11月に入り、朝晩の空気に少しずつ冬の気配を感じるようになる頃。
手紙やおたよりを書くときに使われる季節の挨拶の一つが「立冬の候(りっとうのこう)」です。
しかし、「立冬の候はいつから使えるの?」「11月いっぱい使ってもいい?」「保育園のおたよりにも使える?」と迷うこともあるでしょう。
この記事では、立冬の候の意味や読み方、2026年に使える期間をわかりやすく解説します。
さらに、ビジネス文書や手紙、保育園のおたより、給食だよりなどで使える例文も紹介します。
立冬の候とは?読み方と意味
「立冬の候」は、「りっとうのこう」と読みます。
立冬とは、二十四節気の一つで、暦の上で冬が始まる頃を表す言葉です。
「候」には、季節や時節という意味があります。
つまり「立冬の候」は、「暦の上で冬を迎える季節となりました」という意味を持つ時候の挨拶です。
主に、改まった手紙や案内状、ビジネス文書などの書き出しで使われます。
「立冬の候」の使い方
改まった手紙では、次のように使います。
「拝啓 立冬の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。」
「立冬の候」の後に、相手の健康や繁栄を喜ぶ言葉を続けるのが一般的です。
会社や団体に宛てる場合は「ご清栄」「ご発展」など、個人に宛てる場合は「ご健勝」など、相手に合わせた表現を選びましょう。
2026年の立冬の候はいつからいつまで使える?
2026年の「立冬の候」は、11月7日(土)から11月21日(土)頃までが使用時期の目安です。
2026年の立冬は11月7日で、次の二十四節気である小雪は11月22日です。
立冬の候は、基本的に立冬から次の節気である小雪の前まで使うのが自然です。
| 項目 | 2026年の日付 |
|---|---|
| 立冬 | 11月7日(土) |
| 立冬の候を使う目安 | 11月7日~11月21日 |
| 小雪 | 11月22日(日) |
| 小雪の候を使う目安 | 11月22日~12月6日 |
ただし、時候の挨拶は必ずこの期間でなければ使えないという厳格な決まりがあるわけではありません。
季節感を大切にする場合は、二十四節気の期間を目安に選ぶとよいでしょう。
11月22日以降に立冬の候を使ってもいい?
11月22日になると、二十四節気は立冬から小雪へ移ります。
そのため、11月22日以降に出す手紙では、「小雪の候」など、時期に合った表現へ切り替えるのが一般的です。
また、11月下旬には次のような表現も使えます。
- 小雪の候
- 向寒の候
- 晩秋の候(地域や季節感に応じて)
- 朝晩の冷え込みが厳しくなってまいりました
- 冬の訪れを感じる季節となりました
ただし、「晩秋」は秋の終わりを表す言葉のため、暦の上では冬に入っている時期に使う場合は、実際の気候や文章の雰囲気を考慮しましょう。
立冬の候を使ったビジネス文書の例文
立冬の候は、取引先への案内状や挨拶状など、改まったビジネス文書にも使えます。
例文① 取引先への挨拶状
拝啓 立冬の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
朝晩の冷え込みが増す折、皆様のご健康と貴社のさらなるご発展を心よりお祈り申し上げます。
敬具
例文② お知らせ文書
拝啓 立冬の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
平素より弊社の業務にご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。
さて、このたび下記のとおりご案内申し上げます。
何卒よろしくお願い申し上げます。
敬具
例文③ お礼状
拝啓 立冬の候、貴社ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。
先日はご多用のところ、貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。
今後とも変わらぬお付き合いを賜りますよう、お願い申し上げます。
敬具
立冬の候を使った個人向けの手紙例文
親戚や知人、目上の方へ手紙を書く場合にも、立冬の候を使うことができます。
例文① 目上の方への手紙
拝啓 立冬の候、いかがお過ごしでしょうか。
暦の上では冬を迎え、朝晩の寒さが少しずつ増してまいりました。
季節の変わり目ですので、どうぞお身体を大切にお過ごしください。
敬具
例文② 親戚への手紙
立冬を迎え、朝夕の冷え込みに冬の気配を感じる頃となりました。
皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。
こちらでは、色づいた木々を眺めながら、秋の名残を楽しんでいます。
これから寒さが増してまいりますので、どうぞご自愛ください。
例文③ 親しい友人への手紙
暦の上では冬になったね。
まだ秋らしい景色も残っているけれど、朝晩は少しずつ寒くなってきました。
そちらはどうですか?
