秋になると食べたくなる、ホクホクした栗。
なかでも茨城県笠間市は、栗の産地として知られる地域です。
実は、栗の旬は品種によって少しずつ違うことをご存じでしょうか?
9月上旬に収穫される丹沢やぽろたんがある一方、10月下旬まで旬が続く岸根など、笠間周辺では秋の間にさまざまな品種が登場します。
「笠間の栗はいつが一番おいしい?」「9月と10月では品種が違う?」「ぽろたんや筑波はいつ買える?」
今回は、茨城県が2026年9月18日に公開した栗特集などをもとに、笠間の栗の旬や品種別の特徴、おすすめの食べ方を紹介します。
※記事内の収穫・出荷時期は、茨城県の公式資料などに掲載された目安です。2026年の各農園の収穫開始日や、店舗ごとの入荷日を保証するものではありません。
笠間の栗はいつが旬?2026年の収穫時期
茨城県によると、県内の栗の収穫期は9月上旬から10月下旬ごろです。
笠間市は県内の主要な栗産地のひとつで、秋になると生栗や焼き栗、栗を使ったスイーツなどが登場します。
ただし、すべての栗が同じ時期に収穫されるわけではありません。
栗は収穫時期によって、大きく3つに分けられます。
| 分類 | 収穫時期の目安 | 代表的な品種 |
|---|---|---|
| 早生(わせ) | 9月上旬~下旬 | 丹沢・ぽろたん・人丸 |
| 中生(なかて) | 9月中旬~10月中旬ごろ | 利平・筑波・銀寄 |
| 晩生(おくて) | 10月上旬~下旬 | 石鎚・岸根 |
早生から中生、晩生へと収穫される品種が移り変わるため、9月と10月では売り場に並ぶ栗の種類も変わります。
また、複数の品種の収穫時期が重なる期間もあります。
そのため、「9月はぽろたんだけ」「10月は筑波だけ」といった区切り方ではなく、品種ごとの出荷時期を確認するのがポイントです。
笠間の栗の品種別収穫カレンダー【2026年版】
まずは、茨城県の2026年の公式資料で紹介されている代表的な栗の出荷時期を一覧で見てみましょう。
| 品種 | 分類 | 出荷時期の目安 |
|---|---|---|
| 丹沢 | 早生 | 9月上旬~中旬 |
| ぽろたん | 早生 | 9月上旬~中旬 |
| 人丸 | 早生 | 9月中旬~下旬 |
| 利平 | 中生 | 9月下旬~10月中旬ごろ |
| 筑波 | 中生 | 9月下旬~10月上旬 |
| 銀寄 | 中生 | 9月下旬~10月上旬 |
| 石鎚 | 晩生 | 10月上旬~中旬 |
| 岸根 | 晩生 | 10月中旬~下旬 |
※利平については、茨城県の2026年9月18日付特集と県広報紙10月号で出荷時期の記載が異なります。この表では県広報紙10月号の「9月下旬~10月中旬」を採用しています。実際の販売時期は購入先で確認してください。
※品種別の時期は茨城県内の出荷目安です。笠間市内のすべての生産者が、同じ日に収穫・販売を始めるわけではありません。
9月上旬から旬!早生の栗3品種
9月に入って、秋の栗シーズンの始まりを知らせてくれるのが早生品種です。
茨城県の公式資料では、丹沢・ぽろたん・人丸などが早生品種として紹介されています。
丹沢|9月上旬~中旬
丹沢(たんざわ)は、早生栗の代表的な品種です。
果肉が大きく、鮮やかな黄色をしているのが特徴です。
茨城県では、甘露煮や菓子などの加工に向いている品種として紹介されています。
栗の黄色を生かしたお菓子を作りたいときや、甘露煮用の栗を探している人に向いています。
2026年の茨城県の公式案内では、出荷時期の目安は9月上旬から中旬です。
ぽろたん|9月上旬~中旬
ぽろたんは、渋皮がむきやすいことが特徴の品種です。
一般的な日本栗は、硬い鬼皮をむいた後に、果肉に密着した渋皮を取り除く手間があります。
一方、ぽろたんは、皮に適切な切れ目を入れて加熱することで、渋皮まで比較的簡単にむけるように育成されています。
農研機構によると、ぽろたんは早生の主要品種である丹沢の子にあたる品種です。
茨城県の公式資料では、でん粉質が豊富で、甘みとホクホクした食感が特徴と紹介されています。
焼き栗を楽しみたい人や、栗の皮むきが大変だと感じている人には、気になる品種ですね。
ただし、生の状態で何もせずに渋皮がむけるという意味ではありません。調理するときは、適切な切れ目と加熱が必要です。
人丸|9月中旬~下旬
人丸(ひとまる)は、丹沢やぽろたんより少し遅い時期に登場する早生品種です。
果実は小粒ですが、艶があり、甘みと香りに優れているのが特徴です。
茨城県では、焼き栗に適した品種として紹介されています。
栗は大きいものほどおいしいと思われがちですが、品種によって粒の大きさや風味は異なります。
大粒の栗だけでなく、小粒で香りのよい品種を選んでみるのも、栗の食べ比べの楽しみ方です。
9月下旬から10月は中生の栗が旬!
