秋の味覚の王様、松茸。
毎年楽しみにしている人も多い一方で、天然物だけに、その年の天候によって収穫量が大きく変わります。
そんな松茸に、2026年はかなり気になる動きが出ています。
長野県では例年より早い時期から国産松茸が店頭に並び始め、9月22日時点で青木村では「豊作」と報じられるほど入荷が好調です。
道の駅あおきでは、9月13日の初入荷から22日までの10日間で約1200パックもの松茸が並びました。
さらに長和町では例年より約2週間早く、豊丘村では約1週間早く松茸が登場しています。
「2026年は松茸の当たり年?」
「なぜ今年はこんなに早く出ているの?」
「豊作なら国産松茸も安くなる?」
今回は、2026年9月23日までに確認できた長野県の状況から、今年の松茸が好調な理由や価格、今後の見通しを調べてみました。
2026年は松茸の当たり年?
全国の松茸について、2026年が一律に「当たり年」と断定するにはまだ早い段階です。
松茸は地域ごとの気温や降水量などに左右され、同じ県内でも発生状況が異なるためです。
ただし、国内有数の松茸産地である長野県では、2026年はかなり好調なスタートとなっています。
| 地域 | 2026年9月時点の状況 |
|---|---|
| 青木村 | 9月22日時点で「豊作」。10日間で約1200パック |
| 長和町 | 例年より約2週間早く入荷開始 |
| 豊丘村 | 例年より約1週間早く発生。豊作への期待 |
| 長野県内の青果卸 | 例年と比べ豊作で、価格は安定傾向 |
地域によって表現には違いがありますが、「早い」「入荷量が多い」「豊作」という情報が複数の地域から出ています。
少なくとも長野県では、2026年は期待できるシーズンになっているといえそうです。
青木村では10日間で約1200パック
2026年の好調ぶりが特に分かりやすいのが、長野県青木村です。
道の駅あおきでは9月13日に今シーズンの松茸が初めて入荷しました。
そこから9月22日までのわずか10日間で、約1200パックが店頭に並びました。
道の駅側も、これまでにないハイペースだとしています。
9月22日だけでも200パックを超える松茸が入荷し、多くの客が買い求めました。
前年の2025年は不作だったため、2026年の勢いはより目立っています。
2025年の青木村は「最盛期なし」だった
2026年の豊作ぶりを考えるうえで興味深いのが、前年との違いです。
道の駅あおきが公開している過去の入荷状況によると、2025年は青木村産松茸の入荷が10月2日に8パック。
本格的な取り扱い開始は10月3日で、「最盛期なし」と記録されています。
一方、2026年は9月13日から入荷が始まり、9月22日までに約1200パック。
単純な年間収穫量の比較ではありませんが、前年とは明らかに違うスタートを切っています。
長和町では例年より約2週間早く登場
長野県長和町でも、2026年の松茸は早くから姿を見せました。
道の駅マルメロの駅ながとの農産物直売所では、8月29日に今シーズン初の松茸が入荷。
例年より約2週間早いスタートでした。
8月中に松茸が入荷すること自体が珍しく、その後も店頭に並びました。
直売所では2026年シーズンに100kgほどの入荷を見込んでおり、9月中旬ごろが最盛期になるとの見通しが示されていました。
豊丘村でも例年より約1週間早い
長野県南部の豊丘村でも、2026年は松茸が早く出ています。
道の駅南信州とよおかマルシェでは、例年より約1週間早い9月13日ごろから松茸が登場。
9月21日の朝には約100パックが並びました。
道の駅側は生育状況を「非常に良い状態」とし、豊作への期待を示しています。
同じ長野県内でも発生時期には差がありますが、複数の産地で例年より早い動きが確認されています。
2026年の松茸が早い理由は「雨」
では、なぜ2026年は松茸が早くから出ているのでしょうか。
各地の生産現場で共通して挙げられているのが、雨です。
長和町では、お盆ごろから雨が豊富に降ったことが松茸の発生につながったとされています。
青木村でも9月に入って雨が続いたことで、生育が順調に進みました。
豊丘村でも2026年は雨が多く、松茸が例年より早く出始めています。
松茸は天然のきのこなので、その年の気象条件が発生時期や量に大きく関わります。
雨だけじゃない?気温低下も重要
雨が降れば、それだけで松茸が大量に発生するわけではありません。
2026年の長野県では、雨に加えて気温の変化もポイントになっています。
長和町では、雨とともに朝晩の寒暖差が十分にあったことが松茸の発生につながったとされています。
豊丘村でも、まとまった雨に加えて気温が下がったことで生育条件が整いました。
つまり2026年は、「適度な水分」と「秋らしい気温への変化」がうまく重なった地域があったと考えられます。
松茸はどんな場所に生える?