体調に気をつけて、元気に過ごしてね。
また会える日を楽しみにしています。
親しい相手への手紙では、「立冬の候」という改まった表現を無理に使わず、やわらかい言葉に置き換えても自然です。
立冬の候を使ったメールの例文
ビジネスメールでは、時候の挨拶を省略して用件から入ることも一般的です。
ただし、季節の挨拶を添えたい場合には、立冬を取り入れた文章も使えます。
例文① 丁寧なメールの書き出し
立冬の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
いつも大変お世話になっております。
本日は、来月の予定についてご連絡いたしました。
例文② やわらかいメールの書き出し
暦の上では冬を迎え、朝晩の冷え込みが増してまいりました。
いつもお世話になっております。
お忙しいところ恐れ入りますが、下記の件についてご確認をお願いいたします。
例文③ メールの結び
これから寒さが増してまいりますので、どうぞご自愛ください。
引き続きよろしくお願いいたします。
なお、急ぎの連絡や日常的な業務メールでは、季節の挨拶を省略した方が読みやすい場合もあります。
保育園のおたよりで使える立冬の例文
保育園のおたよりでは、立冬という季節の言葉を使いながら、子どもたちの生活や自然の変化につなげると、保護者にも親しみやすい文章になります。
「立冬の候」は改まった表現なので、保育園では「暦の上では冬を迎えました」などのやわらかい言葉もおすすめです。
例文① 11月の園だより
暦の上では冬を迎える季節となりました。
園庭の木々も少しずつ色づき、子どもたちは落ち葉の色や形の違いを楽しんでいます。
朝晩の冷え込みが増してきましたので、気温に合わせて衣服を調整しながら、元気に過ごしていきたいと思います。
例文② 立冬当日のクラスだより
今日は二十四節気の「立冬」です。
立冬は、暦の上で冬が始まる日です。
まだ秋らしい暖かさを感じる日もありますが、少しずつ冬が近づいています。
子どもたちと一緒に、木々の色づきや風の冷たさなど、身近な季節の変化を楽しんでいきたいと思います。
例文③ 乳児クラスのおたより
朝夕の空気が少しずつ冷たくなり、冬の訪れを感じる季節となりました。
日中は暖かい日もあるため、子どもたちの様子や室温に合わせて衣服を調整し、心地よく過ごせるようにしていきたいと思います。
戸外では、色づいた葉や落ち葉など、季節ならではの自然にも触れていきたいですね。
例文④ 幼児クラスのおたより
立冬を迎え、暦の上では冬が始まりました。
子どもたちは園庭や散歩先で、赤や黄色に色づいた葉を見つけたり、落ち葉を踏む音を楽しんだりしています。
これから寒さが増していきますが、季節の変化に気づきながら、戸外での活動も楽しんでいきたいと思います。
例文⑤ 保護者への衣服調整のお願い
立冬を迎え、朝晩の冷え込みが少しずつ強まってきました。
一方で、日中は暖かく感じられる日もあります。
子どもたちが活動中に暑くなりすぎないよう、脱ぎ着しやすい衣服のご用意にご協力をお願いいたします。
園でも気温や活動量に合わせて、こまめに衣服を調整していきます。
給食だよりで使える立冬の例文
立冬は、旬の食材や温かい料理を紹介する給食だよりにも取り入れやすい季節の話題です。
栄養面だけでなく、季節の食文化や食材への興味につなげることもできます。
例文① 立冬と旬の食材
11月7日は「立冬」です。
立冬は暦の上で冬が始まる日で、秋から冬へ季節が移り変わる節目にあたります。
この時期は、大根や白菜、れんこんなど、寒い季節においしくなる野菜が食卓に登場します。
給食でも旬の食材を取り入れながら、季節の味わいを楽しんでいきたいと思います。
例文② 温かい汁物の紹介
立冬を迎え、朝晩の寒さが少しずつ増してきました。
寒い日には、野菜や豆腐、肉などを組み合わせた具だくさんの汁物もおすすめです。
さまざまな食材を一緒に取り入れやすく、家庭でも手軽に作れる料理の一つです。
食事の栄養バランスを意識しながら、季節の食材を楽しみましょう。
例文③ 子どもたちへの食育
立冬は、暦の上で冬が始まる日です。
冬に向かうこの季節には、大根や白菜など、さまざまな野菜が旬を迎えます。
給食では、食材の名前や形、色などにも注目しながら、季節の食べ物に親しんでいきたいと思います。
子どもたちが食べ物に興味を持ち、楽しく食事ができる機会を大切にしていきます。
立冬を使った短い挨拶文・一言例文
掲示物やSNS、短いお知らせなどには、簡潔な季節の言葉が便利です。
- 暦の上では冬を迎えました。
- 立冬を迎え、冬の気配を感じる季節となりました。
- 秋の名残を楽しみながら、少しずつ冬支度を始める頃ですね。
- 朝晩の冷え込みに、冬の訪れを感じます。
- 立冬を迎え、季節は秋から冬へと移り変わっていきます。
- 色づいた木々に、秋の深まりと冬の気配を感じる頃となりました。
- 寒さが増してまいりますので、どうぞご自愛ください。
- 季節の変わり目です。体調に気をつけてお過ごしください。
短い文章でも、立冬の意味や季節の変化を自然に伝えられます。
立冬の候と向寒の候の違いは?