9月下旬から10月上旬にかけては、中生品種が出荷時期を迎えます。
茨城県で代表的な中生品種として紹介されているのが、利平・筑波・銀寄です。
利平|甘みのある大粒の栗
利平(りへい)は、大粒で甘みが強いことで知られる品種です。
茨城県の公式資料では、粉質の果肉で食味がよく、蒸し栗などに向いていると紹介されています。
県広報紙の2026年10月号では、利平の出荷時期は9月下旬から10月中旬と案内されています。
ただし、同年9月18日付の県の栗特集では異なる時期が記載されているため、実際の入荷予定は販売店に確認するのが確実です。
利平そのものの味を楽しみたい場合は、ゆで栗や蒸し栗など、シンプルな調理方法で味わうのもよいでしょう。
筑波|9月下旬~10月上旬
筑波(つくば)は、茨城県でも主力となっている栗の品種です。
粉質の果肉は甘みが強く、香りが豊かで、鬼皮には光沢があります。
茨城県の公式資料では、ゆで栗や渋皮煮に適していると紹介されています。
出荷時期は9月下旬から10月上旬ごろ。
9月の終わりから10月にかけて笠間の生栗を探すなら、チェックしておきたい品種のひとつです。
銀寄|9月下旬~10月上旬
銀寄(ぎんよせ)も、筑波と同じく9月下旬から10月上旬ごろに出荷時期を迎える中生品種です。
粒が大きく、暗褐色でやや扁平な形をしているのが特徴です。
果肉は粉質で、甘みが強く、風味が豊かな品種として紹介されています。
県広報紙では、ホクホクした食感を生かした栗ご飯もおすすめの食べ方として挙げられています。
同じ時期に出回る筑波と銀寄を食べ比べて、香りや食感の違いを楽しむのもよさそうですね。
10月中旬から下旬は晩生の栗!
10月に入ると、晩生品種も旬を迎えます。
茨城県の公式資料では、石鎚と岸根が代表的な晩生品種として紹介されています。
石鎚|10月上旬~中旬
石鎚(いしづち)は、赤褐色で光沢のある鬼皮が特徴の品種です。
大きくて甘みがあり、肉質がなめらかとされています。
2026年の県広報紙では、貯蔵性が高く、煮崩れしにくい品種としても紹介されています。
甘露煮など、形を残して仕上げたい料理にも向いています。
出荷時期の目安は10月上旬から中旬です。
岸根|10月中旬~下旬
岸根(がんね)は、晩生栗を代表する品種です。
大粒で風味が豊かで、甘みもあると紹介されています。
出荷時期は10月中旬から下旬ごろです。
茨城県の公式資料では、貯蔵性が高く、加工にも適しているとされています。
9月の早生栗を買い逃した人も、10月後半には晩生品種を探してみるとよいでしょう。
9月と10月、笠間の栗を買うならどっち?
