2026年の松茸はなぜ早い?長野で例年より1~2週間早く出た理由

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2026年の松茸は、どうやらいつもの秋より少しせっかちなようです。

国内有数の松茸産地である長野県では、例年より早い時期から国産松茸が姿を見せています。

長和町では8月29日に初入荷し、例年より約2週間早いスタート。

豊丘村でも例年より約1週間早い9月13日ごろから松茸が出始めました。

さらに青木村では9月13日に初入荷したあと急速に入荷量が増え、9月22日までの10日間で1200パック近くが並ぶほどの勢いとなっています。

では、なぜ2026年は松茸がこんなに早く出てきたのでしょうか。

今年の長野県内の状況を追っていくと、「雨」「気温低下」「朝晩の寒暖差」という3つのキーワードが見えてきました。

2026年の松茸は本当に例年より早い?

まず、2026年に確認されている長野県内の状況を整理してみましょう。

地域2026年の状況
長和町8月29日に初入荷。例年より約2週間早い
豊丘村9月13日ごろから発生。例年より約1週間早い
青木村9月13日に初入荷。9月19日から最盛期入り

すべての地域で同じだけ早まっているわけではありません。

しかし、長和町と豊丘村という離れた地域で、それぞれ例年より早い発生が確認されています。

長和町では8月29日に松茸が初入荷

特に早かったのが長野県長和町です。

道の駅マルメロの駅ながとにある農産物直売所では、2026年8月29日に今シーズン初めて松茸が入荷しました。

例年より約2週間早く、8月中から松茸が並ぶのは珍しいとされています。

9月2日には約100g入りの松茸4パックが並び、価格は1パック7200円から1万1000円でした。

前年の2025年は雨が少なく不作だっただけに、2026年は早い段階から豊作への期待が高まりました。

なぜ長和町では約2週間早かった?

長和町の直売所が理由として挙げているのが、雨と朝晩の寒暖差です。

2026年はお盆ごろから雨が豊富に降り、さらに朝晩の寒暖差も十分にありました。

こうした条件が重なったことで、松茸が早く出てきたとみられています。

つまり単純に「暑い夏だったから」「雨が降ったから」という一つの理由ではありません。

松茸が発生しやすい環境がタイミングよく整ったことがポイントです。

豊丘村でも例年より約1週間早い

長野県南部の豊丘村でも、例年より早い動きが確認されています。

2026年は雨が多く、例年より約1週間早い9月13日ごろから松茸が出始めました。

9月21日の朝には、道の駅南信州とよおかマルシェに約100パックが並んでいます。

さらに別の日には、最終的に約200パックが店頭に並ぶほど入荷が本格化しました。

道の駅側も、生育状況について非常に良い状態としており、豊作への期待を示しています。

豊丘村では「雨+気温低下」がポイント

豊丘村でも、生育条件として挙げられているのは天候です。

2026年はまとまった雨が降り、その後に気温が下がったことで松茸が生育しやすい条件が整ったとされています。

ここでも「雨だけ」ではない点が重要です。

山に水分が供給され、その後に秋らしく気温が下がっていく。

2026年はこの組み合わせがうまく重なった地域があったと考えられます。

青木村では9月の雨で一気に入荷増

青木村では、2026年9月13日に松茸が初入荷しました。

道の駅あおきの公式情報によると、初日は30パックでした。

ところが、その後は急速に増えています。

日付松茸の入荷数
9月13日30パック
9月18日108パック
9月19日170パック
9月20日239パック
9月21日220パック
9月22日221パック

道の駅あおきでは9月19日から「最盛期」に入ったとしています。

9月に入って雨が続いたことで生育が順調となり、9月13日の初入荷から22日までの10日間で1200パック近くが並びました。

前年2025年と比べると驚くほど早い

青木村については、前年と比べると2026年の早さがさらに分かりやすくなります。

年青木村産の初入荷最盛期
2025年10月2日なし
2026年9月13日9月19日から

2025年は青木村産松茸の初入荷が10月2日で、シーズンを通して「最盛期なし」と記録されています。

それに対して2026年は9月13日に初入荷し、わずか6日後の9月19日には最盛期入り。

前年とはまったく違う動きを見せています。

松茸と雨にはどんな関係がある?