11月の時候の挨拶には、「立冬の候」のほかに「向寒の候(こうかんのこう)」があります。
どちらも寒い季節に向かう頃に使われますが、意味や使用時期に違いがあります。
| 表現 | 意味 | 使用時期の目安 |
|---|---|---|
| 立冬の候 | 暦の上で冬が始まる頃 | 立冬から小雪の前まで |
| 向寒の候 | 寒さに向かっていく頃 | 11月頃から初冬にかけて |
| 小雪の候 | わずかな雪が降り始める頃 | 小雪から大雪の前まで |
立冬の候は、二十四節気の期間に合わせて使う表現です。
一方、向寒の候は寒さが増していく季節を表すため、立冬の候よりも幅広い時期に使われることがあります。
日付に合わせて正確に使い分けたい場合は、立冬の候や小雪の候を選ぶとわかりやすいでしょう。
立冬の候を使うときの注意点
① 立冬より前には基本的に使わない
立冬の候は、立冬を迎えてから使うのが基本です。
2026年の場合、11月6日までは霜降の期間にあたります。
立冬より前に出す手紙では、「晩秋の候」など、その時期に合った表現を検討しましょう。
② 小雪を迎えたら挨拶を切り替える
2026年11月22日からは小雪の期間に入ります。
そのため、11月下旬に出す手紙では、「小雪の候」や「向寒の候」などを選ぶと自然です。
③ 実際の気候に合わない表現は避ける
立冬を迎えても、地域によっては暖かい日が続くことがあります。
そのようなときに「厳しい寒さが続いております」と書くと、実際の季節感と合わない場合があります。
「朝晩に冬の気配を感じる頃となりました」など、幅広い地域で使いやすい表現を選ぶのもおすすめです。
④ 相手との関係に合わせて言葉を選ぶ
取引先や目上の方には、改まった「立冬の候」を使うと丁寧な印象になります。
一方、保育園のおたよりや親しい人への手紙では、やわらかい言葉に置き換えた方が伝わりやすい場合があります。
文章を読む相手に合わせて、自然な表現を選びましょう。
立冬の候に関するよくある質問
Q. 立冬の候は何と読みますか?
「りっとうのこう」と読みます。暦の上で冬を迎える頃を表す時候の挨拶です。
Q. 2026年の立冬の候はいつから使えますか?
2026年11月7日(土)から使うのが一般的です。
Q. 立冬の候はいつまで使えますか?
2026年は11月21日(土)頃までが目安です。11月22日からは小雪の期間に入ります。
Q. 立冬の候は11月末にも使えますか?
11月末はすでに小雪の期間に入っているため、「小雪の候」や「向寒の候」などを使う方が自然です。
Q. 保育園のおたよりに立冬の候を使ってもいいですか?
使えます。ただし、保護者向けのおたよりでは「暦の上では冬を迎えました」などのやわらかい表現もおすすめです。
Q. 立冬の候の結びの言葉は何がいいですか?
「これから寒さが増してまいりますので、どうぞご自愛ください」などが使いやすい表現です。
Q. 立冬の候と小雪の候の違いは何ですか?
立冬の候は冬の始まりを表し、小雪の候は冬が少しずつ深まる頃を表します。2026年は11月22日を目安に使い分けます。
まとめ|立冬の候は11月7日から21日頃までが目安
「立冬の候」は、暦の上で冬が始まる頃に使う時候の挨拶です。
2026年は11月7日(土)から11月21日(土)頃までが使用時期の目安となります。
- 読み方は「りっとうのこう」
- 意味は「暦の上で冬を迎える頃」
- 2026年は11月7日から21日頃までが目安
- ビジネス文書や改まった手紙に使いやすい
- 保育園のおたよりではやわらかい表現もおすすめ
- 11月22日以降は小雪の候などへ切り替える
立冬は、秋から冬へ移り変わる季節の節目です。
相手との関係や実際の気候に合わせて言葉を選び、季節感のある手紙やおたよりを作ってみてはいかがでしょうか。


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