災害への備えとして防災リュックを準備する時、
「子どもにも自分の防災リュックを持たせた方がいい?」
「何歳くらいから持てる?」
「大人用と同じものを入れればいいの?」
と迷うこともあるのではないでしょうか。
子ども用の防災リュックで特に大切なのは、たくさんの防災用品を詰め込むことではありません。
子どもの年齢や体格に合わせて、安全に持って移動できることが重要です。
この記事では、子ども用防災リュックに入れておきたいものや、何歳頃から持たせるかを考えるポイント、幼児と小学生それぞれの備え方について紹介します。
- 子どもにも防災リュックは必要?
- 子ども用防災リュックは何歳から?
- 幼児の防災リュックは「軽さ」を優先しよう
- 小学生なら自分で中身を考えてみよう
- 子ども用防災リュックの中身一覧
- 飲み物は小さなサイズも選択肢
- 子どもの非常食は「食べ慣れている」が大切
- お菓子も子どもの防災用品になる?
- 着替えは定期的にサイズを確認しよう
- 連絡先カードを入れておこう
- 子どもの「安心できるもの」も候補に
- 子ども用ライトを入れる場合は使い方も確認
- 子どもに薬を持たせる場合は管理方法にも注意
- 子ども用防災リュックを重くしすぎない
- 大人用と子ども用で役割分担しよう
- 子どもを抱っこして避難する可能性も考えよう
- 防災の日に親子でリュックを背負ってみよう
- 子ども用防災リュックチェックリスト
- まとめ|子ども用防災リュックは「自分で持てる」が大前提
子どもにも防災リュックは必要?
家族で避難する場合、防災用品の中心は大人が持つことになります。
そのため、小さな子どもに無理をして防災リュックを持たせる必要はありません。
一方、自分である程度荷物を持って歩ける年齢になれば、子ども自身が使うものの一部を小さなリュックへ入れておく方法があります。
例えば、
- 小さな飲み物
- 食べ慣れたお菓子
- タオル
- ティッシュ
- 着替え
などです。
大人用の防災リュックをそのまま小さくするのではなく、「この子が避難中や避難先で使うもの」を中心に考えると準備しやすくなります。
子ども用防災リュックは何歳から?
「○歳になったら防災リュックを持たせる」という決まりはありません。
同じ年齢でも、体格や体力、発達によって持てる荷物は異なります。
そのため年齢だけではなく、
- リュックを自分で背負えるか
- 荷物を持った状態で安全に歩けるか
- 大人と手をつないで移動できるか
- 長い距離でも無理なく歩けるか
などを見ながら判断しましょう。
リュックを背負えることと、災害時に安全に持って避難できることは同じではありません。
幼児の防災リュックは「軽さ」を優先しよう
幼児の場合は、特に荷物を入れすぎないことが大切です。
災害時の道路は、普段と同じ状態とは限りません。
足元に物が落ちていたり、いつもの道を通れなかったりする可能性もあります。
さらに、大人と手をつないで移動する必要もあります。
そのため、
「このくらいなら持てる」
ではなく、
「この重さで安全に歩ける」
ことを優先しましょう。
小学生なら自分で中身を考えてみよう
小学生になったら、子ども自身と一緒に防災リュックを作るのもおすすめです。
大人がすべて準備するのではなく、
「避難する時、何が必要だと思う?」
と聞いてみましょう。
例えば子どもから、
「ゲームを持っていく!」
「ぬいぐるみが必要!」
という答えが返ってくるかもしれません。
そんな時もすぐに否定するのではなく、
「どうして必要だと思った?」
と聞いてみると、防災について考えるきっかけになります。
必要なものを選ぶことそのものが、防災学習にもなります。
子ども用防災リュックの中身一覧
子どもの年齢や家庭の状況によって異なりますが、次のようなものが候補になります。
- 飲料水
- 食べ慣れた食品やお菓子
- タオル
- ティッシュ
- ウェットティッシュ
- 着替え
- 雨具
- 必要な衛生用品
- 必要な薬
- 連絡先を書いたカード
- 小型ライト
