9月には、高齢者に関係するよく似た名前の日があります。
「敬老の日」と「老人の日」です。
「敬老の日って9月15日じゃなかった?」
「老人の日って敬老の日と同じ?」
「どうして似た名前の日が2つあるの?」
と疑問に思う人もいるのではないでしょうか。
現在、この2つは別の日です。
簡単に整理すると、
- 敬老の日:9月の第3月曜日
- 老人の日:9月15日
- 老人週間:9月15日から21日
となります。
この記事では、敬老の日と老人の日の違いや、なぜ9月15日に老人の日があるのか、昔の敬老の日との関係までわかりやすく解説します。
敬老の日と老人の日は別の日
まず押さえておきたいのは、敬老の日と老人の日は同じものではないということです。
敬老の日は「国民の祝日」です。
一方、老人の日は老人福祉法によって定められている日です。
名前が似ているうえに、どちらも9月にあるため混同しやすいですが、それぞれ位置づけや目的が異なります。
敬老の日はいつ?
現在の敬老の日は、
毎年9月の第3月曜日
です。
日付が固定されているわけではないため、毎年9月15日から21日までのいずれかの日になります。
2026年の敬老の日は9月21日(月)です。
敬老の日はどんな日?
敬老の日は、国民の祝日に関する法律で定められている祝日の一つです。
その趣旨は、
「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」
ことです。
現在では、祖父母へプレゼントを贈ったり、家族で食事をしたり、子どもから手紙や作品を贈ったりする機会としても親しまれています。
老人の日はいつ?
老人の日は、
毎年9月15日
です。
こちらは敬老の日のように毎年日付が変わることはありません。
2026年も9月15日が老人の日です。
老人の日は何のための日?
老人の日は、高齢者だけがお祝いをするための日というより、高齢者福祉について社会全体で考える意味を持つ日です。
老人福祉法では、老人の日について、国民の間に広く老人の福祉への関心と理解を深めるとともに、老人自身が生活の向上に努める意欲を促す日として位置づけています。
そのため、プレゼントを贈って長寿を祝うイメージが強い敬老の日とは、少し性格が異なります。
なぜ9月15日が老人の日なの?
ここで、
「なぜ老人の日は9月15日なの?」
という疑問が出てきます。
その理由を知るには、敬老の日の歴史を振り返る必要があります。
実は、昔の敬老の日は9月15日だったのです。
昔は9月15日が敬老の日だった
敬老の日が国民の祝日となったのは1966年です。
当時は9月15日に固定されていました。
そのため長い間、
「9月15日=敬老の日」
として親しまれてきました。
今でも「敬老の日は9月15日」と覚えている人がいるのは、このためです。
敬老の日が9月第3月曜日へ移動
その後、国民の祝日に関する法律が改正されました。
いわゆるハッピーマンデー制度により、敬老の日も2003年から、
9月15日固定ではなく、9月の第3月曜日
となりました。
これによって、敬老の日の日付は年によって変わるようになりました。
9月15日はなくならず「老人の日」に
敬老の日が移動することになっても、それまで長年、高齢者福祉に関する取り組みが行われてきた9月15日の意味がなくなったわけではありません。
老人福祉法の改正によって、9月15日は「老人の日」、9月15日から21日までの1週間は「老人週間」と定められました。
そのため現在は、
- 9月15日:老人の日
- 9月15日~21日:老人週間
- 9月第3月曜日:敬老の日
という形になっています。
老人週間とは?
老人週間は、毎年9月15日から9月21日までの7日間です。
高齢者福祉への関心や理解を深め、高齢者自身の生活向上への意欲を促すことなどを目的としています。
高齢者について考えるのを9月15日の1日だけで終わらせず、社会全体で理解を深めていく期間ともいえるでしょう。
2026年は敬老の日と老人週間最終日が同じ
2026年の敬老の日は9月21日(月)です。
老人週間は毎年9月15日から21日までなので、2026年は老人週間の最終日が敬老の日になります。
2026年の場合は、
- 9月15日(火):老人の日・老人週間スタート
- 9月21日(月):老人週間最終日・敬老の日
という並びです。
敬老の日と老人の日は目的も少し違う
2つの日を比べると、違いがわかりやすくなります。
敬老の日
国民の祝日であり、長年社会につくしてきた高齢者を敬い、長寿を祝う日です。
老人の日
老人福祉法に基づき、高齢者福祉への関心と理解を深めることなどを目的とした日です。
どちらも高齢者を大切にするという点ではつながっていますが、まったく同じ目的の日ではありません。
敬老の日は何歳から祝う?
敬老の日については、
「○歳以上をお祝いする」
という一律の年齢が定められているわけではありません。
家庭では、
- 60歳の還暦を迎えてから
- 65歳頃から
- 70歳頃から
- 孫が生まれてから
など、さまざまなタイミングで敬老の日のお祝いを始めています。
本人がまだ「敬老の日を祝われるのは早い」と感じている場合もあるため、年齢だけで決めず本人の気持ちを考えることも大切です。
老人の日もお祝いするの?
老人の日だからといって、家庭で必ずプレゼントやお祝いを用意する必要はありません。
一般的な家庭行事としては、敬老の日の方がプレゼントや食事などのお祝いをする機会として広く親しまれています。
老人の日や老人週間は、
- 高齢者の暮らしについて考える
- 地域の高齢者との交流を考える
- 高齢者福祉について知る
- 家族の生活や健康について話す
などのきっかけとして捉えてもよいでしょう。
子どもにはどう説明する?
「敬老の日と老人の日って何が違うの?」
と子どもに聞かれたら、難しい法律の話をする必要はありません。
例えば、
「敬老の日は、長く頑張ってきた人にありがとうを伝えて、元気でいてねってお祝いする祝日だよ。9月15日からは、おじいちゃんやおばあちゃんたちが暮らしやすい社会について考える期間もあるんだよ」
など、年齢に合わせて伝えるとよいでしょう。
敬老の日をきっかけに家族で話してみよう
敬老の日や老人週間は、プレゼントについて考えるだけでなく、家族のこれからについて話すきっかけにもできます。
例えば、
- 最近困っていることはない?
- 買い物で大変なことはない?
- 災害時はどこへ避難する?
- 離れている時はどう連絡する?
- 一緒にやってみたいことはある?
などです。
「高齢者だから助けてあげる」と一方的に考えるのではなく、本人がどうしたいのかを聞きながら話すことも大切です。
敬老の日は感謝を伝える日に
制度上の違いを知ることも大切ですが、家庭で迎える敬老の日では難しく考えすぎる必要はありません。
一緒にご飯を食べる。
電話をする。
孫が描いた絵を渡す。
昔の話を聞いてみる。
そんな時間も敬老の日らしい過ごし方です。
プレゼントの金額よりも、その人自身に合った形で感謝を伝えてみてはいかがでしょうか。
まとめ|敬老の日は9月第3月曜日、老人の日は9月15日
敬老の日と老人の日は名前が似ていますが、別の日です。
現在は、
- 敬老の日:9月の第3月曜日
- 老人の日:9月15日
- 老人週間:9月15日~21日
となっています。
以前は9月15日が敬老の日でしたが、2003年から敬老の日が9月の第3月曜日へ移りました。
一方、9月15日は現在も老人の日として、高齢者福祉について考える大切な日になっています。
2026年は9月21日が敬老の日で、ちょうど老人週間の最終日です。
それぞれの違いを知ったうえで、敬老の日には身近な人へ「いつもありがとう」を伝えてみてくださいね。

コメント