花火の打ち上げ高さと角度を予想しよう|夜空を科学で読み解く自由研究

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tekowaです。

「ドーンッ!」と夜空に開く大輪の花火。

でもアレ、いったいどれくらい高くまで上がってるの? まっすぐ上がってる? ちょっと斜め? もし打ち上げ角度や速度がわかれば、数学と物理で“打ち上げの秘密”が見えてくるかもしれません!

今回は、花火の高さや角度を物理(放物線)数学(三角比・計算)を使って予想&計算してみる内容です。

打ち上げ花火の基本構造

打ち上げ花火は、筒の中に花火玉(球形)を詰め、下から火薬の力で発射される仕組みです。

花火玉のサイズによって、高さも爆発の大きさも変わります。

▼ 花火玉サイズと高さの目安(目安)

  • 3号玉(約8.5cm) → 約120m
  • 5号玉(約15cm) → 約200m
  • 10号玉(尺玉・約30cm) → 約300〜330m

つまり、私たちが「きれい!」と見上げている花火は、ビル何十階分もの高さまで飛んでいるというわけです。

高さはどう計算できる?

垂直に打ち上げられた花火は、重力の影響を受けて放物線(上がって→止まり→落ちる)を描きます。

高校物理の「等加速度直線運動」の式を使えば、ある程度の仮定で高さを予想できます。

▼ 基本式(重力加速度g=9.8m/s²)

最大高さ H = (V₀² × sin²θ) ÷ (2g)
  • V₀:打ち上げ初速度(例:150m/s)
  • θ:打ち上げ角度(垂直なら90°)

垂直打ち上げ(θ=90°)の場合、sin90°=1なので:

H = V₀² ÷ 2g

V₀が150m/sなら、

H ≒ (150×150) ÷ (2×9.8) ≒ 1125m

実際には空気抵抗などがあるため、実際の到達点はもっと低くなりますが、おおまかな目安は出せます!

角度が変わるとどうなる?

もし打ち上げ角度が斜めだったら、

  • ・最大高さ → sin²θ に比例
  • ・飛距離(水平距離) → sin2θ に比例

つまり、まっすぐ上げたほうが高くなり、斜めに打てば横に飛ぶようになります。

大きな会場や演出花火では「同時に角度を変えて複数打ち上げる」などの技術も活用されています。

観察してみよう!

▼ 高さを視覚で推定する方法

  • ・同じ地点からビルと花火を見比べる
  • ・爆発地点までの秒数を数えて落下時間から逆算
  • ・動画に撮ってコマ送りで到達時間を調べる

▼ 角度を推定するには

  • ・花火が地面からどの方向に伸びているか観察
  • ・観測点と打ち上げ地点の距離を地図で確認

三角形を使って高さを求める三角比の応用にもなります。

ちょこっと自由研究ヒント💡

複数の花火大会を比較し、使用されている花火玉のサイズ・打ち上げ場所・観客との距離を調査すると、“安全な花火距離”や“設計上の工夫”が見えてきます!

まとめ|夜空に咲く花火は、計算された科学の芸術

花火はただの「きれいな演出」じゃない。 そこには角度・速度・安全距離・演出構成など、物理と計算が詰まったショーなのです。

夜空を見上げる目に、ちょっとだけ理系のメガネをかけてみて。 「おお、今のはたぶん尺玉。高さ300mは超えてるな…」 そんなふうに見えたら、花火の楽しみがもっと深くなるはず!

次回は、視覚×心理の実験!【残像と視覚トリック】に迫ります👁️✨

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