2026年の生筋子が高い!秋鮭不漁でいくらの値段はどうなる?

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秋になると鮮魚売り場に並び始める「生筋子」。

自宅でほぐし、しょうゆ漬けにして手作りいくらを楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。

ところが2026年、その生筋子がかなり高くなっています。

背景にあるのが、北海道の秋鮭の記録的な不漁です。

鮮魚店からは国産生筋子が前年の2.5倍になったという声が出ているほか、豊洲市場では北海道産生筋子を1kg2万円で仕入れた飲食店の例も報じられました。

なぜ2026年はここまで生筋子が高くなっているのでしょうか。

秋鮭不漁との関係や、新物いくらへの影響、今後の価格見通しを整理します。

2026年は国産生筋子が前年の2.5倍という例も

2026年9月17日、テレビ朝日は秋鮭不漁による生筋子やいくらの高騰を報じました。

取材を受けた東京都内の鮮魚店によると、国産生筋子は前年と比べて2.5倍ほどの価格になっているといいます。

あまりの高値から、その店舗では国産生筋子の仕入れ自体を断念。

例年なら北海道産の生筋子が並ぶ時期にもかかわらず、店頭には国産の生筋子がない状態になっていました。

もちろん「全国すべての生筋子が一律で2.5倍」という意味ではありません。

店舗や市場、産地、品質などによって価格は異なりますが、2026年の国産生筋子が非常に高値になっていることを示す販売現場の一例です。

豊洲市場では北海道産生筋子が1kg2万円

さらに東京都内の海鮮居酒屋では、北海道から届いた新物の生筋子を豊洲市場で仕入れています。

その卸価格は1kgあたり2万円。

前年の約2倍だったと報じられました。

2026年9月の生筋子確認された例
東京都内の鮮魚店国産生筋子が前年の約2.5倍として仕入れを断念
豊洲市場での仕入れ例北海道産生筋子1kg・2万円
水産業界の10月予想相場1kg・1万~1万5,000円

1kg2万円なら、単純計算で100gあたり2,000円です。

かつて「生筋子を買って自宅でいくらを作る」という家庭も多かった北海道の秋の味覚が、かなり高価な食材になりつつあります。

なぜ2026年の生筋子はこんなに高い?

最大の背景にあるのが、北海道の秋鮭不漁です。

生筋子は、成熟したメスの秋鮭のお腹に入っている卵です。

つまり、原料となる秋鮭そのものが少なければ、生筋子として市場へ出回る量も確保しにくくなります。

2026年に北海道へ来遊すると予測されている秋鮭は364万5,000尾。

前年の来遊実績約686万尾に対して約53%という、非常に厳しい予測です。

前年も記録的な不漁だったにもかかわらず、さらに半分程度になる可能性が示されています。

秋鮭が半分なら生筋子も半分になる?

ここは単純には計算できません。

秋鮭の来遊数が前年の約53%だからといって、生筋子の流通量も必ず53%になるわけではありません。

生筋子の供給量には、漁獲された秋鮭のうちメスがどれくらいいるか、魚体の大きさ、卵の成熟状態、漁獲地域や時期なども関係します。

さらに価格には、前年からの在庫や加工用原料の需給、市場での取引状況なども影響します。

「秋鮭が半分だから生筋子の値段が2倍」という単純な関係ではない点には注意が必要です。

水産業界も2026年の筋子は高値を予想

水産卸のうおいちは、2026年の秋鮭・筋子について、入荷量が例年より少なく、相場も前年より強含みで推移するとの見通しを示しています。

10月の筋子予想相場は、1kgあたり1万円~1万5,000円。

秋鮭についても、現状では入荷量が前年より減少傾向にあり、相場がさらに強くなると予想されています。

秋鮭の水揚げ減少が、魚本体だけでなく卵にも波及している形です。

2026年の新物いくらも高くなる?

