災害への備えとして用意しておきたい「防災リュック」。
防災の日をきっかけに準備しようと思っても、
「何を入れればいいの?」
「水も食料もたくさん入れたら重すぎる……」
「子どもがいる場合は何を追加すればいい?」
と迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
防災リュックは、家に備蓄しておくものをすべて詰め込む袋ではありません。
避難が必要になった時に持ち出すことを考え、必要なものを選ぶことが大切です。
この記事では、防災リュックに入れておきたい基本的なものから、女性や子どもがいる家庭で追加したいもの、重くなりすぎないためのポイントまで紹介します。
- 防災リュックとは?
- 防災リュックと自宅備蓄は分けて考えよう
- 防災リュックの中身一覧|まず確認したい基本アイテム
- 飲料水は「持てる量」も考えよう
- 非常食は調理不要のものが便利
- ライトは夜間の避難にも重要
- スマートフォンだけに頼らない準備も
- 携帯トイレも防災リュックに入れておこう
- 救急用品・常備薬も忘れずに
- 衛生用品も準備しておこう
- 女性の防災リュックに追加したいもの
- 子どもがいる家庭で追加したいもの
- 赤ちゃんがいる家庭は防災用品が大きく変わる
- メガネやコンタクトレンズを使う人も要確認
- 防災リュックを重くしすぎないことも重要
- 一度背負って家の周りを歩いてみよう
- 防災リュックはどこに置く?
- 防災の日に年1回は中身をチェックしよう
- 防災リュックチェックリスト
- まとめ|防災リュックは「たくさん入れる」より「持って逃げられる」を考えよう
防災リュックとは?
防災リュックは、災害によって自宅から避難する必要が生じた時などに、すぐ持ち出せるよう必要なものをまとめておくものです。
「非常用持ち出し袋」と呼ばれることもあります。
玄関や寝室など、いざという時に取り出しやすい場所に置いておくことがポイントです。
ただし、防災用品には大きく分けて、
- 避難時に持ち出すもの
- 自宅で生活するために備蓄しておくもの
があります。
この2つを全部リュックに入れようとすると、とても持ち運べる重さではなくなってしまいます。
防災リュックと自宅備蓄は分けて考えよう
例えば飲料水を家族分備蓄すると、かなりの重量になります。
水は1Lでおよそ1kgです。
2Lのペットボトルなら、それだけで約2kgあります。
家庭で必要な備蓄水をすべてリュックへ詰め込んで避難するのは現実的ではありません。
そこで、
- 防災リュック=避難時に持ち出すもの
- 自宅備蓄=自宅で数日間生活するためのもの
と分けて準備すると整理しやすくなります。
防災リュックの中身一覧|まず確認したい基本アイテム
家庭によって必要なものは異なりますが、まずは次のようなものから確認してみましょう。
- 飲料水
- すぐ食べられる食品
- 懐中電灯やライト
- 携帯ラジオ
- 予備の電池
- モバイルバッテリー
- 携帯トイレ
- 救急用品
- 常用している薬
- マスク
- ウェットティッシュ
- ティッシュ
- タオル
- 軍手
- 雨具
- 防寒用品
- 着替え
- 現金
- 身分証明書など必要な情報の控え
- 家族の連絡先を書いたメモ
これらを全部機械的に入れるのではなく、自分や家族に必要なものを選んでいきます。
飲料水は「持てる量」も考えよう
災害時の水はとても重要です。
だからといって、防災リュックに大量の水を入れると、それだけで非常に重くなります。
防災リュックには避難時に持ち運べる範囲の飲料水を入れ、家庭で生活するための水は別に備蓄しておく方法があります。
実際に水を入れた状態でリュックを背負ってみましょう。
「持ち上げられる」だけではなく、その重さで安全に歩いて避難できるかを考えることが大切です。
非常食は調理不要のものが便利
防災リュックへ入れる食品は、できるだけ簡単に食べられるものを選ぶと便利です。