笠間の栗を買う時期は、目的によって選ぶのがおすすめです。
| 買う時期 | 探したい品種 | 楽しみ方の例 |
|---|---|---|
| 9月上旬~中旬 | 丹沢・ぽろたん | 甘露煮・焼き栗 |
| 9月中旬~下旬 | 人丸・利平など | 焼き栗・蒸し栗 |
| 9月下旬~10月上旬 | 筑波・銀寄 | ゆで栗・栗ご飯・渋皮煮 |
| 10月中旬~下旬 | 石鎚・岸根 | 甘露煮・栗きんとん |
※実際の販売時期や品種の取り扱いは、農園や店舗によって異なります。
皮のむきやすさを重視するならぽろたん、栗ご飯にするなら銀寄、秋の終わりまで栗を楽しみたいなら岸根など、用途から品種を選ぶのもひとつの方法です。
ただし、品種による特徴があっても、すべての栗が同じ甘さや食感になるわけではありません。
栽培条件や収穫後の保存状態、調理方法によっても味わいは変わります。
笠間の生栗はどこで買える?2026年の販売時期
笠間市の公式サイトでは、市内の生栗販売店が紹介されています。
店舗によって販売時期が異なるため、栗の旬が終わりに近づいてから購入する場合は、営業日と販売状況を確認しておきましょう。
| 販売店 | 販売時期の目安 |
|---|---|
| 道の駅かさま JA常陸直売所 みどりの風 | 9月上旬~11月上旬 |
| JA常陸 直売所 土からのたより | 9月~10月 |
| 住吉農園 | 9月上旬~10月下旬 |
| いわまの栗や 小田喜商店 | 9月中旬~ |
| ふかさわ農園 | 9月~11月 |
※笠間市公式の生栗販売店案内に掲載された販売時期です。各店舗の品種別の在庫や、当日の販売状況を保証するものではありません。
お目当ての品種がある場合は、店舗へ直接問い合わせてから訪れるとよいでしょう。
また、笠間市では「笠間の栗」ブランド認証制度も実施しています。
認証では、不良果の選別や品種別・サイズ別の表示、冷蔵設備などが審査項目になっています。
購入する際は、品種名やサイズが表示された栗を選ぶと、食べ比べもしやすくなります。
笠間の栗は11月でも買える?収穫と販売時期の違い
茨城県の栗の収穫期は、基本的に9月上旬から10月下旬です。
しかし、笠間市の公式案内には、11月まで生栗を販売する店舗も掲載されています。
「10月で収穫が終わるのに、なぜ11月にも栗が買えるの?」と不思議に思うかもしれません。
その理由のひとつが、収穫後の貯蔵です。
栗は収穫した後、適切な温度で保存することで、収穫期を過ぎても販売できる場合があります。
また、産地では低温貯蔵によって甘みを引き出した「熟成栗」も扱われています。
ただし、11月に販売されている栗が、すべて熟成栗というわけではありません。
収穫直後の栗なのか、冷蔵保存した栗なのか、熟成栗として販売されているのかは、商品や販売店によって異なります。
収穫時期と購入できる時期は、必ずしも同じではないことを覚えておきましょう。
笠間の栗を買うときに品種名を確認したい理由
栗を選ぶ際は、見た目の大きさだけでなく、品種名を確認しておくと楽しみ方が広がります。
例えば、同じ大粒の栗でも、利平と岸根では収穫時期や果肉の特徴が異なります。
また、鬼皮の色や光沢、形などが品種の特徴として紹介されている場合もありますが、見た目だけで品種を正確に判別するのは難しいものです。
購入時は、販売店の商品表示や生産者の案内を確認しましょう。
料理に合わせて栗を選びたい場合は、用途もあわせて相談するとよいですね。
なお、むき栗や加工品では、複数の品種を使用している場合もあります。特定の品種を探している場合は、原材料や販売者の説明を確認してください。
まとめ|笠間の栗は9月から10月に品種が移り変わる!
笠間を含む茨城県の栗の収穫期は、9月上旬から10月下旬ごろです。
9月上旬には丹沢やぽろたん、9月下旬から10月上旬には筑波や銀寄、10月後半には岸根などが出荷時期を迎えます。
品種によって甘みや香り、食感、皮のむきやすさなどの特徴が異なるため、食べたい料理に合わせて選ぶのもおすすめです。
また、笠間市内には11月まで生栗を販売する店舗もあり、収穫期が終わってからも栗を購入できる場合があります。
ただし、2026年の実際の収穫・販売状況は、天候や農園によって変わります。
気になる品種がある人は、販売店の最新情報を確認しながら、秋の栗を楽しんでくださいね!

コメント