生筋子をほぐし、塩漬けやしょうゆ漬けなどに加工したものが、私たちが普段「いくら」と呼んでいる食品です。

つまり国産の新物いくらを作るには、原料となる生筋子が必要です。

水産業界では、2026年の北海道産秋鮭の水揚げが過去最低水準になると予測されていることから、新物いくらについても前年より強い相場になるとみています。

うおいちが示している10月の予想相場では、国内産の塩いくらが1kg3万~3万5,000円、味付けいくらが1kg2万5,000~3万円です。

2026年10月予想1kgあたり
筋子10,000~15,000円
国内産 塩いくら30,000~35,000円
国内産 味付けいくら25,000~30,000円

これはあくまで業界の予想相場で、スーパーなどでの小売価格そのものではありません。

ただ、2026年の国産新物いくらが安くなりにくい状況であることは分かります。

すでにいくらは100g2,000円を超える水準

いくらは2026年になって突然高くなったわけではありません。

テレビ朝日の報道では、2026年7月までのいくら100gあたりの全国平均小売価格は2,185円。

5年前と比較すると約4割上昇しています。

秋鮭不漁が深刻になる以前から高価格化が進んでいたところへ、2026年の記録的な不漁が重なった形です。

去年の冷凍いくらまで値上がり

影響は2026年の新物だけではありません。

都内の鮮魚店では、前年に作られたアメリカ産の冷凍いくらやしょうゆ漬け筋子が販売されていましたが、価格は前年より約3割上昇していました。

国産秋鮭の不漁によって新物の供給が減れば、代替となる輸入品や冷凍在庫への需要が高まる可能性があります。

そのため「国産の新物を避ければ影響なし」と単純にはいかない状況です。

生筋子から自家製いくらを作れば安い?

これまでは、完成したいくらを買うより、生筋子を購入して自宅でしょうゆ漬けを作る方法が選ばれることもありました。

しかし2026年は、生筋子そのものが高騰しています。

例えば生筋子が100g2,000円なら、300g購入するだけで6,000円です。

さらに生筋子は、薄皮や筋などを取り除いてからいくらに加工するため、購入重量がそのまま完成したいくらの重量になるわけではありません。

2026年は「手作りすれば必ず安い」とは言いにくい価格帯になっています。

それでも生筋子ならではの魅力もある

一方、生筋子を自宅でほぐして作るいくらには、市販の加工済み商品とは違う楽しみがあります。

しょうゆやみりんなどの配合を調整でき、自分好みの味付けにできるのが大きな魅力です。

秋鮭のシーズンにしか味わいにくい「新物」を楽しめることにも価値があります。

価格だけでなく、旬の食材として楽しむかどうかで選ぶのもよいでしょう。

生筋子を買うなら鮮度にも注意

生筋子は生鮮食品です。

購入するときは価格だけでなく、鮮度や保存状態も確認しましょう。

購入後は販売店の表示に従って適切に冷蔵し、できるだけ早く処理することが大切です。

自家製いくらを作る場合も、清潔な器具を使用し、調理後は適切な温度で保存しましょう。

しょうゆや塩に漬けたからといって、常温で長期間保存できる食品になるわけではありません。

今後、生筋子が安くなる可能性は?

2026年の秋鮭漁はまだシーズン途中です。

水産業界では、秋鮭の漁獲ピークを9月下旬から10月上旬ごろとみています。

この時期に水揚げが増えれば、生筋子の入荷量が一時的に増える可能性はあります。

一方、2026年の来遊予測自体が非常に低いため、業界では筋子相場が前年より強含みになるとの見通しです。

「漁のピークになれば例年並みまで一気に安くなる」と期待するには、厳しい状況といえそうです。

2026年はいくらの年末価格にも注目

いくらは、おせち料理や年末年始のごちそうにも使われる食材です。

そのため秋鮭不漁の影響が、秋だけで終わるとは限りません。

2026年の新物いくらがどれだけ製造されるか、輸入原料がどの程度流通するかによって、年末の店頭価格にも影響する可能性があります。

今後は秋鮭の漁獲量だけでなく、国産新物いくらの流通量にも注目です。

まとめ

2026年は秋鮭の記録的な不漁を背景に、国産生筋子が非常に高くなっています。

東京都内の鮮魚店では、国産生筋子が前年の約2.5倍になり、仕入れを断念したという例もありました。

また、北海道産の新物生筋子を豊洲市場で1kg2万円で仕入れた飲食店もあり、前年の約2倍だったと報じられています。

水産業界でも筋子の入荷量は例年より少なく、前年より強い相場になると予想しています。

さらに国内産の塩いくらや味付けいくらも高値が見込まれています。

2026年の秋鮭漁はこれから9月下旬から10月上旬にかけてピークを迎える見通しです。

生筋子の入荷量がどこまで増えるのか、そして新物いくらや年末のいくら価格にどこまで影響が広がるのか、引き続き注目です。

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