例えば、
- 開封してそのまま食べられる食品
- 栄養補助食品
- 缶詰
- 保存性の高いお菓子
- 食べ慣れている食品
などがあります。
非常食を選ぶ時は、賞味期限の長さだけではなく、
- 水が必要か
- お湯が必要か
- 加熱が必要か
- 食器が必要か
- 家族が食べられるか
も確認しておきましょう。
ライトは夜間の避難にも重要
災害は昼間に起こるとは限りません。
夜間に停電すると、家の中や避難経路が真っ暗になる可能性があります。
懐中電灯やライトを防災リュックに入れておきましょう。
また、ライト本体があっても電池切れでは使えません。
予備電池を用意したり、定期的に点灯確認をしたりすることも大切です。
両手を使えるヘッドライトなども、避難時に役立つ場合があります。
スマートフォンだけに頼らない準備も
スマートフォンは、連絡や情報収集に役立つ重要な道具です。
そのためモバイルバッテリーなど、充電手段を用意しておくことも考えておきたいところです。
一方で、
- 充電が切れる
- 端末が故障する
- 通信がつながりにくくなる
可能性もあります。
大切な電話番号や避難先などは、紙にも書いておくと確認手段を増やせます。
携帯トイレも防災リュックに入れておこう
防災というと水や食料に目が向きやすいですが、忘れたくないのがトイレです。
断水したり排水設備に問題が生じたりすると、普段通りトイレを使えない場合があります。
携帯トイレを準備し、防災リュックにも必要な分を入れておくと安心です。
また、買っただけで安心せず、一度説明書を読んで使い方を確認しておきましょう。
救急用品・常備薬も忘れずに
けがに備えて、最低限の救急用品も準備しておきましょう。
例えば、
- ばんそうこう
- ガーゼ
- 包帯
- 消毒などに使用する用品
など、家庭で必要なものを考えます。
また、日常的に薬を使用している人は、災害時の薬について医師や薬剤師などに事前に相談しておくことも大切です。
お薬手帳や服薬内容を確認できる情報についても、必要に応じて備えておきましょう。
衛生用品も準備しておこう
避難生活では、普段と同じように手洗いや入浴ができない可能性があります。
そのため、
- ウェットティッシュ
- ティッシュ
- マスク
- タオル
- 歯みがき用品
- 必要な衛生用品
なども準備しておくと便利です。
家族構成や季節によって必要なものを調整しましょう。
女性の防災リュックに追加したいもの
女性の場合は、基本の防災用品に加えて自分に必要な衛生用品なども考えておきましょう。
例えば、
- 生理用品
- 下着
- 中身が見えにくい袋
- 普段使用している衛生用品
- ヘアゴム
などがあります。
必要なものは人によって異なるため、市販の防災セットを購入した場合も「自分に必要なものが入っているか」を確認することが大切です。
子どもがいる家庭で追加したいもの
子どもがいる家庭では、年齢に合わせた用品が必要になります。
例えば、
- 子ども用の着替え
- 食べ慣れた食品
- 子ども用の飲み物
- 必要な薬
- タオル
- 安心できる小さなおもちゃ
- 暇つぶしに使えるもの
などです。
赤ちゃんがいる場合は、さらにミルクや授乳用品、おむつ、おしりふきなど、乳児ならではの備えが必要です。
子ども向けの防災リュックについては、年齢別に考えるとより準備しやすくなります。
赤ちゃんがいる家庭は防災用品が大きく変わる
乳児がいる家庭では、大人だけの家庭より必要なものが増えます。
例えば、
- おむつ
- おしりふき
- ミルク
- 授乳に必要な用品
- 離乳食
- スタイ
- 着替え
- 抱っこひも
など、その子の月齢や普段の生活に合わせた準備が必要です。
「赤ちゃん用防災セット」としてまとめて考えると、必要なものを整理しやすくなります。
メガネやコンタクトレンズを使う人も要確認
普段メガネやコンタクトレンズを使っている人は、視力を確保するための備えも忘れないようにしましょう。