- 安心できる小さなおもちゃ
これらをすべて入れる必要はありません。
大人が持つものと子どもが持つものを分け、子どもの負担が大きくならないよう調整しましょう。
飲み物は小さなサイズも選択肢
水分は重要ですが、飲料水は重いものです。
500mlのペットボトルなら、中身だけでも約500gあります。
小さな子どものリュックに何本も入れると、それだけで大きな負担になります。
家庭で備蓄する水や大人が持つ水とは別に、子ども自身が持つ分は体格に合わせて考えましょう。
普段から使っている水筒を災害時にも活用する方法もあります。
子どもの非常食は「食べ慣れている」が大切
子ども用防災リュックに食品を入れるなら、長期保存できることだけでなく、子ども自身が食べられるものか確認しておきましょう。
災害時は、普段とは違う場所や状況で過ごす可能性があります。
不安や緊張によって、いつも以上に食べられるものが限られることも考えられます。
そこで、
- 普段から食べているお菓子
- 開封してすぐ食べられる食品
- 子どもが好きな味の食品
- 常温で保存できるもの
などを備蓄に取り入れる方法があります。
非常食だからと特別なものだけを用意するのではなく、普段の食品を少し多めに買い、食べながら補充するローリングストックも活用できます。
お菓子も子どもの防災用品になる?
「防災リュックにお菓子を入れていいの?」
と思う人もいるかもしれません。
もちろん、お菓子だけで災害時の食事をまかなうわけではありません。
しかし、食べ慣れたお菓子はエネルギー補給に使えるものもあり、普段と違う環境で過ごす子どもの安心につながる場合もあります。
例えば、
- 子どもが普段食べている
- 常温で保存できる
- 個包装になっている
- 開封してそのまま食べられる
などを目安に選んでみましょう。
暑い場所で溶けやすいものや、保存状態によって品質が変わりやすいものには注意が必要です。
着替えは定期的にサイズを確認しよう
子どもの防災リュックで特に忘れやすいのが、着替えのサイズ確認です。
子どもは成長が早いため、
「去年準備した服がもう着られない」
ということも珍しくありません。
防災の日など、確認する日を決めて、
- 下着
- 靴下
- トップス
- ズボン
などのサイズを確認しておきましょう。
季節に合わせた衣類になっているかも一緒に確認します。
連絡先カードを入れておこう
子どもの防災用品として考えておきたいものの一つが、家族の連絡先です。
特に小学生になると、一人で登下校したり、習い事へ行ったりする機会が増えることがあります。
必要に応じて、
- 子どもの名前
- 保護者の連絡先
- 家族の連絡先
- 緊急時に頼れる人
- 必要な医療情報
などをまとめたカードを準備しておく方法があります。
ただし、個人情報が記載されているため、外から簡単に見えない場所に入れるなど、持たせ方にも配慮しましょう。
子どもの「安心できるもの」も候補に
防災リュックというと、生きるために最低限必要なものだけを考えがちです。
しかし、災害時には子どもの心への負担も考える必要があります。
避難先では、
- いつもの家ではない
- 知らない人がたくさんいる
- いつものおもちゃがない
- 普段通りの生活ができない
といった状況になる可能性があります。
そのため、スペースや重さに余裕があれば、
- 小さなぬいぐるみ
- カードゲーム
- 折り紙
- お絵描き用品
- 小さな絵本
など、その子が落ち着けるものを入れておくのも一つの方法です。
「生きるために直接必要ではないから不要」と一律に考えず、その子にとって必要なものを考えてみましょう。
子ども用ライトを入れる場合は使い方も確認
小学生など、自分で扱える年齢であれば、小さなライトを持たせる方法もあります。
ただし、リュックに入れてあるだけでは、いざという時に使えないことがあります。
子ども自身に、
- どこに入っているか
- どうやって点灯するか
- 電池はどのくらい残っているか
などを確認してもらいましょう。
