるとの見方が示されていました。
その後、青木村では入荷が60パックから100パック、200パック規模へと急増しています。
豊丘村では前年の半額ほどという価格も出てきました。
2026年は「豊作によって国産松茸が前年より購入しやすくなっている」という動きが実際に確認できます。
今後もっと安くなる可能性は?
2026年9月23日時点では、さらに値下がりすると断定することはできません。
松茸は天然物なので、今後の雨や気温によって入荷量が大きく変わります。
また、同じ松茸でも産地や大きさ、品質によって価格差があります。
一方、青木村では9月下旬から10月上旬が販売のピークと見込まれています。
入荷量が多い状態が続けば、比較的手を出しやすい商品に出会える可能性はありそうです。
2026年の松茸を買うならいつ?
価格だけを考えるなら、入荷量が増える最盛期は注目したいタイミングです。
青木村では9月19日から最盛期に入り、9月下旬から10月上旬が販売のピークと見込まれています。
ただし「ピークになれば必ず最安値になる」という意味ではありません。
天然物なので、翌日に同じ量が入荷する保証もありません。
価格と入荷量の両方を確認しながら探すのが現実的でしょう。
安い松茸は品質が悪い?
価格が安いからといって、必ずしも「まずい松茸」「品質が悪い松茸」というわけではありません。
松茸の価格には大きさや重量だけでなく、傘の開き具合、形、傷など見た目の条件も影響します。
例えば、形が不ぞろいだったり傘が開いていたりすることで価格が低くなる商品もあります。
家庭で松茸ご飯や土瓶蒸し、焼き松茸などに使うなら、用途によっては高級贈答品のような形の整った松茸にこだわる必要はありません。
2026年は国産松茸を狙いやすい年になりそう
2026年の長野県では、松茸が例年より早く出始め、入荷量も増えています。
豊丘村では前年の約半額。
青木村では1パック4500円からの商品も登場しました。
もちろん国産松茸である以上、依然として高級食材です。
それでも不作だった2025年と比較すれば、2026年は「国産松茸を買ってみたい」という人にとって選択肢が増えているシーズンといえそうです。
まとめ
2026年は長野県で松茸の入荷が好調となり、価格にも変化が出ています。
豊丘村では9月22日時点で1kgあたり約5万円。
不作で価格が高騰した前年と比べて、およそ半額と報じられています。
一方、上田市の卸売市場で行われた9月17日の初競りでは、高いもので1kgあたり約7万円で、こちらは例年並みでした。
青木村の道の駅では9月22日に1パック4500円~1万9000円で販売されています。
「前年の半額」「例年並み」「1パック4500円から」と数字だけを見るとバラバラですが、比較対象や販売段階、商品の重量・品質が違います。
2026年に注目したいのは、豊作によって流通量が増え、不作だった前年より価格が落ち着いている地域が実際に出ていることです。
ただし天然の松茸は今後の天候次第で入荷量が変わります。
2026年9月下旬から10月にかけて豊作が続くのか、そして国産松茸の価格がさらに動くのか。
今年は収穫量だけでなく、店頭価格にも注目したいシーズンになりそうです。

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