災害時には、いつも通りの生活用品をすぐ購入できるとは限りません。
自分が毎日使っているものを一度書き出してみると、市販の防災用品リストには載っていない「自分にとって必要なもの」が見えてきます。
防災リュックを重くしすぎないことも重要
防災用品を調べ始めると、
「あれも必要」
「これも必要」
と、どんどん荷物が増えてしまいます。
しかし、防災リュックは避難時に持ち出すものです。
重すぎて歩けなければ、本来の目的を果たせません。
特に、
- 子どもを抱っこして避難する人
- 高齢者
- 体力に不安がある人
- 徒歩で長い距離を移動する可能性がある人
などは、無理なく持てる重さを実際に確認しておきましょう。
一度背負って家の周りを歩いてみよう
防災リュックが完成したら、一度背負ってみてください。
できれば、家の中で背負うだけでなく少し歩いてみましょう。
すると、
- 思ったより重い
- 肩が痛い
- 子どもと手をつなぎながらでは大変
- 抱っこしながら背負うのは難しい
など、準備しているだけでは分からなかった問題に気づくことがあります。
必要であれば中身を見直し、自宅備蓄へ移せるものは分けましょう。
防災リュックはどこに置く?
防災リュックは、いざという時に取り出しやすい場所へ置いておくことが大切です。
家庭によって適した場所は異なりますが、
- 玄関周辺
- 寝室
- 普段からすぐ取り出せる場所
などを検討します。
押し入れの一番奥など、取り出すまでに時間がかかる場所では、緊急時に持ち出せない可能性があります。
また、家族全員が保管場所を知っていることも重要です。
防災の日に年1回は中身をチェックしよう
防災リュックは一度作って終わりではありません。
時間が経つと、
- 食品の賞味期限が近づく
- 電池が劣化する
- 薬や衛生用品の期限が変わる
- 子どもの服がサイズアウトする
- 家族に必要なものが変わる
ことがあります。
そこで毎年9月1日の防災の日を、防災リュックの点検日にしてみるのもおすすめです。
春と秋など、年に複数回確認する家庭なら、季節に合わせて防寒用品や暑さ対策用品を入れ替えることもできます。
防災リュックチェックリスト
最後に、準備した防災リュックを確認してみましょう。
- □ 飲料水
- □ すぐ食べられる食品
- □ ライト
- □ ラジオ
- □ 予備電池
- □ モバイルバッテリー
- □ 携帯トイレ
- □ 救急用品
- □ 必要な薬
- □ マスク
- □ ティッシュ・ウェットティッシュ
- □ タオル
- □ 軍手
- □ 雨具
- □ 着替え
- □ 現金
- □ 必要な連絡先のメモ
- □ 家族それぞれに必要なもの
そして最後にもう一つ、
□ 実際に背負って避難できる重さか
も忘れずに確認してください。
まとめ|防災リュックは「たくさん入れる」より「持って逃げられる」を考えよう
防災リュックには、水や非常食、ライト、携帯トイレ、衛生用品など、災害時に必要になるものを準備します。
しかし、必要そうなものをすべて詰め込めばよいわけではありません。
防災リュックは、避難する時に自分で持って移動するものです。
だからこそ、
「これは持ち出すもの?それとも家に備蓄しておくもの?」
と分けて考えてみましょう。
そして家族構成によって必要なものも変わります。
大人だけの家庭、子どもがいる家庭、赤ちゃんがいる家庭、高齢者がいる家庭では、同じ防災リュックにはなりません。
市販のリストをそのまま完成形にするのではなく、わが家に必要なものを追加・削除していくことが大切です。
今年の防災の日には、しまってある防災リュックを一度取り出してみましょう。
そして最後は実際に背負って、
「この状態で本当に避難できる?」
まで確認してみてはいかがでしょうか。

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