松茸は、人工的に大量生産される一般的な栽培きのことは性質が大きく異なります。
アカマツなどの樹木の根と共生して育つ菌根菌の仲間です。
そのため、松茸だけに水や肥料を与えて育てるという単純な栽培ができません。
山の環境、樹木、土壌、気温、水分など複数の条件が関係します。
毎年の収穫量が安定しにくく、国産松茸が希少な理由のひとつでもあります。
2026年は市場でも「豊作」傾向
道の駅だけでなく、流通現場からも好調な情報が出ています。
長野県の青果物卸売会社が9月18日に公表した入荷状況では、2026年は例年と比較して豊作で、価格は安定傾向とされています。
松茸の出荷はすでにピークを迎え、入荷が本格化。
天候次第では10月上旬ごろまで入荷が続く見込みです。
産地の直売所だけでなく卸売段階でも豊作傾向が確認されている点は、2026年の特徴といえるでしょう。
豊作なら2026年の松茸は安い?
豊作と聞くと、気になるのは価格です。
2026年9月21日の豊丘村では、国産松茸が100gあたり5000円前後で販売されました。
現地の報道では、全国的に市場へ出回る量が順調で、前年の半分程度の価格になっているとされています。
一方、青木村では9月22日に1パック4500円から1万9000円で販売されました。
国産松茸なので決して安い食品ではありませんが、豊作によって前年より購入しやすくなっている地域があります。
初競りでは1kg約7万円
上田市の卸売市場では、9月17日に2026年シーズンの松茸の初競りが行われました。
この日は6kgが持ち込まれ、卸売価格は1kgあたり約7万円。
価格は例年並みとされています。
ただし、卸売市場の1kg価格と道の駅の1パック価格は、重量や等級、販売段階が違います。
数字だけを直接比較することはできません。
国産松茸はなぜ豊作でも高い?
豊作になっても、国産松茸が一般的なきのこのように数百円になるわけではありません。
松茸は天然物が中心で、山に入って一本ずつ探して収穫します。
発生する場所も限られ、毎年同じ量を確保できるわけではありません。
さらに鮮度や香りが重要で、形や大きさによっても価格が大きく変わります。
豊作によって価格が下がることはあっても、国産松茸そのものの希少性がなくなるわけではないのです。
2026年のピークは地域によって違う
2026年は早くから松茸が出ていますが、ピークは地域によって異なります。
長和町では9月中旬ごろが最盛期になるとの見通しが示されました。
一方、上田市周辺では9月下旬から10月上旬が販売のピークになるとの見方も出ています。
青木村の道の駅では、10月中旬まで入荷が続く見込みです。
「長野県の松茸はこの日がピーク」と一括りにするのではなく、地域ごとの入荷状況を見るのがよさそうです。
10月まで豊作は続く?
9月22日時点では好調ですが、このままシーズン終了まで豊作が続くとは限りません。
天然の松茸は今後の気温や雨の影響も受けます。
青果卸でも、10月上旬までの入荷見込みについて「天候による」としています。
2026年は好調なスタートとなっていますが、最終的な年間収穫量はシーズン終了後に見る必要があります。
「全国的な当たり年」と断定するのはまだ早い
2026年9月23日時点で「長野県では好調」といえる材料はかなりそろっています。
しかし、それをそのまま日本全国の松茸に当てはめることはできません。
松茸は地域ごとの山林環境や天候によって発生状況が大きく異なります。
今回確認できた豊作情報は、主に長野県内の産地や流通現場の状況です。
そのため現時点では、「2026年は全国的な松茸の当たり年」と断定するより、「長野県では例年より早く、豊作となっている地域がある」と表現するのが正確です。
2026年は国産松茸を狙うチャンス?
国産松茸を一度食べてみたい人にとって、2026年は注目したいシーズンです。
青木村では短期間に大量入荷し、豊丘村でも前年より価格が下がっていると報じられています。
もちろん数千円から数万円の商品が中心で、気軽に購入できる価格とは言いにくいでしょう。
それでも、不作の年と比べて店頭に並ぶ量が多く、選択肢が増えていることは大きなポイントです。
直売所などでは、その日の入荷量が大きく変わることもあるため、購入目的で出かける場合は最新の入荷情報を確認しておくと安心です。
まとめ
2026年の松茸は、長野県でかなり好調なスタートを切っています。
青木村の道の駅あおきでは、9月13日の初入荷から22日までの10日間で約1200パックが並び、「豊作」と報じられました。
長和町では例年より約2週間早い8月29日に初入荷。
豊丘村でも例年より約1週間早い9月13日ごろから出始めています。
背景にあると考えられているのが、2026年の雨と気温です。
お盆から9月にかけてまとまった雨が降り、朝晩の寒暖差や気温低下などの条件が重なったことで、松茸の発生・生育につながった地域があります。
長野県内の青果卸でも、2026年は例年と比べて豊作で、価格は安定傾向としています。
ただし、松茸は天然物で今後の天候にも左右されます。
現時点で全国すべての産地を「当たり年」と断定することはできません。
それでも2026年の長野県では、「早い」「多い」「価格が落ち着いている」という動きがそろっています。
2025年の不作から一転し、今年は秋の味覚の王様を楽しめる機会が増えそうです。


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