防災用品は「持っている」だけではなく、「使える」状態にしておくことが大切です。
子どもに薬を持たせる場合は管理方法にも注意
日常的に薬を使用している子どもの場合、災害時の薬についても考えておく必要があります。
ただし、薬によって保管方法や使用方法は異なります。
子どものリュックへ入れっぱなしにしてよいとは限りません。
必要な薬がある場合は、災害時にどう備えるかを医師や薬剤師などに確認しておくと安心です。
服薬内容を確認できる情報についても、必要に応じて準備しておきましょう。
子ども用防災リュックを重くしすぎない
子ども用防災リュックを作る時、最も気をつけたいことの一つが重さです。
必要そうなものを全部入れると、すぐに重くなってしまいます。
特に水は重量があるため、
「これくらいなら大丈夫かな」
と思っても、実際に背負って歩いてみることが重要です。
災害時には、
- 長い距離を歩く
- 階段を使う
- 足元が悪い
- 暑い・寒い
- 雨が降っている
といった状況も考えられます。
数字だけで「○kgまで」と決めるのではなく、子どもの体格や体力に合わせて調整しましょう。
大人用と子ども用で役割分担しよう
家族全員が同じものを持つ必要はありません。
例えば大人のリュックには、
- 家族分の救急用品
- 多めの飲料水
- モバイルバッテリー
- 重要な防災用品
を入れ、
子どものリュックには、
- 自分用の軽い飲み物
- 自分が食べられる食品
- タオル
- 着替え
- 安心できるもの
を入れるなど、役割を分けることができます。
「一人一つ防災リュックを作る」こと自体が目的にならないようにしましょう。
子どもを抱っこして避難する可能性も考えよう
幼児の場合、普段は自分で歩けても、災害時には抱っこが必要になる可能性があります。
怖くて歩けなくなったり、眠っていたり、けがをしたりすることも考えられます。
そのため保護者は、
「自分の防災リュックを背負った状態で、この子を抱っこできる?」
という視点でも確認してみましょう。
子ども用リュックだけでなく、家族全体でどの荷物を誰が持つのかを考えることが重要です。
防災の日に親子でリュックを背負ってみよう
毎年9月1日の防災の日を、子ども用防災リュックの点検日にする方法もあります。
確認したいのは、
- 食品の賞味期限
- 飲料水の期限
- 着替えのサイズ
- 季節に合った内容か
- ライトが使えるか
- 必要なものが変わっていないか
- リュック自体が小さくなっていないか
- 実際に背負って歩けるか
などです。
子どもの成長とともに、必要な防災用品も変わります。
去年は大人がすべて持っていた子が、今年は自分のタオルや着替えを持てるようになっているかもしれません。
子ども用防災リュックチェックリスト
最後に、子どもと一緒に確認してみましょう。
- □ 飲み物
- □ 食べ慣れた食品・お菓子
- □ タオル
- □ ティッシュ
- □ ウェットティッシュ
- □ 着替え
- □ 雨具
- □ 必要な衛生用品
- □ 必要に応じた連絡先カード
- □ 年齢に応じたライト
- □ 安心できるもの
- □ 子ども自身が使い方を知っている
- □ 無理なく背負える
- □ 背負った状態で安全に歩ける
すべてにチェックを付ける必要はありません。
大人が持つものと分担しながら、その子に必要なものを選びましょう。
まとめ|子ども用防災リュックは「自分で持てる」が大前提
子ども用防災リュックは、大人用防災リュックの小型版ではありません。
大切なのは、
- 子どもの年齢
- 体格
- 体力
- 食べられるもの
- 普段の生活
に合わせて準備することです。
そして、たくさん入れることよりも、
「この子が実際に背負って安全に避難できるか」
を優先しましょう。
子ども自身と一緒に中身を考えれば、防災について話すきっかけにもなります。
今年の防災の日は、親子でリュックを背負って少し歩いてみるところまで試してみてはいかがでしょうか。

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