ここまで見ると、2026年の各産地で何度も登場するのが「雨」という言葉です。

松茸はアカマツなどの樹木の根と共生する菌根菌の仲間です。

スーパーで一年中販売されている栽培きのこと違い、自然の山林環境の影響を強く受けます。

そのため土壌の水分状態は、松茸の発生を左右する要素の一つです。

2026年の長野では、8月後半から9月にかけて雨が多かったことが、複数の産地や流通関係者から好条件として挙げられています。

雨が多ければ必ず豊作になるわけではない

ただし、「雨が多い年=必ず松茸が豊作」という単純な関係ではありません。

松茸の発生には、気温や土壌の状態、アカマツ林の環境なども関係します。

雨の降る時期や量も重要です。

大雨によって山の状態が悪くなれば、必ずしも松茸にとってプラスになるとは限りません。

2026年は単に雨量が多かったというより、松茸の発生時期に必要な水分が供給され、その後の気温条件も重なったことがポイントと考えられます。

松茸には「気温が下がること」も重要

上田市の卸売市場でも、2026年は8月後半から9月にかけて雨が多く、気温も下がったため、松茸にとって良い環境になったと説明されています。

つまり、夏から秋への季節の変化も重要です。

長和町では朝晩の寒暖差、豊丘村では気温低下がそれぞれ好条件として挙げられました。

2026年は複数の地域で「水分」と「気温」の条件がそろったことになります。

早く出たらシーズンも早く終わる?

「早く出たなら、今年は早く終わってしまうのでは?」

そんな疑問もあります。

しかし、9月23日時点では一概にそうとはいえません。

長野県内の青果卸では、松茸の入荷は天候次第で10月上旬まで続くと見込んでいます。

青木村の道の駅では、10月中旬まで入荷が続く見込みです。

豊丘村でも、条件が続けば10月いっぱいまで出てほしいとの期待が示されています。

今後の気温や降雨によってシーズンの長さは変わるため、引き続き天候が重要になりそうです。

早いだけでなく2026年は「量」も多い

2026年の特徴は、単に初物が早かっただけではありません。

青木村では10日間で1200パック近くが並び、長野県内の青果卸も「例年と比較して豊作」としています。

豊丘村でも一日に100~200パック規模が並ぶ日が出ています。

「早く1本だけ見つかった」という状況ではなく、実際に流通量が増えている点が2026年の大きな特徴です。

豊作で松茸の価格にも変化

入荷量が増えれば、次に気になるのが価格です。

青木村では9月17日に1パック8000円~2万9500円だったものが、9月22日には4500円~1万9000円で販売されました。

ただし、松茸はパックごとに大きさ・重量・開き具合・傷の有無などが異なります。

この数字だけで「5日間で松茸そのものが大幅値下げした」と判断することはできません。

道の駅あおきでも、松茸の価格は大きさや重さ、商品状態、その年の収穫量を加味して決めると説明しています。

それでも、入荷量が増えれば価格が下がる可能性があるという見方は現地からも出ています。

豊丘村では2026年9月時点で、全国的に市場への出回りが順調なことから、前年の半分程度の価格になっていると報じられました。

2026年は松茸を食べるチャンスが増える?

国産松茸は豊作になっても高級食材です。

しかし2026年の長野県では、早い時期から多くの松茸が出回っています。

前年のような不作の年に比べれば、店頭で国産松茸に出会える可能性は高くなっています。

特に9月下旬から10月上旬は、複数の地域で販売の中心となる時期です。

国産松茸を狙っている人にとっては、2026年は例年以上に入荷情報をチェックしたいシーズンといえそうです。

まとめ

2026年の長野県では、松茸が例年より早く出始めています。

長和町では8月29日に初入荷し、例年より約2週間早いスタート。

豊丘村では9月13日ごろから出始め、例年より約1週間早くなりました。

さらに青木村では9月13日の初入荷から急速に入荷量が増え、9月22日までの10日間で1200パック近くが並んでいます。

複数の産地から共通して聞かれるのが、2026年の「雨」と「気温」です。

長和町ではお盆ごろからの豊富な雨と朝晩の寒暖差。

豊丘村ではまとまった雨と気温低下。

上田市の卸売市場でも、8月後半から9月にかけて雨が多く気温が下がったことが、松茸にとって良い環境だったとされています。

もちろん松茸は天然物なので、雨だけで豊作が決まるわけではありません。

それでも2026年は、松茸が発生する時期に「水分」と「気温」という条件がうまく重なった地域があったことが、例年より早い登場につながったと考えられます。

しかも今年は「早い」だけでなく「多い」。

9月下旬から10月にかけて、この勢いがどこまで続くのかにも注目です。

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